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14:14
キャロルの家。
キャロル: Anytime you're ready! (準備ができたらいつでも(いいわよ)!)
ロス: Okay, okay, here we go. Okay, where am I talking to here? I mean, uh, well, there is one way that seems to offer a certain acoustical advantage, but.... (オッケー、オッケー、さあ行くぞ。よし、ここで僕はどこに話しかけてるの? ほら、その、1つの方法があるだろ、ある音響学的な利点を提供すると思われる方法がさ、でも…)
キャロルL: Just aim for the bump. (ただ、その出っ張り[膨らんでいるところ]を狙えばいいのよ。)
ロス: Okay, okay, okay, okay, here goes. You know, you know, I can't do this. Uh, this is, it’s too weird. I feel stupid. (わかった、わかった、行くよ。[ここで長い沈黙] ほら、僕はこんなことできないよ。あー、こんなの変すぎる。ばかみたいな気がするよ。)
キャロル: So don't do it, it's fine. You don't have to do it just because Susan does it. (それじゃあ、やめて[そうしなくていいわ]、いいのよ。あなたはそれをする必要はないわ、だってスーザンがする[してくれる]から。)
ロス: Hello, baby! Hello, hello. (ハロー、ベイビー! ハロー、ハロー。)
お腹の中の赤ちゃんに話しかけることになっているものの、どうしたらいいか困っている様子のロス。
where am I talking to here? は「ここ(この状況)で、僕はどこに向かって話しかけてるの?」というところ。
there is one way that seems to offer a certain acoustical advantage について。
この文の構造は、「ある acoustical advantage を提供するらしい1つの方法がある」。
acoustical advantage は「音響学的な利点」。
acoustical の -al を取った acoustic は「アコースティックギター(エレキギターではない、生の楽器のギター)」の「アコースティック」ですが、英語の発音は、「アクースティック」になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
acoustic : relating to sound and the way people hear things
つまり「音と、人がものを聞く方法に関係している」。
音響学的に良いと考えられる方法、というのは、子宮によく響くような方法ということですから、子宮の入り口から声を聞かせることを指していることになるでしょう。
ママであるキャロルのお腹の上から、お腹の皮膚を通して、という形ではなく、赤ちゃんが出てくる場所から呼びかけたら、声がよく通るんじゃないかなぁ、とロスは言いたいのですね。
そのようなエッチなエリアから呼びかけることを、「音響的に有利な方法」のように言葉としてはエッチなことを言っていない感じに見せている面白さになるでしょう。
aim for は「〜を目指して・狙って・目標にして」。
aim は名詞で「ねらい、照準」「目的、意図」、動詞で「狙う、狙いをつける」という意味がありますが、他動詞の場合だと、aim a gun at ... 「銃を…に向ける、銃の狙い・照準を…に合わせる」という形になります。
そして、自動詞の場合だと、aim at a target (with a gun) 「(銃で)標的を狙う」のように at や for の前置詞を使って表現します。
つまり、他動詞の目的語となるのは「銃」であって、「的(まと)、標的」は直接、目的語には取らないということですね。
今回のセリフもロスが「どこをめがけて話しかければいいのかわからない」と言っているので、その目指す場所の指示として「ただ、the bump を目指しなさい」と言っていることになります。
bump は「隆起」。ここでは、お腹の大きく盛り上がっている部分を指しています。そこに赤ちゃんがいるので、そこをめがけて話しかければいいのよ、ということですね。
LAAD では、
bump : a small raised area on a surface
例)a bump in the road
つまり「表面の小さな盛り上がったエリア」。例は「道の隆起」。
goosebumps だと「鳥肌」を意味します。
goose は「ガチョウ」で、人間の肌が、鳥の肌の盛り上がり(ブツブツ)のようになることから、そのように呼ぶのですね。
キャロルに促されて、話しかけようとするのですが、やはりロスは「こんなの変すぎる」と言ってやめようとします。
するとキャロルが「やめたいのなら、やめても構わないわ。だってあなたがしなくてもスーザンがしてくれるから」のように言うので、ロスは間髪入れずに「ハロー、ベイビー!」と話しかけることになります。
スーザンは当然のようにやってるわよ、と言われて、急に対抗意識を燃やしたわけで、さすがは元妻、ロスのそういう性格がよくわかっている、ということですね。
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2019年08月28日
2019年08月09日
どのくらいの頻度で起こる? めったにない フレンズ1-9改その15
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13:43
レイチェルがスキーに出かけようとしていた時、チャンドラーがモニカの家に入ってくる。
チャンドラー: The most unbelievable thing has happened! Underdog has gotten away! (最も信じられないことが起こったぞ! アンダードッグが逃げ出したんだ!)
ジョーイ: The balloon? ((あの)バルーン?)
