皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は6位、「にほんブログ村」は24位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
私の著書11冊目『SHERLOCKで身につく英文法』が、本日2022年10月28日(金)に KADOKAWA より発売となります!
アマゾンではこちら。
Amazon.co.jp: SHERLOCKで身につく英文法
これまで、海外ドラマや洋画のセリフを例文として使った本を何冊も出させていただくことができましたが、「海外ドラマのセリフを例文にした英文法の本」は今回が初めてです。
私のこのブログでも、セリフの意味を解説する際には英文法の話をすることが多く、いつかセリフを例文にした英文法の本を出したいとずっと思ってきました。
11冊目にしてその願いが叶えられたことを本当に光栄でありがたく思っております。
大好きなドラマ『SHERLOCK』のセリフを英文法の例文に使えるなんて、シャーロキアンとしてこんなに嬉しいことはありません!
『SHERLOCK』はイギリスの大人気ドラマということで、既刊の2冊でも、そのセリフを使わせていただいたことがありました(2017年の『リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!』と2019年の『海外ドラマ英和辞典』)。
先ほど、自分のことをシャーロキアンだと説明しましたが、2017年に初めて自著で『SHERLOCK』のセリフを使わせてもらって以来、過去に出した3冊の著作の中で、シャーロック・ホームズシリーズの登場人物の名前を英語の例文の仮名に使ったことがありました。
1つ目
2017年の『リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!』 p.216の例文
Have you ever heard of a person called James Adler?
ジェームズ・アドラーって名前の人のこと、聞いたことある?
2つ目
2021年の『Avengers: Endgameで英語が話せる本 上』 別冊解説p.24の例文
I don’t think we’ve met. I’m James Adler.
初めまして、ですよね。私はジェームズ・アドラーです。
3つ目
2021年の『Avengers: Endgameで英語が話せる本 下』 別冊解説p.45の例文
Our baby’s name? Well, James, if it’s a boy, Irene, if it’s a girl.
赤ちゃんの名前? そうね、男の子ならジェームズ、女の子ならアイリーンね。
1つ目と2つ目については、例文に使う仮の名前として、「ジェームズ・アドラー(James Adler)」という名前を使っています。
これは「シャーロック・ホームズの宿敵」である、モリアーティ教授ことジェームズ・モリアーティ(James Moriarty)と、「シャーロック・ホームズにとっての the woman(あの女(ひと))」である、アイリーン・アドラー(Irene Adler)の二人の名前を足して二で割ったもの。
これが「アイリーン・モリアーティ」だったら、あまりにもバレバレだったでしょうが、逆の組み合わせを選ぶと意外と目を引かないものですね(^^)
3つ目では、赤ちゃんの男の子と女の子の名前候補として、二人のファーストネームを使っていました。
いつか『SHERLOCK』単独で本を出せることがあれば、以前からこんな風にひそかにシャーロキアンだとアピールをしてたんですよ、と言いたいなと思っていました。
ご披露ついでにもうひとつ。
シャーロキアンは世界中にそれはもう大勢いらっしゃいますが、世界中のシャーロキアンにうらやましがられるだろうということをひとつ自慢させて下さい。それは、、、
シャーロック・ホームズと誕生日が同じ。
ということ。
私は2005年にブログを開始して以来、ブログでもSNSでも自分の誕生日がいつかを言ったことはありませんでした。
生年に関しては、自分が共通一次世代であり、入試にリスニングがなかった時代の人間であることを示すために必要と思い、1969年であると言ってきましたが、誕生日は英語学習の経歴に何の関係もないので言う必要もないと思っていました。
