キャロルが妊娠してることを知り、アワアワしてるモニカに、
ロス: Do that for two hours, you might be where I am right about now. (そういう状態が2時間続くと、今の僕の状態になるよ。)
where I am = 今自分がいる所、状況、心境。
もうパニクってる状態は過ぎ去り、呆然としているということです。
ぐちゃぐちゃになったラザニアを食べるジョーイ。ジョーイは食いしん坊という設定で、今後もこういうシーンがちょくちょくあります。
モニカの母: What’s that curry taste? (このカレー味は何?)
モニカ: Curry. (カレーよ。)
この会話で、モニカと親がギクシャクしてるのがわかります。
ロスは猫かわいがりされてるのに、モニカはダメな子とレッテルを貼られてます。
最初、この話を見た時になんかいやーな感じがしたのですが、こういう独特の設定が、大切なんでしょうかねぇ。
個人的には、「?」マークがつくところですが。
イヤミは延々続きます。
We're having spaghetti. That's easy. (今夜はスパゲティね。それは簡単だこと。)
なんか姑さんみたいなセリフ。
At least she had the chance to leave a man at the altar. (少なくともレイチェルは、祭壇に花婿を置いてくることもできたんだし。)
モニカはそんなことすらできてない、というイヤミ。
さすがにモニカもカチンときて、
What's that supposed to mean. (それってどういう意味よ?)
モニカの母: Nothing. It's an expression. (別に。単なる言い回しよ。)
ついに両親に真実を語るロス。
Here's the deal. (よく聞いてよ。いいかい。)
これは大事な話を始める前に言うセリフ。
And you knew about this? (それであなたはそのことを知ってたの? (知ってて黙ってたの?))
結局、非難されてしまうのはモニカなのでした。
セントラルパーク(喫茶店)のトイレから出てきたロス、電気が消えて真っ暗なので、
How long was I in there? (どのくらい僕トイレにこもってた?)
レイチェル: Got any advice? As someone who’s recently been dumped. (何かアドバイスある? 最近捨てられた立場から。)
dumpというのは、ダンプカーのダンプ(ダンプカーは英語ではdump truckと言う)で、ゴミをどさりと下ろすことを言います。
そこから派生して、放り出す、見捨てるという意味にもなります。
アリーmy Loveでは、アリーが自分が振られるさまを想像して、ゴミ箱(dumpster)からダンプカーの荷台に放り込まれるというシーンがありましたが、これは「ゴミを捨てる」も「人をふる」もどちらもdumpだからです。
この「振られる」dumpは恋愛ドラマには欠かせない単語で、よく出てきます。
ベイビーの名前は、祖母の名前を貰ってミニーにするというキャロルに、
ロス: Still, you say "Minnie," you hear "Mouse." (それでも、ミニーといえば、マウスだろう。)
振ったはずのバリーが元気なのを見て、かえって動揺するレイチェル。
髪やお化粧を直す乙女心は、万国共通ですね。
レイチェル: You hate sticking your finger in your eye. (目の中に指を入れるのを、いやがってたのに。)
バリー: Not for her. (彼女のためなら怖くない。)
それを聞いて観客は笑いますが、Oh! というため息も漏れてます。
アメリカのドラマは笑い声だけでなく、ドラマティック、ロマンティックなセリフを言ったシーンに、ビビッドに反応し、うっとりとため息をついたり、歓声を上げたり、口笛を吹いたりする観客の声が入ります。
これを聞くだけでもアメリカのエンターテインメントを感じますね。
日本では、テレビショッピングで値段を言った時に、こういう歓声を聞きますが・・・。
ベイビーの超音波映像を見せられたチャンドラーは、
I think it's about to attack the Enterprise. (エンタープライズを攻撃しようとしてる?)
エンタープライズとは、スタートレックに出てくる宇宙船の名前です。
(実は、私はスタートレックのファンでもあり、TNG(The Next Generation 新スタートレック)のピカード艦長とデータ少佐のファンなんです。
フレンズもスタートレックも好きって、ちょっと珍しいかな?)
つまり、この映像の主を宇宙人だと言いたいわけ。赤ちゃんの超音波映像を見ると、エイリアンみたいだと思う親は多いですね。
(私もそうでした・・・。って、ごめんよ、我が子。)
花嫁付添人なのに、バリーと新婚旅行先のアルバ島へ行ったミンディと電話中、
レイチェル: I hope they have his old hairline and your old nose! (赤ちゃんがバリーの本当の生え際と、あなたの本当の鼻の形に似たらいいわね!)
このold、つまり昔の、整形前の、という意味。
バリーが植毛をしていることはレイチェルとの会話に出ていました。
フレンズを見ているとよく整形の話が出てくるのですが、アメリカではそんなにポピュラーなんでしょうか? やっぱり。
ちゃんとブログを読んでいただいているのがわかると
とても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!!
こちらの記事の
At least she had the chance to leave a man at the alter. (少なくともレイチェルは、祭壇に花婿を置いてくることもできたんだし。)
の「alter」はきっと「altar」ですね。
私は「alter」の意味がよくわからなくて
ロングマン英英辞典⇒英辞郎⇒Googleで検索
したのですが、どうしてもalterから祭壇という意味をみつけられませんでした。そこで、Rachさんにどのようにしてalter=祭壇という意味に行き着いたのか質問しようと思っていました。ところが、ふと思い立って「祭壇」で逆検索したところ「altar」が出てきたのです。
タイプミス?を指摘することがこのコメントの目的ではありません。
私がここまで貪欲に知らない単語の意味を調べ、調べる過程で他の語についても学んでいくという学習の仕方をするようになったのは、RachさんのブログやRachさんの学習法の影響だと思うんです。それで、一言お礼を言いたくて。ありがとうございます。今後もRachさんのブログを英語学習の参考にさせてください。
コメントありがとうございます。4月にもコメント下さいましたよね。いつも読んで下さっているとのこと、本当にありがとうございます。
さらにはタイポ(タイプミス)のご指摘、ありがとうございます。おっしゃる通りです。alter ではなく、altar ですね。
alter という綴りだと「…を変える」という意味の動詞になってしまいますね。
綴りは、-ter と、-tar で異なっているのに、不思議と発音は同じようです。
脱線になりますが、radar (レーダー、電波探知機)と raider (侵略者)の場合は、語尾の発音が異なります。
以下は、先のエピソードの話になってしまうので、ネタバレになる場合は読まないでいただきたいのですが、
フレンズ1-8その5
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470057.html
で、radar という単語が登場しますし、
フレンズ2-17その16
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470470.html
では、sonar (ソナー)や、radar (レーダー)の語尾が、なぜ、-ar なのか、という話について触れています。(脱線終わり)
ネットスクリプトでは、ちゃんと altar と書いてあるので、私がDVDの英語字幕を書き写す時に間違えたようです。調べるのにお手間をとらせてしまって申し訳ありません。
逆に日本語から検索してみたり…といろいろなアプローチで探して下さったこと、ありがとうございます。そして、そういう柔軟な検索ができることが、今後ますます精度の高い検索をすることに繋がってくると思います。決して言い訳ではないのですが(笑)、ネットスクリプトでも、時々スペルミスがあります。スペルミスである可能性も考慮しつつ、自由に検索できるようになると素晴らしいですね。
お時間をとらせてしまったのに、お礼なんてとんでもありません。こちらこそ、ご指摘、そして、学習法についてのお礼のお言葉、ありがとうございました!
いつもこちらのブログで楽しく勉強させていただいてます^^
You're a shoe.やDinah?のところ、自分ではまったく理解できなかったのですが、Rachさんの解説でスッキリ納得できました!