チャンドラー: No, no, the actual cartoon character. Of course the balloon! It's all over the news. Right before he reached Macy's, he broke free and was spotted flying over Washington Square Park. I'm going to the roof. Who's with me? (いいや違う。本当のカルトゥーン[アニメ]のキャラクターだ。[しばらくの沈黙] もちろん、バルーンに決まってるだろ! それがあらゆるニュースになってる。メイシーズ百貨店に到着する直前に、彼は解き放たれて[自由になって]、ワシントン・スクエア・パークの上を飛んでいるのが発見されたんだ。俺は屋上に行く。俺と一緒に来るのは誰だ?)
レイチェル: I can't. I gotta go! (私は(屋上には)行けないわ。(旅行に)行かなくちゃ。)
チャンドラー: Come on. An 80-foot inflatable dog loose over the city? How often does that happen? (町の上に解き放たれている80フィートの空気で膨らんだ(風船の)犬だぞ。そんなこと、どのくらいの頻度で起こる?)
フィービー: Almost never. (ほとんどめったにないわ。)
みんなが次々と部屋から出て行く。
モニカ: Got the keys? (カギ、持った?)
レイチェル: Okay. (オッケー。)
チャンドラーは興奮した様子で、アンダードッグが逃げたことをみんなに知らせています。
現在完了形の has happened, has gotten away はどちらも「ちょうど〜したところ」という「完了」の意味。
Underdog は、1964年から1973年までアメリカで放送されていた Underdog という cartoon(アニメ、カルトゥーン)の主人公です。
IMDb : Underdog (TV Series 1964-1973)
上にリンクした IMDb (Internet Movie Database) では、Videos / Photos で、動画や画像を見ることができます。
ちなみに、IMDb というサイトは、日本からアクセスすると、タイトルが「日本語タイトルのローマ字表記」になるという仕様になっていて、この Underdog も Urutora wan-chan という表示になっています。
その表示の通り、日本では「ウルトラわんちゃん」のタイトルで放映されていました。
Wikipedia 日本語版: ウルトラわんちゃん
2007年には、Underdog というタイトルでアメリカで実写映画化されました。
日本では劇場未公開でしたが、「鉄ワン・アンダードッグ」のタイトルでDVDが発売されています。
この実写版がどんな感じなのか確かめようと、以前レンタルして見てみたのですが、マッドサイエンティストのバーシニスター博士役でピーター・ディンクレイジが出演していました(「ゲーム・オブ・スローンズ」のティリオン・ラニスターを演じている俳優さんです)。
underdog とは元々、「負け犬、敗北者」という意味。日本語も英語もどちらも「犬(dog)」なのが興味深いですね。
このテレビアニメは、Shoeshine Boy という名前のダメ犬が、スーパーマンのようなヒーロー Underdog に変身して大活躍するというストーリーです。
赤い服と青いマントがトレードマーク。赤い服の胸に白抜きでUの文字が入っていますが、これは、スーパーマンのSの文字をイメージしたものなのでしょう。
Underdog が現れた時の決めゼリフは、”There's no need to fear, Underdog is here!” 「恐れる必要はない、アンダードッグここに参上!」。
fear と here (フィアーとヒアー)が韻を踏んでいるのもポイントですね。
IMDb で見られる 2:21 の長さの動画の 1:24 に、この決めゼリフが出てきます。
「フレンズ」の今回のエピソードの少し前のシーン(11:24くらい)に、感謝祭のパレードの様子が3シーン挿入されていましたが、最後に出てきたウルトラマンが飛んでるようなポーズの赤い服を着た犬が Underdog です。
チャンドラーは、この感謝祭のパレードのバルーンが飛んでいったという話をしているのですね。
今回のエピソードの原題が The One Where the Underdog Gets Away(訳:アンダードッグが逃げる話)となっているのも、このバルーンのことを言っていることになります。
今日は感謝祭なので、アンダードッグが逃げた、と言えば誰しもあのバルーンを思い浮かべるわけですが、ジョーイはそんな当たり前のことをわざわざ「あのバルーンのアンダードッグ?」みたいに尋ねています。
あまりにも当たり前すぎることを聞かれた時、いわゆる「アメリカン・ジョーク」ではあり得ない返事を返すことが多いのですが、チャンドラーも「いや、それがカルトゥーンのキャラクターが画面から逃げ出したんだよ」みたいにトボケたことを言っています。
その後、「当然、バルーンだよ!」と自分のボケにツッコミを入れていますが、このように「バルーンに決まってるじゃないか」とツッコミを入れるのは、アメリカンジョークとしては逆にちょっと珍しいパターンに思えました。
エピソードが進むにつれて、こういうチャンドラーのオトボケはエスカレートして行きますが、だいたいはあり得ないことをしれっと言って、みんなが笑うか、「はぁ?」みたいな顔をしてそのジョークはおしまい、というパターンが多いです。
日本の漫才のように「んなわけないだろ、バルーンだよっ!」みたいにツッコむ方が珍しい気がする、ということですね。
Right before he reached Macy's, he broke free and was spotted flying over Washington Square Park. について。
