2005年07月02日

フレンズ1-5その1

シーズン1 第5話
The One With the East German Laundry Detergent (土曜の夜を一緒に)
原題は「東ドイツの洗剤が出てくる話」

男と女の違いについて語るみんな。
ジョーイ: Women can see breasts anytime they want. You just look down, and there they are.How you get any work done is beyond me.
(女は、いつでも胸が見られるだろ。下を見るだけで、そこにあるんだから。
どうやって仕事をこなすのか、理解不能だね。)
beyondは、「〜を越えて、〜のかなたに」という意味ですが、そこから派生して、「〜の理解力が及ばない、〜には解しかねる」という意味もあります。
この場合は、ジョーイの理解の範疇を超えてる、という意味です。
確かに、ジョーイなら、そわそわして、仕事が手につかないかも?

ジャニスという恋人となかなか別れられないと嘆くチャンドラー。
There's that awkward moment when you've handed her the note.
(ジャニスにメモを渡したときは、気まずい空気が流れたよ。)
ゲストのジャニス、このキャラクターは人気があるらしく、後から何度も登場します。
すごいインパクトのあるキャラですもんね。
日本語のメモは、memoでもいいかもしれませんが、noteという単語の方をよく見かけます。
noteだけでは日本語のノート(notebook)の意味にはなりませんから、ご注意を。
メモを取るは、take a note, take notesです。
awkwardとは、「やりにくい、やっかいな、気まずい」という、どうにも具合が悪い状況を指します。
ここではまだジャニスは登場しませんが、このawkwardという単語が、ジャニスとの関係を語る時の描写にドンピシャなので笑えます。

(2011.7.20 追記)
以下の記事で、上のセリフの追加説明をしています。
併せてお読みいただけると幸いです。
主語youで自分の体験を語る フレンズ1-5その7
(追記はここまで)


チャンドラーへアドバイスするジョーイ。
Be a man. Just stop calling. (男らしくしろよ。電話するのをやめればいいだけさ。)
なんとも「男らしい」別れ方です(笑)。

レイチェル: My father wants to give me a Mercedes convertible. (パパが私にベンツのオープンカーを買ってやるって言うのよ。)
convertibleはconvert(変える、改造する)の形容詞。
変換機のことは日本語でもコンバーターって言いますよね。
convertibleは「たたみ込みのルーフ付きの自動車」のことです。

別れたアンジェラがきれいになっている、声を掛けたらと言うフィービーに
ジョーイ: Okay, but not yet. I don't wanna seem too eager. (わかった。でもまだだ。もの欲しそうに見られたくない。)
eagerは「しきりに求めて、熱望して」。別れた女性がきれいになってたら、また声を掛けずにはいられないジョーイでした。

ジョーイ: One Mississippi, two Mississippi...three Mississippi. That seems cool. (1ミシシッピー、2ミシシッピー、3ミシシッピー。こんなもんでいいだろ。)
3まで数えて、声を掛けにいくジョーイ。
って、早すぎるだろ!
このOne Mississippi, two Mississippi...という数え方は、みんなでアメフトをするというエピソードにも出てきます。
どうしてMississippiなのかは知りませんが、アメリカでは、みんなこう数えるんでしょうか?
ちなみに、NHK「おかあさんといっしょ」に「まねっこピーナッツ」というコーナーがあり、ピーナッツの形をした人形と同じポーズを取るというゲームをします。
ポーズを決めてじっとする間に、このピーナッツ君が「ワン・ピーナッツ、ツー・ピーナッツ、スリー・ピーナッツ」と数えます。
これはきっとこのOne Mississippi, two Mississippiの変形なんだろうと、勝手に考えているのですが、NHKさん、どーですか?

胸を強調したドレスを着てるから、ジョーイの気をひいたんでしょ、とつれないアンジェラに、
ジョーイ: You don't say. (まさか。)
このニュアンスは、はっきり言って私にもよくわかりませんが、「まさか。本当? へえ。」という意味だとか。
私の解釈としては、「そんなこと本気で言ってないよな。そんなこと言うなよ。」みたいな感じかと思うのですが、誰か教えて下さい。

(2005.11.1 追記)
2005年10月29日の記事、 フレンズ1-5その6 ご質問 で、この1-5のエピソードに関する説明があります。
興味のある方は覗いてみて下さい。
(追記はここまで)

posted by Rach at 14:23| Comment(26) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
One Mississippi, two Mississippi...three Mississippi. ここは、すごくウケました。声だして笑ってしまったほどです^^;
NHKのピーナッツ君、確かに言っていますね。ワンピーナッツ、ツーピーナッツって。子供たちが「何をすべきか理解して」いて、じ〜っと動かずに静止しているのが感動的です。

You don't say. ですが、日本語の「うっそ〜」という感覚だと思っていました。映画「赤毛のアン」で、マリラが知人を訪ね、「私があなたに頼んだのは女の子ではなく、男の子だったんですよ」と伝えたとき、かえって来た返事が "Oh, Marilla. You don't say!" でした^^
Posted by Emi at 2006年10月31日 14:41
Emiさんへ
Emiさんはお子様がおられるので、やはりご存知でしたか。うちの息子(現在小1)が幼稚園の頃はよく「おかあさんといっしょ」を見ていたんですが、今はその時間にはもう学校へ行っているし、娘(2歳)は自分の出ているホームビデオの方を見たがるし(もしかしてナルシスト!?)、最近は見てないんですよねぇ。うちにはアネムちゃんのぬいぐるみがあったりしますが(笑)。

You don't say. については、この記事を書いた頃は「ニュアンス、よくわかんないや」であっさり引き下がっていたのですが、その後、もう一度 You don't say. が出てきた時にちょっと調べてみました。
フレンズ2-16その18
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470447.html

上の記事内では、「なんてびっくりな、それって本当?」と説明してあります。だから「うっそ〜」と同じ感覚ですね。「赤毛のアン」のそのやり取りからもそうであることはわかりますし。
「赤毛のアン」、お好きなんですね。私、日本語版すら読んでおりませんので、教えていただけてとても参考になります♪
Posted by Rach at 2006年11月01日 11:36
1ミシシッピでだいたい1秒になるそうです
Posted by an at 2007年04月18日 00:40
anさんへ
懐かしい記事にコメントありがとうございます。
One Mississippi と口に出すとそれで1秒…確かにそんな感じですね。
1秒って意外と長いですから、普通に1,2,3... と言ってしまうと早すぎるのかもしれませんね。貴重な情報をありがとうございました。
Posted by Rach at 2007年04月18日 12:21
こんにちわ、いつも楽しく読ませていただいてます。

>One Mississippi

ですが、これって米国で一番長い川なので、これを唱える事で長く待ったというギャクなのではないでしょうか?どっかのドラマでそんなのを見たような気がします。

検討違いだったらごめんなさい(^_^;)
Posted by sabo at 2008年02月18日 16:29
saboさんへ
こんにちは。いつも読んでいただいているとのこと、ありがとうございます。

そう言えば、ミシシッピ川は、アメリカで一番長い川なんですよね。Mississippi という名前の綴りも長いですが(笑)。

上の方のコメントにもあるように、「1ミシシッピでだいたい1秒」というのは「なるほどなぁ」と思っていました。
そして、他にも1秒になる単語はたくさんある中で「ミシシッピ」が使われているのは、「なが〜い」イメージがあるから、なのかもしれませんね。

「どっかのドラマでそんなのを見たような気がする」とのこと、そのドラマに心当たりのある方は教えて下さい。

興味深いお話、ありがとうございました!
Posted by Rach at 2008年02月19日 12:23
こんにちは。いつも楽しく読んでいます。

One Mississippi…について

スケートの荒川静香さんがTV番組で言っていたことを思い出しました。トリノ五輪でイナバウアーをする際に、きちんと3秒間演技しないと点数がつかないので、コーチから「演技をするときは、ただOne・Two・Threeと数えるのではなく、Oneなんちゃら・Twoなんちゃら…と何か長めの言葉を入れて数えるように」と指示を受けたそうです。コーチはおそらくロシア人?ですが、英語でのやりとりだと思います。

ゆっくり数を数える場合に、Oneのあとに何か単語をはさむのは一般的なのかも、と思いました。もちろんこれは何故Mississippiなのかの理由にはなっていませんが…。
ちなみに荒川さんはアイスが好きなので、icecreamと入れたようです。
Posted by flyflap at 2008年10月08日 00:56
flyflapさんへ
こんにちは。いつも読んでいただいているとのこと、ありがとうございます。

その荒川静香さんのエピソード、面白いですね。私は初耳です。
で、荒川さんの場合は、ミシシッピじゃなくて、アイスクリーム、なんですね。あんな風に美しくイナバウアーをしていた時に、アイスクリームのことを考えておられたのかぁ(笑)。それにしても、いつも冷たい氷の上で演技をしていて、さらにはアイスクリームが好きだなんて、冷たいものとの相性が良い方なんですね。

「Oneなんちゃら・Twoなんちゃら…と何か長めの言葉を入れて数える」というのがテクニックとして存在するのがわかって、とても興味深いお話でした。ありがとうございました!
Posted by Rach at 2008年10月08日 13:13
いつも、はしょる3段階の後にこちらで答え合わせの様な感じで
読ませていただいてます。

1Mississippi・・・は、会社の同僚から、アメリカ人はこう数える
と聞いていたのですが、実際ドラマで見て、ほんまや〜
と感動しましたっ。
日本語だったら、1淀川、2淀川・・・やでなっ
と仕事中に爆笑したりして。

内容のないコメントで、すみません。。。
Posted by かよ at 2010年09月12日 17:14
かよさんへ
「答え合わせ」のように使っていただいているとのこと、ありがとうございます。

知識として知っていることを、(仮にドラマであったとしても)実際の現場で見ると感動しますよねぇ。
それにしても、「淀川」とはまたローカルな。大阪人にしかわからない例えですね(笑)。

「長めの単語を挟むとちょうどいい秒数になる」みたいなので、ヨドガワではちょっと短すぎるのかもしれませんね。
今、長い川の名前が思い浮かばないのですが…1道頓堀川、2道頓堀川、3道頓堀川…なら、どぅやろぅ? そんなカウントしたら、阪神ファンが飛び込んじゃいそうですね(笑)。
Posted by Rach at 2010年09月13日 07:41
突然お邪魔します。他の方同様、私もこのサイトを英語教材として使っているともともです。6周年おめでとうございます!パチパチパチ!すごいですね。私も頑張ってフレンズを見続けたいです。

早速質問です。この回でチャンドラーとフィービーが合同で別れる場面でチャンドラーが「抱き合って分かれるなんて残酷だよ」とフィービーに言うと、フィービーが「You weren't there!」て返すシーンがありましたよね。私は普通に「そこにいなかったじゃん!」と思ったら、日本語訳では「うるさい!」でした。まさに話の流れを重視した和訳・・・。たしかに「そこにいなかった」だけでは伝わりにくいと思いますけど・・・Rachさんならどう訳しますか?よかったら意見をお聞かせ下さい^^
Posted by ともとも at 2011年06月25日 11:23
ともともさんへ
初めまして。私のサイトを英語教材として使って下さっているとのこと、大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます。
また、6周年への温かいお祝いのお言葉もありがとうございます。そのように言っていただけると、これからも頑張ろうと思えます。

さて、ご質問の件ですが、その You weren't there! はまさに文字通り、「あなたはそこにいなかったじゃん!」ということですね。

そこでのやり取りは以下のような感じでしたね。
フィービーが、付き合っていた男性とハグして、それであっさり「別れ」が済んでしまったのを見て、
チャンドラー: That's it? (それだけ?)
フィービー: Yeah, it was really hard. (えぇ、ほんとにハードだった[つらかった]わ。)
チャンドラー: Oh, yeah, the hug looked pretty brutal. (あぁ、そうだね、さっきのハグはかなり残酷に見えたもん。)
フィービー: Ok, you weren't there. (ちょっと、あなたはその現場にいなかったくせに。)

チャンドラーの方はジャニスになかなか別れを切り出せなくて大変だというのに、フィービーは彼と穏やかに爽やかにハグしてあっさり別れたのを見て、チャンドラーは「それだけ? それでおしまい?」と驚いています。
「そんなに簡単に済んじゃうの?」みたいなニュアンスで言っているのに、フィービーは「それはもう、つらかったわ」みたいに返すので、チャンドラーは「そりゃ大変だったろうね。今の二人のハグは俺の目から見てもかなり残酷に見えたもん」と皮肉っぽく言っているようです。
フィービーはそのチャンドラーの皮肉に気付いて、「わかったようなことを言わないでよ。あなたはその場にいなかったくせに」みたいに返しているのが、その問題のセリフになるわけですよね。
遠いところから見ていただけで、その場・現場にいて実際に経験したわけでもないあなたが、またはフィービーと彼のこれまでの付き合いについても何も知らないあなたが、深い事情も知らないくせに勝手なこと言わないで、当事者にしかその苦しみはわからないのよ、というニュアンスだと思います。
「あなたはそこにはいなかった」は、「何にも知らないくせにわかったようなことを言わないで」という感覚でしょうね。

たまたま、今日から解説することになる フレンズ5-24 に、I was there. というセリフが出てきます。ネタバレになるのであまり状況は詳しくは書けませんが、相手の誤解を解こうとして必死に弁解している人に対して、「よく言うよ、俺はその場にいたんだぞ」みたいなニュアンスで使われています。DVDの日本語訳は「当時を知ってるぞ」となっていましたが、まさにそういうことで、いろいろ説明しても、俺はその時の様子を俺自身の目で見て知ってるんだ、そんな口先だけの言い訳なんて信じられない、という感覚なのですね。

You weren't there. という表現にどこかで引っ掛かり、それについて考えた記憶が残っていれば、このようにずっと後のシーズン5で、バリエーション違いのような表現に出会った時に、よりそのニュアンスに対する理解が深まる、ということもある気がします。全く同じフレーズではなく、主語が違っていて、肯定と否定の違いがある、でもその「そこにいた」が指しているもの、つまり「そこにいた」から「状況・事情を知っている」というニュアンスであることは同じだということですね。

これから解説しようとしているエピソードのセリフに関係あるフレーズについてのご質問でしたので、とてもタイムリーで興味深く、改めて勉強になりました。ご質問ありがとうございました。
Posted by Rach at 2011年06月27日 16:21
回答ありがとうございました!!Rachさんも自分が思ったことと同じことをしかもとても丁寧にお答え下さって感謝感激です(*´∀`*)

まだシーズン1をちびちび見てて道のりは長いですが、時々日本語訳見ても調べてもわからなかったらまたRachさんのご意見を聞きたく思います。

ありがとうございました〜!!
Posted by ともとも at 2011年06月29日 00:21
ともともさんへ
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。

ちょうど今日の最新記事で、フレンズ5-24 の I was there. というセリフについて取り上げました。シーズン1をご覧になられているともともさんにとってはネタバレになってしまいますが、またシーズン5をご覧になられた時に、今回のこのコメント欄を思い出していただければ嬉しいなと思います。

日本語訳は私もいつも大いに参考にさせていただいていますが、話の流れを重視した意訳も多いですよね。そういう意味では、必ずしも英語を直訳したものばかりではないので、「?」となってしまう場合もありますが、そういうセリフこそ、解説のしがいもありますので(笑)、どうかお気軽にご質問下さいね。
Posted by Rach at 2011年06月29日 15:59
Rachさん、こんにちわ。
頑張って、フレンズで勉強しています!
昔のことになってしまいますが、教えてください。

解説されている以下の内容について質問です。
There's that awkward moment when you've handed her the note.
(ジャニスにメモを渡したときは、気まずい空気が流れたよ。)
メモを渡したのはチャンドラーだと思いますが、you've handed herとなっているのはなぜでしょうか?I've handed her の方がしっくりきます。

もう一つ
Okay, but not yet. I don't wanna seem too eager. (わかった。でもまだだ。もの欲しそうに見られたくない。)
後半部は能動態なので、もの欲しそうにみたくないと解釈できてしまい、こちらもしっくりきません。

頭が固くて申し訳ないですが、理解を助けてください。
Posted by otakky at 2011年07月14日 02:30
otakkyさんへ
コメントありがとうございます。「フレンズ」で英語を勉強されているとのこと、こういうブログを書いているものとしてとても嬉しいです。また、「申し訳ないですが」だなんてとんでもないです。昔の記事にこのようにご質問をいただけるのはとても嬉しいことですし、私自身にとってもとても勉強になるため、大変ありがたいです。

まず最初の、
There's that awkward moment when you've handed her the note.
について。
おっしゃるように、チャンドラーは自分がジャニスにメモを渡した時のこと、すなわち「自分の体験」を語っているので、事実を述べるのであれば、主語が I になるのでは?と思いますよね。
英語には、このセリフのように、「自分の体験を述べる時に、you を主語にして語る」ということがよくあります。

そういう「自分の体験を語る you」については、これより後のエピソードのコメント欄などで解説したことがあるのですが、私が上の記事で書いた日本語訳のニュアンスが、今感じるものと違っているので、その訂正も兼ねて、フレンズ1-5 の追加記事、フレンズ1-5その7 として、投稿したいと思っています。
これについてはもうしばらくお待ち下さいませ。

2つ目の
I don't wanna seem too eager. (もの欲しそうに見られたくない。)
について。
seem は「見る」というよりは、「見える、思われる」という日本語が適切かと思います。

例えば、研究社 新英和中辞典では、

seem 【動】【自】
T (…と)見える
用法:通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、 時に判断の主体を示すのに to a person を従えることがある

1 〔(+to+【(代)名】)+(to be)補〕 〈人・ものが〉〔…には〕〈…であるように〉見える、思われる、〈…〉らしい

He seems (to be) sick. 彼は病気らしい[のようだ]。
I seem unable to do it. 私にはそれはどうも無理みたいだ。
She seemed to her father to be unhappy. 彼女の父には彼女はふしあわせに見えた。

上の例文で言うと、
「彼が病気であるように(話し手には)見える」
「私はそれができないように(話し手である私には)見える・思える」
「彼女はふしあわせであるように、彼女の父親には見える」
のようになるでしょうか。

I don't wanna seem too eager. は、I don't want to seem (to be) too eager. ということで、I seem too eager 「俺が、もの欲しそうに見える」のを俺は望まない、という感じだと思います。
判断の主体である to a person の部分は省略されていますが、この場合は、話し手である自分ではなくて、「一般の人である他人からそう見える」という状況は望まない、という感覚だと思います。
自分が、too eager であるように、「見える・思われる」(seem)という状況を、don't wanna で「望まない」と否定していることになり、「俺がもの欲しそうに(他人に)見えるのを望まない」→「(人に、他人に)もの欲しそうに見られたくない、思われたくない」ということになると思います。

上の説明でわかりにくい部分があれば、ご遠慮なくおっしゃって下さいね。

Posted by Rach at 2011年07月14日 16:29
とてもわかりやすいです。すっきりしました!
有難うございました。

説明にあるyouの使い方は全く知りませんでした。

すごく簡単な単語ばかりなのに、全く意味が取れない、
聞き取れないことで何度も挫折しかけている英語学習ですが、
今回は頑張ります!
Posted by otakky at 2011年07月15日 01:52
otakkyさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。

「自分の体験を語る you」については、追加記事の形として、

主語youで自分の体験を語る フレンズ1-5その7
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471801.html

として、投稿させていただきました。
また、そこに書いた部分でわかりにくい箇所などありましたら、ご遠慮なくご質問下さいませ。

おっしゃるように、ドラマなどのセリフは、文字で見ると簡単な単語ばかり、なんですよね。ドラマを続けて見ていって、少しずつわかる部分を増やしていくことで、自分の中に知識が蓄積されていき、さらにわかる言葉が増えていく、という感じだと思います。
楽しみながら続けるのが何よりだと思いますので、どうかマイペースで楽しく続けていって下さいね。
Posted by Rach at 2011年07月20日 11:42
one Mississippi..からたどり着きました。
だいぶ前に『フレンズ』シーズン1は見たのですが、第5話に、こういうシーンがあったのですね。忘れてました。
最近、"Silent Enemy"(『脱出空域』)という航空小説を読み、one Mississippi...が出ていて、意味を調べていたところです。
その場面は、油圧系の故障で着陸装置が出ないため、非常用のモータで出そうとしているところです。モータが焼き切れないように、5秒間だけモータを回すように、機長が副操縦士に指示しています。
"Remember, start counting seconds when you flip the switches. If the gear don't go from UP to IN TRANSIT in five Mississippis, turn off the switches or you'll burn out the motors."
この指示を受けた、副操縦士は、"Thousand one... thousand two."とつぶやきながら、秒をカウントしました。
手持ちの辞書にはMississippiやthousandのこんな用法は載ってないんですが、よく使うのでしょうね。
また、フレンズを見たくなりました。
Posted by diatom at 2012年05月23日 20:21
diatomさんへ
興味深いコメント、ありがとうございます。
その小説での使われ方、面白いですね。
機長は、Mississippi で秒数を説明しているのに、副操縦士は、それをそのまま使わず、Thousand を使っているのですね。

こういう用法が辞書には載っていないのは残念なのですが、たまたまテレビを見ていて、この Mississippi と関係する話が出てきて、おぉ!と思ったことがあるので、以下に書かせていただきます。

2011/8/18(木)の「ヒルナンデス」というお昼の番組で、
「関ジャニ∞村上、生稲親子、ヒデ流BBQツウになる」
という特集をやっていて、バーベキューの温度を測る方法として、「1ミシシッピ、2ミシシッピ」と手をかざす方法を紹介していました。
BBQに詳しいペナルティのヒデさんが、そう説明されていたのですが、後から気になってネットで調べてみると、その方法は「ミシシッピ・テスト」と呼ばれていて、バーベキュー通の間では、結構有名な温度測定法のようです。

フレンズでも、バルコニーでバーベキューをしているシーンがあったように、アメリカ人はバーベキューが好きですよね。その温度の測り方として、ミシシッピという数え方も一緒に輸入されたんだろうな、と思えて興味深かったです。

フレンズ以外の作品では、この数え方を見たことがないのですが、今回、小説で出てくるとわかったことは、非常に有用な情報でした。
教えていただけて、ありがとうございました!
Posted by Rach at 2012年05月25日 18:05
こんにちは。
このHPを使わせてもらって、フレンズを見ています。

たまたま、Mississippiを使った数え方に関連して、自分の知っていることがありましたので。
私はパイロットなのですが、離陸するときピッチ(機首)を上げるときに、「1秒で3度の早さであげろ」ということを初期課程で学びました。
その際の1秒の計り方が「One thousand, two thousand,,,,」なのです。(ちなみに、離陸直後のイニシャルピッチは15度なので、5thousandくらいで所望のピッチになるように機種上げ操作をします。)

dlatomさんの小説の話もパイロットの話なので、thousandが出てきたのかなと思いました。(thousandで数を数えるのはパイロット達が使うやり方なのかもしれません?)

今後もHPを使って、ドラマを見続けたいと思います。
よろしくお願いします。
Posted by nOri at 2012年06月07日 10:04
nOriさんへ
コメントありがとうございます。フレンズを御覧になりながら、拙サイトを使っていただいているとのこと、光栄で嬉しいです。

また、パイロットの方からこのような貴重な情報を教えていただけて、とてもありがたいです。おっしゃるように、「thousandで数を数えるのはパイロット達が使うやり方」であるように、私も思えてきました。

上のコメントで、diatomさんが挙げて下さった小説の話も、機長が Mississippi でカウントを例えたのに、副操縦士は、Thousand でカウントしていますよね。
その小説を読んでいないので、あくまで推測ですが、その「数え方の違い」で2人の個性の違いを出している、ということもあるかもしれませんね。
普通なら、機長も「パイロットらしく」学校で習ったように Thousand で教えるところを、あえて Mississippi を使ったところに、その機長のユニークさ(規則に捉われない、我が道を行くタイプみたいなもの)が出ていて、副操縦士は、機長の例えは使わず、規定通りの Thousand を使うことで、彼の生真面目さみたいなものを出したのかなぁ、とか…。

ミシシッピ川は実際の川の長さが長い上に綴りも長いですよね。それと同じ感じで、Thousand も「千」という大きな数ですし、綴りも(比較的)長いですよね。「1秒を慌てずゆっくり”たっぷり”数える」ために、単語の持つイメージが「長い」「大きい」ものを使っているのだとしたら、面白いなぁ、と思います。

興味深いコメント、ありがとうございました。
Posted by Rach at 2012年06月08日 19:30
こんにちは!
久々のフレンズ復習、そしてだいぶ過去のエピソードに質問すみません。
アンジェラが現れた場面で、モニカがWow,being dumped by you obviosly agrees with her.と言っていて、確か日本語音声では、「ジョーイにフラれてキレイになってる」というような感じだったと思いますが、このagree withは「同意する、賛成する」というような意味しか見つけられず、実際の訳とイマイチつながりません。ここでのagreeはどのような使われ方をしているのでしょうか?

また、少しフレンズの勉強から離れていたので、ファイナルシーズンまでだいぶ時間がかかりそうです…
どうか、サイト残して下さい‼宜しくお願いします。
Posted by Nick at 2016年02月04日 11:13
Nickさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。
過去の記事にコメントいただけること、とても嬉しいです。

では、ご質問のセリフについて。
モニカ: Wow! Being dumped by you obviously agrees with her.
は、おっしゃるように、DVDの日本語訳では、
(字幕)ジョーイに捨てられて 大変身ね/(音声)うわ。ジョーイに捨てられてから、随分きれいになったわねぇ
と訳されていましたね。

agree with というと、「(人)に同意する」という意味がまずは浮かびますが、それ以外にも「一致する、合致する」という意味があります。
研究社 新英和中辞典では、
〔+with+【(代)名】〕〔…と〕一致する、合う
His statement agrees with the facts. 彼の陳述は事実と一致する。

「同意する」というのは、主語の意見が with 以下の人の意見に「一致する」ということですから、「同意する」が「一致する」という意味でも使われるのは、比較的イメージしやすいですよね。

そこからさらに進んで、agree には「性(しょう)に合う」という意味もあります。
同じく、研究社 新英和中辞典では、
〔+with+【(代)名】〕[通例否定・疑問文で] 〈食物・気候などが〉〔人の〕性に合う
Spicy foods don't agree with me. 香辛料の入った食物は私に合わない。

注意書きとして、「通例否定・疑問文で」とは書いてありますが、この意味で肯定文の形で使われたものが、今回のセリフのニュアンスに当たると思います。
上のスパイシーフードの例文も、「スパイシーフードは私に一致しない→私に合わない→私の性に合わない」ということですよね。

ですから、今回のモニカのセリフ Being dumped by you obviously agrees with her. を直訳すると、
「あなたにふられた[捨てられた]こと(Being dumped by you)は、明らかに[どう見ても]、彼女の性に合っている」
つまり、「あなたに捨てられたことは、彼女にとって良いことである、良い方向に作用している」という意味になることから、「ジョーイに捨てられてから、彼女は良い方向に変化した(きれいになった)」というニュアンスで訳されている、ということだと思います。

Macmillan Dictionary では、
agree with [phrasal verb] :
if a situation or way of living agrees with you, you enjoy it and feel happy and relaxed
例) I find that country life really agrees with me.

つまり、「ある状況や生き方が agree with you だというのは、自分がそれを楽しみ、そして幸せでリラックスしているように感じる、ということ」。例文は、「私はその田舎暮らしが、本当に私の性に合っていると思う(わかる)」。

アンジェラの場合は、「ジョーイに捨てられたという状況(a situation)」が彼女の性に合っている→ジョーイに捨てられたことで、彼女はジョーイと付き合っていた頃よりも幸せになり、人生を楽しんでいる、より魅力的な女性になっている、というような意味になる、ということですね。
上の説明でわかりにくい部分がありましたら、またお気軽にご質問下さい。

それから、「サイト残して下さい」と言っていただけること、とても光栄です。皆さんのお役に立てる形でサイトを残すことができたらいいな、と私自身も思っています(^^)
今回いただいたコメントのように、2005年に書いたシーズン1の記事を今でも読んで下さる方がいると実感できることは、本当にブログ継続の励みとなっています。ありがとうございます。
どうかマイペースで頑張って下さいね。私も頑張ります♪
コメントありがとうございました!
Posted by Rach at 2016年02月06日 09:13
とても分かりやすい解説ありがとうございます‼
「性に合う→良い方向に変化した→キレイになった」という解釈、思いつきませんでした。もっと頭を柔らかくしないとですね(汗)
辞書に「通例否定文で」とあってもネイティブの方は肯定文でも使用しているのは普通なのでしょうか?
独学だと、そういう実際の使われ方を知る機会があまりないのでもどかしいです(笑)

サイト残してくださるとのこと、本当に助かります。
今、子育て中なので、まずは自分がフレンズを攻略して子供たちが大きくなったら観せたいです。
Posted by Nick at 2016年02月08日 12:52
Nickさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。分かりやすい解説と言っていただけて光栄で嬉しいです(^^)

英和辞典である、研究社 新英和中辞典では、わざわざ注意書きとして、[通例否定・疑問文で]と書いてあり、例文も「食物が人(の性)に合わない」という内容になっていますが、英英辞典の Macmillan Dictionary の例文では、「田舎暮らしが性に合っている」という肯定文だったので、肯定文でもどうやらオッケーみたいですね^^
食べ物の好き嫌いの話だと、「性に合わない」という否定の話がどうしても多くなるので、否定文で使われることが概して多いんだろうなぁ、とは思います。辞書にはこう書いてあるけど、実際はどうなんだろう? と思ってしまうことは多いですよね。この agree with の使い方は実に面白いなぁと思うので、またどこかでこの表現に出会える日を楽しみにしています。

それから、サイトを残すことについて「助かります」と言っていただけて嬉しいです。将来、お子様たちと一緒にフレンズで英語学習される時に、拙ブログがお役に立てるとしたら、こんなに嬉しいことはありません。子育て中でいらっしゃるとのこと、学習時間を確保するのも大変な時期だと思いますが、どうかご無理をされずに、楽しみながら頑張って下さいね。

ご丁寧で温かいコメント、ありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2016年02月08日 19:42
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