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5:46
机の上に置いてある本を見つけて
ロス: Hey, hey, Yertle the Turtle! A classic. (ちょっとちょっと、ヤートル・ザ・タートルだ! 古典(昔からある本)だよね。)
スーザン: Actually, I'm reading it to the baby. (実は、私は赤ちゃんにそれを読んで(あげて)いるの。)
ロス: The, uh, the baby that hasn't been born yet? Wouldn't that mean you're... crazy? (まだ生まれてない赤ちゃんのこと? [スーザンはうんうんと頷く] それって、君は…おかしい、ってことじゃないかな?)
スーザン: What? You don't think they can hear sounds in there? (何? 赤ちゃんはその中(お腹の中)で音を聞くことができないとあなたは思ってるの?)
ロス: You're not serious. I mean, you really, you really talk to it? (本気じゃないよね。ほら、君は本当に、本当にお腹の赤ちゃんに話し掛けるの?)
スーザン: Yeah, all the time. I want the baby to know my voice. (ええ、いつもね。赤ちゃんに私の声を知って欲しいのよ。)
ロス: Do you, uh, do you talk about me? (君は、その、、僕のことを話す?)
スーザン: Yeah, yeah, all the time. (ええ、ええ、いつもね。)
ロス: Really? (ほんとに?)
スーザン: But, um, we just refer to you as "Bobo, the sperm guy." (でも、その、、私たちはあなたのことを「精子(提供者の)男、ボボ」って呼んでるわ。)
Yertle the Turtle 「ヤートル・ザ・タートル」は、Yertle というカメのお話。
和訳すると「カメのヤートル」というところで、Yertle と Turtle が韻を踏んでいますね。
Yertle the Turtle and Other Stories が絵本の正式なタイトルで、その中にそのタートルの話も入っているという感じのようです。
Wikipedia 英語版 : Yertle the Turtle and Other Stories
作者は、アメリカの有名な絵本作家ドクター・スース(Dr. Seuss)。
1-6 に出てきた「グリンチ」もドクター・スースの作品でしたが、フレンズでは他のエピソードでも、ドクター・スースの作品名がたくさん登場します。
ドクター・スースは「現代のマザーグース」とも呼ばれています。
I'm reading it to the baby. は「(その)赤ちゃんに「ヤートル・ザ・タートル」を読んで聞かせている」。
read は「読む」ですが、read something to someone の形で「人に〜を読んであげる、読んで聞かせる」という意味になります。
人に対して「読む」場合、声に出さずに黙読していたら相手に伝わりませんので、「人に対して読む」=「声に出して読む」ということになるわけですね。
the baby について、ロスは The baby that hasn't been born yet? と確認しています。
that は関係代名詞で「まだ生まれていない赤ちゃん」という意味。
「まだ生まれてもいない、お腹の中にいる赤ちゃんに本を読み聞かせするなんておかしいんじゃない?」と言うと、スーザンは逆に「お腹の赤ちゃんは音が聞こえないとあなたは思ってるの?」と問い返します。
You're not serious. は「君は本気じゃない(よね?)」という意味。
I mean, you really, you really talk to it? の it = the baby のことで、性別がわからない赤ちゃんの場合はこのように無性別の it が使われます。
「ほんとにお腹の赤ちゃんに話しかけるわけ?」と言われたスーザンは「ええ、赤ちゃんに私の声を知ってほしいから」と理由を述べます。
お腹の赤ちゃんに話しかけるなんて冗談だろ、みたいに言っていたロスでしたが、スーザンの話を聞いた後、自分(ロス)のことを話しているかどうかを尋ねています。
ええ、話すわ、と答えたスーザンは、真顔になって、「でもあなたのことは Bobo, the sperm guy として言及してるわ」と言い残してその場を去ります。
Bobo, the sperm guy を直訳すると「精子男(野郎)のボボ」というところ。
Dad とか Papa とかの父親であるとは説明せずに、「(単なる)精子提供者」みたいに表現しているわけですね。
bobo という単語には、Bourgeois Bohemian 「ブルジョア・ボヘミアン」という意味もあるのですが、ここでの Bobo はあだ名的な名前で使っていると考えればいいでしょう。
Bobo というあだ名を使ったセリフを調べてみると、以下のものがありました。
『フルハウス』s4-9 (7:31)
ステフが、飼い犬コメットの友達の犬たちを、父親ダニーに紹介しているところ。
ステフ: Dad, you know all of Comet's friends. There's Bobo, Winkie, Sparky, Jar-Jar, and Jaws (パパ、コメットの友達みんな知ってるわよね、ボボ、ウィンキー、スパーキー、ジャジャ、ジョーズよ。)
『デスパレートな妻たち』s8-7 (12:27)
ある母親と娘との会話。
娘: I love you, mom. (愛してるわ、ママ。)
母: I love you, too, Bobo. (私も愛してるわ、ボボ。)
娘: "Bobo"? (”ボボ”?)
母: We'll work on it. (それについては後で話し合いましょ。)
これは、ある人が娘を Zuzu(ズズ)というあだ名で呼んでいたことに対抗して、このように呼んだ、というシーンでした。
今回のロスに対する Bobo も、上のセリフのようなあだ名のニュアンスだろうと思うわけです。
ロスは少し微笑んだ後、目の前の花瓶の白いユリの花を下向きに折って、うっぷん晴らしをしているのも笑えますね。
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2019年05月28日
2019年05月21日
僕の頭蓋骨を取りに立ち寄った フレンズ1-9改その6
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04:41
キャロルの家。キャロルは不在でスーザンのみ。
スーザン: Hi. (はーい。)
ロス: Hi, is uh, is Carol here? (やあ。そのー、ここにキャロルはいる?)
スーザン: No, she's at a faculty meeting. (いいえ、彼女は(学校の)職員会議よ。)
ロス: Oh, I uh, just came by to pick up my skull. Well, not mine, but... (僕はただ、僕の頭蓋骨を取りに立ち寄っただけなんだ。[スーザンが一瞬、ハッとなったので] いや、「僕の」じゃないよ。でも…)
スーザン: Come in. (入って。)
ロス: Thanks. Yeah, Carol borrowed it for a class, and I have to get it back to the museum. (ありがと。そうなんだ、キャロルが授業のためにそれを借りて行って、僕はそれを博物館に返さないといけないんだよ。)
スーザン: What's it look like? (それ(その頭蓋骨)って(見た目は)どんな感じなの?)
ロス: Kinda like a big face without skin. (皮のない大きな顔って感じだ。)
スーザン: Yes, I'm familiar with the concept. We can just look for it. (そうね、私は頭蓋骨の概念はわかってるわ。(ただ)私たちでそれを探せるんじゃないかしら。)
ロス: Okay. (よし。)
二人は部屋の中を探す。ロスは本棚を見て
ロス: Wow, you guys sure have a lot of books about being a lesbian. (わぉ、君たちはレズビアンでいることについてのたくさんの本を(確かに)持ってるんだね。)
スーザン: Well, you know, you have to take a course. Otherwise they don't let you do it. (そうね、ほら、コースを受講しないといけないのよ。さもないと、私たちにそれをさせてくれないの。)
she's at a faculty meeting の faculty は「教職員」という意味で、faculty meeting は「学校の職員会議」。
I uh, just came by to pick up my skull... について。
come by は「立ち寄る」、pick up は「預けていたものを引き取る、受け取る」。
my skull 「僕の頭蓋骨」と言うと、ロス自身の頭蓋骨のように聞こえてしまいますね。
my skull という言葉に一瞬反応したスーザンに、「いやぁ、「僕の頭蓋骨」って言ったって、この頭の中にあるやつじゃなくて」というように、自分の頭を指し、but と言いながら、「こんな感じの骸骨だよ」と手で形を作って見せています。
look like は「〜のように見える」なので、What's it look like? は「それは何のように見えるの?、それは見た目どんな感じなの?」という質問になります。
ロスは「皮がない顔だよ」と答えるのですが、それを聞いてスーザンはムッとしていますね。
be familiar with ... は「…をよく知っている」。
私だって頭蓋骨(スカル)が一般的にどんなものかという概念はよーく知ってるわ。大きさとか色とか、何か探すのに特徴的なことはないの? って言いたかったんだけど、と言いたいのですね。
ロスの説明が頭蓋骨を知らない子供に向けての説明みたいだったので、ばかにしないでよ、頭蓋骨がどんなものかくらい知ってるわよ、と言いたいのでしょう。
you guys sure have の sure は副詞で「確かに」という意味。
この場合は have という動詞を強調していることになります。
〜という本を(確かに・本当に)持ってるんだねぇ、というニュアンスになるでしょう。
そういう本を「実際に持っている」ことに対する驚きの気持ちから、have を強調しているのでしょうね。
take a course は「コース・授業を取る」。
you have to take a course. の you は、話し相手のロスのことではなくて、一般の人、さらには話しているスーザンとパートナーのキャロルも含めた感覚になります。
「君らは実際にそういう本を持ってるんだね」と言われたので、「ええ、私たちはコースを受講しないといけないの」のように主語が we になりそうなところですが、そういう人たちはコースを取らなきゃいけないの、と自分たちを含めた一般の人々を指す you を使って表現したことになるでしょう。
otherwise は「さもなければ、さもないと」で、前文で挙げた条件を満たさない場合は、という感覚。
この場合は、コースを取ってレズビアンになるための勉強をしなければ、レズビアンになることを許可してもらえない、みたいなことですが、これは冗談で、「たくさんの本まで持ってるんだー」というロスの発言に、どこか軽蔑的なニュアンスを感じたらしいスーザンが、「ええ、勉強しないとレズビアンでいさせてもらえないものでね」と真顔で返したのだろうと思います。
ロスが反応に困ったような顔をしていると、スーザンは口だけニッと笑っていますが、あなたが反応に困るようなことを言ってやったわ、みたいに見える気がします。
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キャロルの家。キャロルは不在でスーザンのみ。
スーザン: Hi. (はーい。)
ロス: Hi, is uh, is Carol here? (やあ。そのー、ここにキャロルはいる?)
スーザン: No, she's at a faculty meeting. (いいえ、彼女は(学校の)職員会議よ。)
ロス: Oh, I uh, just came by to pick up my skull. Well, not mine, but... (僕はただ、僕の頭蓋骨を取りに立ち寄っただけなんだ。[スーザンが一瞬、ハッとなったので] いや、「僕の」じゃないよ。でも…)
スーザン: Come in. (入って。)
ロス: Thanks. Yeah, Carol borrowed it for a class, and I have to get it back to the museum. (ありがと。そうなんだ、キャロルが授業のためにそれを借りて行って、僕はそれを博物館に返さないといけないんだよ。)
スーザン: What's it look like? (それ(その頭蓋骨)って(見た目は)どんな感じなの?)
ロス: Kinda like a big face without skin. (皮のない大きな顔って感じだ。)
スーザン: Yes, I'm familiar with the concept. We can just look for it. (そうね、私は頭蓋骨の概念はわかってるわ。(ただ)私たちでそれを探せるんじゃないかしら。)
ロス: Okay. (よし。)
二人は部屋の中を探す。ロスは本棚を見て
ロス: Wow, you guys sure have a lot of books about being a lesbian. (わぉ、君たちはレズビアンでいることについてのたくさんの本を(確かに)持ってるんだね。)
スーザン: Well, you know, you have to take a course. Otherwise they don't let you do it. (そうね、ほら、コースを受講しないといけないのよ。さもないと、私たちにそれをさせてくれないの。)
she's at a faculty meeting の faculty は「教職員」という意味で、faculty meeting は「学校の職員会議」。
I uh, just came by to pick up my skull... について。
come by は「立ち寄る」、pick up は「預けていたものを引き取る、受け取る」。
my skull 「僕の頭蓋骨」と言うと、ロス自身の頭蓋骨のように聞こえてしまいますね。