Right before he reached Macy's は「メイシーズに到着する直前に」。
パレードがメイシーズの前を通ることがわかります。
今回のエピソードの少し前のシーン、ゲットアウト=まさか! フレンズ1-9改その10 で、地下鉄で会った女性に「俺たち一緒に働いてたよね」と言った後、
ジョーイ: Yeah. At Macy's. You're the Obsession girl, right? I was the Aramis guy. (そうさ。メイシーズでね。君はオブセッションの担当だろ? 俺はアラミスの担当だった。)
のように、百貨店メイシーズの名前が出ていました。
後でまたメイシーズの名前が出てくることのへ伏線だったのでしょうね。
break free は「自由になる、(支配されている状況から)逃げ出す」。
クイーンの曲にも I Want to Break Free (邦題:ブレイク・フリー(自由への旅立ち)」という歌がありますよね。
歌詞でも I want to break free 「自由になりたい」というフレーズが繰り返し出てきます。
spotted flying over Washington Square Park は「ワシントン・スクエア・パークの上を飛んでいるのを発見された」。spot は 「発見する」。
今、アンダードッグのバルーンがふわふわ飛んでるから、屋上にそれを見に行く、とチャンドラーは言っています。
いろいろなバルーンがある中でも、特に「飛ぶ」キャラクターであるために余計に見ごたえがあるのでしょうね(今だと、インスタ映えしそうな感じでw)。
日本だと、仮面ライダーよりはウルトラマン、ゴジラよりはガメラの方が、「バルーンが飛んでる」状況がより面白く見える、というのと同じようなことでしょう。
スキー旅行に出かけようとしていたレイチェルは「私はスキーに行かないといけないから」と拒否するのですが、チャンドラーはそれを引き留めようとしています。
An 80-foot inflatable dog loose over the city? について。
長さの単位フィートは、英語では foot と feet という単語を使いますね。
単数形が foot で、複数形が feet ですから、80フィートは 80 feet になるのですが、上のセリフでは、数字との複合語の形で形容詞的に使われているので、80 feet ではなく、80-foot という形になっています。
「徒歩10分」は、ten-minute walk で、ten minutes という複数形にならないのと同じ原理です(名詞ではなく形容詞だから、複数形にはならない、という理屈)。
ちなみに、80フィートは 24.4メートル。
loose は「解き放たれた、自由な」という形容詞で、loose over the city が inflatable dog を後ろから修飾(後置修飾)しています。
inflatable は「膨らませることのできる、膨脹式の、空気を入れて使う」。
How often does that happen? を直訳すると「それ[そんなこと]はどのくらいしばしば[どのくらいの頻度で]起こる?」。
almost never は「ほとんど〜ない」。絶対ないとは言わないけど、限りなく起こり得ない出来事、という感じです。
今、実際に起こったことなので、また再び起こらないとも限らないから、never とは言い切れない、でも、限りなくあり得ない、起こり得ないことだ、ということですね。
「どんな頻度でこんなことが起こる?」に対して、「ほとんど起こらない」と答えるフィービーですが、How often...? という疑問文は「どのくらいの頻度かを尋ねている、質問している」わけではなく、この文自体が「どれくらいの頻度で起こるだろうか、いや、めったに起こらないよな」という反語的表現になっています。
モニカの Got the keys? について。
got は「ゲットした」、つまり「持った」。このセリフをそのまま文字通り訳すと、「カギ、持った(?)」というところ。
英語の会話表現では、この Got the keys? のように主語を言わない場合も多いですが、日本語でも「カギ持った」と主語を言わないことも多いので「わかりきったことを省略する」というのは日英同じですね。
モニカとレイチェルはこの部屋をルームシェアして同居しており、今回の場合だと、部屋を出る時にどちらか一人がカギを持っていればいい、と考えていることがわかります。
この Got the key? については、また後のシーンで解説することになりますので、とりあえず今回の説明はここまでにとどめます。
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13:43
レイチェルがスキーに出かけようとしていた時、チャンドラーがモニカの家に入ってくる。
チャンドラー: The most unbelievable thing has happened! Underdog has gotten away! (最も信じられないことが起こったぞ! アンダードッグが逃げ出したんだ!)
ジョーイ: The balloon? ((あの)バルーン?)
チャンドラー: No, no, the actual cartoon character. Of course the balloon! It's all over the news. Right before he reached Macy's, he broke free and was spotted flying over Washington Square Park. I'm going to the roof. Who's with me? (いいや違う。本当のカルトゥーン[アニメ]のキャラクターだ。[しばらくの沈黙] もちろん、バルーンに決まってるだろ! それがあらゆるニュースになってる。メイシーズ百貨店に到着する直前に、彼は解き放たれて[自由になって]、ワシントン・スクエア・パークの上を飛んでいるのが発見されたんだ。俺は屋上に行く。俺と一緒に来るのは誰だ?)
