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16:28
[Time lapse. Monica and Rachel, fixed up somewhat, emerge from a bedroom]
時間経過。モニカと、どうにか身なりを整えたレイチェルが、寝室から現れる。
サンディー: Y'know, when I saw you at the store last week, it was probably the first time I ever mentally undressed an elf. (ねぇ、先週、あなたをお店で見た時が多分初めてだわ、心の中でエルフの服を脱がせたのは。)
ジョーイ: Wow, that's, uh, dirty! (ワォ、それって、エッチだね!)
サンディー: Yeah. (そうね。)
[They almost kiss and then Joey realizes her kids are staring at them]
二人はほとんどキスしかけたが、その時、彼女の子供たちが二人を見つめているのに気づく。
ジョーイ: Hey, kids. (やあ、子供たち。)
ロス: [Watching Marcel play with Phoebe. To Chandler] Look at him. I'm not saying he has to spend the whole evening with me, but at least check in. ([マルセルがフィービーと遊ぶのを見ながら、チャンドラーに] 彼を見てよ。マルセルが僕と夜ずっと一緒に過ごさないといけないとは言ってないけど、でも少なくとも(僕と一緒に)(ここに来たよという)挨拶はしてもらわないとね。)
ジャニス: [Startles them] There you are! Haaah, you got away from me. ([みんなを驚かして] そこにいるのね! ハハハハ、あなたは私から逃げたわね。)
チャンドラー: [Imitating] But you found me. ([(ジャニスの音程を)真似しながら] でも君は俺を見つけたね。)
ジャニス: Here, Ross, take our picture. [Hands him a camera and he starts snapping] Smile. You're on Janice Camera. (はい、ロス、私たちの写真を撮って。[ロスにカメラを渡すと、ロスは写真を撮り始める] 笑って。ジャニスのカメラに写ってるのよ。)
チャンドラー: Kill me. Kill me now. (俺を殺して。今すぐ殺して。)
ジョーイはエルフのバイトをしていて知り合った女性(サンディー)と話をしています。
when I saw you... it was the first time... で、「あなたを見た時、それが…した最初だった」。
心の中でエルフの姿のあなたの服を脱がせちゃったわ、というセクシーなセリフです。
あなたを裸にしたくなっちゃった、と言いながら、その相手が来ていた服がエルフの服だった、というところが笑えます。
undress は他動詞で「(人の)服を脱がせる」、自動詞で「服を脱ぐ」という意味。
dress は名詞で「ドレス、服、衣服」、それを動詞にすると「(人に)服を着せる」という意味になります。
その動詞 dress に「逆、反対」の動作を表す接頭辞 un- をつけたものが、undress になります。
私の著書最新刊「リアルな英語の9割はアカデミ―賞映画で学べる!」で取り上げた、「ローマの休日」のアンのセリフにも、
アン: Will you help me get undressed, please? (私が服を脱ぐのを手伝っていただけます?)
のように undress という動詞が出てきました。
untie なら「(結び目を)ほどく」、unpack なら「(パッキングした)荷物をほどく」となります。
dirty は「汚れた、汚い」ですが、「エッチな、わいせつな」という意味もあります。
恋愛話の多いフレンズでは、「エッチな」の意味で登場することも多いです。
dirty talk なら「猥談(わいだん)」。
アカデミックな辞書である LAAD (Longman Advanced American Dictionary) にも、そのような性的な意味で以下のように説明されていました。
dirty : SEX relating to sex, in a way that is considered bad or immoral
例1)dirty magazines
例2)a dirty joke
つまり、「性に関係している、悪い、または不道徳(ふしだら)であるとみなされるような様子で」。例1は「みだらな雑誌、ポルノ雑誌」、例2は「みだらな・エッチなジョーク」。
フィービーと遊んでいるマルセルを見て、ロスはチャンドラーにボヤいています。
check in はいわゆる「ホテルのチェックイン」の意味で使われる言葉ですが、そこから「到着する、到着を報告する」という意味にもなるので、この場合も「パーティー会場に来て、ロスとマルセルが到着したよと知らせる意味で挨拶する」という意味で使っているように思いました。
「一晩中ずっと一緒に行動しろとまでは言わないけど」 at least he has to check in with me. というニュアンスだろうと。
ロスがチャンドラーにそんな話をしていると、背後からジャニスが There you are! と大声を出すので、二人とも驚きます。
ジャニスは歌のような節(ふし)をつけて、♪You got away from me.♪ と言い、チャンドラーもジャニスの音程に合わせるように、♪But you found me.♪ と返します(実際、Netflix の英語字幕には、今書いたような「音符マーク(♪)」がついていました)。
ロスに自分のカメラを渡し、写真を撮って、と言うジャニス。
Smile. の後に You're on Janice Camera. と言っていますが、直訳すると「あなたはジャニスのカメラ上にある」というところで、「あなたは今、ジャニスのカメラに写ってるのよ。ジャニスのカメラに写真を撮られてるのよ」というニュアンスになるでしょう。
テレビカメラに写ってるんだから、のようなノリで、「ジャニスカメラに写ってるんだから、さあ笑って笑って」という感じでしょう。
チャンドラーは笑った後、ロスに対しては真顔になって Kill me. Kill me now. と言っています。
大晦日に一人でいるのが嫌でつい元カノのジャニスを誘ってしまったけれど、ジャニスの笑い声と強引な態度にうんざりし、後悔している様子が見て取れます。
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2020年03月31日
2020年03月18日
石で頭を打って、笛で唇を切って フレンズ1-10改その14
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15:20
[The door opens. Rachel is standing there. Her coat is muddy and torn, her hair is disheveled and her face is bruised. Everyone turns to look]
ドアが開く。レイチェルがそこに立っている。コートは泥だらけで破れており、髪の毛はぼさぼさに乱れて、顔にはあざができている。みんなが振り向いて見る。
モニカ: Oh my gosh! Rachel, honey... are you okay? Where's Paolo? (なんてこと! レイチェル、ハニー…大丈夫? パウロはどこ?)
レイチェル: Rome. Jerk missed his flight. (ローマよ。あのバカが飛行機に乗り損ねたの。)
フィービー: And then your face exploded? (それで、あなたの顔が爆発したの?)
レイチェル: No. Okay. I was at the airport getting into a cab, when this woman, this blond planet with a pocketbook, starts yelling at me. Something about how it was her cab first. And then the next thing I know, she just starts- starts pulling me out by my hair! And I started blowing my attack whistle thingy and then three more cabs show up. So as I'm going to get into a cab, she tackles me! And I hit my head on the curb and cut my lip on my whistle. Oh... Everybody having fun at the party? [To Monica] Are people eating my dip? (いいえ。私が空港でタクシーに乗ろうとしたら、ある女、文庫本(or 古臭いバッグ)を持った、でかくて太った金髪女(or 金髪星人)が、私に怒鳴り始めたの。彼女のタクシーの方が先だった、みたいなことで。それからいつの間にか、その女は私の髪の毛を引っ張って(車から)下ろそうとするの! それで私が、攻撃された時用の笛みたいなものを吹き始めたら、さらに3台のタクシーが現れたの。それで私は一台のタクシーに乗り込もうとすると、その女は私にタックルしてくるの! 私は縁石で頭を打って、笛で唇を切ったの。あぁ…みんなパーティーを楽しんでる? [モニカに] みんな私の(作った)ディップを食べてる?)
モニカはボロボロの格好で現れたレイチェルを見て驚き、Oh, my gosh! 「オー・マイ・ガッシュ!」と言っています。
Oh, my gosh! の意味は Oh, my God! 「オー・マイ・ガッド!」と同じで「なんてこと!」。
gosh は God の婉曲語です。映画やドラマでは、驚いた時などに、Oh, God! や、Oh, my God! などと God という言葉をよく使っていますが、このように驚きの表現として神の名をむやみに使うのはよくないこととされています。
そのため、God と言う代わりに、よく似た言葉の gosh が、God を遠回しに言った婉曲語として使われます。goodness 「グッドネス」が使われることもあります。
モニカも通常は Oh, my God! と言うことが多いですが、今回はモニカの家で大みそかのパーティが開かれており、大勢の客も来ていることから、主催者側・もてなす側として下品にならない言葉を使ったのかな、と思います。
jerk は「愚か者、まぬけ、ばか。むかつくやつ」。
自分の恋人であり愛しているはずのパウロですが、こんなにひどい目に会ったのは、彼が飛行機の便に乗りそこねたからで、彼のせいでこんなことになった、という気持ちから、「あのバカが飛行機に乗りそこねたのよ。」と言っていることになるでしょう。
miss one's flight は「飛行機のフライトに乗り遅れる、乗り損ねる」。miss は「〜しそこなう、しそこねる」。
日本語の「ミスする」は「間違える」という意味で使われますが、その日本語の「ミス」は「ミステイク(mistake)」から来たもので、今回のフライトの場合も、乗る便を「間違えるというミスをした」という意味ではないことに注意しましょう。
また miss には「見逃す」という意味もあります。
アメリカのテレビ番組でCM前によく聞く、”Stay tuned. Don’t miss it!” は「チャンネルはそのままで。見逃すな!」という意味。
explode は「爆発する」。日本語でも頭がボサボサでまとまらない時に、「頭が爆発してる」などと言いますが、今回のレイチェルのあざだらけの顔を見たフィービーが「顔が爆発した」と表現したのも、なるほどという感じ。
名詞形は explosion 「爆発」。
this woman, this blond planet with a pocketbook について。
まず pocketbook は文字通り「ポケットブック」、つまり「文庫本」という意味がありますが、その他に「(ハンド)バッグ」という意味もあります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pocketbook
2. (old-fashioned) a woman's purse (=small bag), especially one without a strap
3. a small book with a soft cover that can be carried in a pocket
つまり、2. は「(古い表現)女性のパース(小さなバッグ)、特にストラップがついていないもの」。3. は「ポケットに入れて持ち運べるソフトカバーのついた小さな本」。
レイチェルを含め、フレンズの女性陣は通常、バッグのことを purse と表現することが多いです。
よって今回のレイチェルのセリフにおける pocketbook については、文字通りの「ポケットブック=文庫本」という意味か、あるいは「流行遅れの古臭いバッグ」のようにディスる意味で、purse の古めかしい表現の pocketbook という言葉を使ったのかのどちらかだろうと思います。
this woman, this blond planet について。
この blond planet については過去にコメント欄でご質問があり、その時に追加記事として、phone it in フレンズ1-10その7 を書きました。
その記事も踏まえて、今の私の解釈を述べるとすると、this blond planet については、
1. as big as a planet 惑星のように大きい女
2. a woman from the blond planet 金髪の惑星から来た女=金髪星人
のどちらかだろうと。
1. は「惑星のような形状と表現できるような、大きくてまん丸な女」みたいな感じですが、「でっかくて太った人間」を形容するのに真っ先に planet 「惑星」という言葉が出てくるものかなぁ? という疑問があります。
2. は「同じ人間(地球人)とは思えない」というあきれや驚きを表すユーモラスな表現として、What planet is somebody from?" 「(主語)はどの惑星から来たの?」というフレーズがあるので、その 連想から「金髪の人ばかり住んでいる惑星から来た女みたいに”いかにも金髪、これぞ金髪”って感じの金髪だった」と言いたかったのかなぁ、と。
これについては、from (this) blond planet のように from があれば「金髪惑星の人」=「金髪星人」と解釈できるのですが、今回は from がないので「星人」とは言い切れないという根拠の弱さがあります。
this blond planet と言っている時に、レイチェルは手を広げているので「こんなにでっかい女だった」としぐさで示しているようにも見えるのですが、それより前の getting into a cab の時点ですでに手を広げているので、planet という言葉と同時のピンポイントのしぐさではないことから、そのしぐさが「でっかい、太っている」を示しているとも言い切れない気がしました。
つまり、
1. の「大きくて丸い女」だったら、planet 「惑星」以外の何か他の単語が使われるのではないか? (人間の姿の形容で「惑星」を使うという言葉選びがどうもしっくりこない気がする)
2. の「金髪星人」だったら、this woman, like, from blond planet のようになるのではないか?
という気がするので、判断の決め手に欠ける、、、というのが今の私の見解になります。
(はっきりしない結論ですみません。)
the next thing I know は直訳すると、「私が知る次のことは」なので、「ふと気がつくと、気がついてみると、いつの間にか」。
pull me out by my hair は「私の髪の毛をつかんで私をひきずり出す」。タクシーに乗り込もうとしていたところを外に引きずり出された、というのが pull out と表現されていることになります。
attack whistle は「攻撃されたり、襲われたりしそうになった時に身の危険を周囲に知らせる、大きな音を出す笛」のようなものでしょう。
thingy は thing から来た言葉で「(例の)やつ、あれ」のように漠然と「もの」を指す言葉。
その笛の正式名称を知らなくて、「アタック・ホイッスルみたいな感じのやつ」とぼんやり表現したことになるでしょう。
curb は「車道と歩道の境にある縁石(えんせき)」。
hit my head on the curb and cut my lip on my whistle はどちらも<動詞(hit/cut)+my 部位(head/lip)+on 物(the curb/my whistle)>という形になっています。
on は「接触」なので、前半は縁石に当たる形で頭を打つ、後半は笛に当たる形で唇を切る、と表現したことになります。
その女がタックルしてきたので、縁石で頭を打ってしまったわけですが、唇が切れたのは自分が使っていた笛のせい、、ということで、余計にレイチェルのみじめさが増してしまう感じです。
そこまで話した後、パーティーの出席者が全員、レイチェルの話を黙って聞いていたことに気づいて、レイチェルは思い出したように「みんな、パーティーを楽しんでる?」と尋ねます。
dip は「ディップ」という料理名として日本にも浸透していますが、動詞で「ちょっと浸す」という意味があり、チップスをソースに「ちょっと浸して」食べることからその名前がついています。
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15:20
[The door opens. Rachel is standing there. Her coat is muddy and torn, her hair is disheveled and her face is bruised. Everyone turns to look]
ドアが開く。レイチェルがそこに立っている。コートは泥だらけで破れており、髪の毛はぼさぼさに乱れて、顔にはあざができている。みんなが振り向いて見る。
モニカ: Oh my gosh! Rachel, honey... are you okay? Where's Paolo? (なんてこと! レイチェル、ハニー…大丈夫? パウロはどこ?)
レイチェル: Rome. Jerk missed his flight. (ローマよ。あのバカが飛行機に乗り損ねたの。)
フィービー: And then your face exploded? (それで、あなたの顔が爆発したの?)
レイチェル: No. Okay. I was at the airport getting into a cab, when this woman, this blond planet with a pocketbook, starts yelling at me. Something about how it was her cab first. And then the next thing I know, she just starts- starts pulling me out by my hair! And I started blowing my attack whistle thingy and then three more cabs show up. So as I'm going to get into a cab, she tackles me! And I hit my head on the curb and cut my lip on my whistle. Oh... Everybody having fun at the party? [To Monica] Are people eating my dip? (いいえ。私が空港でタクシーに乗ろうとしたら、ある女、文庫本(or 古臭いバッグ)を持った、でかくて太った金髪女(or 金髪星人)が、私に怒鳴り始めたの。彼女のタクシーの方が先だった、みたいなことで。それからいつの間にか、その女は私の髪の毛を引っ張って(車から)下ろそうとするの! それで私が、攻撃された時用の笛みたいなものを吹き始めたら、さらに3台のタクシーが現れたの。それで私は一台のタクシーに乗り込もうとすると、その女は私にタックルしてくるの! 私は縁石で頭を打って、笛で唇を切ったの。あぁ…みんなパーティーを楽しんでる? [モニカに] みんな私の(作った)ディップを食べてる?)
モニカはボロボロの格好で現れたレイチェルを見て驚き、Oh, my gosh! 「オー・マイ・ガッシュ!」と言っています。
Oh, my gosh! の意味は Oh, my God! 「オー・マイ・ガッド!」と同じで「なんてこと!」。
gosh は God の婉曲語です。映画やドラマでは、驚いた時などに、Oh, God! や、Oh, my God! などと God という言葉をよく使っていますが、このように驚きの表現として神の名をむやみに使うのはよくないこととされています。
そのため、God と言う代わりに、よく似た言葉の gosh が、God を遠回しに言った婉曲語として使われます。goodness 「グッドネス」が使われることもあります。
モニカも通常は Oh, my God! と言うことが多いですが、今回はモニカの家で大みそかのパーティが開かれており、大勢の客も来ていることから、主催者側・もてなす側として下品にならない言葉を使ったのかな、と思います。
jerk は「愚か者、まぬけ、ばか。むかつくやつ」。
自分の恋人であり愛しているはずのパウロですが、こんなにひどい目に会ったのは、彼が飛行機の便に乗りそこねたからで、彼のせいでこんなことになった、という気持ちから、「あのバカが飛行機に乗りそこねたのよ。」と言っていることになるでしょう。
miss one's flight は「飛行機のフライトに乗り遅れる、乗り損ねる」。miss は「〜しそこなう、しそこねる」。
日本語の「ミスする」は「間違える」という意味で使われますが、その日本語の「ミス」は「ミステイク(mistake)」から来たもので、今回のフライトの場合も、乗る便を「間違えるというミスをした」という意味ではないことに注意しましょう。
また miss には「見逃す」という意味もあります。
アメリカのテレビ番組でCM前によく聞く、”Stay tuned. Don’t miss it!” は「チャンネルはそのままで。見逃すな!」という意味。
explode は「爆発する」。日本語でも頭がボサボサでまとまらない時に、「頭が爆発してる」などと言いますが、今回のレイチェルのあざだらけの顔を見たフィービーが「顔が爆発した」と表現したのも、なるほどという感じ。
名詞形は explosion 「爆発」。
this woman, this blond planet with a pocketbook について。
まず pocketbook は文字通り「ポケットブック」、つまり「文庫本」という意味がありますが、その他に「(ハンド)バッグ」という意味もあります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pocketbook
2. (old-fashioned) a woman's purse (=small bag), especially one without a strap
3. a small book with a soft cover that can be carried in a pocket
つまり、2. は「(古い表現)女性のパース(小さなバッグ)、特にストラップがついていないもの」。3. は「ポケットに入れて持ち運べるソフトカバーのついた小さな本」。
レイチェルを含め、フレンズの女性陣は通常、バッグのことを purse と表現することが多いです。
よって今回のレイチェルのセリフにおける pocketbook については、文字通りの「ポケットブック=文庫本」という意味か、あるいは「流行遅れの古臭いバッグ」のようにディスる意味で、purse の古めかしい表現の pocketbook という言葉を使ったのかのどちらかだろうと思います。
this woman, this blond planet について。
この blond planet については過去にコメント欄でご質問があり、その時に追加記事として、phone it in フレンズ1-10その7 を書きました。
その記事も踏まえて、今の私の解釈を述べるとすると、this blond planet については、
1. as big as a planet 惑星のように大きい女
2. a woman from the blond planet 金髪の惑星から来た女=金髪星人
のどちらかだろうと。
1. は「惑星のような形状と表現できるような、大きくてまん丸な女」みたいな感じですが、「でっかくて太った人間」を形容するのに真っ先に planet 「惑星」という言葉が出てくるものかなぁ? という疑問があります。
2. は「同じ人間(地球人)とは思えない」というあきれや驚きを表すユーモラスな表現として、What planet is somebody from?" 「(主語)はどの惑星から来たの?」というフレーズがあるので、その 連想から「金髪の人ばかり住んでいる惑星から来た女みたいに”いかにも金髪、これぞ金髪”って感じの金髪だった」と言いたかったのかなぁ、と。
これについては、from (this) blond planet のように from があれば「金髪惑星の人」=「金髪星人」と解釈できるのですが、今回は from がないので「星人」とは言い切れないという根拠の弱さがあります。
this blond planet と言っている時に、レイチェルは手を広げているので「こんなにでっかい女だった」としぐさで示しているようにも見えるのですが、それより前の getting into a cab の時点ですでに手を広げているので、planet という言葉と同時のピンポイントのしぐさではないことから、そのしぐさが「でっかい、太っている」を示しているとも言い切れない気がしました。
つまり、
1. の「大きくて丸い女」だったら、planet 「惑星」以外の何か他の単語が使われるのではないか? (人間の姿の形容で「惑星」を使うという言葉選びがどうもしっくりこない気がする)
2. の「金髪星人」だったら、this woman, like, from blond planet のようになるのではないか?
という気がするので、判断の決め手に欠ける、、、というのが今の私の見解になります。
(はっきりしない結論ですみません。)
the next thing I know は直訳すると、「私が知る次のことは」なので、「ふと気がつくと、気がついてみると、いつの間にか」。
pull me out by my hair は「私の髪の毛をつかんで私をひきずり出す」。タクシーに乗り込もうとしていたところを外に引きずり出された、というのが pull out と表現されていることになります。
attack whistle は「攻撃されたり、襲われたりしそうになった時に身の危険を周囲に知らせる、大きな音を出す笛」のようなものでしょう。
thingy は thing から来た言葉で「(例の)やつ、あれ」のように漠然と「もの」を指す言葉。
その笛の正式名称を知らなくて、「アタック・ホイッスルみたいな感じのやつ」とぼんやり表現したことになるでしょう。
curb は「車道と歩道の境にある縁石(えんせき)」。
hit my head on the curb and cut my lip on my whistle はどちらも<動詞(hit/cut)+my 部位(head/lip)+on 物(the curb/my whistle)>という形になっています。
on は「接触」なので、前半は縁石に当たる形で頭を打つ、後半は笛に当たる形で唇を切る、と表現したことになります。
その女がタックルしてきたので、縁石で頭を打ってしまったわけですが、唇が切れたのは自分が使っていた笛のせい、、ということで、余計にレイチェルのみじめさが増してしまう感じです。
そこまで話した後、パーティーの出席者が全員、レイチェルの話を黙って聞いていたことに気づいて、レイチェルは思い出したように「みんな、パーティーを楽しんでる?」と尋ねます。
dip は「ディップ」という料理名として日本にも浸透していますが、動詞で「ちょっと浸す」という意味があり、チップスをソースに「ちょっと浸して」食べることからその名前がついています。
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2020年03月10日
彼はそのことで誰よりも恥じていたんだ フレンズ1-10改その13
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14:44
ロス: Let me ask you something, if I showed up here with my new girlfriend, she wouldn't be welcome in your home? (ちょっと聞きたいんだけど、もし僕が新しい彼女と一緒に現れたとしたら、その彼女はお前の家で歓迎されないのか?)
モニカ: I'm thinking your new girlfriend wouldn't urinate on my coffee table. (思うんだけど、あなたの新しい彼女なら、私のコーヒーテーブルでおしっこしたりしないでしょうね。)
ロス: Okay. He was more embarrassed about that than anyone. Okay? And for him to have the courage to walk back in here... like nothing happened.... (そうか。マルセルはそのことについて誰よりも恥ずかしいと思っていたんだ。いいか? そしてマルセルにとってこの場所に戻るという勇気を持つことは… まるで何事もなかったかのように…)
モニカ: All right. All right. Just keep him away from me. (わかった、わかったわ。ただマルセルを私から遠ざけておいて。)
ロス: Thank you. [She walks off] C'mon, Marcel, what do you say you and I do a little mingling? [Marcel runs off] Alright, I'll, uh... catch up with you later. (ありがとう。[モニカは歩き去る] おいで、マルセル、君と僕とでちょっとみんなと話をするっていうのはどう思う? [マルセルは(ロスの肩から降りて)走り去る] わかったよ、僕は…後で君に追いつくから。)
Let me ask you something は「お前(君)に(ちょっと)質問させてくれ」。
じゃあ聞くけどさ、こういう場合はどうなのかな…と続くことが予想される流れです。
if I showed up here with my new girlfriend, she wouldn't be welcome in your home? は showed という過去形と wouldn't が使われていることからわかるように「仮定法過去」。
今は彼女がいないロス(だからマルセルを同伴している…笑)が「もし僕に今彼女がいたら」と「現実とは異なる仮定」をしているので、このように仮定法過去が使われることになります。
welcome は Welcome! 「ようこそ!」や Welcome back! 「お帰りなさい!」のように間投詞的に使われることも多いですが、「歓迎されて」という意味の形容詞としてもよく使われます。
典型的なものが、Thank you. に対して使う、You're welcome. 「どういたしまして」で、You are welcome. のように「be動詞+形容詞」として使われています。
今回は wouldn't be welcome のように助動詞 wouldn't の後に使われているので、be動詞が原形の be となり、be welcome という形になっているということです。
もし僕が同伴したのが猿のマルセルじゃなくて新しい彼女でも同じことをするのか? という表現から、ロスがマルセルのことをまるで恋人のように大事に思っていることがよくわかるのですが、「もし新しい彼女なら」と言ったロスに対して、モニカの方も your new girlfriend wouldn't 「ロスの新しい彼女なら〜したりしないでしょうね」と仮定の意味を込めて返しています。
urinate は動詞で「おしっこをする」。urine なら名詞で「おしっこ、尿、小便」。
「人間ならテーブルでおしっこしたりしないもの」という表現から、過去にマルセルがそういうことをしたと想像できるのですが、その話を持ち出されたロスはさらに怒りが増した様子で、険しい表情で He was more embarrassed about と続けます。
He was more embarrassed about that than anyone. は<more+形容詞+than anyone>という形で、「他の誰よりもより(形容詞)である」、つまり「他のどんな人よりも〜である」ということから、「主語が最も〜である」という最上級の意味になります。
be embarrassed about は「〜で恥ずかしく思う、ばつの悪い思いをする」ということですから、その件、つまり、テーブルでおしっこをしたことについては、マルセル本人が一番ばつの悪い思いをしたんだぞ、ということ。
その件でマルセルは深く傷ついてるんだから、その話題を不用意に持ち出すな、とロスが言いたいことがわかります。
猿のマルセルが、まるで人間のようにテーブルでおしっこしたことを恥じることもない上に、モニカとロスの会話の意味がわかるはずもないわけですから、「そんなこと言ったらマルセルがかわいそうだろ」とロス一人だけがむきになって怒っているという面白さです。
for him to have the courage to walk back in here... like nothing happened.... について。
for A to do は「A が〜すること」で、A は「〜する」(to do)の意味上の主語に当たります。
like nothing happened は「まるで何も起こらなかったように」なので、「まるで何事もなかったかのように」という感覚。
恥を忍んで、そんな失敗がなかったかのような顔してまたここに来ることが、マルセルにとってはどんなに勇気の要ることだったか、、のような話の展開になってきたので、モニカは「わかったからもういいわ、とにかく私に近づけないでね」と言うだけにとどめ、その場を去ります。
What do you say SV? は「SVするのはどうですか? いかがですか?」。
mingle は「パーティーでいろんな人と(かわるがわる)話をする」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mingle : to meet and talk with a lot of different people at a social event
つまり「社交行事で、違う人たちと会ったり話したりすること」。
do a little mingling は do a little doing (V-ing) という形で、「ちょっと〜する」と表現したい時には、このような形を使えばいいということです。
catch up with you later は「後で君に追いつく」。
「じゃあこれから二人一緒にみんなに挨拶して回ろうか」と言っていたのに、マルセルはロスの肩から降りて勝手にどこかに行ってしまったので、ロスとしてはバツが悪かったのでしょう。
それで「あぁ、マルセルはそっちに行くんだね。僕も後で追いつくから」とわざわざ言葉にした上で、「じゃあ、僕はこっちから行こうかな」というようにマルセルとは違う方向に歩き出したという流れのようです。
決してマルセルに無視されたわけではなく、「まずは各自がそれぞれ挨拶して回って、後で合流って形にしよう」というテイにしたかったということでしょう。
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14:44
ロス: Let me ask you something, if I showed up here with my new girlfriend, she wouldn't be welcome in your home? (ちょっと聞きたいんだけど、もし僕が新しい彼女と一緒に現れたとしたら、その彼女はお前の家で歓迎されないのか?)
モニカ: I'm thinking your new girlfriend wouldn't urinate on my coffee table. (思うんだけど、あなたの新しい彼女なら、私のコーヒーテーブルでおしっこしたりしないでしょうね。)
ロス: Okay. He was more embarrassed about that than anyone. Okay? And for him to have the courage to walk back in here... like nothing happened.... (そうか。マルセルはそのことについて誰よりも恥ずかしいと思っていたんだ。いいか? そしてマルセルにとってこの場所に戻るという勇気を持つことは… まるで何事もなかったかのように…)
モニカ: All right. All right. Just keep him away from me. (わかった、わかったわ。ただマルセルを私から遠ざけておいて。)
ロス: Thank you. [She walks off] C'mon, Marcel, what do you say you and I do a little mingling? [Marcel runs off] Alright, I'll, uh... catch up with you later. (ありがとう。[モニカは歩き去る] おいで、マルセル、君と僕とでちょっとみんなと話をするっていうのはどう思う? [マルセルは(ロスの肩から降りて)走り去る] わかったよ、僕は…後で君に追いつくから。)
Let me ask you something は「お前(君)に(ちょっと)質問させてくれ」。
じゃあ聞くけどさ、こういう場合はどうなのかな…と続くことが予想される流れです。
if I showed up here with my new girlfriend, she wouldn't be welcome in your home? は showed という過去形と wouldn't が使われていることからわかるように「仮定法過去」。
今は彼女がいないロス(だからマルセルを同伴している…笑)が「もし僕に今彼女がいたら」と「現実とは異なる仮定」をしているので、このように仮定法過去が使われることになります。
welcome は Welcome! 「ようこそ!」や Welcome back! 「お帰りなさい!」のように間投詞的に使われることも多いですが、「歓迎されて」という意味の形容詞としてもよく使われます。
典型的なものが、Thank you. に対して使う、You're welcome. 「どういたしまして」で、You are welcome. のように「be動詞+形容詞」として使われています。
今回は wouldn't be welcome のように助動詞 wouldn't の後に使われているので、be動詞が原形の be となり、be welcome という形になっているということです。
もし僕が同伴したのが猿のマルセルじゃなくて新しい彼女でも同じことをするのか? という表現から、ロスがマルセルのことをまるで恋人のように大事に思っていることがよくわかるのですが、「もし新しい彼女なら」と言ったロスに対して、モニカの方も your new girlfriend wouldn't 「ロスの新しい彼女なら〜したりしないでしょうね」と仮定の意味を込めて返しています。
urinate は動詞で「おしっこをする」。urine なら名詞で「おしっこ、尿、小便」。
「人間ならテーブルでおしっこしたりしないもの」という表現から、過去にマルセルがそういうことをしたと想像できるのですが、その話を持ち出されたロスはさらに怒りが増した様子で、険しい表情で He was more embarrassed about と続けます。
He was more embarrassed about that than anyone. は<more+形容詞+than anyone>という形で、「他の誰よりもより(形容詞)である」、つまり「他のどんな人よりも〜である」ということから、「主語が最も〜である」という最上級の意味になります。
be embarrassed about は「〜で恥ずかしく思う、ばつの悪い思いをする」ということですから、その件、つまり、テーブルでおしっこをしたことについては、マルセル本人が一番ばつの悪い思いをしたんだぞ、ということ。
その件でマルセルは深く傷ついてるんだから、その話題を不用意に持ち出すな、とロスが言いたいことがわかります。
猿のマルセルが、まるで人間のようにテーブルでおしっこしたことを恥じることもない上に、モニカとロスの会話の意味がわかるはずもないわけですから、「そんなこと言ったらマルセルがかわいそうだろ」とロス一人だけがむきになって怒っているという面白さです。
for him to have the courage to walk back in here... like nothing happened.... について。
for A to do は「A が〜すること」で、A は「〜する」(to do)の意味上の主語に当たります。
like nothing happened は「まるで何も起こらなかったように」なので、「まるで何事もなかったかのように」という感覚。
恥を忍んで、そんな失敗がなかったかのような顔してまたここに来ることが、マルセルにとってはどんなに勇気の要ることだったか、、のような話の展開になってきたので、モニカは「わかったからもういいわ、とにかく私に近づけないでね」と言うだけにとどめ、その場を去ります。
What do you say SV? は「SVするのはどうですか? いかがですか?」。
mingle は「パーティーでいろんな人と(かわるがわる)話をする」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mingle : to meet and talk with a lot of different people at a social event
つまり「社交行事で、違う人たちと会ったり話したりすること」。
do a little mingling は do a little doing (V-ing) という形で、「ちょっと〜する」と表現したい時には、このような形を使えばいいということです。
catch up with you later は「後で君に追いつく」。
「じゃあこれから二人一緒にみんなに挨拶して回ろうか」と言っていたのに、マルセルはロスの肩から降りて勝手にどこかに行ってしまったので、ロスとしてはバツが悪かったのでしょう。
それで「あぁ、マルセルはそっちに行くんだね。僕も後で追いつくから」とわざわざ言葉にした上で、「じゃあ、僕はこっちから行こうかな」というようにマルセルとは違う方向に歩き出したという流れのようです。
決してマルセルに無視されたわけではなく、「まずは各自がそれぞれ挨拶して回って、後で合流って形にしよう」というテイにしたかったということでしょう。
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2020年03月03日
彼女を覚えてるよね。鮮やかに フレンズ1-10改その12
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13:50
[Scene 6: Mon+Rach's- the party]
シーン6: モニカとレイチェルの部屋。パーティー。
ジャニス: I love this artichoke thing. Oh, don't tell me what's in it. The diet starts tomorrow. [Laughs her Janice laugh] (このアーティチョークの料理、大好きだわ。あぁ、その(料理の)中に何が入ってるかは言わないでね。ダイエットは明日から始まるの。[彼女の”ジャニス笑い”で笑う])
チャンドラー: You remember Janice. ([モニカに] ジャニスのこと、覚えてるよね?)
モニカ: Vividly. (鮮やかに。)
[Someone knocks on the door; Monica gets it]
誰かがドアをノックする。モニカが出る[応対する]。
モニカ: Hi. (はーい。)
サンディー: Hi, I'm Sandy. (はーい、私はサンディーよ。)
ジョーイ: Sandy, hi. Come on in. [She enters, followed by a young boy and a younger girl] ...You brought your kids. (サンディー、はーい。入って。[サンディーは中に入る、若い男の子と女の子がその後に続く] 君は子供を連れてきたんだね。)
サンディー: Yeah. That's okay, right? (それってかまわないわよね?)
[Joey and Monica look at each other and shrug. Ross enters with Marcel on his shoulder]
ジョーイとモニカはお互い顔を見合わせ、肩をすくめる。ロスが肩にマルセルを乗せて入ってくる。
ロス: Par-tay! (パー・テイ!)
モニカ: That thing is not coming in here! (そんなものはここには入らないで!)
ロス: "That thing"? This is how you greet guests at a party? (”そんなもの”だって? お前はパーティーでゲストにそんな風に挨拶するのか?)
artichoke は「アーティチョーク、チョウセンアザミ」で、西洋でよく使われる食材。
I love this artichoke thing. の thing は「もの、やつ」のように漠然と表現する言葉で、具体的な料理名が思い浮かばない場合に、このように「アーティチョークのやつ」と表現すれば「アーティチョークを使ったこれ」のように表現できるわけです。
don't tell me what's in it. The diet starts tomorrow. というのは、「料理の中に太りそうなものが入ってるとか言わないでね、今日はおいしく食べて、ダイエットは明日からにするから」という感覚。
明日という未来を意味する言葉が入っていますが、決まった予定である場合はこのように現在形を使います。
今回は本当に明日からダイエットする計画である、という厳密な話ではないでしょうが、冗談っぽく「ダイエットは明日から始めるの」と言う場合でも、このように予定を表す現在形を使えばいいということです。
ジャニスのトレードマークと言えるあの笑い声ですが、ト書きでは Laughs her Janice laugh 「彼女のジャニス笑いで笑う」のように表現してあるのも面白いです。
そのどぎつい笑いに、パーティーの同伴としてジャニスを呼んだはずのチャンドラーも渋い顔をしています。
チャンドラーが目の前にいるモニカに You remember Janice. と尋ね、モニカが Vividly.「鮮やかに」と答えるのも楽しいです。
印象が強すぎて、忘れようにも忘れられない、鮮烈な記憶として残っている感じがこの一言に出ています。
ト書きの Someone knocks on the door; Monica gets it について。
この get it は「それに出る、応対する」という感覚。
ノックや呼び鈴など、誰かが玄関に来たとわかった時に、「私が出るわ」と言いたい場合に I'll get it. と表現します。
電話が鳴って自分がそれに出ようとする時にも使えます。
日本語の「出る」という言葉から連想しようとするとそれこそ「出てこない」表現ですが、自分がその事柄を引き受けるというような「それをゲットする」という意味でイメージすればわかりやすいかと思います。
その女性はサンディーと名乗り、ジョーイが反応したことから、この人がジョーイの言っていた「バイト先でナンパしたホットな女性」だとわかります。
サンディーに入ってと言うと、サンディーの後ろに続いて男女の子供も二人入ってきたので、ジョーイは状況を悟り、You brought your kids. 「君は子供を連れてきたんだね」と言います。
日本語だと「君は子供を〜」だけで意味は通じますが、英語ではこのように You brought your kids. 「君は君の子供を連れてきたんだね」と your が付くことに注意しましょう。
日本語で直訳すると「君は君の子供を」とあまりにもくどくなってしまいますが、英語ではこれが自然な形だということです。
その後、肩にマルセルを乗せたロスがやってきて、Par-tay! と言っています。
DVDでは Party! と表記されていましたが、Netflix では PAR-TAY. となっていて、実際の発音もいわゆる「パーティー」ではなく、「パー・テイ」という感じでした。
party という単語をちょっと気取った感じで言ってみただけなのかな、それを Netflix では忠実に文字化しただけなのかな、と思っていたのですが、party の意味で partay という綴りの単語も実際に存在するようです。
Wiktionary では以下のように説明されていました。
Wiktionary: partay
Etymology : Alteration of party
Noun
partay (plural partays)
(slang) party (in the sense of an organised gathering of people for the purpose of dancing and otherwise having fun).
つまり、語源:party の変化(変形)
意味は「(スラング)party (踊ったり、それ以外に楽しんだりするという目的の、組織された人の集まりという意味の)」。
Wiktionary に載っている発音も「パーテイ」となっていました。
ですから、やはり party という言葉の変形として partay 「パーテイ」という言葉が存在すると理解しておけばよいでしょう。
パーティーに猿のマルセルを連れてきたロスに対して、モニカは怒ったように That thing is not coming in here! と言っています。
それを聞いたロスが "That thing"? と怒った顔で繰り返したことで、マルセルを that thing と呼んだことに対して、ロスが怒っていることがわかります。
This is how you greet guests at a party? は「これがお前がパーティーでゲストに挨拶するやり方なのか、お前はパーティーで、ゲストにこんな風に挨拶するのか」ということ。
パーティーのゲストに対して、こんな挨拶は失礼だと思わないのか? と言いたいわけです。
ロスはマルセルをいつも he と人称代名詞で呼んでいますが、モニカが That thing と
まさに「モノ」呼ばわりしたことに対して怒っているのです。
今回のシーンの最初に、this artichoke thing という表現も出てきたように、thing は「〜ってやつ、もの」と表現するのに便利な単語ですが、可愛がっているペットを he / she と人称代名詞で呼ぶ飼い主に対して、that thing のように「モノ」と表現すると飼い主が気を悪くするということもこのやり取りでよくわかるでしょう。
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13:50
[Scene 6: Mon+Rach's- the party]
シーン6: モニカとレイチェルの部屋。パーティー。
ジャニス: I love this artichoke thing. Oh, don't tell me what's in it. The diet starts tomorrow. [Laughs her Janice laugh] (このアーティチョークの料理、大好きだわ。あぁ、その(料理の)中に何が入ってるかは言わないでね。ダイエットは明日から始まるの。[彼女の”ジャニス笑い”で笑う])
チャンドラー: You remember Janice. ([モニカに] ジャニスのこと、覚えてるよね?)
モニカ: Vividly. (鮮やかに。)
[Someone knocks on the door; Monica gets it]
誰かがドアをノックする。モニカが出る[応対する]。
モニカ: Hi. (はーい。)
サンディー: Hi, I'm Sandy. (はーい、私はサンディーよ。)
ジョーイ: Sandy, hi. Come on in. [She enters, followed by a young boy and a younger girl] ...You brought your kids. (サンディー、はーい。入って。[サンディーは中に入る、若い男の子と女の子がその後に続く] 君は子供を連れてきたんだね。)
サンディー: Yeah. That's okay, right? (それってかまわないわよね?)
[Joey and Monica look at each other and shrug. Ross enters with Marcel on his shoulder]
ジョーイとモニカはお互い顔を見合わせ、肩をすくめる。ロスが肩にマルセルを乗せて入ってくる。
ロス: Par-tay! (パー・テイ!)
モニカ: That thing is not coming in here! (そんなものはここには入らないで!)
ロス: "That thing"? This is how you greet guests at a party? (”そんなもの”だって? お前はパーティーでゲストにそんな風に挨拶するのか?)
artichoke は「アーティチョーク、チョウセンアザミ」で、西洋でよく使われる食材。
I love this artichoke thing. の thing は「もの、やつ」のように漠然と表現する言葉で、具体的な料理名が思い浮かばない場合に、このように「アーティチョークのやつ」と表現すれば「アーティチョークを使ったこれ」のように表現できるわけです。
don't tell me what's in it. The diet starts tomorrow. というのは、「料理の中に太りそうなものが入ってるとか言わないでね、今日はおいしく食べて、ダイエットは明日からにするから」という感覚。
明日という未来を意味する言葉が入っていますが、決まった予定である場合はこのように現在形を使います。
今回は本当に明日からダイエットする計画である、という厳密な話ではないでしょうが、冗談っぽく「ダイエットは明日から始めるの」と言う場合でも、このように予定を表す現在形を使えばいいということです。
ジャニスのトレードマークと言えるあの笑い声ですが、ト書きでは Laughs her Janice laugh 「彼女のジャニス笑いで笑う」のように表現してあるのも面白いです。
そのどぎつい笑いに、パーティーの同伴としてジャニスを呼んだはずのチャンドラーも渋い顔をしています。
チャンドラーが目の前にいるモニカに You remember Janice. と尋ね、モニカが Vividly.「鮮やかに」と答えるのも楽しいです。
印象が強すぎて、忘れようにも忘れられない、鮮烈な記憶として残っている感じがこの一言に出ています。
ト書きの Someone knocks on the door; Monica gets it について。
この get it は「それに出る、応対する」という感覚。
ノックや呼び鈴など、誰かが玄関に来たとわかった時に、「私が出るわ」と言いたい場合に I'll get it. と表現します。
電話が鳴って自分がそれに出ようとする時にも使えます。
日本語の「出る」という言葉から連想しようとするとそれこそ「出てこない」表現ですが、自分がその事柄を引き受けるというような「それをゲットする」という意味でイメージすればわかりやすいかと思います。
その女性はサンディーと名乗り、ジョーイが反応したことから、この人がジョーイの言っていた「バイト先でナンパしたホットな女性」だとわかります。
サンディーに入ってと言うと、サンディーの後ろに続いて男女の子供も二人入ってきたので、ジョーイは状況を悟り、You brought your kids. 「君は子供を連れてきたんだね」と言います。
日本語だと「君は子供を〜」だけで意味は通じますが、英語ではこのように You brought your kids. 「君は君の子供を連れてきたんだね」と your が付くことに注意しましょう。
日本語で直訳すると「君は君の子供を」とあまりにもくどくなってしまいますが、英語ではこれが自然な形だということです。
その後、肩にマルセルを乗せたロスがやってきて、Par-tay! と言っています。
DVDでは Party! と表記されていましたが、Netflix では PAR-TAY. となっていて、実際の発音もいわゆる「パーティー」ではなく、「パー・テイ」という感じでした。
party という単語をちょっと気取った感じで言ってみただけなのかな、それを Netflix では忠実に文字化しただけなのかな、と思っていたのですが、party の意味で partay という綴りの単語も実際に存在するようです。
Wiktionary では以下のように説明されていました。
Wiktionary: partay
Etymology : Alteration of party
Noun
partay (plural partays)
(slang) party (in the sense of an organised gathering of people for the purpose of dancing and otherwise having fun).
つまり、語源:party の変化(変形)
意味は「(スラング)party (踊ったり、それ以外に楽しんだりするという目的の、組織された人の集まりという意味の)」。
Wiktionary に載っている発音も「パーテイ」となっていました。
ですから、やはり party という言葉の変形として partay 「パーテイ」という言葉が存在すると理解しておけばよいでしょう。
パーティーに猿のマルセルを連れてきたロスに対して、モニカは怒ったように That thing is not coming in here! と言っています。
それを聞いたロスが "That thing"? と怒った顔で繰り返したことで、マルセルを that thing と呼んだことに対して、ロスが怒っていることがわかります。
This is how you greet guests at a party? は「これがお前がパーティーでゲストに挨拶するやり方なのか、お前はパーティーで、ゲストにこんな風に挨拶するのか」ということ。
パーティーのゲストに対して、こんな挨拶は失礼だと思わないのか? と言いたいわけです。
ロスはマルセルをいつも he と人称代名詞で呼んでいますが、モニカが That thing と
まさに「モノ」呼ばわりしたことに対して怒っているのです。
今回のシーンの最初に、this artichoke thing という表現も出てきたように、thing は「〜ってやつ、もの」と表現するのに便利な単語ですが、可愛がっているペットを he / she と人称代名詞で呼ぶ飼い主に対して、that thing のように「モノ」と表現すると飼い主が気を悪くするということもこのやり取りでよくわかるでしょう。
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