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02:32
[Scene 2: Mon+Rach's]
シーン2: モン(モニカ)とレイチ(レイチェル)の家。
チャンドラー: Are there no conscious men in the city for you two? (君らには、この街に意識のある男は存在しないのか?)
モニカ: He doesn't have anyone. (彼には誰もいないのよ。)
フィービー: Yeah, we, we feel kinda responsible. (そうなの、私たち、ちょっと責任を感じるしね。)
ジョーイ: I can't believe you said, "Woo-hoo!" I don't even say, "Woo-hoo!" (モニカが「ウーフー!」って言ったなんて信じられないな。俺は「ウーフー!」なんて言わないぞ。)
レイチェル: Oh, she's coming up! She's coming up! [Turns on the TV] (あぁ、彼女が出る! 彼女が出るわ! [テレビをつける])
ジェイ:レノ(TV): Folks, when we come back, we'll be talking about her new book Euphoria Unbound. The always-interesting Nora Tyler Bing. You might wanna put the kids to bed for this one. (皆さん、CMの後には、彼女の新刊「解放された絶頂」について語ります。常に興味深い、あの、ノーラ・タイラー・ビングです。このコーナーのために、お子さんを寝かしておいた方がいいですよ。)
[Everyone has settled down to watch, except Chandler]
みんなはテレビを見るために既に座っている、チャンドラーを除いて。
チャンドラー: Y'know, we don't have to watch this. Weekend at Bernie's is on Showtime, HBL and Cinemax. (ほら、こんなの見なくていいよ。「ウィークエンド・アット・バーニーズ」が、ショータイムとHBOとシネマックスでやってるぞ。)
レイチェル: No way! (だめよ!)
ジョーイ: Come on! She's your mom! (おいおい! 彼女はお前のママだろ!)
チャンドラー: Exactly. Weekend at Bernie's. Dead guy getting hit in the groin 20, 30 times. (確かに(そうだけどさ)。ウィークエンド・アット・バーニーズだよ。股間を2、30回蹴られる、死んだ男(が出てくるん)だぞ。)
レイチェル: Chandler, I gotta tell you, I love your mom's books! I love her books! I cannot get on a plane without one. I mean, this is so cool! (チャンドラー、これは言わせて、私、あなたのママの本が大好きなの! 彼女の本が大好きなのよ! 彼女の本なしに飛行機には乗れないわ[飛行機に乗る時には必ず彼女の本を持ってくの]。ほら、これってすっごく素敵なんだもん!)
チャンドラー: Yeah, well, you wouldn't think it was cool if you were 11 years old and all your friends are passing around page 79 of Mistress Bitch. (もしレイチェルが11歳で、自分の友達全員が「ミストレス・ビッチ(淫乱な愛人)」の79ページを回覧しているとしたら、素敵だなんて思わないだろうね。)
ロス: C'mon, Chandler, I love your mom! I think she's a blast! (おいおい、チャンドラー、僕は君のママが大好きだよ! 僕は彼女を実に楽しい人だと思うよ。)
チャンドラー: You can say that because she's not your mom. (あの人はお前のママじゃないから、お前にはそんなことが言えるんだよ。)
ロス: Oh, please! She's the-- (あぁ、頼むから(そんなこと言うなよ)。彼女は…)
Are there no conscious men in the city for you two? は「君らには、この街に意識のある男は存在しないのか?」。
昏睡状態の彼に付き添っていたモニカとフィービーの話を聞いて、この街には意識のある男性がたくさんいるのに、そいつらには目もくれず、どうしてわざわざ意識のない男性に二人はべったりくっついてるの? と言いたいようです。
She's coming up! と言いながらレイチェルがテレビをつけるので、これからある女性がその番組に登場することがわかります。
この番組は、NBCの The Tonight Show With Jay Leno というトーク番組。
番組名に名前があるように、ジェイ・レノ(Jay Leno)が番組のホスト、司会者です。
ちなみに、フレンズを放映しているのもNBCです。
いろいろなゲストが登場する人気番組でしたが、2014年2月6日がこの番組の最終回となりました。
Folks は呼び掛け語で「みなさん」。folk, folks は「人々」という意味。
when we come back は「我々が戻ってきた時」ですが、これは、CM の後で、また番組の続きが始まった時、を言っているのだと思います。
本のタイトル Euphoria Unbound について。
euphoria は「多幸感、幸福感、高揚感、絶頂感」。
unbound は「(束縛から)解放された」。
動詞 bind が「〜を縛る・くくる」という意味で、反対の動作を示す接頭辞 un- をつけた unbind は「(縄など)を解く・ほどく、(人)を釈放・解放する」という意味になります。
The always-interesting Nora Tyler Bing は always-interesting が ノーラという人物を形容しています。
「いつも興味深い、いつも面白い話題を提供してくれる」というようなニュアンスでしょう。
You might wanna put the kids to bed for this one. は「これ(これから始まるノーラのコーナー・トーク)のために、お子さんを寝かした方がいいですよ」。
might wanna は「〜した方がいいですよ、いいかもしれませんよ」と軽く忠告するニュアンス。
今回のトークは大人のエッチな話になりそうなので、お子様は寝かせておいてくださいね、というところ。
先ほど出た本のタイトルと、ノーラを紹介するこの言葉で、大人向けの小説を書いている作家であることが想像できます。
みんなはその番組を見ようと興味津々ですが、チャンドラー一人だけが見るのを反対しています。
ノーラの名字がビングだと紹介されていたので、そこでチャンドラーの関係者だと気付く人もいるでしょうし、少し後にジョーイが「彼女はお前のママだろ」と言うことで、ノーラがチャンドラーの母親であることがはっきりします。
Weekend at Bernie's は映画のタイトルで、邦題は「バーニーズ/あぶない!?ウィークエンド」。
保険会社の社員が、殺されていた社長を生きているように見せかけるブラックコメディの映画。
週末に社長であるバーニーの別荘で事件が起こったので、英語のタイトルは、「バーニーの別荘(Bernie’s place のような意味の所有格)での週末」というタイトルになっています。
Showtime, HBO, Cinemax はすべてアメリカの有料チャンネル(ペイTVチャンネル)の名前。
HBO は Home Box Office の略で「セックス・アンド・ザ・シティ」や「ゲーム・オブ・スローンズ」などを放送しているチャンネル。
No way! は「だめよ! いやよ!」。
自分のママのトークを見たくないチャンドラーは、Weekend at Bernie's を見ようと言いますが、レイチェルに却下されています。
実は、これよりずっと後のエピソード、フレンズ4-12 で「レイチェルが好きな映画は Weekend at Bernie's だ」というセリフが出てきます。
フレンズ4-12 から、今回のエピソード フレンズ1-11 を振り返って見ると、「レイチェルが好きなはずのその映画よりも、チャンドラーのママの番組を見たい」と言っている面白さにもなるでしょう。
Dead guy getting hit in the groin 20, 30 times. の groin は「股間、(婉曲的に)男性性器」。
自分のママを見るくらいなら、そういう場面を見る方が楽しいよ、と言わんばかりに、映画の悪趣味な部分を強調していることになるのでしょう。
I cannot get on a plane without one. は「チャンドラーのママの本(one = her book)なしでは飛行機に乗れない」→「飛行機に乗るときは必ず手にしている、持っている」。
cannot 〜 without ... は「…なしでは〜できない」。
I cannot live without you. なら「あなたがいないと生きていけない」となり、恋人に言うセリフの定番。
pass around は「順番に回す」。そのページを回覧して、みんなで見る、回し読みしているというニュアンス。
mistress は「愛人、情婦」
bitch は元々は「メス犬」という意味で、それが人間の女性に対して使われると、「淫乱女、尻軽女、アマ」のような蔑称になります。
79ページには、エッチな挿絵が書いてあったか、もしくはその部分の描写が激しかった、ということが想像されます(多分、挿絵の方が可能性が高そう)。
you wouldn't think it was cool if you were 11 years old and all your friends are passing around page 79 of Mistress Bitch. の you woudln't think ... if you were 〜 は「もし〜なら、…とは思わないだろう」という仮定法過去。
このセリフの内容は、11歳の時のチャンドラーの実体験であることがわかります。
もし君が俺の立場で、11歳の悲惨な状況を体験したら、クールだなんて言ってられないよ、ということです。
She's a blast. の blast は「とても楽しいこと」という名詞で、「彼女は最高に楽しい、エキサイティングだ」というようなニュアンス。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
blast [noun] : FUN
a blast (informal) an enjoyable and exciting experience
例)The concert was a blast.
つまり「楽しめて、ワクワクするような体験」。例文は「そのコンサートはワクワクして楽しめるものだった」。
You can say that because she's not your mom. は「あの人がお前のママじゃないから、お前はそんなことが言える」。
他人事だからそんな風に言えるんであって、自分のママだったらそんなこと言ってられないぞ、ということです。
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