my skull という言葉に一瞬反応したスーザンに、「いやぁ、「僕の頭蓋骨」って言ったって、この頭の中にあるやつじゃなくて」というように、自分の頭を指し、but と言いながら、「こんな感じの骸骨だよ」と手で形を作って見せています。
look like は「〜のように見える」なので、What's it look like? は「それは何のように見えるの?、それは見た目どんな感じなの?」という質問になります。
ロスは「皮がない顔だよ」と答えるのですが、それを聞いてスーザンはムッとしていますね。
be familiar with ... は「…をよく知っている」。
私だって頭蓋骨(スカル)が一般的にどんなものかという概念はよーく知ってるわ。大きさとか色とか、何か探すのに特徴的なことはないの? って言いたかったんだけど、と言いたいのですね。
ロスの説明が頭蓋骨を知らない子供に向けての説明みたいだったので、ばかにしないでよ、頭蓋骨がどんなものかくらい知ってるわよ、と言いたいのでしょう。
you guys sure have の sure は副詞で「確かに」という意味。
この場合は have という動詞を強調していることになります。
〜という本を(確かに・本当に)持ってるんだねぇ、というニュアンスになるでしょう。
そういう本を「実際に持っている」ことに対する驚きの気持ちから、have を強調しているのでしょうね。
take a course は「コース・授業を取る」。
you have to take a course. の you は、話し相手のロスのことではなくて、一般の人、さらには話しているスーザンとパートナーのキャロルも含めた感覚になります。
「君らは実際にそういう本を持ってるんだね」と言われたので、「ええ、私たちはコースを受講しないといけないの」のように主語が we になりそうなところですが、そういう人たちはコースを取らなきゃいけないの、と自分たちを含めた一般の人々を指す you を使って表現したことになるでしょう。
otherwise は「さもなければ、さもないと」で、前文で挙げた条件を満たさない場合は、という感覚。
この場合は、コースを取ってレズビアンになるための勉強をしなければ、レズビアンになることを許可してもらえない、みたいなことですが、これは冗談で、「たくさんの本まで持ってるんだー」というロスの発言に、どこか軽蔑的なニュアンスを感じたらしいスーザンが、「ええ、勉強しないとレズビアンでいさせてもらえないものでね」と真顔で返したのだろうと思います。
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2019年05月14日
太陰暦の人だから違う月に祝う フレンズ1-9改その5
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3:56
モニカ: Phoebe, you're gonna be with your grandma? (フィービー、あなたは(感謝祭を)おばあちゃんと過ごすつもり?)
フィービー: Yeah, and, and her boyfriend. But we're celebrating Thanksgiving in December 'cause he's lunar. (えぇ、それとおばあちゃんの彼氏ともね。でも私たちは12月に感謝祭を祝うの、だって彼は太陰暦の人だから。)
モニカ: So you're free Thursday, then? (それじゃあ、木曜日はフリー[空いてる]ってことね?)
フィービー: Yeah. Oh, can I come? (そうよ。あぁ、私も(モニカの感謝祭のディナーに)行っていい?)
モニカ: Yeah. Rach, you're still gonna make it to Vail? (あぁ、レイチェル、あなたは(前と予定は変わらず)(スキーの)ベイルに行くのよね?)
レイチェル: Absolutely. Shoop, shoop, shoop! Only $102 to go. (もちろん。シュー、シュー、シュー! あとたったの102ドルよ。)
チャンドラー: I thought it was 98.50? (98ドル50セントだと思ってたけど?)
レイチェル: Yeah, well it was, but I, I broke a cup, so.... (えぇ、そうだったけど、でもカップを一つ割っちゃったから、それで…)
ロス: Well, I'm off to Carol's. (じゃあ、僕はキャロルの家に行くよ。)
フィービー: Ooh, ooh! Why don't we invite her? (うー、うー! 彼女も誘ったらどう?)