ただ、これも先ほどの「ジェームズ・アドラー」の件と同じで、いつか『SHERLOCK』単独で本を出せることがあれば、シャーロキアンとして光栄すぎることなので言いたいな、とずっと思っておりましたので、今回晴れてご披露できてとても嬉しく思います♪
なお、誕生日が同じだからホームズを好きになったわけではなく、誕生日が一緒だとわかったのはホームズを好きになった後のこと。
『古畑任三郎スペシャル 黒岩博士の恐怖』で、西園寺くんが「古畑さんと誕生日が同じ有名人」としてシャーロック・ホームズを挙げた時、古畑さんが「ホント! 出来過ぎだよ。出来過ぎだよ。」と言っていたのですが、私もまさにそういう気持ちでした(古畑さんと同じというのも嬉しい)。
シャーロキアンだと名乗らせていただいたことに恥じぬよう、アーサー・コナン・ドイルの原作『シャーロック・ホームズシリーズ』、BBCドラマの『SHERLOCK』、どちらのファンの方にも楽しんでいただけるように丁寧に書かせていただいたつもりです。
「原作とのつながり」として、『SHERLOCK』に出てくる原作オマージュを解説するのは、書いている私自身もとても楽しかったです。
ドラマ『SHERLOCK』をまだ見たことがないという方は、現在、Amazon Prime Video で配信もされていますので、興味を持っていただけると嬉しいです。
大好きな『SHERLOCK』の英文法の本をこうして出させていただくことができましたのも、拙ブログを読み、応援して下さる皆様、拙著をお買い上げ下さった皆様のおかげと心より感謝しております。
本当にありがとうございます<(_ _)>
海外ドラマの生きたセリフから英語を学ぶことはこんなに楽しい、こんなに多くのことが学べる! ということをお伝えすることができるよう、これからも全力で頑張ります!
どうかこれからもよろしくお願いします。
これからも頑張れ〜! と応援して下さる方は、下のランキングをクリックしていただけると嬉しいです。
2022年10月28日
2022年10月24日
意見が合わないことを示す I don't know フレンズ1-12改その10
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は6位、「にほんブログ村」は21位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
11:52
ジョーイ: Will you pick one? Just pick one. Here, how about that one? [points to a table] ((テーブルを)一つ選べよ。ただ(とにかく)一つ選べ。ほら、あれはどうだ? [あるテーブルを指さす])
チャンドラー: That's patio furniture. (あれはパティオ(中庭)の家具だ。)
ジョーイ: So what? Like people are gonna come in and think, "Uh-oh, I'm outside again." (それが何だよ? 人が(部屋に)入ってきてこう思う、みたいな? 「おっとー、俺はまた外にいるぞ」って。)
チャンドラー: Fine. [gesturing towards another table] What about the birds? (いいさ[結構だ]。[別のテーブルを示すしぐさをして] あの鳥(柄)はどうだ?)
ジョーイ: I don't know. Birds just don't say, "Hello, sit here. Eat something." (どうかな。鳥は「こんにちは、ここに座って。何か食べて」って感じじゃないよ。)
チャンドラー: You pick one. ((じゃあ)お前が選べ。)
ジョーイ: All right, how about the ladybugs? (わかった、あのテントウムシはどうだ?)
チャンドラー: Oh, so forget about the birds, but big red insects suggest fine dining? (おぉ、それじゃあその鳥は忘れてくれ、でも大きな赤い虫は素敵な食事を示唆するんだな?)
ジョーイ: Fine! You want to get the birds? Get the birds! (いいさ! お前は鳥(柄の机)を買いたいんだな? (じゃあ)鳥(柄)を買えよ!)
チャンドラー: Not like that, I won't. [pauses] Kip would’ve liked the birds. [Joey turns and gives Chandler a dirty look] (そういうんじゃない、俺は買わないよ。[間があって] キップなら鳥を気に入ってくれてただろうに。[ジョーイは振り返り、チャンドラーに怒った顔をする])
Will you pick one? と言った後、Just pick one. と続けています。
このように命令形に just を付けると、「ただ〜しろ、つべこべ言わずに(とにかく)〜しろ」というニュアンスが出ます。
So what? は「それが何だよ? それがどうしたって言うんだよ?」という感覚。
日本語でも「それが何か?」と言うと、「それが何か問題でも?」というような相手に挑む感じが出ますが、それと同じようなニュアンスがあります。
Like people are gonna の Like SV は「SがVするみたいな(こと)」という感覚。
Fine. は、怒っている時の不満な気持ちを表現した言葉。
パティオ(中庭)のテーブルを選んだジョーイに対して、チャンドラーは鳥の柄のテーブルを示します。
ジョーイの I don't know. について。
I don't know. と言うと、「知らない、わからない」という意味がまず頭に浮かびがちですが、今回の場合は「(それは)どうかな」という日本語が似つかわしいでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
I don't know
used to show that you disagree slightly with what has just been said
例)"I couldn't live there." "Oh, I don't know. It might not be so bad."
つまり、「たった今、言われたばかりのことに対して少し意見が合わないことを示す時に使われる」。
例文は「私はそこには住めないわ」「あぁ、(それは)どうかな。そんなに悪くないかもよ」
チャンドラーが鳥柄を提案したところ、ジョーイは「ここに座って、何か食べて」って感じじゃないと否定し、チャンドラーは You pick one. と言っています。
命令文は通常、動詞の原形で始まりますが、このようにわかりきった主語の You をつけることで、命令文をさらに強調する効果が生まれます。
主語をわざわざつけた感じを出すために、日本語でも「お前が選べ(よ)」のように「お前が」をつけると、そのニュアンスを表現することができるでしょう。
ladybug は「テントウムシ」。
big red insects は「大きな赤い虫(昆虫)」。
テントウムシのことを、わざと「大きな赤い虫」と表現しています。
鳥を却下しておいて、代わりに出してきたのが「ムシ」かよ?! と怒っているのを表現するため、insects 「虫(ムシ)」の部分を強調しています。
You want to get the birds? Get the birds! について。
「お前が〜したいなら、〜しろ」は、"You want to 動詞? 動詞の原形(命令形)" という形になるために、get the birds というフレーズが2回繰り返されることになります。
最初は疑問文なので上がり調子、後の命令形は下がり調子になりますが、同じフレーズの繰り返しが面白いリズムを作り出していると感じます。
日本語で言うと「買いたきゃ買え!」というところで、ここでは怒りながら言っているので、「お前の好きにすればいいさ」的な投げやりなニュアンスが感じられます。
Not like that は「そういうのではない」ということですから、まさに日本語の「そういうんじゃない」という感覚。
Kip would’ve liked the birds. は「(元ルームメートの)キップなら、鳥柄を気に入ってくれただろうに」。
would には、もしキップなら、という仮定の意味が込められています。
キップなら俺の決めたことに素直に賛同してくれたのにな、と前のルームメイトと比較しているセリフで、前にもキップの名前を出した時にやきもちのようなことを言っていたジョーイは、今回もその名前を聞いて怒った顔をすることになります。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
11:52
ジョーイ: Will you pick one? Just pick one. Here, how about that one? [points to a table] ((テーブルを)一つ選べよ。ただ(とにかく)一つ選べ。ほら、あれはどうだ? [あるテーブルを指さす])
チャンドラー: That's patio furniture. (あれはパティオ(中庭)の家具だ。)
ジョーイ: So what? Like people are gonna come in and think, "Uh-oh, I'm outside again." (それが何だよ? 人が(部屋に)入ってきてこう思う、みたいな? 「おっとー、俺はまた外にいるぞ」って。)
チャンドラー: Fine. [gesturing towards another table] What about the birds? (いいさ[結構だ]。[別のテーブルを示すしぐさをして] あの鳥(柄)はどうだ?)
ジョーイ: I don't know. Birds just don't say, "Hello, sit here. Eat something." (どうかな。鳥は「こんにちは、ここに座って。何か食べて」って感じじゃないよ。)
チャンドラー: You pick one. ((じゃあ)お前が選べ。)
ジョーイ: All right, how about the ladybugs? (わかった、あのテントウムシはどうだ?)