レイチェル: I can't. I gotta go! (私は(屋上には)行けないわ。(旅行に)行かなくちゃ。)
チャンドラー: Come on. An 80-foot inflatable dog loose over the city? How often does that happen? (町の上に解き放たれている80フィートの空気で膨らんだ(風船の)犬だぞ。そんなこと、どのくらいの頻度で起こる?)
フィービー: Almost never. (ほとんどめったにないわ。)
みんなが次々と部屋から出て行く。
モニカ: Got the keys? (カギ、持った?)
レイチェル: Okay. (オッケー。)
チャンドラーは興奮した様子で、アンダードッグが逃げたことをみんなに知らせています。
現在完了形の has happened, has gotten away はどちらも「ちょうど〜したところ」という「完了」の意味。
Underdog は、1964年から1973年までアメリカで放送されていた Underdog という cartoon(アニメ、カルトゥーン)の主人公です。
IMDb : Underdog (TV Series 1964-1973)
上にリンクした IMDb (Internet Movie Database) では、Videos / Photos で、動画や画像を見ることができます。
ちなみに、IMDb というサイトは、日本からアクセスすると、タイトルが「日本語タイトルのローマ字表記」になるという仕様になっていて、この Underdog も Urutora wan-chan という表示になっています。
その表示の通り、日本では「ウルトラわんちゃん」のタイトルで放映されていました。
Wikipedia 日本語版: ウルトラわんちゃん
2007年には、Underdog というタイトルでアメリカで実写映画化されました。
日本では劇場未公開でしたが、「鉄ワン・アンダードッグ」のタイトルでDVDが発売されています。
この実写版がどんな感じなのか確かめようと、以前レンタルして見てみたのですが、マッドサイエンティストのバーシニスター博士役でピーター・ディンクレイジが出演していました(「ゲーム・オブ・スローンズ」のティリオン・ラニスターを演じている俳優さんです)。
underdog とは元々、「負け犬、敗北者」という意味。日本語も英語もどちらも「犬(dog)」なのが興味深いですね。
このテレビアニメは、Shoeshine Boy という名前のダメ犬が、スーパーマンのようなヒーロー Underdog に変身して大活躍するというストーリーです。
赤い服と青いマントがトレードマーク。赤い服の胸に白抜きでUの文字が入っていますが、これは、スーパーマンのSの文字をイメージしたものなのでしょう。
Underdog が現れた時の決めゼリフは、”There's no need to fear, Underdog is here!” 「恐れる必要はない、アンダードッグここに参上!」。
fear と here (フィアーとヒアー)が韻を踏んでいるのもポイントですね。
IMDb で見られる 2:21 の長さの動画の 1:24 に、この決めゼリフが出てきます。
「フレンズ」の今回のエピソードの少し前のシーン(11:24くらい)に、感謝祭のパレードの様子が3シーン挿入されていましたが、最後に出てきたウルトラマンが飛んでるようなポーズの赤い服を着た犬が Underdog です。
チャンドラーは、この感謝祭のパレードのバルーンが飛んでいったという話をしているのですね。
今回のエピソードの原題が The One Where the Underdog Gets Away(訳:アンダードッグが逃げる話)となっているのも、このバルーンのことを言っていることになります。
今日は感謝祭なので、アンダードッグが逃げた、と言えば誰しもあのバルーンを思い浮かべるわけですが、ジョーイはそんな当たり前のことをわざわざ「あのバルーンのアンダードッグ?」みたいに尋ねています。
あまりにも当たり前すぎることを聞かれた時、いわゆる「アメリカン・ジョーク」ではあり得ない返事を返すことが多いのですが、チャンドラーも「いや、それがカルトゥーンのキャラクターが画面から逃げ出したんだよ」みたいにトボケたことを言っています。
その後、「当然、バルーンだよ!」と自分のボケにツッコミを入れていますが、このように「バルーンに決まってるじゃないか」とツッコミを入れるのは、アメリカンジョークとしては逆にちょっと珍しいパターンに思えました。
エピソードが進むにつれて、こういうチャンドラーのオトボケはエスカレートして行きますが、だいたいはあり得ないことをしれっと言って、みんなが笑うか、「はぁ?」みたいな顔をしてそのジョークはおしまい、というパターンが多いです。
日本の漫才のように「んなわけないだろ、バルーンだよっ!」みたいにツッコむ方が珍しい気がする、ということですね。
Right before he reached Macy's, he broke free and was spotted flying over Washington Square Park. について。
Right before he reached Macy's は「メイシーズに到着する直前に」。
パレードがメイシーズの前を通ることがわかります。
今回のエピソードの少し前のシーン、ゲットアウト=まさか! フレンズ1-9改その10 で、地下鉄で会った女性に「俺たち一緒に働いてたよね」と言った後、
ジョーイ: Yeah. At Macy's. You're the Obsession girl, right? I was the Aramis guy. (そうさ。メイシーズでね。君はオブセッションの担当だろ? 俺はアラミスの担当だった。)
のように、百貨店メイシーズの名前が出ていました。
