2021年06月21日

または、そういう趣旨のこと フレンズ1-11改その19

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19:13
[Scene 8: Chandler and Joey's. Chandler is talking with his mom]
シーン8:チャンドラーとジョーイの部屋。チャンドラーは彼のママと話している。
ノーラ: The car's waiting downstairs. I just wanted to drop off these copies of my book for your friends. Anything you want from Lisbon? (車が下で待ってるの。私はただ、あなたのお友達のために私のこの本を置いていきたかっただけなの。リスボンで何か欲しいものある?)
チャンドラー: No, just knowing you're gonna be there is enough. (いや、ママがそこに行くってわかっただけで十分だよ。)
ノーラ: All right. Well, be good. I love you. [Kisses him and goes to leave] (よし。じゃあ、いい子でね。愛してるわ。[チャンドラーにキスして去ろうとする])
チャンドラー: You kissed my best Ross! Or something to that effect. (ママは俺の親友のロスにキスした! もしくは[って言うか]そういう趣旨のこと。)
ノーラ : [Reentering] O-kay. Look, it, it was stupid. ([再び部屋に入って] わかった。ねぇ、ばか(なこと)だったわ。)
チャンドラー: Really stupid. (本当にばかだ。)
ノーラ: Really stupid. And I don't even know how it happened. I'm sorry, honey, I promise it will never happen again. Are we okay now? (本当にばかだわ。そして私はそれがどんな風に始まったのかすらわからないの[いつの間にかそういうことになってたの]。ごめんなさい、ハニー、約束するわ、二度とそんなことは起こらない、って。(これで)もう、私たちは大丈夫[問題ない]?)
チャンドラー: Yeah. No. No... (ああ。いや、いや(大丈夫じゃない)…)
[Cut to Joey listening at the door. Ross walks up]
ドアのところで聴いているジョーイへ画面がカット。ロスが歩いて近づいてくる。
ロス: Ah, the forbidden love of a man and his door. (あぁ、人間の男と彼のドアとの禁じられた愛だな。)
ジョーイ: Shh. He did it. He told her off. And not just about the kiss, about everything. (シーッ。チャンドラーはやった。自分のママに文句を言ったんだ。それにあのキスのことだけじゃなく、すべてのことについて。)
ロス: You're kidding? (冗談だろ?)
ジョーイ: No, no. He said, "When are you gonna grow up and start being a mom?" (いや、いや。あいつは言ったんだ、「あんたはいつ成長して(大人になって)、母親になり始めるんだよ?」って。)
ロス: Wow! (ワォ!)

drop off は「(乗り物から)(人)を降ろす、(荷物)をおろす」という意味があり、この場合は、「この本を置いていく」という感覚。
copy は「(本の)1冊、1部」。
日本語で「コピー」というと、「複写、転写、写し」のニュアンスが強いですが、本や雑誌を何部という場合には、このように copy という単語を使います。
過去記事、彼みたいな男のために325頁もめくらない[読まない] フレンズ1-11改その8 でも、ノーラ: I have sold 100 million copies of my books, and y'know why? (私はこれまでに自分の本を1億部も売ってきたの、なぜだかわかる?)というセリフで、copy という単語が使われていました。

今回のノーラのセリフでも、友人たちの分の冊数の本のことを、these copies of my book と表現しています。
「copy =複写のコピー」だという思い込みがあると、本をコピー機でコピーしたものを置いていくかのように勘違いしてしまうかもしれませんのでご注意下さい。
このセリフは、本そのものを複数部数置いていく、ということになります。

Anything you want from Lisbon? (リスボンで何か欲しいものはある?)と聞かれたチャンドラーは、No, just knowing you're gonna be there is enough. (ママがそこに行く予定だってことを知っただけで十分だよ。)と返します。
ニューヨークに来る時も、そのことをテレビ番組の中で言っていただけのママでしたが、今度の行き先も「リスボンで何か欲しいものは?」という言い方で、次の行き先はポルトガルの首都リスボンであることをそれとなく知らせています。
今の言葉でママの行き先がわかったから、それで十分だよ、ということで、そんな言い方で行き先を知らせるママに対して、わずかながらの皮肉を込めた言い方かもしれません。

Be good. は「良い状態でいろ、いなさい」ということですから、親が子供に言う「いい子でいてね、いい子にしててね」ということ。

チャンドラーの You kissed my best Ross! Or something to that effect. について。
something to that effect は「そういったようなこと、そういう趣旨のこと」。
to that/this effect で「その/この趣旨で・趣旨の」という意味になります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
to this/that/the effect : used when you are giving the general meaning of what someone says, rather than the exact words
例1)Barkley's response was, "Go away," or words to that effect.
例2)The letter said something to the effect that her job was no longer safe.

つまり、「正確な言葉そのものというよりも、誰かが言うことの一般的な意味を与えている時に使われる」。
例文1は「バークレーの返答は「あっちに行け」、またはそういう趣旨の言葉だった」。
例文2は「その手紙は、彼女の仕事がもはや安全ではないという趣旨のことを言っていた」。

発言や言葉そのものの正確な表現ではなく、内容や趣旨を指す表現となります。

今回のチャンドラーも、そこまでダイレクトで決定的なセリフとして言うつもりはなかったのに、「俺の親友のロスにキスしたくせに!」と、つい大声で叫んでしまったので、言葉の直接的な感じを弱めるために、「とか、まぁ、そんな趣旨のことだ。とかまぁ、そういうことが言いたかったわけだ」みたいにぼかした表現になるでしょう。
これまでは母親と面と向かって対決するのを避けていましたが、今回は思い切って言葉に出して初めて言ってみた、今まで言えなかったことを大声で言ってしまった、そういう自分自身に驚いて、表現を濁した、和らげてみたのでしょう。
本当はもっと遠回しに言いたかったのに、去っていくママに早く何か言わなければと思うあまりに、直接的な表現を使ってしまったことに対する戸惑いを隠すようなものだと思われます。

その後、部屋の中でチャンドラーとママとの議論が始まり、ジョーイはドアに耳をつけて中の会話を聞いています。
The forbidden love of a man and his door. は「人間とドアとの禁断の愛」。
forbid は「〜を禁じる」なので、その過去分詞形の forbidden は「禁じられた、禁断の」。聞き耳を立ててドアにぴったりくっついている様子を、愛しいドアから離れられない男であるかのように表現しています。
forbidden fruit だと「禁断の木の実」。
LAAD にも、
forbidden fruit = something you should not have, but that you want
つまり「持つべきではないが、欲しいもの」という意味が出ています。

tell off は「文句を言う」。
親が子供に対してなど、立場の上の者が下の者を叱る、というニュアンスもあります。
LAAD では、
tell somebody off [phrasal verb] :
to talk angrily to someone because they have done something wrong
例)My mother told him off.

つまり、「誰かが悪いことをしたという理由で、怒りながらその人と話をすること」。
例文は「私の母が彼を叱った」。

今までママの言動について、面と向かって文句や注意を言えなかったチャンドラーが、今回はきちんと向き合って会話している様子が連想されます。

When are you gonna grow up and start being a mom? は「あんたはいつ大人になって、母親になり始めるんだよ?」。
つまり、立派に成長した大人になりきれていない、また立派なママでもないことを非難するセリフ。
いつまでも年頃の女の子のように、恋愛にうつつを抜かして、少しもママとして振舞おうとしない、人の母親らしい行いをしたらどうなんだ? と責めているということです。


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posted by Rach at 14:25| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月15日

ブログ16周年

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2005年6月15日に開始したこのブログ、今日で16周年を迎えることができました!
16年間、このブログを続けることができましたのは、このブログを読んで下さり、応援し続けて下さった読者の皆様方のお蔭と心より感謝しております。
本当にありがとうございます<(_ _)>

今もブログランキングの上位にいさせていただけていることも大変ありがたく思っております。
ランキングクリックで応援して下さっている皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

ブログ15周年以降のこの1年間に、KADOKAWA からアベンジャーズの本を3冊出させていただくことができました。
2020年12月25日発売 『Avengers: Infinity Warで英語が話せる本
2021年02月26日発売 『Avengers: Endgameで英語が話せる本 上』『Avengers: Endgameで英語が話せる本 下

3books_480px ブログ用.jpg

これで通算9冊の本を出させていただいたことになります。
1年前のブログ15周年の時には「1年の間に著書を2冊出させていただけたのは今回が初めて」と言っていたのですが、今回の16周年では「1年で3冊」出させていただけたことをご報告できること、本当にありがたく光栄に思っております。

海外ドラマや洋画には字幕・吹替などの日本語訳が付いていますが、それらには文字数・秒数制限があるため、英語のセリフの意味の全てを訳出したり、ジョークの背景となる文化やポップカルチャーを説明したりすることは難しいことになります。
オリジナルの英語のセリフの意味を深く知りたい、という思いで海外ドラマを使って英語を学び、そして学んだり調べたりしてわかったことを「解説」として多くの人に伝えたい、という思いで、16年前に私はこのブログを始めました。
今、こうして世界的に大人気のMCU(アベンジャーズ)の「英語のセリフを解説」した本を立て続けに出させていただくことができたことは本当に幸せです。

私はこのブログで「フレンズ」のセリフを解説してきましたが、今年はその「フレンズ」にもビッグニュースがありました。
フレンズのキャスト6人が集結したスペシャル番組『フレンズ:ザ・リユニオン』(Friends : The Reunion)が配信され、日本でも5月31日から、U-NEXT で独占配信されています。
この「ザ・リユニオン」は、
ファイナルまで観ていない方にとっては、おもいっきりネタバレになってしまうのでご注意!
していただきたいのですが、
ファイナルまで見届けた方にとっては、あんなシーン、こんなセリフと懐かしさ大爆発の、夢のようなスペシャル番組だったと思います。
「フレンズ:ザ・リユニオン」がどのくらい人気かわかる記事がこちら(↓)
FRONTROW(フロントロウ):『フレンズ』の同窓会スペシャル『フレンズ:ザ・リユニオン』が日本でも海外でも最高記録を達成

こんなにも素晴らしい作品に出会えたこと、ファンの皆さんが覚えている数々の名セリフをこのブログで解説させていただけたことを、改めて嬉しく光栄に思いました。
「フレンズ」はアメリカで1994年9月開始、2004年5月が最終回でしたから、現在で開始から27年、終了からでも17年経っています。
それほどの時を経て、今もこんなに愛され続けている「フレンズ」をテーマにさせていただいたからこそ、私のこのブログも16年間存在できたのだと思っています。

「ザ・リユニオン」にはフレンズのファンという著名人がたくさんゲストとして登場しており、フレンズという作品の影響力の大きさを強く感じました。
その中で、BTSのRM(ナムさん)が「フレンズで英語を学んだ」とコメントされていたように、英語の流暢な彼がフレンズで英語を学んだというのは有名なお話です。
動画配信サービスの発達のおかげで、ドラマや映画を観る環境はどんどん便利になっています。
海外ドラマや洋画で英語を学ぶ方がもっともっと増えてくれればいいな、と心から願っています。

ドラマや映画で生きた英語を学ぶ楽しさやその効果を一人でも多くの方に伝えることができるよう、これからも頑張ります!
ブログの読者の皆様、16年間本当にありがとうございました。
これからも引き続き、どうかよろしくお願いいたします。


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posted by Rach at 16:54| Comment(4) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする