友達の彼氏をけなす人たちを、ここではコヨーテに例えていますが、コヨーテの発音、正しくは「カヨーティ」、って感じです。
また機会を見て書こうと思ってますが、日本人の英語の発音の上達を阻んでいるのは、ローマ字読みしたカタカナ英語が氾濫してるせいだと思っています。
外国語を読みやすくカタカナで書いて、日本語として取り入れてしまう才能は、素晴らしいと思ってるんですけどね。
カラオケって、karaokeと英語になってますが、これも発音は、「キャラオウキィ」です。
日本語をローマ字で書いても、必ずしもその通り読んでもらえるわけではないのです。
まだ死んだ犬のチーチーのことで落ち込んでるロス。
ジョーイ: Let it go, Ross. (もう忘れろよ、ロス。)
ビートルズのLet It Beという歌がありますが、letは「・・・させてやる、・・・することを許す」という意味。
let it goなら、そのまま行かせてしまえ、つまり、物事にいつまでも捉われずに、時期が来たら、忘却するままに忘れろ、という感じでしょうか。
ロス: You didn't know Chi-Chi. (チーチーのこと、知らないくせに。)
どんなに可愛いか知らないだろう、僕の悲しみがわからないだろう、ということ。
ちょっと子供みたいなセリフです。
レイチェル: What bank is this? (どこの銀行よ、それ。)
日本語では、「どこの銀行よ。」となるのでwhereを使いたいところですが、where is this bank?とすると、その銀行の場所を尋ねることになってしまい、In Manhattan.などの答えになります。
レイチェルは、何という名前の銀行かを知りたがっているので、what bankになるわけです。
アランが真似(impression)をしたという、David Hasselhoff、「ナイトライダー」「ベイウォッチ」などのテレビ番組に主演した俳優です。
こういう外国の芸能人の名前などが出てくると、はっきり言って、私のような海外経験のないものにはつらい。
よほど有名な映画スターならわかりますが、今どき話題の人とかだとお手上げで、「アメリカに住んでたら、すごく笑えるんだろうなぁ。」と寂しくなってしまいます。
ですが、今はインターネットでいろいろ調べ物も出来る便利な時代だし、DVDもいっぱい出てるし、案外、どこかでフレンズに名前の出てきた俳優を目にする機会があるかもしれません。
ちょっと名前を頭の隅に置いといて、「なんかこの名前聞いたことあるなぁ。」とその実物を見る機会があった時に、思い出せるといいですね。
また、フレンズは、ゲスト俳優が豪華なので有名です。先日、トニー賞(アメリカ演劇界の権威ある賞)の授賞式をTVで放映してましたが、フレンズで見たことのある俳優さんがたくさん出てましたよ。
モニカの新恋人アランに対するみんなの評価、「顔をゆがめて笑う」とか、よく聞くとあまり誉めてないけど、要はそういうひとくせある、変わった人がみんなの好みらしい。
フレンズのメンバーも、実はちょっと変わった人が多いので、そういう人を求めるのかもしれません。
もし、モニカの彼が、性格もルックスも良い人なら、却ってこんなにみんなに好かれないのかも。
最初、あんまりみんなが褒めちぎるので、モニカも驚いていましたが、見ている私も、誉め殺しか何かかとちょっと不審に思っていたのです。
最後に何かオチでもあるのかと・・・。
ですが、本当にみんなはアランのことが好きだったようで・・・。
アランと出掛けた試合の結果、
We won! (勝ったぁ!)
勝ったー、と日本語では主語がありませんが、英語では必ず主語が必要です。
映画とかでは、時々主語が省略されてることもありますが、日本語に比べると、必ずと言っていいほど、主語は必要です。
アランの活躍ぶりを語るロス、
He was like a Bugs Bunny cartoon where Bugs plays every position. (アランはバッグス・バニーのアニメみたいに、全部のポジションでプレーしてる感じだったよ。)
日本ではアニメといいますが、アメリカではcartoonと呼ぶことが多いです。
日本のアニメは最近はanimeという単語で呼ばれます。
チャンドラー: I, personally, could have a gallon of Alan. (1ガロンのアランがあってもいいくらいだよ。)
gallonは、液体の単位です。
アランとガロン(発音はギャランに近い)が韻を踏んでいます。
リジーというおばさんが、フィービーに
Hey, Weird Girl. (やあ、変な女。)
と呼びかけてます。
weird は学校英語ではあまり出てこないと思います。
変わったとか、変なというとstrangeを思い出すことが多いですが、ドラマではweirdがよく使われます。
「なんか奇妙だ、変な感じ。」というときも、That's weird.といいます。
Keep the change. (おつりは取っといて。)
旅行で使いたいフレーズ。
フィービーの銀行口座に勝手に振り込まれてたお金を、ジョーイがKeep it.と言ってましたが、そのkeepと同じです。
さて、次に、今回のキーワード、thumb(親指)が出てきます。
キーワードと言っても、英語タイトルに出てるわりには、別に今回のエピソードの中心ではないのですが、
(中心は間違いなくアランでしょう。)、
そこを「アランの話」としないところに、フレンズのタイトルのしゃれっ気というか、面白みを見い出したいところ。
最初、タイトルだけ見たら、「何だ? この話は?」と思わせるトボけたタイトルが魅力ですね。
リジーがおごってくれたジュースに、なんと親指が入ってた。
(製造過程で混入した!? いてててて・・・。)
それを形容して、
フィービー: ...like this tiny little hitchhiker. (小さなヒッチハイカーみたいだった。)
ヒッチハイカーは親指を立てて、車を止めるからです。
それに対するチャンドラーの答え、
Maybe it's a contest? Like "Collect all five." (それってコンテストじゃない? 「5本全部集めよう」、みたいな。)
シールを5枚集める、とか懸賞でありますが、
「5本って、親指から小指!?」
笑ってしまいました。
ところでシーズン1の3話、The one with the thum なんですが、私は見終わった後に、上手いタイトルやなーとニヤリとした口です。最初にカフェで親指から人差し指の長さが『ナニ』の長さなんだって!という下ネタトークで盛り上がってますよね。でアランを紹介した後の絶賛の中でも、『ね、指みた?』とフィービー(たしか)が言って、『みたみた、負けたよ』と男性陣が答えてますよね。
そしてフィービーの缶の中に親指そのものが入ってるというサブエピソードもあるという。
アランをひとことでいうと、まあ「その親指をもつ男」って感じで、それとまさにプカプカ浮かぶ「親指」を手に入れちゃったフィービー二人そろって『the one with the thumb』なのかなと。
どうでしょう。
先週、拙ブログを見つけて下さったのですね。ありがとうございます。
おっしゃる通り、アランのアレの長さの話の時に、指で大きさを示していましたよね。みんながアランに会う前からその話で盛り上がっていて、会った直後にもまたその話題で盛り上がっていたというくらい、アランとあの指で示すサイズのことは切っても切れない関係ですよね。
私は缶ジュースの中の thumb のことばかり考えていたのですが、アランのサイズの話に登場した、親指も示唆しているのでしょうね。英語タイトルの The One With the Thumb を私は普通に「親指の話、親指が出てくる話」と解釈したのですが、フィービーやアランという人物のことも指している、というのはなるほどなぁ、と思いました。漠然としたタイトルにいろんな意味を持たせることが可能なのが、フレンズのタイトルの面白さですものね。
興味深いご意見、ありがとうございました。
今夜も子供を寝かせてFriendsの時間。。。と思ったら今夜は『ナイトミュージアム』もありますね。もうコンテストは出しちゃいましたが、観たい所です(笑)
さてタイトルのThe one with the Thumb, 私はなんか即 one=人でwithは付帯用法で、『その(噂の)親指を持つ人』だと思い込んでいました。色んな解釈があるんだなぁと改めて面白さを感じています。深いっすね。書籍も購入させて頂き、5回観て精読(精観???)していますが、最後の精読ならぬ精観は思った以上にタフですね。今までだったら大体分かるからと流していた言い回しとか、調べて「へぇ〜!」なことが多いです。簡単な語句なんだけど、知らなかった俗語とかが盛りだくさん。。。で気がつけば日をまたいで深夜です。
発信型の練習もしたいし、時間が足りない〜(汗)
フレンズのタイトルに使われている、The One with... というフレーズは、いろんな意味に解釈可能ですが、だいたいは、「…が出てくる話」というニュアンスが多いように思います。
それから、拙著をお買い上げいただき、誠にありがとうございます! そこにも書きましたが、最終段階の「自分で意味を調べる」という段階が一番大切であり、また一番大変でもありますね。
英語を理解できるようになるためには、その英語を見て読んで、自分で内容が掴めるようにならないといけません。そのためには、「自分の中でわかる部分とわからない部分をはっきり認識しないといけない」と思うのです。自分の中にある疑問点や未消化な点をつぶしていく作業、それが最終段階の「自分で調べる」段階なんですよね。
「時間が足りない〜」というお気持ち、よーくわかります。私が今一番欲しいものも時間です。どうかあまり無理をされずに、マイペースで続けていって下さいね。
?? 深い。 深すぎます(涙)。無知の知。そうなんですよね。自分では聞き取れて、意味分かったつもり、で調べずに通り過ぎちゃえば終わりなんですよね。独習って。どこまで自分に厳しくなれるかで変わりますねぇ。
The one with...って言い回しで結構出てくるんですね。なるほど〜。初めて知りました。遠い昔の受験の記憶でwithの付帯用法!と思い込んでいました。Ken with the book みたいな。。。
本当に深い。そして温かな励ましもありがとうございます。ちょっと目頭が熱くなりました。子供の頃からの英語熱、30年近くたっても衰えず増すばかり。。。前世は英語がわからないせいで苦難の人生を歩んだ移民なんかじゃないかと思えてきました(笑)。
こちらこそお返事ありがとうございます。
「深い」と言っていただけて光栄です。おっしゃるように、わかったつもりになっている部分って多いんですよね。それは英語学習に限ったことではない、とも思います。
英語を話したいという情熱がある方は、自分に合った方法と素材を見つければ、英語力が伸びるのも早いと思います。ご自分にとって楽しく続けられるものを探して、これからも英語学習を続けていって下さいね。お互い頑張りましょう!
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
前にコメントをいただいた時から2年以上も経っている…んですね。そんなに経った気がしないのに、本当に年月とは早いものです。
その間に、お子様が誕生され、TOEIC900点オーバーも達成されたとのこと、おめでとうございます!
お子さんが小さい間はまとまった時間を確保するのが難しいですよね。本当に「バタバタ」という言葉が人生の中で最も相応しい時期です(笑)。
「のんびり自分のペース」が本当に大切ですよね。お互い、楽しく英語を学んでいきたいですね。
これからもよろしくお願いいたします。
sodaのなかにThumbが入ってた、というのは1回目見たときは何を言ってるんだろう?と全くわかりませんでした。2回目の私たちの先生の解説で、ああ缶のなかに本物の親指が入っていたのか、と理解できた次第です。
Second Lifeでの英語学習に興味がおありでしたらいつでも遊びに来てください。Cyprisという名前のコミュニティです。
では、また〜
コメントありがとうございます。
残念ながら、オンラインゲームは全くやったことがないのですが、コミュニティでフレンズが教材として取り上げられているというお話は、フレンズの解説ブログを書いている人間としてとても嬉しく思います。
コメントを入れていただいたこちらの2005年の過去記事は、ブログを開始した当初のもので解説もスッカスカ(笑)なので、わざわざ読んでいただくのも申し訳ないくらいです。
QPさんが 1-3 をご覧になったところとのお話でしたが、私も今、このブログで「フレンズ1-3改」として、このエピソードをより詳しく解説中ですので、タイムリーでちょうど良かったなと思っています。
参考にしていただけるように、引き続き、1-3 の解説を頑張ります!
コメントありがとうございました。