後でまたメイシーズの名前が出てくることのへ伏線だったのでしょうね。
break free は「自由になる、(支配されている状況から)逃げ出す」。
クイーンの曲にも I Want to Break Free (邦題:ブレイク・フリー(自由への旅立ち)」という歌がありますよね。
歌詞でも I want to break free 「自由になりたい」というフレーズが繰り返し出てきます。
spotted flying over Washington Square Park は「ワシントン・スクエア・パークの上を飛んでいるのを発見された」。spot は 「発見する」。
今、アンダードッグのバルーンがふわふわ飛んでるから、屋上にそれを見に行く、とチャンドラーは言っています。
いろいろなバルーンがある中でも、特に「飛ぶ」キャラクターであるために余計に見ごたえがあるのでしょうね(今だと、インスタ映えしそうな感じでw)。
日本だと、仮面ライダーよりはウルトラマン、ゴジラよりはガメラの方が、「バルーンが飛んでる」状況がより面白く見える、というのと同じようなことでしょう。
スキー旅行に出かけようとしていたレイチェルは「私はスキーに行かないといけないから」と拒否するのですが、チャンドラーはそれを引き留めようとしています。
An 80-foot inflatable dog loose over the city? について。
長さの単位フィートは、英語では foot と feet という単語を使いますね。
単数形が foot で、複数形が feet ですから、80フィートは 80 feet になるのですが、上のセリフでは、数字との複合語の形で形容詞的に使われているので、80 feet ではなく、80-foot という形になっています。
「徒歩10分」は、ten-minute walk で、ten minutes という複数形にならないのと同じ原理です(名詞ではなく形容詞だから、複数形にはならない、という理屈)。
ちなみに、80フィートは 24.4メートル。
loose は「解き放たれた、自由な」という形容詞で、loose over the city が inflatable dog を後ろから修飾(後置修飾)しています。
inflatable は「膨らませることのできる、膨脹式の、空気を入れて使う」。
How often does that happen? を直訳すると「それ[そんなこと]はどのくらいしばしば[どのくらいの頻度で]起こる?」。
almost never は「ほとんど〜ない」。絶対ないとは言わないけど、限りなく起こり得ない出来事、という感じです。
今、実際に起こったことなので、また再び起こらないとも限らないから、never とは言い切れない、でも、限りなくあり得ない、起こり得ないことだ、ということですね。
「どんな頻度でこんなことが起こる?」に対して、「ほとんど起こらない」と答えるフィービーですが、How often...? という疑問文は「どのくらいの頻度かを尋ねている、質問している」わけではなく、この文自体が「どれくらいの頻度で起こるだろうか、いや、めったに起こらないよな」という反語的表現になっています。
モニカの Got the keys? について。
got は「ゲットした」、つまり「持った」。このセリフをそのまま文字通り訳すと、「カギ、持った(?)」というところ。
英語の会話表現では、この Got the keys? のように主語を言わない場合も多いですが、日本語でも「カギ持った」と主語を言わないことも多いので「わかりきったことを省略する」というのは日英同じですね。
モニカとレイチェルはこの部屋をルームシェアして同居しており、今回の場合だと、部屋を出る時にどちらか一人がカギを持っていればいい、と考えていることがわかります。
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2019年08月02日
一つ質問。テイタートッツがないよ フレンズ1-9改その14
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12:22
ジョーイ: Hey, Monica, I got a question. I don't see any Tater Tots. (なぁ、モニカ、質問があるんだ。テイタートッツが(見え)ないんだけど。)
モニカ: That's not a question. (それは質問じゃないわ。)
ジョーイ: But my mom always makes them. It's like a tradition. You get a little piece of turkey on your fork, a little cranberry sauce and a Tot! I mean it's bad enough I can't be with my family, because of my disease. (でも俺のママはいつもそれを作るんだ。伝統みたいなもんだよ。フォークに一口のターキーを刺して、ちょっぴりのクランベリーソースとトット(をつけるん)だよ! 俺は自分の家族といられないほど(十分に)ひどい状態なんだ、ほら、俺の病気のせいで。)
モニカ: All right. Fine. Tonight's potatoes will be both mashed with lumps and in the form of Tots. (いいわ。わかった。今夜のポテトは塊のあるマッシュトポテトとトッツの形状のものと両方になるわね。)
ロス: All right. I'm off to talk to my unborn child. (よし。僕は、まだ生まれていない子供に話しかけに行くよ。)
モニカが作っているものをロスはつまみ食いしようとして、モニカに手をパシッと叩かれる。
モニカ: Ah! (あー!)
