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9:24
ジョーイは女性の香りをかいで
ジョーイ: Ooh, you smell great tonight. What are you wearing? (うー、今夜の君はいい香りがするね。何(の香水)をつけてるの?)
女性: Nothing. (なーんにも(つけてないわ)。)
ジョーイ: Listen, uh, you wanna go get a drink or something? (ねぇ、その、一杯飲みに行かない?)
女性: Yeah, that would be-- Oh. (そうね、それって… あぁ。)
ジョーイ: What's wrong? (どうしたの?)
女性: I just remembered I have to do something. (しなくちゃならないこと(用事)があるって思い出しちゃったの。)
ジョーイ: Oh. What? (あぁ。それって何?)
女性: Um, leave. (あの…立ち去ることよ。)
ジョーイ: Wait, wait, wait! (待って、待って、待って!)
(The poster says: What Mario isn't telling you...VD. You never know who might have it.)
ポスターにはこう書いてある、「マリオがあなたに話していないこと・・・性病。誰が性病にかかっているかもしれないか、あなたには決してわからないのだ」
前に一緒に香水売場で働いてたよね、という会話の後、プレイボーイのジョーイは、話のネタに良いと思ったのでしょう、「今夜の君は素敵な香りだね。香水は何をつけてるの?」と尋ねます。
wear は「服を着る」という意味ですが、服以外にも、靴、帽子、指輪、眼鏡・コンタクトなどを「身に付けている」という意味でも使われます。
そして今回のような「香水」をつける場合も wear が使われるということですね。
それに対して女性は、色っぽいというか思わせぶりな言い方で、「なぁ〜んにも」(Nothing.)と言っています。この女性もジョーイに対してまんざらでもない様子が伺えます。
nothing というのは、香水は何もつけてない、ということで、香水をつけなくても、何だかいい香りがするということであれば、フェロモンムンムンみたいなセクシーな感じがしますね。
Nothing. という返事を聞いたジョーイも、ニヤニヤしています。
you wanna go get a drink or something? は、相手に気安く気軽に「飲みに行かない?」と言う誘い文句。
get a drink と、慣用的に a がつきます。
女性の返事 That would be-- は、That would be great. 「それはいいわね」などと言おうとしたのでしょう。
飲みに行くことを快諾しようとした瞬間、何かを見つけて女性は絶句します。
「何かをしなければならないことを思い出した」というのは、「用事があったのを今思い出した」という感覚。
something 「何か」って何? と尋ねるジョーイに、女性は、Leave. と答えています。
I’m leaving. だったら、「私は(もう)行くわ、ここを去るわ」という感じで、ジョーイの質問を無視して行ってしまう感じですが、この leave は I have to leave. が省略されたもの、という気がします。
しなければならない something というのは、leave なの、という感覚で、do something = leave ということだろうと思います。
その後、彼女が見た方向に目を向けたジョーイは、あるポスターが貼ってあることに気づく、という流れになります。
女性が見ていたそのポスターには、ジョーイの写真が載っています。
ジョーイがモデルになると言っていた無料診療所のポスターであることがわかりますね。
そのポスターに書かれていた文章は以下のようになっていました。
what Mario isn’t telling you… VD
You never know who might have it.
つまり、「マリオがあなたに話していないこと…性病。誰が性病にかかっているか、あなたには決してわからないのだ」ということ。
VD は、venereal disease の略で「性病」。
どの病気のモデルになるかの話で、ライム病がいい、と言っていたジョーイですが、性病のポスターに使われてしまったということですね。
あなたの彼が性病かもしれない、そしてあなたもそれに感染しているかもしれない、だからいますぐ市の無料健康診断を受けましょう、という啓発ポスターのようです。
ポスターを見て茫然とするジョーイを映した後、街中に貼られているジョーイのポスターが次々と画面に映ります。
ここで、バックに流れているのは、ポリス(The Police)の Don't Stand So Close to Me (邦題:高校教師)という曲。
この曲は、「若い男性教師に恋する女生徒」のことを歌った歌で、タイトルの Don’t stand so close to me というフレーズは、歌詞の中でリフレインされます。
男性教師が自分に恋する女生徒に対し「そんなに(僕の)近くに立たないで」→「近づかないで、そばに来ないで」と思っているという歌詞ですが、ジョーイのポスターが伝染性の強い性病を扱ったものであることを考えると、「(病気がうつるから)私の近くに来ないで」と誰かがジョーイに対して言っているように聞こえます。
そう思わせる意図があって、この場面ではこの曲が選ばれたようですね。
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