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机の上に置いてある本を見つけて
ロス: Hey, hey, Yertle the Turtle! A classic. (ちょっとちょっと、ヤートル・ザ・タートルだ! 古典(昔からある本)だよね。)
スーザン: Actually, I'm reading it to the baby. (実は、私は赤ちゃんにそれを読んで(あげて)いるの。)
ロス: The, uh, the baby that hasn't been born yet? Wouldn't that mean you're... crazy? (まだ生まれてない赤ちゃんのこと? [スーザンはうんうんと頷く] それって、君は…おかしい、ってことじゃないかな?)
スーザン: What? You don't think they can hear sounds in there? (何? 赤ちゃんはその中(お腹の中)で音を聞くことができないとあなたは思ってるの?)
ロス: You're not serious. I mean, you really, you really talk to it? (本気じゃないよね。ほら、君は本当に、本当にお腹の赤ちゃんに話し掛けるの?)
スーザン: Yeah, all the time. I want the baby to know my voice. (ええ、いつもね。赤ちゃんに私の声を知って欲しいのよ。)
ロス: Do you, uh, do you talk about me? (君は、その、、僕のことを話す?)
スーザン: Yeah, yeah, all the time. (ええ、ええ、いつもね。)
ロス: Really? (ほんとに?)
スーザン: But, um, we just refer to you as "Bobo, the sperm guy." (でも、その、、私たちはあなたのことを「精子(提供者の)男、ボボ」って呼んでるわ。)
Yertle the Turtle 「ヤートル・ザ・タートル」は、Yertle というカメのお話。
和訳すると「カメのヤートル」というところで、Yertle と Turtle が韻を踏んでいますね。
Yertle the Turtle and Other Stories が絵本の正式なタイトルで、その中にそのタートルの話も入っているという感じのようです。
Wikipedia 英語版 : Yertle the Turtle and Other Stories
作者は、アメリカの有名な絵本作家ドクター・スース(Dr. Seuss)。
1-6 に出てきた「グリンチ」もドクター・スースの作品でしたが、フレンズでは他のエピソードでも、ドクター・スースの作品名がたくさん登場します。
ドクター・スースは「現代のマザーグース」とも呼ばれています。
I'm reading it to the baby. は「(その)赤ちゃんに「ヤートル・ザ・タートル」を読んで聞かせている」。
read は「読む」ですが、read something to someone の形で「人に〜を読んであげる、読んで聞かせる」という意味になります。
人に対して「読む」場合、声に出さずに黙読していたら相手に伝わりませんので、「人に対して読む」=「声に出して読む」ということになるわけですね。
the baby について、ロスは The baby that hasn't been born yet? と確認しています。
that は関係代名詞で「まだ生まれていない赤ちゃん」という意味。
「まだ生まれてもいない、お腹の中にいる赤ちゃんに本を読み聞かせするなんておかしいんじゃない?」と言うと、スーザンは逆に「お腹の赤ちゃんは音が聞こえないとあなたは思ってるの?」と問い返します。
You're not serious. は「君は本気じゃない(よね?)」という意味。
I mean, you really, you really talk to it? の it = the baby のことで、性別がわからない赤ちゃんの場合はこのように無性別の it が使われます。
「ほんとにお腹の赤ちゃんに話しかけるわけ?」と言われたスーザンは「ええ、赤ちゃんに私の声を知ってほしいから」と理由を述べます。
お腹の赤ちゃんに話しかけるなんて冗談だろ、みたいに言っていたロスでしたが、スーザンの話を聞いた後、自分(ロス)のことを話しているかどうかを尋ねています。
ええ、話すわ、と答えたスーザンは、真顔になって、「でもあなたのことは Bobo, the sperm guy として言及してるわ」と言い残してその場を去ります。
Bobo, the sperm guy を直訳すると「精子男(野郎)のボボ」というところ。
Dad とか Papa とかの父親であるとは説明せずに、「(単なる)精子提供者」みたいに表現しているわけですね。
bobo という単語には、Bourgeois Bohemian 「ブルジョア・ボヘミアン」という意味もあるのですが、ここでの Bobo はあだ名的な名前で使っていると考えればいいでしょう。
Bobo というあだ名を使ったセリフを調べてみると、以下のものがありました。
『フルハウス』s4-9 (7:31)
ステフが、飼い犬コメットの友達の犬たちを、父親ダニーに紹介しているところ。
ステフ: Dad, you know all of Comet's friends. There's Bobo, Winkie, Sparky, Jar-Jar, and Jaws (パパ、コメットの友達みんな知ってるわよね、ボボ、ウィンキー、スパーキー、ジャジャ、ジョーズよ。)
『デスパレートな妻たち』s8-7 (12:27)
ある母親と娘との会話。
娘: I love you, mom. (愛してるわ、ママ。)
母: I love you, too, Bobo. (私も愛してるわ、ボボ。)
娘: "Bobo"? (”ボボ”?)
母: We'll work on it. (それについては後で話し合いましょ。)
これは、ある人が娘を Zuzu(ズズ)というあだ名で呼んでいたことに対抗して、このように呼んだ、というシーンでした。
今回のロスに対する Bobo も、上のセリフのようなあだ名のニュアンスだろうと思うわけです。
ロスは少し微笑んだ後、目の前の花瓶の白いユリの花を下向きに折って、うっぷん晴らしをしているのも笑えますね。
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