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10:17
[Scene 4: Central Perk]
セントラルパーク。
ロス: Tell me something, what does the phrase "No Date Pact" mean to you? (ちょっと教えてよ、”デートなし協定”って言葉がモニカにとって何を意味するかをね。)
モニカ: I'm sorry, okay? It's just that Chandler has somebody and Phoebe has somebody. I thought I'd ask Fun Bobby. (悪いと思ってるわ、いい? ただ、チャンドラーには相手(誰か)がいて、フィービーにも相手がいる、ってだけよ。私はファン・ボビーを誘おうと思ったのよ。)
チャンドラー: Fun Bobby, your ex-boyfriend, Fun Bobby? (ファン・ボビーって、君の元彼のファン・ボビー?)
モニカ: Yeah. (ええ。)
ジョーイ: You know more than one Fun Bobby? (他にもファン・ボビー(ってやつ)を知ってるのか?)
チャンドラー: I happen to know a Fun Bob. (たまたま、ファン・ボブってやつを知ってる。)
レイチェル: [Brings Joey a mug of coffee] Okay. Here we go. ([ジョーイにコーヒーのマグを持ってきて] オッケー。さあどうぞ。)
ジョーイ: Whoa, whoa, whoa! There's no room for milk. (ちょっと、ちょっと、ちょっと! ミルクを入れる余地(空き)がないよ。)
レイチェル: [Glances at Joey and then sips his coffee] There. Now there is. ([ジョーイをちらっと見て、彼のコーヒーをすする] ほら。これで空きがあるわよ。)
ロス: Okay, so on our no-date evening, three of you now are gonna have dates. (よし、それじゃあ、(僕たちが協定を結んだ)デートなしの夜には、君たちのうちの3人がデートするわけだね。)
ジョーイ: Uh, four. (あー、4人だ。)
ロス: Four. (4人。)
レイチェル: Five. (5人。)
ロス: Five. [Buries his head in his hands] (5人か。[手で頭を覆う])
レイチェル: Sorry. Paolo's catching an earlier flight. (ごめんね。パウロが(予定より)早い便に乗れるのよ。)
ジョーイ: Yeah, and I met this really hot single mom at the store. What's an elf to do? (ああ、そして俺は(バイトしてる)店で実にセクシーなシングルマザーと出会ったんだ。エルフが何をするんだ?[他にすることなんかないだろ]ってね。)
ロス: Okay, so I'm gonna be the only one standing there alone when the ball drops? (わかった、じゃあ、(大晦日に)ボールが落ちる時、その場でひとりぼっちで立ってるのは僕だけってことなんだね。)
レイチェル: Oh, c'mon. We'll have, we'll have a big party, and no one'll know who's with who. (あぁ、待ってよ、大きなパーティーをするんだから、誰が誰と一緒にいるかなんて、誰にもわからないわ。)
セントラルパークに入ってきたモニカとロス。
ロスがモニカに怒ったような口調で言っている What does the phrase ... mean to you? は「…というフレーズ(言葉)は君にとって何を意味するか?」
「ノー・デート・パクト(デートなし協定)」っていう言葉は君(モニカ)にとってどういう意味になるわけ? と尋ねていることになります。
その後、「ごめんなさい。チャンドラーにもフィービーにもデート相手がいるから、私もファンボビーを誘った」という流れになっていることからもわかるように、ロスとしては「デートなし協定」ってのは「デートをしないでおこう、っていう約束」なのに、モニカはその言葉の意味がちゃんとわかってるのか? と言いたかったということで、ロスの怒った口調から、モニカがその協定を破ったことがモニカの発言よりも前に想像できることになります。
ex-boyfriend は「元彼」。
fun は名詞で「楽しみ、面白いこと」。また、アメリカ英語では「楽しい、面白い、愉快な」という形容詞としても使われます。