ありがとうございます!!
そして、今回分からないところがあったので、お聞きしたいのですが
ジョーイがぐちゃぐちゃのラザニアをがっつくシーンで、
...Well, this is still ruined, right?
というセリフがありますが、このニュアンスがよく分からないんです。
まず、このstillはここでは“まだ”という意味ではなくて“〜にもかかわらず”というような意味でとったほうがいいのでしょうか?
また、ruinedは英英で形容詞で調べてみたらa ruined building has been almost completely destroyedとあり、うまく意味がつかめなくて・・・(汗)
ここは形容詞ではなくて動詞の受動態なんでしょうか?
う〜ん、やっぱりうまく意味がまとまりません(汗)
教えてください(>_<)
よろしくお願いします!
初めまして。コメントありがとうございます。
私の解説でスッキリ納得できた、と言って下さり、とても光栄です。ありがとうございます。
...Well, this is still ruined, right? について。
ロスの元妻キャロルが妊娠している、つまり自分の子供を身ごもっているというビッグニュースにロスが戸惑っている。フレンズたちもどう声を掛けたらいいかわかんない…みたいに思っている。その時に、大きなフォークの音を立てながら、まさに「ぐちゃぐちゃのラザニアをがっついて」いるジョーイに、みんなが冷たい視線を浴びせた後の、ジョーイのセリフですよね。
「ロスが真剣に悩んでいる時に、ジョーイは何やってんのよ?!」みたいな視線です。
still は「今でもまだ、今もなお、やはり、今までどおり」という意味だと思います。
研究社 新英和中辞典では、「still は前の動作や状態がその時なお続いている場合に用いる」との説明があります。
ruined は、他動詞 ruin 「…を破滅させる、台無しにする、めちゃめちゃにする」の過去分詞形で、「損なわれた、だめになった、台無しになった」という意味の形容詞として使われています。
ですから、日本語に訳すとすると、「これはやっぱり今でもまだぐちゃぐちゃのままだろ?」みたいな感じでしょうか。
レイチェルがバリーに返す婚約指輪をラザニアの中に入れてしまって、それをラザニアの中から取り出した後なので、せっかくのラザニアがぐちゃぐちゃになってしまっているのですね。指輪は見つかったけど、どうせこのラザニアはさっきからこんな風にぐちゃぐちゃのままで(前のぐちゃぐちゃ状態が今でも続いていて)、モニカの両親に出すためにきれいに作ろうとしたけれど、どうせこのままじゃお客さんに出せない状態だろ?というニュアンスで言っているようです。「これはどうせぐちゃぐちゃだろ。」→「だから俺が食べてやってるんだ。それなのにそんな目で見るなよ。どうせぐちゃぐちゃなんだから、俺が今食べてもいいじゃんか。」みたいな気持ちでしょう。
フレンズたちの気持ちは「ロスの悩みも聞かずに食い気に走って」みたいなことでしょうが、ジョーイはただラザニアを食べていることを非難されたのかと思って、ラザニアを食べている理由を語っている、ということでしょうね。
ニュアンス、バッチリ理解できました^^
stillは「まだ」という意味でよかったんですね!
ジョーイのこのセリフの直前にロスが
No matter what I do, though, I'm still gonna be a father.
と言っていたので、こちらのstillの「それでも、〜にもかかわらず」の意味とジョーイのセリフがかかっているのか?などと、深読みしていました(笑)
でも、Rachさんの解説でスッキリ納得です。
ジョーイやみんなの心境、すごく分かりやすかったです^^
これから勉強を進めるにつれて、どんどん疑問が湧いてくると思いますが、そのときはまたよろしくお願いします!
こちらこそお返事ありがとうございます。
その前のセリフにも、still が出てくるのですね。
レイチェル: So what are you gonna do? (それで、あなたはどうするの?)
ロス: I have no idea. No matter what I do, though, I'm still gonna be a father. (わからないよ。僕が何をするにしても、僕はそれでもやはり父親になることになるんだ。)
この still も「前の動作や状態がその時なお続いている場合」に通じるのかなと思います。僕がキャロルの超音波診断に同行しようがしまいが、I am going to be a father 「僕が父親になることになる」という状況は変わらない、というニュアンスかな、と思います。
また難問にぶつかってしまったので、お力を貸して頂きたいです。
気持ちと時間に余裕がある時にでも返答頂ければ幸いです。
ロスとキャロルとスーザンが、子供の名前について揉めているシーンで
of all the ways I ever imagined this moment in my life being
上記の台詞が出てくるんですが、冒頭のofと文末のbeingの存在がわからなくて困ってるんです。お願いいたします。
P.S.
このエピソードは結構ひどい話ですよね(笑)
ロスが可哀想で仕方ないです。
ご質問ありがとうございます。お返事遅くなり申し訳ありません。
ほんとにこのエピソードではロスは可哀想ですよね(笑)。
of all the ways I ever imagined this moment in my life being ですが、この構造を説明するのは、結構難しいですね。ですから、「意味が取れない、構造が掴めないと言って、がっかりすることはない」とも言える部分なのですが、以下、私なりに説明してみます。
私自身、自分の思考過程をきっちり文字として書いていかないと混乱しそうなので、ちょっと書き方がくどくなってしまいました。長文になってしまったことをお許し下さいませ。
まずそのセリフの前後のやり取りは以下のようになっていますね。
ロス・ゲラーの元妻キャロル・ウィリックがロスとの子供を出産するにあたり、キャロルのレズビアン・パートナーであるスーザン・バンチも交えて、生まれてくる子供の名前でモメているシーン。
子供の姓がどうなるかという話になって、
ロス: I'm... suggesting Geller Willick Bunch. (僕は…(姓は)ゲラー・ウィリック・バンチになるって言ってる[提案してる]んだ。)
スーザン: Oh, no, nonononono, you see what he's doing? He knows no one's gonna say all those names. He knows they'll wind up calling her Geller, then he gets his way. (あぁ、だめ。だめだめだめだめ。ロスがやろうとしてることわかるでしょ? ロスはわかってるのよ、誰もその名前を全部言ったりすることにはならないって。結局、みんな赤ちゃん(注:今は女の子の名前を考えているので her になっている)をゲラーって呼ぶ結果になるってロスはわかってるのよ。そうやってロスは自分のやりくち[やり方]をゲットするの[ロスの思い通りになるの]。)
ロス: My way? You, you think this is my way? Believe me, of all the ways I ever imagined this moment in my life being, this is not my way. Y'know what? Uh, um, this is too hard. I'm not, I can't do.... (僕のやりくち? これが僕のやりくちだって思うのか? 信じてくれよ、(この部分は訳を省略) これは僕のやりくちなんかじゃない。いいかい? あー、あのー、これって辛すぎるよ。僕は、僕はできないよ…)
way は「方法、しかた、やり方」などいろんな訳語が考えられますが、この場合は、「ロスの(卑怯な、ずるい)やりくち」みたいなニュアンスで使っている感じですね。
3つの姓の並び順で、自分の姓ゲラーを最初にする、というロス。
それに対してスーザンは、ゲラー・ウィリック・バンチなんて長い姓を呼ぶ人なんか誰もいないから、結局、最初のゲラーだけをみんな呼ぶことになる、みんなの名前を付けると言いながら自分の名前を最初に持ってきて自分の名字だけ呼ばそうとしてるのね? あなたの考えそうなやりくちだわ、と非難しているわけです。
「あなたのやりそうなことだわ」と非難するスーザンに対して、「これが僕のやりくち、やり方だって言うのか?」とロスは抗議していることになります。
問題のフレーズの、of all the ways I ever imagined this moment in my life being の冒頭の of は、いきなり文の最初に of が出てきて面食らってしまいそうですが、実は、 of all... というお決まりの表現があるのですね。
研究社 新英和中辞典では、以下のように出ています。
of all...=《口語》 数ある…の中で、こともあろうに…、よりによって
They chose me, of all people. 「彼らは人もあろうに[よりによって]私を選んだ」
Why are you going to Iceland, of all countries? 「数ある国の中でよりによってどうしてアイスランドへ行くのですか」
こういう of all は、(この記事の フレンズ1-2 よりは後になってしまいますが)、フレンズ1-11 にも出てきます。(ブログでは解説していませんが)
ネタバレになってしまいますので一部を省略しますが、You know, of all my friends, no one knows... more than you. というセリフで、「お前より…を知っている人はいないのに、よりにもよってそのお前が(そんなことをするなんて…)」というニュアンスになります。
ご質問のセリフはその続きも書くと、of all the ways I ever imagined this moment in my life being, this is not my way. となっていますね。
of all the ways の後ろに長い文章が続いていますが、その部分は、前の all the ways を詳しく説明したものなのでそれをバッサリと省略すると、
of all the ways, this is not my way.
というシンプルな形になります。
つまり、「数あるやり方の中で、こともあろうに・よりによって、これが僕のやり方なんかじゃない」という意味になると思います。
I ever... being は、all the ways を後ろから詳しく説明しているわけですが、この部分の構造は難しいです。正直、私もよくわかりません。ですから、私が今考える解釈をとりあえず書いてみますね。
of all the ways I ever imagined だったら「僕がこれまでに想像した全てのやり方の中で、よりにもよって」という意味ですんなり納得できるのですが、その後に、this moment in my life being がくっついているのが、クセモノなんですよねぇ。
この文をパッと見た時は、this moment in my life being がひとかたまりのフレーズなのかな?と思ったのです。being が使われているフレーズで、for the time being 「当分(の間)、さしあたり」というのがあるので、それと似た表現なのかな?と思ったのですが、ざっとネットで検索しても、そのフレーズでヒットするのは、このフレンズ1-2 のスクリプトばかりなのですね。ということは、"this moment in my life being" というフレーズが存在するわけではなさそうです。
"for the moment being" という形は検索でいくつかヒットしました。つまり、time を moment に変えたバリエーションみたいなものでしょうが、今回のセリフは for がありませんしねぇ。ですから、for time time being と同じニュアンスで、this moment in my life being を使ったとは考えにくい気もします。
「僕の人生のこの一時(いっとき、いちじ)」と無理やり訳したとしても、imagined という「過去形」と意味的に上手く繋がらない気がしますし…。
それで、this moment in my life / being のように文が切れると考えてみました。
その being は、imagine+目的語+doing 「(目的語)が…するのを想像する」の doing なのかなぁ、と。
実際、imagine は doing を後ろに取ることができます。
研究社 新英和中辞典では、以下のように出ています。
imagine=〔+目[所有格]+doing〕〈…が…するのを〉想像する
(用法) 《口語》 では所有格の代わりに目的格を用いる
Can you imagine them [their] getting married? 「あの二人が結婚するなんて想像できますか」
そう考えると、例えば、
I (ever) imagined this moment in my life being this/that way.
のような文章が考えられるのかな、と。
この文章だと、「僕は人生のこの瞬間が、こんな風である、あんな風であると想像した」みたいな感じになるでしょうか。
僕の人生のこの瞬間、というのは、今、自分の子供の名付けを考えている瞬間、ということかなと思います。
この瞬間に僕はこうするだろう、ああするだろうとこれまで想像したやり方の中で、こともあろうに、よりにもよって、今のこれが my way 「僕のやりくち」だなんてことは決してない、と強く否定しているニュアンスかな、と思いました。
ここでロスは何を言いたいのか?を私なりに考えてみると…
いつか自分の子供の名前を付ける時が来た時、ああしよう、こうしようといろいろ考えていたけれど、3つの姓の最初に自分の名字をつけることで、他の2つを省略して、最初のゲラーだけを残そうなんて、そんなこと思ったこともないよ。
離婚した妻が自分の子を産むことになって、元妻のレズビアンパートナーとも子供をシェアすることになって、それで子供の姓を3つもつけないといけなくなるなんて、そんなこと思いもしなかったんだから、それを前々から練っていた作戦みたいに言われたら心外だ、今、普通に自然に思ったまでを言っただけで、それが僕のたくらみ、計画みたいに言うな、というところでしょうか。
ということで、文末の being はよくわからないです。多分、imagine+目的語+being の形だろう、と今は思っているところです。
of all the ways I ever imagined this moment in my life being を何とか無理やり日本語にすると、「僕の人生のこの瞬間がどうなるかとかつて想像した全てのやり方の中で、こともあろうに・よりにもよって」みたいになるのかな、と思います。
また引き続き考えてみますね。何か思いついたらまた書きます。
遅いだなんて、とんでもないですよ。
お返事を頂けるだけで、とても有難いので!
私は、of all the waysで検索かけていたので、all the wayばかりの検索結果になっていたようですね。of all…ですか、勉強になりました!
beingの部分は、Rachさんの説明でなんとなく感じが掴めました!ありがとうございます!
頭が痛くなるほど考えたのですが、全く何も思いつかなくて(苦笑)
私も自分なりにまた考えてみます!
後、Rachさんが使用している辞書は便利そうなので、今度購入してみます。ありがとうございました。
ご丁寧なお礼、ありがとうございます。
文頭の of all は、パッと見、何だか違和感を感じてしまいますが、of all という表現があるんだとわかれば、なぁーんだ、という感じですよね。
辞書の例文は、カンマの後ろに of all がある形になっていますが、この形ならまだわかりやすかったですね。でも、実際の会話では、フレンズ1-11 でも、of all が前に来ていますし、結構、前に来るパターンも多いようです。
being は私も、難しいなぁと思いました。こういうのを一度じっくり(?)悩んだ経験があると、また似たような表現に出会った時に、「あぁ、そういうことだったのか!」と気付くこともあります。そういうことを積み重ねていくことで、様々なタイプの文章に対応できるようになっていく気がするのですね。
私が使っている「研究社 新英和中辞典」は、学生の頃から使っていてなじみがあります。たまたま購入したパソコンの付属ソフトに、その辞書も入っていたので使っている、というのもありますが、よく似た単語の使い分けや文法事項の説明が詳しいという点でも、気に入っています。
where’s there’s
a misunderstanding
という字幕にアタマを抱えています。
コレ、一体何なんですか?
ご質問ありがとうございます。
その部分、私もDVDで確認してみたところ、確かに DVD英語字幕では、
This is the Three's Company episode where's there's a misunderstanding.
と書いてありますね。
ですが、実際の音声では、
Oh, I think this is the episode of Three's Company where there's some kind of misunderstanding.
と言っているようです。
ネットスクリプト(インターネット上で、ファンが書き起こしたスクリプト)でも、
CHANDLER: Oh, I think this is the episode of Three's Company where there's some kind of misunderstanding.
となっていました。
つまり、DVD字幕で、where's となっているのは、where の間違い(タイポ)です。
DVD字幕は、実際の音声と比較すると、省略されたりすることは多いのですが、今回の場合は省略うんぬんの話ではなく、there's につられて、where's としてしまった間違いだと思われます。
そういう間違いは珍しいので、私も気付きませんでした。教えていただいてありがとうございます。
おっしゃるように、where's there's では意味をなしませんよね。
正しくは、where there's some kind of misunderstanding で、この場合の where は、「どこに、どこで、どこへ」という疑問副詞ではなく、「関係副詞」になります。
「where であれば納得できる」ということであれば、これ以上の説明は無用なのですが、一応、関係副詞 where について説明させていただきます。
今回のセリフでは、関係副詞 where 以下で、Three's Company のエピソードの内容を説明しています。where 以下は文章の形(S(主語)+V(動詞))になっていて、”その話の中で”「誰がどうするか」ということを述べています。
ですから、そのセリフを訳すと、
チャンドラー: Oh, I think this is the episode of Three's Company where there's some kind of misunderstanding. (あぁ、これって、何かしらの誤解がある(生じる)っていう、スリーズ・カンパニーのエピソードだよね。)
のようになります。
このような関係副詞の where は、フレンズの原題(英語タイトル)で、The One where+S+V の形でよく登場します。The One というのは、The episode とか、The story みたいな意味を、わざと The One という漠然とした表現にしている感覚。「(SがVする)もの、やつ、話、巻、段」のような感じです。
例えば、これより少し先の 1-8 のタイトルは、The One Where Nana Dies Twice で、「おばあちゃんが2回死ぬ話」という意味ですが、関係副詞を意識して訳すと、「(その話の中で)おばあちゃんが2回死ぬ、というもの・やつ」のようなニュアンスになります。
余談になりますが、ここで話題に出たスリーズ・カンパニーという作品については、
フレンズ2-22その6+Three's Companyの話
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470609.html
で詳しく説明しています。
また、2-22 をご覧になられた頃に読んでいただけると幸いです。
この度はとても丁寧な回答を頂きまして、
恐縮であると同時にうれしく思っています。
そうなんです。
お見通しのように原題の THE ONEも
わからなかったんですよ。
もちろんTHREE COMPANYも。
なんかもう至れり尽くせりの内容で、
お年玉をもらったような気分です。
今週はじめてフレンズをレンタルしました。
予想以上の難解な表現や、笑えなさのために
ダメだ、こりゃって感じでしたが、
あなたのブログに出会えたのでがんばりま〜す。
それにあのオープニングのテーマソングで、
噴水の場面のジェニファー・アニストンがもう最高!
そういえばタバコのシーンの Smoke away。
Goo辞書に「タバコを吸って過ごす」とありましたよ。
「残り僅かな時間」に合う表現だと思います。
へへ、肝心の where’s there’s ですが、
自分も打ち損じかなと思っていましたが、
諺的な旧い用法としてアメリカのどこかで
ひっそりと生存しているような気もしてきました。
さて、真相や如何に。
疑問を共有してくれる人がいるのは心強いですね。
このブログはすばらしいですよ。
必ず2−22まで観ます。
ありがとうございました。
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。
「至れり尽くせり」と言っていただけてとても嬉しいです。
オープニングのジェニファー・アニストン、可愛いですよね。
私も女性陣では、レイチェルが一番好きです、というか、ああいう顔立ちが好き、というか。
字幕にそう書いてあると、そういう表現もあるんだろうか?と勘ぐってしまいたくなりますが、where's there's は、やっぱりただの間違いなのでしょうね。
smoke away については、
フレンズ1-3その4 ご質問1
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470264.html
で触れていて、そのコメント欄でもいろいろなご意見を頂戴しています。その away のネイティブの感覚を掴むのが、ノンネイティブにはなかなか難しいことですよね。
必ず 2-22 まで観ます、とのお言葉、ありがとうございます。
これからもお役に立てる記事が書けるように頑張りますので、よろしくお願いいたします。
私は将来、職業留学をしたいと思い、英会話のことを調べていたらこちらに辿り着きました!
rachさんの面白くて解り易い解説と『フレンズ』とで勉強しています!
いきなりで申し訳ないのですが、いくつか質問したいことがあります。
@レイチェルがコーヒーショップでロスに言った、
You've got Carol tommorow.
という一文ですが、ここで使われている現在完了have gotと未来的なtommorowを一緒に使うというのはどういうニュアンスなのでしょうか?
Aバリーがレイチェルに、ミンディーと付き合っていることを言った、
We're kind of a thing now.
という一文ですが、この一文はどうして「付き合っている」という意味になるのですか?
thingに「出来事、事情」などといった意味があったのですが、何か関係しているのでしょうか?もしくはこういう言い回しなのでしょうか?
初めてなのにこのように長々とかいてしまってすみません。
ご返答よろしくお願いします。
初めまして。コメントありがとうございます。
「面白くて解り易い解説」と言っていただけて、大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます。
さて、ご質問についてですが、まずは1つ目。
You've got Carol tomorrow.
この have got は、明日に何かが完了する、という完了形ではなく、have の意味で使っているのだと思います。
このように、口語では、have = have got = got のように、その3つが同じ have の意味で使われることがよくあります。「明日、キャロルを持つ」みたいなことですから、つまりは、「明日、キャロルに会う、キャロルと一緒に時間を過ごす、キャロルの相手をする」みたいな感覚になるでしょう。
「私は明日、元婚約者のバリーに指輪を返しに行く、そしてあなたの方はキャロルに会いに行くのね、あなたにはキャロルがいるわけね」みたいな感覚でしょう。
2つ目の be kind of a thing について。
これは、辞書を見てもなかなかそのものズバリが載っていないので、説明の根拠に欠けてしまうのですが、a thing で「いい仲」みたいな意味で使っているようです。
そのような意味を表す単語としては、an item という単語があるのですが、an item には「噂の種(たね)、ゴシップの種」「アツアツ・ラブラブのカップル」という意味があります。
英英辞典の LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には、
be an item : (old-fashioned) to be having a sexual or romantice relationship
と出ています。
つまり、「(古い言い回し) 性的でロマンティックな関係を持っていること」。
item は「アイテム」と日本語にもなっているように、「項目、種目、品目」みたいな意味ですよね。
「ある(1つの)こと、もの」という意味の a thing と、「1つの項目」という意味の an item には通じるものがあるように感じるので、バリーが言っている、a thing というのも、おそらくその、an item と似たニュアンスで、「僕ら(僕とミンディー)は、a thing って感じなんだ」→「僕らは付き合ってる”いい仲”なんだ」という意味になるのかなと思います。
また、わかりにくい箇所などありましたら、お気軽にご質問下さいね。
rachさんからこんなに早くにご返答がきているのを見てとっても嬉しかったです!
確かに辞書で見直してみると、an itemは「恋人同士」と書かれていました。
rachさんから手がかりをいただいたおかげでまた1つ「単語同士のつながり」が増えました。
初回の方の質問にも関わらず早く、丁寧に回答して下さって本当にありがとうございます。
これからも何度か質問をすると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
こちらこそ、ご丁寧なお礼のお返事ありがとうございます!
上にも書きましたように、a thing のそういう意味は辞書に「これだ!」というのがあまり載っていないので、確信はないのですが、「単語のつながり」を意識しながら学ぶことは意味のあることかな、と個人的には思っています。
これからも、お気軽にご質問下さいね。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
being…以下をかってに想像して補うと↓もともとはこのような文章なのかなと思いました。
Believe me, this moment being the most serious, honest, earnest, and sacred moment in my life never invokes such a filthy way, of all the ways (which) I ever imagined.
「信じてくれ。人生の中でも最もまじめで誠実で情熱的で神聖でさえある瞬間であるところの(子供の名前を考える)この瞬間は、僕が今までのあらゆる瞬間に考えついた全てのやり方の中から、よりによってあなたがいったようなそんな汚いやり方を呼び起こしたりはしないってことを。」
(字幕にはありませんが文頭にBelieve me,が聞こえます。)
all the ways (which) I ever imaginedが名詞句を構成していて前にofがつくことで「〜の中からよりによって」という意味の副詞句になり、この副詞句は否定の意味がないので後に続く節は倒置でなくてもよいと思います。of all the ways (which) I ever imaginedを文頭に持ってきているのは強調したいからでしょう。
この文章の主語はthis momentでbeingはthis momentを後置修飾する現在分詞の形容詞的用法と考えました。this momentとbeingの間にin my lifeがあるのはbeing以下が長すぎるから前に置いたということだと思います。being以下を”・・・”にして省略したから前に置いたとも言えます。
こんなに長い文章を省略しているだろうか?ということは私自身書いた文章を見ると奇異に感じますが、日本語でも「(僕もいろんな悪いことだってしてきたけど)人生の中でこの瞬間に限っては・・・」(this moment in my life being)と絶叫口調で言われれば、だいたい私が創作したようなことを言いたいと伝わるように感じました。省略したという説明はやや不適切なので、心の中の声をあえて文章にすればこんな感じじゃないかなという意味で理解してもらえればと思います。
フレンズの中でロスは難しい言葉をたくさん並べて回りくどい言い方をする人物として描かれています。普通ならIやYouを主語にするべきところで無生物を主語にすることも多いそんな人物です。ロスはいつもの調子でアカデミックで回りくどい演説をぶとうとして話し始めます。this moment in my lifeは子供の名前を付けるという人生で初めてかつ一度きりの瞬間なので、ロスならbeingの後に私が創作したのよりもっとアカデミックな言葉を並べただろうと思いますが、そのような言い方はかえって真実味や誠実さを欠くと感じ、途中で方針転換して、ストレートにThis is not my way.と言い直したのではないでしょうか。したがってThis is not my way.は独立した次の文章だと思います。
RachさんはIが主語で、「僕の人生のこの瞬間がどうなるかとかつて想像した全てのやり方の中で、こともあろうに・よりにもよって」と解釈されていますが、私がしっくりこない一番の理由はeverの語感です。日本語の辞書で申し訳ないんですが(日本語の辞書のほうが肯定文や否定文の中でといった説明において詳しかったので)、↓の1にあるように
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/29200/m0u/ever/
everは肯定文で使われた場合”いつも”、”常に”、”絶えず”といった語感があるので(evergreenやeverlastingのeverにもそのような語感があります)、これを当てはめると「僕の人生のこの瞬間がどうなるかとかつて”いつも”(”常に”、”絶えず”)想像した全てのやり方の中で、こともあろうに・よりにもよって」になってしまいます。ロスが将来赤ちゃんに名前を付ける瞬間を”いつも”(”常に”、”絶えず”)想像していたということは言うまでもなくありえません。一方で人間は常に何かを考えている生き物なので、今までにあらゆるmomentに考えてきた全部の良いことや悪いことのやり方という意味であればeverが使えると思うのです。
↓everの使い方のまとめがありました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1026371835
「よく誤解されていますが、英語のeverという単語に「今まで」「これまで」「かつて」など過去の意味はありません。基本的にeverの意味はat any time≒どの時点をとってもいいから、いつのことであってもいいから、という感じです。」と書かれています。
さらにwayが何を指すのかですが、名付けにwayがあるでしょうか?かつて考えた全ての名前というのならわかるのですが、かつて考えた全ての名付けのwayというのがよくわかりません。日本語字幕は魂胆となっていますが、これはぴったりな訳だと思います。「俺だって人間だから人生のいろんなmomentでいろんな魂胆を持ったことはあるけれど、this momentに限ってそんな悪知恵を思いつくことはない。」という意味で、人生のいろんなmomentに思いついたこととthis momentに思いついたことを対比しているのではないでしょうか?
常識的に考えてスーザンもこれを(前から計画していたことではなく)とっさに(this momentに)ひらめいた悪知恵だと思っているはずなので、「昔考えたこの場面でするべきアイデアのラインナップの中にそれはなかった信じてくれ」と説得するのはへんな気がします。そう言うと「そんなことわかってるわよ。」という返事が返ってきそうです。
コメントありがとうございます。
このセリフについては、私も過去に上のコメント欄で自分なりの解釈を書きましたが、結局、確信のない結論で終わっていますよね。
自分でも述べたように、やはりその being がどうもひっかかったのですが、今もやはり、being の部分がしっくりきません。
このロスのセリフの全体はこんな感じでしたよね。
ロス: My way? You-you think this is my way? Believe me, of all the ways I ever imagined this moment in my life being, this is not my way.
その問題となっているややこしい部分を排除すると、
You think this is my way? Believe me, ... this is not my way.
というシンプルな形になりますね。
「これが僕のやり口だと君は思ってる? 信じてよ、…、こんなのは僕のやり口じゃないんだ」ということですが、その「僕のやり口じゃない」という部分を強調するために、of all the ways I ever imagined... が挿入されているわけですよね。
this moment in my life はやはり、「人生のこの瞬間」ですから、今のこの「子供の名付けの瞬間」を指す気がします。
ですから、神田さんがありえないとおっしゃった、
「僕の人生のこの瞬間がどうなるかとかつて”いつも”(”常に”、”絶えず”)想像した全てのやり方の中で、こともあろうに・よりにもよって」
という解釈が正しい、と私には思えてしまうのです。
逆に私は、「結婚」とか「出産」とか、それに絡めて「子供の名付け」などの重要なライフイベントを、人は心のどこかで”常に”意識しているのかもしれない、と思ったりするので、「よりにもよって、そんな大事な時に、誰かを騙すようなことをして、自分の我を通したりしない。子供の名付けの時は、ちゃんと相手の意見に全力で耳を傾けるつもりだったんだ」みたいな意味で、そういう表現を使ったのかなぁ、と思ったりもします。
ちょっと、この件については、今うまく考えがまとまらないので、もう少し考えさせて下さい。何か思いついたらここに書きます。
ever の語感についてのお話も、大変勉強になりました。ありがとうございました。
ロス: My way? You-you think this is my way? Believe me, of all the ways I ever imagined this moment in my life being, this is not my way.
それが微妙な違いなんですが、字幕はそれと違います。ネット上のファンが書き起こしたスクリプトを見てらっしゃると思いますが、字幕にはbeingの後に文章の省略を意味する”・・・”、さらにthisの前にも”・・・”があるんです。
つまりこうです。
ロス: My way? You-you think this is my way? Believe me, of all the ways I ever imagined this moment in my life being・・・ ・・・ this is not my way.
音声にあって字幕にないものはありますが、その逆はありませんので、この省略はあるほうが正しいと思うんですね。それで私はbeingを現在分詞の形容詞的用法と考えました。この省略の部分は言おうとしたけどやめて、this is not my way.に置き換えたというべきでしょうか。this is not my way.は独立した次の文章だろうと書きましたが、次の文章と言うよりは”・・・”のかわりに実際に言ったことと考ええたほうがいいかもしれません。つまりこの場面での”・・・”は省略というよりは頭の中で考えたけど結局言わなかったことになります。
文法的に考えてbeingで終わるのはおかしすぎるので、仮に”・・・”がなかったとしても何かが省略されていると考えるのが自然です。
Iを主語ととってI ever imagined this moment in my lifeとしてしまうと、everがあるために、「宿題をやっているときも、パーティをやっているときも、おばあちゃんの葬式に行った時も、人生のいかなる時でも子供にどんな名前を付けるかの策略を考えていた。」という意味になってしまうと思うんですね。それをありえないと言いました。
しかし、宿題をすばやく済ませる戦略、パーティで異性に気に入られる戦略、おばあちゃんの葬式でおじいちゃんをなぐさめる戦略などは存在しています。それらを指す(all the ways I ever imagined)のであればeverとの共存が可能です。それらの戦略の中には卑怯な戦略や姑息な戦略もあったけれども、この瞬間にはそんな戦略を思いついたりしないという意味かなと解釈したわけです。
↓下記のサイトに説明されているように、Rachさんには釈迦に説法もいいとこで恐縮ですが、I have ever been to Hawaii.等は間違った英語です。
http://blog.livedoor.jp/eg_daw_jaw/archives/50174852.html
http://www11.plala.or.jp/kaisyu/nekoeigo/junior3/ever.html
「
Tom has ever been to Osaka. とすると、
「今までのどの時期でも大阪にいたことがある」となって
「生まれてこの方1日24時間365日いつ何時も大阪にいるという経験があります」
」
と書かれています。
http://blog.livedoor.jp/eigoshokunin/archives/50472184.html
私にはI ever imagined this moment in my lifeも同じ理由でおかしい文章に感じられます。
ところでなぜ現在完了形=have ever imaginedになっていないんでしょうか?これは私には全くわかりません。
お時間があればぜひ返事いただければと思います。1年後でもかまいません。
お返事ありがとうございます。コメントを読ませていただいた上で、もう一度考えてみました。あまり自信がないながら、今のところの考えを述べさせていただきます。
まず、
>字幕にはbeingの後に文章の省略を意味する”・・・”、さらにthisの前にも”・・・”があるんです。
の部分ですが、私はこれは「文章の省略を意味する」ものではないと思っています。長いセリフを字幕にした場合に、そのセリフが次へも続くことを示すために、文章の終わりが、
being...
... this is not my way
のように2画面に渡って表示されることが、DVD英語字幕ではよくあります。通常はカンマで区切るようなところでも、「セリフはまだ続いている」感を出すために使われるようですね。ですから、... となっているからそこに何かしらの単語が省略されているとは言えないようです。
他にもこういう「... ...」が出てくる例として、この フレンズ1-2 のエピソードの最後の方で、レイチェルとミンディーが電話で話すシーンのセリフは、DVD英語字幕では、以下のように表記されています。
And , Min, you know, if everything works out...
... and you guys end up getting married and having kids...
... I hope they have his old hairline and your old nose!
これは、ピリオドで文として区切られるまでに、長いセリフが続いているパターンですが、そういう場合には、まさに上のように、画面にまたがるセリフの、最後と最初に「...」が挿入されることがはっきりわかる、良い事例と言える気がします。
この... はどれも「何かが省略されている」わけではなく、カンマを入れたらいいかどうかくらいのレベルの「まとまりの切れ目」を示しているに過ぎないわけですね。
途中で言葉に詰まった場合などは、.... と「点が4つ」の表記をすることで、「…。」みたいな感じを出すこともあります。つまり、「...」プラス「ピリオド」ということですね。
また、ネットスクリプトは間違いも多いですが、今回のセリフに限って言うと、セリフのイントネーションからも、カンマで区切ったものとして表記する方が正しいように私は感じました。
音声を聞くと、being の発音は、語尾が下がって聞こえます。後ろに何か言葉を続けようとするなら、ちょっと語尾が上がり気味になるように思いますし、もう少し無音の間、もしくは言葉に詰まって絶句した感じがすると思うのですね。being (下がり気味) this is... という部分は、音的に、being の後は普通にカンマで切れているように私には聞こえました。ですから、being の後に何かが省略されているようには私には聞こえなかったということです。
このセリフは、Of all the ways, this is not my way. が基本の形ですよね。その ways を後置修飾する形で、I ever imagined... 以下があるわけですが、それを考えるとやはり、以前のコメント欄でも書いた、imagine の以下の用法が思い浮かぶわけです。
他動詞 imagine の用法:imagine something doing 「〜が…するのを想像する」
研究社 新英和中辞典では、
imagine=〔+目[所有格]+doing〕〈…が…するのを〉想像する
用法
《口語》 では所有格の代わりに目的格を用いる
Can you imagine them [their] getting married? あの二人が結婚するなんて想像できますか。
それを当てはめて、後置修飾でない通常の文章の形にすると、
I ever imagined this moment in my life being this/that way.
のように、「人生のこの瞬間が、こんな風、あんな風であると想像した」、そういう the way のパターンがいくつか考えられるとして、そういうあらゆる the ways の中(all the ways)でも、これは絶対に my way じゃない、みたいな言い方が、ロスのセリフなのかなぁ、と思うわけです…が、自分としてはあまりしっくり来る解釈でもありません。
でも、being の音の感じ(語尾が下がっていて、ここでいったん文章が切れている感じ)を考えると、私には being の後ろに何かが省略されているとは思えないので、これが一つの区切りだと考えると、of の後ろにつけるために、all the ways を前に出して、I ever imagined 以下が、後ろから all the ways を修飾している形の後置修飾と考えるのが、構造的に一番妥当な気がするのです。
また、ever については、私もいったんは「常に、絶えず、いつでも」という解釈でお返事しましたが、研究社 新英和中辞典では、以下のように出ています。
ever=[比較級・最上級の後でそれらを強めて] これまで、今まで
He's the greatest poet that England ever produced. 彼は英国が生んだ最も偉大な詩人だ。
これは「比較級・最上級の後で」という限定はありますが、その例文のように「ever+過去形」の形は存在するようですし(これは現在完了形のニュアンスに近いですよね)、その場合は「これまで〜した」と訳しても問題ないと思われます。
逆に、ever の「常に」という意味については、同じく 研究社 新英和中辞典で、以下のように説明されています。
ever=[肯定文で] いつも、常に、始終 (注:as ever, ever since, ever after などの成句 (⇒成句) 以外は 《古》、現在は always が一般的、平叙文の現在完了形には用いない)
これを読むと、ever の意味が必ず「いつも、常に、始終」であるとも言い切れない気がして、「これまで」と解釈しても問題ないと思えるのですね。
ということで、「僕が、this moment in my life が、そうなると「これまで」想像した、あらゆる the ways の中で、今回のは、my way ではない」と言っているような気がする…というのが、「今のところの」私の結論になります。これについては、何度考えても、これだっ!という感じに思えないので、あくまで今のところの仮説程度に受け止めていただけると幸いです。
たしかにそうですね。例に挙げていただいた引用文見る限り何も省略されていませんね。私は何が省略されているかを考えることに没頭していました。思い込むとなかなか逃れられなくて。for the time beingみたいにbeingで終わってもかまわない用法があるのかもしれません。あるいは定着している用法はないけれども、ロスが突然そんな用法を即興で創作しても、ネイティブなら伝わる感覚があるということかもしれません。まったくわからなくなってしまいました。
beingの音声は確かに言われてみると私もそんな気がしてきました。強勢の置かれ具合や微妙なイントネーションの違いで意味がまるで変わることもあるので、生きた英語ってやつは難しいですね。
Rachさんはじめ多くの方が指摘されていることですが、超基本単語ほど日本人学習者を悩ませるものはないと私も思います。この場合everとbeingと謎が二つ重なっているので最高難度ですね。この表現は今の自分にはこれ以上考えてもわからないなと思いました。
詳しいご説明いただきありがとうございました。
お返事ありがとうございます。
思い込むとなかなか逃れられない、ということはよくありますよね。私もそういうことはしょっちゅうやっております^^
being の音声についても、私はそんな風に聞こえた、というだけで、絶対的な確信があるわけではないのですが、そういう感覚を徐々に掴んでいけるようになれたらいいな、と自分では思っています。
私も今のところ結論は出ていませんが、またどこかで同じようなフレーズや構文に出会うこともあるかな、と思いながら、常に頭に隅に置いておこうと思います。
こちらこそ、一緒に考えていただき、ありがとうございました。
最近になりFreindsをみはじめて,参考になるサイトがないか検索したところ,このブログにたどりつきました。
文化的な背景にまで切り込んでいくパワーが素晴らしい!今後とも参考にさせて下さい。
さて,コメント欄の上の方にある"a thing"の解釈についてですが,英辞郎Webによれば"have a thing for〜"で「〜が大好きである,〜に特別な感情を持っている」などの意味があるようです。Rachさんの解釈が正解だと思われます。
すでにご存じかとは思いましたが,他の方のご参考になればと思い書き込ませていただきました。
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。
また、拙ブログへのお褒めのお言葉もありがとうございます。少しでもお役に立てていただけると、大変光栄で嬉しいです。
have a thing for についての情報、ありがとうございます。「〜に対して a thing を持っている」というような、非常に漠然とした表現ですが、英辞郎にもそういう意味で載っていますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) にも、
have a thing for somebody/something : (informal) to like someone or a type of person or thing very much.
つまり、「(インフォーマル) ある人、またはあるタイプの人、または、あるもの、が非常に好きであること」。
と出ているので、インフォーマルながらも、よく使われる表現のようです。
コメントをいただけたおかげで、私も改めて英英辞典にちゃんと載っていたことを確認することができました。ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
have a thing for
こちらでも使われていますね。
今まで気が付きませんでした。
Mr. Geller: (To Ross) Do you remember the Ludwins? The big one had a thing for you, didn't she?
Mrs. Geller: They all had a thing for him.
「モテモテよ」って訳されていますね。
フレンズは最後まで観たのですが、最近またはじめから見なおしています。
新しいコメントのおかげで、新たな発見もあり、何年たってもためになるブログだと思います。
ブログ内容が充実していて全部読み切れません!!
でも、新しい発見(私の中で)があるとつい書き込みしたくなります。
重複したコメントや意見など書き込んでしまうこともあるかもしれませんがお許し下さい。
コメントありがとうございます。
上のコメント欄では、we're kind of a thing now. の a thing のニュアンスを考える上で、have a thing for の例が挙げられていますが、このフレンズ1-2 には、be a thing と、have a thing for の両方が出ていたわけですね。
have a thing だったり、be a thing だったり、という少し違った表現に出会うことで、漠然とした a thing をどういうニュアンスで使っているかが、わかるようになってくるような気がします。辞書ではピンと来ない感覚も、前後の文脈のあるセリフの中で聞くことで掴める部分もありますよね。
また、「何年たってもためになるブログ」とのありがたい評価のお言葉、誠にありがとうございます。
この記事は9年以上前のものなのに、今でもこうしてコメントをいただけて、記事が「生きて」いてくれていること、本当に嬉しくありがたく思っております。
管理人である私自身が、記事でもコメントでも「え? 私、こんなこと書いてたんだ、、」と思うことがあるくらいなので^^ 重複についてはどうかお気になさらず。
また、コメントをいただけるのを楽しみにしています。これからもどうかよろしくお願いいたします(^^)
早速5段階でフレンズseason1-2を見てみました!(1-1は何度も見ていたので笑)日本語吹替にも挑戦してみました!字幕ではこうなってるのに話すとこんな感じになるのか、という発見やそれぞれの話し方の特徴など良い部分も知ることができましたが、やはり個人的に苦手なのでこれからも日本語吹替は無しでやっていこうと思います…。
ところで質問なのですが、
Carolが博物館に来たとき、
R:Still...uh...
C:A lesbi_n?
R:Well...you never know.
とありますが、you never knowの解釈がよく分かりません。何を知らないのでしょうか、何か別の意味があるのでしょうか?
もう一つ、Rachelが指輪を無くしたシーンで、
R:oh...don't be mad...
Monica:You didn't.
とありますが、You didn't は何を指しているのでしょうか?
初めの方の話で申し訳ないのですが、回答をお願いしますm(_ _)m
こんにちは、コメントありがとうございます。
私自身は、英語のセリフを解釈するためのヒントとして、日本語吹替の情報を大いに参考にしているのですが、「苦手」だと感じられるのであればそれはしょうがないですね^^
それではいただいたご質問について、私の解釈を書かせていただきますね。
まず1つ目。
You never know. というのは、一般的には、「どうだかね、ひょっとしたらね」というようなニュアンスで使われるフレーズで、研究社 新英和中辞典には、以下のように出ています。
you never know
《口語》 先のことはわからない、さあどうだか、ひょっとしたらね
"Do you think he will agree with us?" - "You never know." 「彼は我々に賛成してくれるだろうか」「ひょっとしてだね」
英英辞典も見てみると、
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
you never know:
used to say that you are not sure what will happen
例) He might say yes. You never know.
つまり、「何が起こるかはっきりわからないことを言うために使われる」。例文は、「彼はイエスと言うかもしれない。(先のことは)わからないね/ひょっとしたらね」。
Macmillan Dictionary では、
you never know:
used for saying that something might be possible even though it does not seem likely
例) You never know - he might offer you a part in his film.
つまり、「可能性がないように見えるけれども、何かの可能性があるかもしれないことを言うために使われる」。例文は、「どうだろうね。彼が君に彼の映画の役をオファーするかもしれないよ」。
と説明されていて、いずれも、「〜かもしれない」という「可能性があるかもしれないこと」を述べる際に、「どうなるかはわからないけど」的に使われることがわかります。
ただ、今回のセリフのやりとりでは、「かもしれない」というような話をしているわけではありませんので、そこがどうも引っ掛かる部分であるという気がします。
このやりとりについて、私が感じたイメージを以下に説明してみますね。
1. ロスが、レズビアンという言葉を使うのを少し躊躇した様子で、「何か新しいこと(変わり)はある? 今でも(君は)…」と言ったところ、キャロルがそれにすぐに続ける形で、間を置かずレズビアンという言葉を使い、「今でもレズビアンか? ってこと?」と返した。
2. ロスはその言葉を出すのをためらったのに、キャロルがその言葉をあっさり口にしたので、ロスは少したじろいで、一呼吸入れる感じで、Well... と言った。キャロルは言葉ではなく、それに、うんうんと頷くことで、今でもレズビアンであると認めた。
ですから、「キャロルが今でもレズビアンである」ということは、本人が認めた間違いない事実なわけですが、ロスとしては「妻がレズビアンになって、他の女の元に走り、自分は捨てられた」ということは不名誉なことなので、「私は今でもレズビアンよ」と明言する妻の発言に対して、I see. 「わかった」とか、That's good. 「それは良かった」的な返事はしにくくて、「まぁ、君はそう断言してるけど、この先どうなるかは誰にもわからないだろうけどね」的に「はぐらかす」「相手の答えを流す」感じで、「君はそう言うけど、どうだろうね」と言った上で、「君の家族(の様子)はどう?」と話題を変えたのだろうと私は思いました。
ロスが You never know. と言った後、観客から少し笑い声(ラフトラック)が起こっていますが、堂々とレズビアンだと宣言する元妻に対して、返す言葉の見つからないロスが、You never know. 「どうだろうね」と、ちょっとピント外れなことを言ったのが面白い、ということなのかなと思います。
次に2つ目。
レイチェル: Oh, don't be mad....
モニカ: You didn't.
の You didn't. を日本語に直訳すると、「あなたは(そんなこと)しなかった」になるような気がします。レイチェルの言動を見ていると、指輪がないない、と探していて、なくした頃の自分の行動を思い返しつつ、ラザニアの皿のところにやってきてからの「怒らないで」なので、ラザニアを作っている時に、そこに指輪を入れてしまった、ということがわかりますね。
「怒らないで」というのは、「私、ラザニアを作っている時に、その中に指輪を入れちゃったみたい」という告白と同義なので、それを察したモニカが、「いいえ、まさかレイチェルはそんなことしてないわよね! 嘘だと言って!」という気持ちを込めて、You didn't. 「あなたはそんなことしなかった(わよね)!」と言ったように思います。
どちらのご質問も、「使われている単語は簡単なのに、ニュアンスがつかみにくい」ものですよね。私の解釈は上に書いた通りですが、またわかりにくい部分などございましたら、お気軽にお尋ね下さいませ。
使われてる単語は簡単なのに、ニュアンスがつかみにくい
たくさんありますよね…
That's itとかも最初はハテナでした笑
ところで今日は本屋に行ってきました!
文法の方は見つけたのでお金が貯まったら買いに行こうと思いますが、シットコムで笑えの方が見つかりませんでした>_<アマゾンで買うべきかなーとも思ってるんですけど、内容がこのブログと同じようなのであれば買う必要もないかなーと…(お金がないもので笑)すみません、、、
シットコムで笑え!の内容はどのようなものかざっくり教えていただけないでしょうか?ここに書いてないけど本にはこうゆうの書いてるよ!っていうことなど知りたいです!お願いします!
ちなみにフレンズのことを留学友達に話したら大変興味をもってくれて、今度DVDを貸すことになりました!表現がよく分からないなど言われたらこのブログを紹介しようと思うのでよろしくお願いします(*^_^*)
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
本屋さんで拙著を探して下さったのですね? 「お金が貯まったら買いに行こうと思う」と言っていただけて光栄です。ありがとうございます!
このブログでは、フレンズのセリフを解説するのがメインになっていますが、「シットコムで笑え」の本の方は、「DVDを使った英語学習法を解説した本」になっています。
以下の記事に、その本の目次が載っていますので、参考にしていただければ幸いです。
私の本の目次
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471268.html
私がこのブログで提唱してきた「Rach流DVD学習法」の完全5段階とはしょる3段階をメインにして、「海外ドラマで英語を学びたいけれど、どうやったらいいかわからない」と感じる方に向けて、私が考える効果的な学習法を説明する本になっています。
第2章の「Rach流DVD学習法」の部分は、これまでブログで書いてきた学習法の記事に追記し、まとめたものとなります。具体的な学習方法については、かなり細かい部分まで掘り下げて加筆しました。
それ以外の章は、本のために新たに書き下ろした部分になります。
けーでぃーさんは、実際に 5段階を試された上で、吹替は使わないことにするとお決めになっておられるので、「DVDを使って英語を学ぶ感覚」のようなものは、既にご自分で掴んでおられるように感じます。その場合には、DVD学習法のやりかたを詳しく説明した本である、「シットコムで笑え」の本は、わざわざ買っていただく必要はないかもしれませんね。
文法の本は、例に挙げられた That's it. や、This is it. なども取り上げていて、「それはこういう意味です」だけではなく、どうしてそれがそういう意味になるのか、という部分を、私なりの解釈で説明させていただいています。これから実際にアメリカ留学されるに当たり、文法書の方は、何かのお役に立てそうな気がします^^
また、留学のお友達もフレンズに興味を持たれたのですね。ご質問などあればお気軽にご質問下さいとお伝え下さいませ(^^)
最近音声のみBGM的に聞くことばかりで映像はご無沙汰しています。
久しぶりに見てみたところ気になる所がありました。
モニカと母親の会話です。
8:20
(英語字幕)Oh. Martha Lugwin's daughter is gonna call you.
(日本語音声)そうだ。マーサ・ラグウィンの娘からモニカに電話あったわよ。
(日本語字幕)ラグウィンの娘から電話があったわ。
8:45
(英語字幕)I'm sorry. Why is this girl going to call me?
(日本語音声)でも彼女なんで私に電話してきた訳?
(日本語字幕)なぜ私に電話を?
be going to は直訳すればそれぞれ「ラグウィンの娘から近々電話が入るわよ」とか
「なぜ私に電話がかかってくるの?」となるように思うのですが、でもそれだと
日本語での会話として少し不自然な感じになるから、実家の母親宅に「モニカいる?」
みたいな電話があったことを踏まえての意訳と考えてよろしいでしょうか?
よろしくお願い致します。
コメントありがとうございます。
is gonna (going to) call は、おっしゃるように「(これから、この先)モニカに電話がかかってくる」という未来の話になりますね。
Why is this girl going to call me? の後で、ゲラーママは以下のように説明していましたよね。
ゲラーママ: Oh, she just graduated, and she wants to be something in cooking, food, or.... I don't know. Anyway, I told her you had a restaurant. (彼女はちょうど学校を卒業して、料理…かよくわからないけど、そういうことをしたいと思ってるの。とにかく、私は彼女に、あなたがレストランを持ってるって言ったのよ。)
ですから、話の流れとしては、
まずラグウィンの娘がママのところに電話をかけてきた。
料理に興味がある様子だったので、モニカはレストランを持っていると彼女に伝えた。
だから、近々、(そのモニカのレストランで働きたい、とかの理由で)彼女はモニカに電話してくるわ。
ということですね。
正確に言うと、「その彼女は元々モニカに電話してきたわけではなく、「モニカはレストランを持っている」とママが彼女に伝えたから、そのうちモニカ本人に電話が入る」ということになるでしょうね。
この、「あ、そうそう、ラグウィンの娘から、そのうちモニカに電話が入るから」というママのセリフは、その「唐突さ」が恐らく笑いのポイントなんだろうと思います。モニカはそんな人から電話がかかってくるような理由に思い当たる節がないために、両親とロスとがラグウィン家の話で少し脱線したのを戻す形で「どうしてその子が私に電話してくるわけ?」と尋ねたところ、ママがモニカについて「レストランを持っている、レストランのオーナーである」といういい加減な情報を言ったのが原因であるとわかる、というオチですね。
このセリフが「丁寧に説明せず、唐突である」ところに、ロスをやたらとひいきして、モニカには妙に淡泊であるママのキャラがよく出ているように思います。そういう「モニカに近々電話がかかってくるから」という「英語のセリフ本来の唐突さ」を日本語で直訳してしまうと、一瞬、話の流れが不自然に聞こえてしまうかもしれない、という懸念を訳者の方は持たれたのかもしれませんね。訳者の方がどういう意図で意訳されたのかは私には想像するしかできないのですが、「近々モニカに電話がかかってくるから」というニュアンスが、本来のセリフの意図であるとは思います。
>「唐突さ」が恐らく笑いのポイントなんだろうと思います。
なるほど。そこまでは考えなかったですね。
ゲラーママのモニカに対する突き放しぶりですね。
Rachさんもおそらく意訳と考えておられるとのことで、
私の疑問も的外れでなかったことが一安心です。
では。
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。
「どうして私に電話がかかってくるの?」とモニカが尋ねるだろうことは予期されるのに、最初から状況を説明してあげることもなく、「電話がかかってくるから」としか言わないところに「突き放しぶり」がよく出ていますよね^^
日本語字幕を出しながら英語音声を聞いていると、そのまま聞き流してしまいそうなところですが、英語字幕やスクリプトをきちんとチェックすることで、今回のように「時制が違う」ことに気づいたりもできますよね。そういう学習を重ねて行かれることが、英文をより深く読み込むことに繋がって行くのだと思います。
興味深いご質問ありがとうございました。