ロス: Ooh, ooh, because she's my ex-wife, and will probably want to bring her ooh, ooh, lesbian life-partner. (うー、うー、だってキャロルは僕の元妻だよ、だから多分、彼女の、うー、うー、レズビアン・ライフパートナーも連れて来たいと思うだろうね。)
lunar は「月の」。この場合は暦(こよみ、れき)の話なので、「太陰暦の」という意味。lunar calendar で「太陰暦」という意味になります。
月の満ち欠けを元にした暦のことですね。
おばあちゃんの彼は太陰暦で暮らしている人だから、普通の太陽暦とイベントの日付が異なる、ということになります。
おばあちゃんに彼氏? というのも少し驚きのポイントですが、その彼氏が通常の暦とは違う暦で生きているという、少々変わった人であることもまたポイントになるでしょう。
「おばあちゃんとその彼氏と一緒に感謝祭は過ごすけど、彼氏の主義に合わせて太陰暦で祝うから祝うのは12月になる」ということで、その発言を聞いたモニカは「それじゃあ(私たちが感謝祭を祝う)木曜日はフリーなのね?」と尋ねています。
以前にも説明しましたが、感謝祭は「11月の第4木曜日」なので、それでモニカは「木曜日」と言っているのですね。
フィービーの Can I come? 「私も行ける? 行っていい?」について。
日本語では上のように「私も行ける? 行ってもいい?」のように「行く」という動詞を使いますが、英語では上のセリフのように、come を使います。
中1で習うような基本単語の come と go ですが、「come=来る、go=行く」という訳語一対一対応で機械的に覚えていると、このフィービーのセリフに一瞬戸惑ってしまいそうですよね。
come は、話し手の方へ誰かが来る場合、さらに、話し相手の方へ行く場合にも使います。
ここでフィービーの使っている come は、「相手の方(モニカの家)へ行く」という意味です。
また相手が今いる場所でなくても、相手が行こうとしている場所へ一緒に行きたいという場合も come を使います。
つまり、comeは、「“話者がイメージしている場所、話題の中心となる場所”に向かう、近づく」というのが基本的な意味になるのですね。
一方、 go は、「イメージしている場所とは、別の違う場所に行く」というニュアンス。
日本語の「来る、行く」は、あくまでも“話者のいる場所”を起点にして考えているという点で、英語の come, go とは異なることになります。
be off to は「〜にでかける」。
off には「〜から離れて」という「分離」の意味がありますので、off to は、「今いる所から離れて」(off)、「〜へ向かう」(to)という感覚になります。
少し前に my place 「私の家」という意味が出てきましたが、Carol's も Carol's place 「キャロルの家」ということ。
place も省略して、Carol's のような形だけでも使えるということです。
元妻キャロルの家に行くというロスに「キャロルも招待したら?」というフィービー。
ロスは「元妻のキャロルを招待したら、現在のライフパートナーであるスーザンも連れてくることになるだろ」と説明することで、それは無理であることを示唆しています。
フィービーがまるで「いいこと思いついた!」みたいに Ooh, ooh! (発音は「うーうー」)と言ったのですが、ちょっと考えればそれがどれだけ気まずいことかわかりそうなものなのに、という気持ちもあるのでしょう、それでわざとその「うーうー」を真似して、元妻と彼女のライフパートナーという言葉を出したということになるのでしょうね。
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3:56
モニカ: Phoebe, you're gonna be with your grandma? (フィービー、あなたは(感謝祭を)おばあちゃんと過ごすつもり?)
フィービー: Yeah, and, and her boyfriend. But we're celebrating Thanksgiving in December 'cause he's lunar. (えぇ、それとおばあちゃんの彼氏ともね。でも私たちは12月に感謝祭を祝うの、だって彼は太陰暦の人だから。)
モニカ: So you're free Thursday, then? (それじゃあ、木曜日はフリー[空いてる]ってことね?)
フィービー: Yeah. Oh, can I come? (そうよ。あぁ、私も(モニカの感謝祭のディナーに)行っていい?)
モニカ: Yeah. Rach, you're still gonna make it to Vail? (あぁ、レイチェル、あなたは(前と予定は変わらず)(スキーの)ベイルに行くのよね?)
レイチェル: Absolutely. Shoop, shoop, shoop! Only $102 to go. (もちろん。シュー、シュー、シュー! あとたったの102ドルよ。)
チャンドラー: I thought it was 98.50? (98ドル50セントだと思ってたけど?)
レイチェル: Yeah, well it was, but I, I broke a cup, so.... (えぇ、そうだったけど、でもカップを一つ割っちゃったから、それで…)
ロス: Well, I'm off to Carol's. (じゃあ、僕はキャロルの家に行くよ。)
フィービー: Ooh, ooh! Why don't we invite her? (うー、うー! 彼女も誘ったらどう?)