チャンドラー: Oh, so forget about the birds, but big red insects suggest fine dining? (おぉ、それじゃあその鳥は忘れてくれ、でも大きな赤い虫は素敵な食事を示唆するんだな?)
ジョーイ: Fine! You want to get the birds? Get the birds! (いいさ! お前は鳥(柄の机)を買いたいんだな? (じゃあ)鳥(柄)を買えよ!)
チャンドラー: Not like that, I won't. [pauses] Kip would’ve liked the birds. [Joey turns and gives Chandler a dirty look] (そういうんじゃない、俺は買わないよ。[間があって] キップなら鳥を気に入ってくれてただろうに。[ジョーイは振り返り、チャンドラーに怒った顔をする])
Will you pick one? と言った後、Just pick one. と続けています。
このように命令形に just を付けると、「ただ〜しろ、つべこべ言わずに(とにかく)〜しろ」というニュアンスが出ます。
So what? は「それが何だよ? それがどうしたって言うんだよ?」という感覚。
日本語でも「それが何か?」と言うと、「それが何か問題でも?」というような相手に挑む感じが出ますが、それと同じようなニュアンスがあります。
Like people are gonna の Like SV は「SがVするみたいな(こと)」という感覚。
Fine. は、怒っている時の不満な気持ちを表現した言葉。
パティオ(中庭)のテーブルを選んだジョーイに対して、チャンドラーは鳥の柄のテーブルを示します。
ジョーイの I don't know. について。
I don't know. と言うと、「知らない、わからない」という意味がまず頭に浮かびがちですが、今回の場合は「(それは)どうかな」という日本語が似つかわしいでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
I don't know
used to show that you disagree slightly with what has just been said
例)"I couldn't live there." "Oh, I don't know. It might not be so bad."
つまり、「たった今、言われたばかりのことに対して少し意見が合わないことを示す時に使われる」。
例文は「私はそこには住めないわ」「あぁ、(それは)どうかな。そんなに悪くないかもよ」
チャンドラーが鳥柄を提案したところ、ジョーイは「ここに座って、何か食べて」って感じじゃないと否定し、チャンドラーは You pick one. と言っています。
命令文は通常、動詞の原形で始まりますが、このようにわかりきった主語の You をつけることで、命令文をさらに強調する効果が生まれます。
主語をわざわざつけた感じを出すために、日本語でも「お前が選べ(よ)」のように「お前が」をつけると、そのニュアンスを表現することができるでしょう。
ladybug は「テントウムシ」。
big red insects は「大きな赤い虫(昆虫)」。
テントウムシのことを、わざと「大きな赤い虫」と表現しています。
鳥を却下しておいて、代わりに出してきたのが「ムシ」かよ?! と怒っているのを表現するため、insects 「虫(ムシ)」の部分を強調しています。
You want to get the birds? Get the birds! について。
「お前が〜したいなら、〜しろ」は、"You want to 動詞? 動詞の原形(命令形)" という形になるために、get the birds というフレーズが2回繰り返されることになります。
最初は疑問文なので上がり調子、後の命令形は下がり調子になりますが、同じフレーズの繰り返しが面白いリズムを作り出していると感じます。
日本語で言うと「買いたきゃ買え!」というところで、ここでは怒りながら言っているので、「お前の好きにすればいいさ」的な投げやりなニュアンスが感じられます。
Not like that は「そういうのではない」ということですから、まさに日本語の「そういうんじゃない」という感覚。
Kip would’ve liked the birds. は「(元ルームメートの)キップなら、鳥柄を気に入ってくれただろうに」。
would には、もしキップなら、という仮定の意味が込められています。
キップなら俺の決めたことに素直に賛同してくれたのにな、と前のルームメイトと比較しているセリフで、前にもキップの名前を出した時にやきもちのようなことを言っていたジョーイは、今回もその名前を聞いて怒った顔をすることになります。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。