この場合も「愉快なボビー」というニュアンスで、DVDの日本語訳では「ネアカのボビー」と訳されていました。
ファン・ボビーという名前を聞いて、「それって、モニカの元彼のファン・ボビー?」とチャンドラーが尋ねると、ジョーイは You know more than one Fun Bobby? と言っています。
more than one は「1つより多くの」ということですから、「1つだけではなく2つ以上の」。
ジョーイは「ファン・ボビーっていえば、モニカの元彼のファン・ボビーしかいないだろ。それともそれ以外にもファン・ボビーってやつをお前は知ってるのか?」と尋ねたことになります。
happen to know は「たまたま知っている」。
「ファン・ボブってやつを(たまたま)知っててね」と答えたのは、「ファン・ボビーってあのファン・ボビー?」と当たり前のことを聞いてしまってジョーイに問い返されてしまった、照れ隠し的な返事なのかなと思います。
レイチェルはジョーイが注文したコーヒーを持ってきますが、ギリギリまでコーヒーが入っていて、ミルクを入れたらこぼれそうな状態。
There's no room for milk. は「ミルクの[を入れる]余地がない」。
room は「ルーム、部屋」ですが、「空き場所、余地」という意味もあり、There's no room for... は「…の余地がない」という決まり文句。
There's no room for doubt. なら「疑いの[疑う]余地がない」。
そう言われたレイチェルは、あふれんばかりのコーヒーをすすって、これでミルクを入れる空きができたわ、と言ってジョーイに返しています。
Now there is. は Now there is room for milk. 「今は、ミルクを入れる余地がある」ということ。
ロスは no-date evening と言う時に、両手のチョキを曲げるようなしぐさをしています。
これは引用符を意味するジェスチャー。過去記事 引用符ジェスチャーをする フレンズ1-3改その9 で詳しく解説しています。
ここでは、僕たちが約束した「ノー・デート・イブニング」ってやつ、のように、言葉ではそんな約束をしたけれど、実態が伴っていないという感じの「いわゆる」的なニュアンスが込められていることになります。
また、our no-date evening 「僕たちのノー・デートの晩」のように our 「僕たちの」を付けているのも、「”僕たちみんなで”デートなし、って協定を結んだよね」ということを思い出させ強調している感覚でしょう。
three of you は「君たちの中で3人」ですが、4人、5人とみんなが次々と名乗りをあげ、一人残ったロスは、あーあ、というように目のあたりを拳で覆っています。
catch an earlier flight は「(予定よりも)早い便の飛行機に乗る」。
hot single mom の hot は「セクシーな」という意味。
What's an elf to do? について。
"What's a 〇〇 to do" という形をネット検索すると、What's A Man To Do や What's A Girl To Do というタイトルの曲があるらしいことがわかりました。
このことからも What's a/an 名詞 to do? というフレーズは一般的に存在するようです。
そしてその意味は「〇〇がすべきことは何か? 〇〇は何をすればいいのか?」というニュアンスになるようです。
今回のジョーイのセリフも「エルフは何をすべきなの? エルフは何をしたらいいの?」ということでしょう。
「シングルマザーをナンパした」と言った後ですから「ナンパしたと聞いて驚いてるようだけど、だって(サンタと違って)エルフは特段すべき仕事もないんだし」というニュアンスで「エルフは何をしたらいいっての?(何もないだろ)」という意味で言ったのだと思います。
I'm gonna be the only one standing there alone when the ball drops? は「ボールが落ちる時(大晦日のボールドロップの時)、僕はその場にひとりぼっちで立っている唯一の人間になる」。
みんなには相手がいて、僕だけひとりぼっちなんだね、、と言うロスに、レイチェルは We'll have, we'll have a big party, and no one'll know who's with who. と言っています。
know who's with who は、know who is with who ということで、「誰が誰と一緒にいるかわかる」。
大勢の人が集まるパーティーだから、誰が誰とカップルだとか、誰がひとりぼっちだとか、そんなことは誰にもわからないわ、と言ったことになります。
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