ロス: Ooh, ooh, because she's my ex-wife, and will probably want to bring her ooh, ooh, lesbian life-partner. (うー、うー、だってキャロルは僕の元妻だよ、だから多分、彼女の、うー、うー、レズビアン・ライフパートナーも連れて来たいと思うだろうね。)
lunar は「月の」。この場合は暦(こよみ、れき)の話なので、「太陰暦の」という意味。lunar calendar で「太陰暦」という意味になります。
月の満ち欠けを元にした暦のことですね。
おばあちゃんの彼は太陰暦で暮らしている人だから、普通の太陽暦とイベントの日付が異なる、ということになります。
おばあちゃんに彼氏? というのも少し驚きのポイントですが、その彼氏が通常の暦とは違う暦で生きているという、少々変わった人であることもまたポイントになるでしょう。
「おばあちゃんとその彼氏と一緒に感謝祭は過ごすけど、彼氏の主義に合わせて太陰暦で祝うから祝うのは12月になる」ということで、その発言を聞いたモニカは「それじゃあ(私たちが感謝祭を祝う)木曜日はフリーなのね?」と尋ねています。
以前にも説明しましたが、感謝祭は「11月の第4木曜日」なので、それでモニカは「木曜日」と言っているのですね。
フィービーの Can I come? 「私も行ける? 行っていい?」について。
日本語では上のように「私も行ける? 行ってもいい?」のように「行く」という動詞を使いますが、英語では上のセリフのように、come を使います。
中1で習うような基本単語の come と go ですが、「come=来る、go=行く」という訳語一対一対応で機械的に覚えていると、このフィービーのセリフに一瞬戸惑ってしまいそうですよね。
come は、話し手の方へ誰かが来る場合、さらに、話し相手の方へ行く場合にも使います。
ここでフィービーの使っている come は、「相手の方(モニカの家)へ行く」という意味です。
また相手が今いる場所でなくても、相手が行こうとしている場所へ一緒に行きたいという場合も come を使います。
つまり、comeは、「“話者がイメージしている場所、話題の中心となる場所”に向かう、近づく」というのが基本的な意味になるのですね。
一方、 go は、「イメージしている場所とは、別の違う場所に行く」というニュアンス。
日本語の「来る、行く」は、あくまでも“話者のいる場所”を起点にして考えているという点で、英語の come, go とは異なることになります。
be off to は「〜にでかける」。
off には「〜から離れて」という「分離」の意味がありますので、off to は、「今いる所から離れて」(off)、「〜へ向かう」(to)という感覚になります。
少し前に my place 「私の家」という意味が出てきましたが、Carol's も Carol's place 「キャロルの家」ということ。
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元妻キャロルの家に行くというロスに「キャロルも招待したら?」というフィービー。
ロスは「元妻のキャロルを招待したら、現在のライフパートナーであるスーザンも連れてくることになるだろ」と説明することで、それは無理であることを示唆しています。
フィービーがまるで「いいこと思いついた!」みたいに Ooh, ooh! (発音は「うーうー」)と言ったのですが、ちょっと考えればそれがどれだけ気まずいことかわかりそうなものなのに、という気持ちもあるのでしょう、それでわざとその「うーうー」を真似して、元妻と彼女のライフパートナーという言葉を出したということになるのでしょうね。
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2019年05月07日
塊入りのマッシュトポテト フレンズ1-9改その4
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(遅ればせながら)令和おめでとうございます!
平成17年にこのブログを開始し、平成の14年間弱を、ブロガーRach(レイチ)として幸せに過ごさせていただくことができました。
平成という時代に、たくさんの方に出会い、貴重な体験をさせていただけたことに心より感謝申し上げます。ありがとうございました<(_ _)>
令和元年、R.1、(かなり無理して読んだら)「れい・いち」→「れいーち」→「レイチ」、、、(ばんざーい、ばんざーい!)
、、、ということで、ブロガーRach 令和も頑張ります!
3:25
両親との電話から戻ってきたロス。
ロス: Well, you were right. How can they do this to us, huh? It's Thanksgiving! (あぁ、モニカは正しかったよ。パパとママは僕たちに対してどうしてこんなことができるんだ? 感謝祭だよ!)
モニカ: Okay, I'll tell you what. How about if I cook dinner at my place? I'll make it just like Mom's. (わかった、こうしましょう。私の家で私がディナーを作るとしたらどうかしら? ママのディナーみたいに私が作るわ。)
ロス: Will you make the mashed potatoes with the lumps? (塊入りのマッシュポテトを作ってくれる?)
モニカ: You know, they're not actually supposed to have... I'll work on the lumps. Joey, you're going home, right? (ほら、実際には(そういうのは)(感謝祭の食事では)ないことになってるし… [ロスが、あーあ、やっぱりダメだ、という顔をするので] 塊入りにするわ。ジョーイ、あなたは家に帰るのよね?)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
モニカ: And I assume, Chandler, you are still boycotting all the pilgrim holidays? (それで、私が思うに、チャンドラー、あなたはいまだにピルグリム(ファーザーズ)の祝日全てをボイコットしてるのよね?)
チャンドラー: Yes. Every single one. (あぁ。何もかも全部ね。)
ママたちと電話した後、戻ってきたロスは、感謝祭に出かけた両親について怒っています。
How can they do this to us, huh? を直訳すると「うちの親は僕たちに対してどのようにしてこんなことができるんだ?」ですから、「どうしたら自分の子供にこんなひどいことができるんだろう? 信じられないよ」というニュアンスが感じられますね。
「(だって)感謝祭だよ!」と言っていることからも、感謝祭に親だけが出かけることがあり得ないと思っていることがわかります。
at my place は「私の家」。
one's place は「人の場所・ところ」ということですが、このように「人の家、うち」の意味でよく使われます。
lump は「塊(かたまり)」。
a lump of clay なら「一塊(ひとかたまり)の粘土」で、a lump of sugar なら「角砂糖1個」になります。
ですから、mashed potatoes with the lumps は「塊(かたまり)のあるマッシュポテト」。
日本語では「マッシュポテト」と表記されることも多いですが、mash は「(じゃがいもなど)をすりつぶす」という動詞なので、すりつぶされたポテトは、過去分詞形の mashed potato となることに注意しましょう。
with the lumps は、完全にすりつぶしてしまわないで、いくらか塊を残しておく、ということ。
それに対してモニカが反論のように they're not actually supposed to have... と言った後のロスの顔を見ると「あぁ、やっぱりモニカじゃダメだ。ママじゃないとダメだ」と言いたそうに見えます。
このセリフは「(一般的な)感謝祭では実際に(そのようなポテトを)持つことにはなっていない」というような意味だと思われるので、「ママの代わりをするのなら、ママみたいに塊入りのにしてくれよ」と言われたことに対して「普通のマッシュポテトはそんなのじゃない。私は普通のを作るわ」と言いかけたということになるでしょう。
そこで「ほらやっぱりダメだ」みたいな顔をされたので、「塊を入れるわ」と言い直したのですね。
work on は「〜に取り組む、励む、取り掛かる」というニュアンスで、ママが作る塊入りのポテトに取り組むわ、それを作るようにするわ、ということ。
塊入りが、ゲラー家の伝統、お決まりのポテトということなのだろうと思います。
boycott は「ボイコットする、参加を拒否する」。
pilgrim holidays について。
1620年、イギリスから Mayflower号で新天地アメリカに渡り、プリマス(Plymouth)に入植した英国清教徒団は、the Pilgrim Fathers(ピルグリム・ファーザーズ)と呼ばれており、感謝祭は、彼らが秋の収穫を神に感謝し祝ったのが始まりと言われています。
the Pilgrim Fathers の祝日なので、the pilgrim holidays と言っているのですね。
なお、pilgrim とは「巡礼者」という意味。
every single は「全ての一つひとつ」というニュアンスですから「例外なく全部、何もかも」のように強調した感覚。
チャンドラーが感謝祭をボイコットしている件については、後にまた理由などが語られることになります。
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(遅ればせながら)令和おめでとうございます!
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平成という時代に、たくさんの方に出会い、貴重な体験をさせていただけたことに心より感謝申し上げます。ありがとうございました<(_ _)>
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両親との電話から戻ってきたロス。
ロス: Well, you were right. How can they do this to us, huh? It's Thanksgiving! (あぁ、モニカは正しかったよ。パパとママは僕たちに対してどうしてこんなことができるんだ? 感謝祭だよ!)
モニカ: Okay, I'll tell you what. How about if I cook dinner at my place? I'll make it just like Mom's. (わかった、こうしましょう。私の家で私がディナーを作るとしたらどうかしら? ママのディナーみたいに私が作るわ。)
ロス: Will you make the mashed potatoes with the lumps? (塊入りのマッシュポテトを作ってくれる?)
モニカ: You know, they're not actually supposed to have... I'll work on the lumps. Joey, you're going home, right? (ほら、実際には(そういうのは)(感謝祭の食事では)ないことになってるし… [ロスが、あーあ、やっぱりダメだ、という顔をするので] 塊入りにするわ。ジョーイ、あなたは家に帰るのよね?)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
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チャンドラー: Yes. Every single one. (あぁ。何もかも全部ね。)
ママたちと電話した後、戻ってきたロスは、感謝祭に出かけた両親について怒っています。
How can they do this to us, huh? を直訳すると「うちの親は僕たちに対してどのようにしてこんなことができるんだ?」ですから、「どうしたら自分の子供にこんなひどいことができるんだろう? 信じられないよ」というニュアンスが感じられますね。
「(だって)感謝祭だよ!」と言っていることからも、感謝祭に親だけが出かけることがあり得ないと思っていることがわかります。
at my place は「私の家」。
one's place は「人の場所・ところ」ということですが、このように「人の家、うち」の意味でよく使われます。
lump は「塊(かたまり)」。
a lump of clay なら「一塊(ひとかたまり)の粘土」で、a lump of sugar なら「角砂糖1個」になります。
ですから、mashed potatoes with the lumps は「塊(かたまり)のあるマッシュポテト」。
日本語では「マッシュポテト」と表記されることも多いですが、mash は「(じゃがいもなど)をすりつぶす」という動詞なので、すりつぶされたポテトは、過去分詞形の mashed potato となることに注意しましょう。
with the lumps は、完全にすりつぶしてしまわないで、いくらか塊を残しておく、ということ。
それに対してモニカが反論のように they're not actually supposed to have... と言った後のロスの顔を見ると「あぁ、やっぱりモニカじゃダメだ。ママじゃないとダメだ」と言いたそうに見えます。
このセリフは「(一般的な)感謝祭では実際に(そのようなポテトを)持つことにはなっていない」というような意味だと思われるので、「ママの代わりをするのなら、ママみたいに塊入りのにしてくれよ」と言われたことに対して「普通のマッシュポテトはそんなのじゃない。私は普通のを作るわ」と言いかけたということになるでしょう。
そこで「ほらやっぱりダメだ」みたいな顔をされたので、「塊を入れるわ」と言い直したのですね。
work on は「〜に取り組む、励む、取り掛かる」というニュアンスで、ママが作る塊入りのポテトに取り組むわ、それを作るようにするわ、ということ。
塊入りが、ゲラー家の伝統、お決まりのポテトということなのだろうと思います。
boycott は「ボイコットする、参加を拒否する」。
pilgrim holidays について。
1620年、イギリスから Mayflower号で新天地アメリカに渡り、プリマス(Plymouth)に入植した英国清教徒団は、the Pilgrim Fathers(ピルグリム・ファーザーズ)と呼ばれており、感謝祭は、彼らが秋の収穫を神に感謝し祝ったのが始まりと言われています。
the Pilgrim Fathers の祝日なので、the pilgrim holidays と言っているのですね。
なお、pilgrim とは「巡礼者」という意味。
every single は「全ての一つひとつ」というニュアンスですから「例外なく全部、何もかも」のように強調した感覚。
チャンドラーが感謝祭をボイコットしている件については、後にまた理由などが語られることになります。
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