ロス: Okay, Mom never hit. (あぁ、ママは絶対に叩かなかった。)
台所でハンドミキサーを使っていたフィービー。
フィービー: Okay, all done. (よーし、すべて完了。)
モニカ: What, Phoebe, did you whip the pota-- Ah, Ross needs lumps! (何? フィービー、あなた、ポテトをホイップしたの…? あぁ、ロスには塊が要るのに!)
フィービー: Oh, I'm sorry! Oh, I just, I thought we could have them whipped and then add some peas and onions. (あぁ、ごめんなさい! あぁ、私はただ、ポテトをホイップの状態にして、それから豆とタマネギを加えられると思ったの。)
モニカ: Why would we do that? (どうしてそんなことをするわけ?)
フィービー: Well, 'cause then they'd be like my mom used to make it, you know, before she died. (だって、そうしたら、ポテトがママが昔作ってくれたみたいになるからよ。ほら、ママが死ぬ前に(作ってくれたように)ね。)
モニカ: Okay, three kinds of potatoes coming up. (よし、3種類のポテトが出てくるわよ。)
レイチェルがスキー板の入ったバッグを持って寝室から出てくる。
レイチェル: Okay. Goodbye, you guys! Thanks for everything! Oh, God, look at-- Sorry! I’m so sorry. (よし、さよなら、みんな! いろいろありがとう! あぁ、見て… [バッグや板をあちこち当てまくり]ごめん! ほんとにごめん)
料理をしているモニカを見て、ジョーイは「質問がある」と言いながら、疑問文ではなく、否定文で「テイタートッツがない(見えない)」と言い、それに対して、モニカは「それは質問じゃないわ」と返しています。
一つには「質問があるといいながら、疑問文ではなく否定文であること」について「それは質問じゃない」と言っている、そしてもう一つは、ないから文句を言っている、ケチをつけていることがわかるので、それは暗に「ないから作れ」と言っているのね? という気持ちを込めて、そのように返したことになるでしょう。
何か不満を述べる場合に「ちょっと質問があるんだけど、どうして〜はないのかなぁ?」のように述べる場合もあり、その場合は形式としては一応疑問文になるわけですが、ジョーイの場合はそもそも疑問文にもなっておらず、そこがまた、ジョーイのおとぼけ具合を表しているとも言えるでしょう。
Tater Tots は、「テイタートッツ。ハッシュトポテトを小さな円筒形にして揚げたもの」。DVDの日本語では「ひとくちポテト」となっていますが、まさにそういう感じのものです。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: テイタートッツ
画像検索すると、その食べ物の写真もたくさんヒットします。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には、Tater Tots に加え、tater と tot の意味も載っています。
Tater Tots / tater tots [noun, plural] trademark :
potatoes that are cut into small pieces, made into balls, frozen, and then fried or baked
つまり「(複数形で。商標)小さなピースにカットし、ボール状にし、冷凍した後、揚げる、または焼いたポテト」。
tater [noun, countable] : (spoken) a potato
つまり「(口語)ポテト」。
tot [noun, countable] : (informal) a very small child
つまり「(インフォーマル)非常に小さな子供」。
作り方はロングマンの説明の通りで、tater がポテト、tot は小児を表すわけですね。
ウィキペディアにも「「トッツ」はその小ささや、子供のための食べ物であるからとしてつけられたと考えられている。」と書かれていますが、「子供のように小さい」または「子供の食べ物」かのどちらかの意味として「子供」という単語が使われているということのようです。
ジョーイはテイタートッツについて語ります。
ママがいつも作ってくれる、我が家の伝統みたいなものだと言った後、フォークに一口のターキーを刺して、それをクランベリーソースとトット(テイタートッツ)に付けるのがおいしいんだ! みたいに力説しています。
そんな風に「テイタートッツは感謝祭での家庭の味なんだよ」と言った後、it's bad enough I can't be with my family, because of my disease. と続けています。
because of my disease は「“病気”のせいで」。実際に病気にかかっているわけではないですが、あのポスターのモデルになったせいで性病にかかっていると思われてしまったことを言っていることになります。
