2022年06月15日

ブログ17周年

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2005年6月15日に開始したこのブログ、今日で17周年を迎えることができました。
17年間、このブログを続けることができましたのは、このブログを読んで下さり、応援し続けて下さった読者の皆様方のお蔭と心より感謝しております。
本当にありがとうございます<(_ _)>

今もブログランキングの上位にいさせていただけていることも大変ありがたく思っております。
ランキングクリックで応援して下さっている皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

ブログ16周年以降では、2021年7月16日に、KADOKAWA から『Avengers: Age of Ultronで英語が話せる本』を出版することができました。

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これで通算10冊の本を出させていただいたことになります。

ブログを始めた頃は、自分が本を出すことになるとは夢にも思いませんでしたし、1冊目の著書を出版できた時はそれが最初で最後だろうとも思っていました。
今こうして10冊の本を出すことができていて、しかも近年の本はどれも「ドラマや映画のセリフ」を例文として使う形式のものになっていること、本当に嬉しくありがたく思っています。

今日、BTSがグループ活動の休止を発表したニュースが話題になっています。
英語が流暢なBTSのリーダーRMさん(ナムさん)が「フレンズで英語を学んだ」と公言されているのは以前から有名な話でしたが、今年は例年以上にその話が話題になった気がします。
4月のグラミー賞で、司会トレバー・ノアさんがRMさんに "Did you really learn how to speak English from watching Friends?" 「フレンズを観ることで英語を学んだっていうのは本当?」と尋ねるシーンがあり、ノアさんとの会話の中でジョーイやチャンドラーの名前も出るなどして、フレンズファンの一人としてとても嬉しい気持ちで観ていました。
その会話の記憶も新しいうちに、6月1日には、ホワイトハウスに招かれ、バイデン大統領と対談。
ここでもRMさんは流暢な英語を披露されていて、「フレンズで英語を学んだ」という言葉の重みがさらに増した気がしました。

「フレンズ」はアメリカで1994年9月開始、2004年5月が最終回だったので、現在で開始から28年、終了からでも18年経っていますが、RMさんの発言が話題になることで、フレンズを観てみたいと思ってくれる方が増えるといいな♪と思っています。

動画配信サービスの発達のおかげで、ドラマや映画を観る環境はどんどん便利になっています。
昔の人気作品を見ることも容易になりましたし、海外ドラマや洋画で英語を学ぶ方がもっともっと増えて下さることを心から願っています。

ドラマや映画で生きた英語を学ぶ楽しさやその効果を一人でも多くの方に伝えることができるよう、これからも頑張ります!
ブログの読者の皆様、17年間本当にありがとうございました。
これからも引き続き、どうかよろしくお願いいたします。


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posted by Rach at 21:57| Comment(4) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月09日

私が知らないわけにはいかない フレンズ1-12改その7

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8:31
フィービーが働いているマッサージ店。
ジャスミン: You've got a couple changes in your schedule. Your 4:00 herbal massage has been pushed back to 4:30. And Ms. Summerfield canceled her 5:30 shiatsu. Okay? (あなたの予定に少し変更があったわ。4時のハーブ・マッサージは4:30になった。それから、サマーフィールドさんは5:30の指圧をキャンセルした。オッケー?)
フィービー: Thanks. [Jasmine leaves, then walks back in] (ありがとう。[ジャスミンは去るが、その後、戻ってくる]
ジャスミン: Oh, here comes your 3:00. I don't mean to sound unprofessional, but-- Yum! [walks out, Paolo enters] (あぁ、あなたの3時(の予約の人)が来たわ。プロらしくないような発言をするつもりはないけど、でも…おいしそう!)[出ていくと、パウロが入ってくる]
パウロ: Buon Giorno, Bella Phoebe! (ボン・ジョルノ[こんにちは]、可愛いフィービー!)
フィービー: Oh, Paolo! Hi! What are you doing here? (まぁ、パウロ! はーい! ここで何してるの?)
パウロ: Uh, Racquela tell me you massage, eh? (あー、ラケレが僕に言う、君、マッサージする、そう?)
フィービー: Well, Racquela’s right, yeah! (えぇ、ラケレは正しいわ[ラケレの言う通りよ]、ええ!)
[Paolo speaks Italian]
パウロがイタリア語を話す。
フィービー: Oh, okay, I don't know what you just said, so let's just start. (あぁ、いいわ。あなたが今言ったことわからないから、(とにかく)始めましょう。)
パウロ: Uh, I am, uh, being naked? (あー、僕、裸になる?)
フィービー: Um, that's really your decision, I mean, some people prefer, you know, to take off...oh whoops! Being naked! (あー、それは本当にあなたが決めればいいの。ほら、その、服を脱ぐ方が好きな人もいるし…あらまあ! (もう)裸になってるのね!)

push back は「延期する」。「〜を後ろに押しやる、後退させる」という意味から、スケジュール・予定を延期する」という意味になります。
今回は予定が30分遅くなった、ということです。
shiatsu は日本語の「指圧」。
Wikipedia 英語版 : Shiatsu にも「指圧」という日本語表記が書いてあり、Tokujiro Namikoshi さんの名前も出ています。
「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く。」で有名な浪越徳治郎さんについては、以下の日本語版ウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版 : 浪越徳治郎
指圧療法の創始者で、マリリン・モンローやモハメド・アリを指圧したこともあり、日本語版ウィキペディアにも、
国内外の著名人を治療したことにより、日本はもとより全世界に指圧(SHIATSU)を普及させた。
と説明されています。
今回のセリフのようにマッサージ店の会話でも shiatsu という単語が普通に使われており、世界に普及した言葉であることがよくわかります。
今回のエピソードでは hibachi(火鉢)、shiatsu(指圧)など、日本語が語源となっている単語が複数登場しているのも面白いところです。

here comes your 3:00. を直訳すると「あなたの3時がここに来た」というところ。
Here comes the sun. 「ほら、太陽が顔を出す」というような決まり文句と同様に、Here comes+主語. の語順になっています。
主語が「あなたの3時」となっていますが、状況から「あなたの3時の予約のお客さん」であるとわかります。

I don't mean to sound unprofessional, but は「プロではないように聞こえるような発言をするつもりはないけど」。
先にこれを言っておくことで、この後にプロらしくない・プロにはあるまじき発言が続くことが予期されます。

yum は yummy と同じで「おいしそう、おいしい」という意味。
プロのマッサージ師がお客を品定めするのはいけないことだってわかっているけれど、セクシーな人なの、と言いたい気持ちが出ており、彼女がおいしそうだと言ったのは、レイチェルもぞっこんになっているパウロであるとわかります。

なお、フィービーと話している女性のキャラクター名は Jasmine と言いますが、ジャスミンを演じているのは Cynthia Mann(シンシア・マン)という女優さんで、フレンズ1-1 で、セントラルパークのウェイトレス(The Waitress)として出演していました。
過去記事、そして俺は百万ドル欲しい フレンズ1-1改その5 でもそのことについて触れていますが、ウェディングドレス姿のレイチェルに、
ウェイトレス: Can I get you some coffee? (コーヒーいかがですか?)
と声を掛けた人でした。

部屋に入ってきたパウロは、イタリア語まじりのカタコトの英語で話しています。
bella はイタリア語で「美しい」という意味なので、知り合いであるフィービーに「きれいな/可愛いフィービー」と声を掛けた感覚になるのでしょう。
Rachel という名前をイタリア語風に Racquela と発音したパウロの発言を受けて、「(私がマッサージしてる[マッサージ店で働いてる]と言った)彼女の発言は正しいわ、その通りよ(She's right.)」という意味で、フィービーも Racquela’s right と返します。

ガウンを着ているパウロは裸になるのかどうかをフィービーに尋ねています。
some people prefer, you know, to take off は、you know が挿入されていますが、prefer to take off 「服を脱ぐ方が好き」ということ。
そんな話をしている間にパウロは勝手にガウンを脱いでしまい、フィービーはバスタオルで彼の下半身を隠すことになります。


9:34
[Scene: gang sitting at Central Perk]
シーン」フレンズたちがセントラルパークで座っている
レイチェル [to Ross]: I can't believe you don't want to know. I mean, I couldn't not know. I mean, if, if the doctor knows, and Carol knows, and Susan knows-- ([ロスに] 知りたくないなんて信じられないわ。だって、私が知らないなんてことはできない[知らないわけにはいかない]もの。ほら、もし、もしお医者さんが知ってて、キャロルが知ってて、スーザンが知ってるなら…)
モニカ: And Monica knows. (そしてモニカも知ってる(なら)。)
ロス: Wha, heh, how could you know? I don't even know! (わ、え? どうやってお前が知ったりできるんだよ? 僕すら知らないのに!)
モニカ: Carol called me to thank me for the lasagna, I asked. She told me. (キャロルがラザニアのお礼で私に電話してきて、私が尋ねたの。キャロルは私に言って[教えて]くれたわ。)
ジョーイ: So what's it gonna be? [Monica whispers in Joey's ear. Ross gets up and waves arms frantically in protest] (それで赤ちゃんの性別は何になるって? [モニカはジョーイの耳にささやく。ロスは立ち上がり、抗議のため必死に腕を振る])
ロス: Wait--oh--hey--huh? Oh, great! Now he knows and I don't know. (待って、あー、ちょっと、は? あぁ、最高だよ! これで彼(ジョーイ)が知って、僕は知らない(状態だ)。)
モニカ: I'm sorry. I'm just excited about being an aunt. (ごめんね。私はただ、叔母さんになるってことにワクワクしちゃって。)
ジョーイ: Or an uncle. (または、叔父さん(になるってことに)。)

会話が「あなたが知りたくないなんて信じられない」で始まっていて「何を」知りたくないのか具体的な言葉は出ていませんが、「キャロルのお腹にいる赤ちゃんの性別」の話であることはこれまでの流れからわかります。

I couldn't not know というのは見た目的に不思議な表現ですが、「"not know" という行為は、私にはできない(だろう)」という意味で理解すると良いでしょう。
この couldn't は can't の過去の意味「できなかった」ではなく、仮定のニュアンスが込められたもの。
その後に if 節を使い、「もし(担当の)お医者さんが知ってて、キャロルが知ってて、スーザンが知ってるなら」と続けていますので、「もしその複数の人たちが知っているのなら、私には”知らない”なんてことはできないでしょう」と言っていることになります。
医者、キャロル、スーザンの名前が出た後、それを受けるようにモニカは And Monica knows. と言っています。
内容としては「私も知ってる」ということなので (And) I know. でも良いわけですが、レイチェルが「もしこの人たちが知ってるなら」と言った流れに付け加える感じで、自分のことも客観的に人物名で表現したことになります。
if the doctor knows, and Carol knows, and Susan knows-- and Monica knows. ということですから、この「モニカが知ってる」も「もしモニカが知ってるなら」という if の意味が続いていると考えるのが自然だと思います。

モニカも知ってると聞いて、ロスは how could you know? と言います。
直訳すると「どのようにしてお前(モニカ)が知るってことが可能なんだよ?」というところ。
知らない僕を飛び越えて、どうして妹のモニカの方がその情報を知ってるんだよ、どうやって知ることが可能なんだよ、ということです。
モニカはシンプルに「キャロルがお礼の電話をしてきた。私が尋ねた。キャロルが教えた」と説明しています。

So what's it gonna be? の it = the baby で、「赤ちゃん(の性別)はどっちになるの?」という質問。
モニカがジョーイに教えてしまい、妹だけではなく友人の方が先に知ってしまうという事態に、ロスは皮肉っぽく Oh, great! 「最高だよ!」と言います。

I'm just excited about being an aunt. は「叔母さんになる[叔母さんである]ことについてただワクワクしてるの」。
叔母さんになると思うと嬉しくて、お腹の子の性別を知りたいと思っちゃうの、ということ。
血のつながりがあるんだから、知りたいと思う気持ちをわかって、というところですが、その後ジョーイが Or an uncle. と続けているのが面白いです。
モニカが「叔母さんになるということでワクワクして」ということなら、俺の場合は「叔父さん」ね、と言っていることになりますが、ロスの妹のモニカは赤ちゃんの叔母さんになるけれども、ロスの友達であるジョーイは何ら血縁関係はないので、叔父さんにはなりません。
女性のモニカが「叔母さん」と言ったから、男性のジョーイが男性版の「叔父さん」という単語を出したわけですが、トンチンカンなことを言っているジョーイを見て、ロスは唖然とした様子で目を見開き、首を振っているのも楽しいです。


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posted by Rach at 14:52| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする