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16:28
[Time lapse. Monica and Rachel, fixed up somewhat, emerge from a bedroom]
時間経過。モニカと、どうにか身なりを整えたレイチェルが、寝室から現れる。
サンディー: Y'know, when I saw you at the store last week, it was probably the first time I ever mentally undressed an elf. (ねぇ、先週、あなたをお店で見た時が多分初めてだわ、心の中でエルフの服を脱がせたのは。)
ジョーイ: Wow, that's, uh, dirty! (ワォ、それって、エッチだね!)
サンディー: Yeah. (そうね。)
[They almost kiss and then Joey realizes her kids are staring at them]
二人はほとんどキスしかけたが、その時、彼女の子供たちが二人を見つめているのに気づく。
ジョーイ: Hey, kids. (やあ、子供たち。)
ロス: [Watching Marcel play with Phoebe. To Chandler] Look at him. I'm not saying he has to spend the whole evening with me, but at least check in. ([マルセルがフィービーと遊ぶのを見ながら、チャンドラーに] 彼を見てよ。マルセルが僕と夜ずっと一緒に過ごさないといけないとは言ってないけど、でも少なくとも(僕と一緒に)(ここに来たよという)挨拶はしてもらわないとね。)
ジャニス: [Startles them] There you are! Haaah, you got away from me. ([みんなを驚かして] そこにいるのね! ハハハハ、あなたは私から逃げたわね。)
チャンドラー: [Imitating] But you found me. ([(ジャニスの音程を)真似しながら] でも君は俺を見つけたね。)
ジャニス: Here, Ross, take our picture. [Hands him a camera and he starts snapping] Smile. You're on Janice Camera. (はい、ロス、私たちの写真を撮って。[ロスにカメラを渡すと、ロスは写真を撮り始める] 笑って。ジャニスのカメラに写ってるのよ。)
チャンドラー: Kill me. Kill me now. (俺を殺して。今すぐ殺して。)
ジョーイはエルフのバイトをしていて知り合った女性(サンディー)と話をしています。
when I saw you... it was the first time... で、「あなたを見た時、それが…した最初だった」。
心の中でエルフの姿のあなたの服を脱がせちゃったわ、というセクシーなセリフです。
あなたを裸にしたくなっちゃった、と言いながら、その相手が来ていた服がエルフの服だった、というところが笑えます。
undress は他動詞で「(人の)服を脱がせる」、自動詞で「服を脱ぐ」という意味。
dress は名詞で「ドレス、服、衣服」、それを動詞にすると「(人に)服を着せる」という意味になります。
その動詞 dress に「逆、反対」の動作を表す接頭辞 un- をつけたものが、undress になります。
私の著書最新刊「リアルな英語の9割はアカデミ―賞映画で学べる!」で取り上げた、「ローマの休日」のアンのセリフにも、
アン: Will you help me get undressed, please? (私が服を脱ぐのを手伝っていただけます?)
のように undress という動詞が出てきました。
untie なら「(結び目を)ほどく」、unpack なら「(パッキングした)荷物をほどく」となります。
dirty は「汚れた、汚い」ですが、「エッチな、わいせつな」という意味もあります。
恋愛話の多いフレンズでは、「エッチな」の意味で登場することも多いです。
dirty talk なら「猥談(わいだん)」。
アカデミックな辞書である LAAD (Longman Advanced American Dictionary) にも、そのような性的な意味で以下のように説明されていました。
dirty : SEX relating to sex, in a way that is considered bad or immoral
例1)dirty magazines
例2)a dirty joke
つまり、「性に関係している、悪い、または不道徳(ふしだら)であるとみなされるような様子で」。例1は「みだらな雑誌、ポルノ雑誌」、例2は「みだらな・エッチなジョーク」。
フィービーと遊んでいるマルセルを見て、ロスはチャンドラーにボヤいています。
check in はいわゆる「ホテルのチェックイン」の意味で使われる言葉ですが、そこから「到着する、到着を報告する」という意味にもなるので、この場合も「パーティー会場に来て、ロスとマルセルが到着したよと知らせる意味で挨拶する」という意味で使っているように思いました。
「一晩中ずっと一緒に行動しろとまでは言わないけど」 at least he has to check in with me. というニュアンスだろうと。
ロスがチャンドラーにそんな話をしていると、背後からジャニスが There you are! と大声を出すので、二人とも驚きます。
ジャニスは歌のような節(ふし)をつけて、♪You got away from me.♪ と言い、チャンドラーもジャニスの音程に合わせるように、♪But you found me.♪ と返します(実際、Netflix の英語字幕には、今書いたような「音符マーク(♪)」がついていました)。
ロスに自分のカメラを渡し、写真を撮って、と言うジャニス。
Smile. の後に You're on Janice Camera. と言っていますが、直訳すると「あなたはジャニスのカメラ上にある」というところで、「あなたは今、ジャニスのカメラに写ってるのよ。ジャニスのカメラに写真を撮られてるのよ」というニュアンスになるでしょう。
テレビカメラに写ってるんだから、のようなノリで、「ジャニスカメラに写ってるんだから、さあ笑って笑って」という感じでしょう。
チャンドラーは笑った後、ロスに対しては真顔になって Kill me. Kill me now. と言っています。
大晦日に一人でいるのが嫌でつい元カノのジャニスを誘ってしまったけれど、ジャニスの笑い声と強引な態度にうんざりし、後悔している様子が見て取れます。
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