「感謝祭を家族と過ごせないだけでも十分にひどい・悲惨なのに、モニカの家で家庭の味を味わうことすらさせてもらえないのか?」みたいに言われてしまうと、モニカもジョーイ専用を作らざるを得なくなり、今夜のポテトは「塊入りのマッシュトポテト」と「(テイター)トッツの形状のポテト」(の2種類)になると宣言します。
I'm off は「出かける」。
キャロルとスーザンがお腹の中の赤ちゃんに話し掛けているので、父親である自分もそれをしに行ってくるよ、ということ。
出かけるロスは、モニカの料理をつまみ食いしようとして、手をパシッと叩かれます。
Mom never hit. について。
hit の活用は hit-hit-hit で、現在形と過去形が同じ形です。
もし現在形であれば、Mom never hits. のように「3単現」の -s が付くことになるので、今回の hit は過去形であると判断できるでしょう。
怒る口調はそっくりだけど、手を叩いたりなんかしなかった、と、ママとモニカの違いを語っていることになります。
キッチンでモニカの料理を手伝っていたフィービー。
ポテトをハンドミキサーですりつぶしてしまったのを見て、モニカは「ロスは塊が必要なのに。ロスのために、塊入りのポテトを作らないといけないのに」と叫びます。
ごめん、と言ったフィービーは「ポテトをホイップさせて、豆とタマネギを加えるかと思って」のように返します。
whip は「ホイップクリーム」などのように「泡立てる」という意味。フレンズ1-7 では「勢いよく動かす」という意味で出てきました。
塊を残しておかないといけないのに、全部クリーム状につぶしてしまった、と言っていることになるでしょう。
Why would we do that? は「どうして(私たちは)そんなことをするわけ?」というところで、モニカにはその料理、その調理法になじみがないことが想像されます。
「ママが昔作ってくれたポテトなの、作ってくれたというのは、ママが死ぬ前ってことなんだけどね」のように表現することで、「ママは死んでしまってもう作ってくれないから、今日はそれを食べてみたかったの」と言っていることになり、さきほどのジョーイが家族の話を持ち出したのに続き、今度もまた家族の話(しかも亡くなったママの話で、話がよりヘビー)を聞き、「フィービーのリクエストも加えて、合計3種類のポテトが今夜は出てくるわよ」とモニカは言うことになります。
その後、スキーバッグを持ってご機嫌なレイチェルが出てきますが、バッグやスキー板をあちこちに当てて謝っていますね。
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12:22
ジョーイ: Hey, Monica, I got a question. I don't see any Tater Tots. (なぁ、モニカ、質問があるんだ。テイタートッツが(見え)ないんだけど。)
モニカ: That's not a question. (それは質問じゃないわ。)
ジョーイ: But my mom always makes them. It's like a tradition. You get a little piece of turkey on your fork, a little cranberry sauce and a Tot! I mean it's bad enough I can't be with my family, because of my disease. (でも俺のママはいつもそれを作るんだ。伝統みたいなもんだよ。フォークに一口のターキーを刺して、ちょっぴりのクランベリーソースとトット(をつけるん)だよ! 俺は自分の家族といられないほど(十分に)ひどい状態なんだ、ほら、俺の病気のせいで。)
モニカ: All right. Fine. Tonight's potatoes will be both mashed with lumps and in the form of Tots. (いいわ。わかった。今夜のポテトは塊のあるマッシュトポテトとトッツの形状のものと両方になるわね。)
ロス: All right. I'm off to talk to my unborn child. (よし。僕は、まだ生まれていない子供に話しかけに行くよ。)
モニカが作っているものをロスはつまみ食いしようとして、モニカに手をパシッと叩かれる。
モニカ: Ah! (あー!)
ロス: Okay, Mom never hit. (あぁ、ママは絶対に叩かなかった。)
台所でハンドミキサーを使っていたフィービー。
フィービー: Okay, all done. (よーし、すべて完了。)
モニカ: What, Phoebe, did you whip the pota-- Ah, Ross needs lumps! (何? フィービー、あなた、ポテトをホイップしたの…? あぁ、ロスには塊が要るのに!)
フィービー: Oh, I'm sorry! Oh, I just, I thought we could have them whipped and then add some peas and onions. (あぁ、ごめんなさい! あぁ、私はただ、ポテトをホイップの状態にして、それから豆とタマネギを加えられると思ったの。)
モニカ: Why would we do that? (どうしてそんなことをするわけ?)
フィービー: Well, 'cause then they'd be like my mom used to make it, you know, before she died. (だって、そうしたら、ポテトがママが昔作ってくれたみたいになるからよ。ほら、ママが死ぬ前に(作ってくれたように)ね。)
モニカ: Okay, three kinds of potatoes coming up. (よし、3種類のポテトが出てくるわよ。)
レイチェルがスキー板の入ったバッグを持って寝室から出てくる。
レイチェル: Okay. Goodbye, you guys! Thanks for everything! Oh, God, look at-- Sorry! I’m so sorry. (よし、さよなら、みんな! いろいろありがとう! あぁ、見て… [バッグや板をあちこち当てまくり]ごめん! ほんとにごめん)
料理をしているモニカを見て、ジョーイは「質問がある」と言いながら、疑問文ではなく、否定文で「テイタートッツがない(見えない)」と言い、それに対して、モニカは「それは質問じゃないわ」と返しています。
一つには「質問があるといいながら、疑問文ではなく否定文であること」について「それは質問じゃない」と言っている、そしてもう一つは、ないから文句を言っている、ケチをつけていることがわかるので、それは暗に「ないから作れ」と言っているのね? という気持ちを込めて、そのように返したことになるでしょう。
何か不満を述べる場合に「ちょっと質問があるんだけど、どうして〜はないのかなぁ?」のように述べる場合もあり、その場合は形式としては一応疑問文になるわけですが、ジョーイの場合はそもそも疑問文にもなっておらず、そこがまた、ジョーイのおとぼけ具合を表しているとも言えるでしょう。
Tater Tots は、「テイタートッツ。ハッシュトポテトを小さな円筒形にして揚げたもの」。DVDの日本語では「ひとくちポテト」となっていますが、まさにそういう感じのものです。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: テイタートッツ
画像検索すると、その食べ物の写真もたくさんヒットします。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には、Tater Tots に加え、tater と tot の意味も載っています。
Tater Tots / tater tots [noun, plural] trademark :
potatoes that are cut into small pieces, made into balls, frozen, and then fried or baked
つまり「(複数形で。商標)小さなピースにカットし、ボール状にし、冷凍した後、揚げる、または焼いたポテト」。
tater [noun, countable] : (spoken) a potato
つまり「(口語)ポテト」。
tot [noun, countable] : (informal) a very small child
つまり「(インフォーマル)非常に小さな子供」。
作り方はロングマンの説明の通りで、tater がポテト、tot は小児を表すわけですね。
ウィキペディアにも「「トッツ」はその小ささや、子供のための食べ物であるからとしてつけられたと考えられている。」と書かれていますが、「子供のように小さい」または「子供の食べ物」かのどちらかの意味として「子供」という単語が使われているということのようです。
ジョーイはテイタートッツについて語ります。
ママがいつも作ってくれる、我が家の伝統みたいなものだと言った後、フォークに一口のターキーを刺して、それをクランベリーソースとトット(テイタートッツ)に付けるのがおいしいんだ! みたいに力説しています。
そんな風に「テイタートッツは感謝祭での家庭の味なんだよ」と言った後、it's bad enough I can't be with my family, because of my disease. と続けています。
because of my disease は「“病気”のせいで」。実際に病気にかかっているわけではないですが、あのポスターのモデルになったせいで性病にかかっていると思われてしまったことを言っていることになります。
「感謝祭を家族と過ごせないだけでも十分にひどい・悲惨なのに、モニカの家で家庭の味を味わうことすらさせてもらえないのか?」みたいに言われてしまうと、モニカもジョーイ専用を作らざるを得なくなり、今夜のポテトは「塊入りのマッシュトポテト」と「(テイター)トッツの形状のポテト」(の2種類)になると宣言します。
I'm off は「出かける」。
キャロルとスーザンがお腹の中の赤ちゃんに話し掛けているので、父親である自分もそれをしに行ってくるよ、ということ。
出かけるロスは、モニカの料理をつまみ食いしようとして、手をパシッと叩かれます。
Mom never hit. について。
hit の活用は hit-hit-hit で、現在形と過去形が同じ形です。
もし現在形であれば、Mom never hits. のように「3単現」の -s が付くことになるので、今回の hit は過去形であると判断できるでしょう。
怒る口調はそっくりだけど、手を叩いたりなんかしなかった、と、ママとモニカの違いを語っていることになります。
キッチンでモニカの料理を手伝っていたフィービー。
ポテトをハンドミキサーですりつぶしてしまったのを見て、モニカは「ロスは塊が必要なのに。ロスのために、塊入りのポテトを作らないといけないのに」と叫びます。
ごめん、と言ったフィービーは「ポテトをホイップさせて、豆とタマネギを加えるかと思って」のように返します。
whip は「ホイップクリーム」などのように「泡立てる」という意味。フレンズ1-7 では「勢いよく動かす」という意味で出てきました。
塊を残しておかないといけないのに、全部クリーム状につぶしてしまった、と言っていることになるでしょう。
Why would we do that? は「どうして(私たちは)そんなことをするわけ?」というところで、モニカにはその料理、その調理法になじみがないことが想像されます。
「ママが昔作ってくれたポテトなの、作ってくれたというのは、ママが死ぬ前ってことなんだけどね」のように表現することで、「ママは死んでしまってもう作ってくれないから、今日はそれを食べてみたかったの」と言っていることになり、さきほどのジョーイが家族の話を持ち出したのに続き、今度もまた家族の話(しかも亡くなったママの話で、話がよりヘビー)を聞き、「フィービーのリクエストも加えて、合計3種類のポテトが今夜は出てくるわよ」とモニカは言うことになります。
その後、スキーバッグを持ってご機嫌なレイチェルが出てきますが、バッグやスキー板をあちこちに当てて謝っていますね。
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