コインランドリーに行くというレイチェルに
ロス: You wanna hear a freakish coincidence? (奇妙な偶然のこと聞きたくない?)
ロスはレイチェルとお近づきになるために、自分もコインランドリーに行こうとするのですが、ここで、「偶然だねぇ。」と言って、自分もその予定だったと言う手口(失礼!)は、あまりに古典的(classic)ですね。
ドラマでは、偶然が重なる(または、偶然だと装う)というストーリー展開も多いので、
What a coincidence! (奇遇ですねぇ!)というセリフもよく出てきます。
ロスの心を知らないレイチェルは、
Don't you have a laundry room in your building?
(あなたの住んでるビルには洗濯室ないの?)
ロス: I do have a laundry room in my building.
(僕の住んでるビルには洗濯室が確かにあるよ。)
聞かれたとおりに答えるロスですが、I haveではなくて、I do have(確かに、おっしゃる通りに、ある)と強調のdoが挿入されています。
オウム返しのように答えながら、「確かに、そうだ。そうだけど・・・」と、次に話をどう持っていこうかと考えているんですね。
なんとか一緒にコインランドリーに行けることになり、
ロス: 7-ish? (7時ごろでどう?)
ishは「およそ・・・ごろ」という意味です。Englishや、さっき出てきたfreakishのishと同じで、「・・・のような」という意味を持たせる語尾です。
アンジェラに断られたジョーイは
Fine. Fine. (それなら、それでいいよ。)
普通、fineというと、写真のファインモードなどでもわかるように、「上質の、最高級の」という意味であり、「素晴らしい、素敵な」という意味もあります。
が、ここでは、「(ちょっぴり不満もあるけど)まあそれでも構わないよ。まあいいよ。結構だ。」という少し後ろ向きの意味になります。
日本語でも、喧嘩していて、売り言葉に買い言葉で、「いいわ、あなたがそう言うんなら、それで結構よ。」とか言いますが、その時もFine.と一言言えばいいのです。
モニカをアンジェラの彼氏とくっつけたいジョーイ、モニカをダブルデートに誘います。
ジョーイ: I'm telling you, this guy is perfect for you.
(言っとくけど、コイツは君には完璧な男だって。)
I'm telling you.は、これから言おうとしてる言葉を強調するために前に置きます。
モニカ: Ugly Naked Guy is laying kitchen tile.
(裸のブ男が、台所のタイルを張ってるわ。)
学校文法でもよく習う紛らわしい単語に、lie(自動詞、横たわる)、lay(他動詞、横たえる)、lie(自動詞、嘘をつく)がありますね。
それぞれの時制は、lie(横たわる)はlie, lay, lain、lay(横たえる)はlay, laid, laid、嘘をつくのlieはlie, lied, liedとなり、同じような単語がお互いの時制に出てくるので、余計にまぎらわしいのでしょう。(書いてる本人もちょっとこんがらがってきました・・・)
さて、ここのセリフでは、laying kitchen tileとなっているので、layは他動詞のlayとなり、「・・・を横たえる」ですが、ここでは「(タイル)を敷く、張る」という意味になります。
もしこれがタイルの上で寝転んでいることになると、lying on kitchen tileと前置詞onが必要となるはずです。
(自動詞は目的語をとれないので、前置詞無しで名詞が続くことはありません。)
文法の話はやめてくれー、という方、ごめんなさいね。
この、Ugly naked guy is laying kitchen tile. の訳がしっくりこなくて、
悩んでいました。
(DVDの日本語音声は、キッチンに寝ているわ!になっていたので。)
やっぱり、「タイルをはっている、置いているわ」ですよね!
Rachさんがこの記事を書いてくれていて、安心(?)しました。
本当にこのブログに助けられています。
自分で調べられるだけ調べてから、答え合わせのようにこのブログを読ませて頂いています。
ありがとうございます(^-^)/
これからも宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。
いつも読んで下さっているとのこと、光栄で嬉しいです。
やはり、lie, lay の動詞の用法を考えると、「寝ている」ではなくて「敷いている」だと思います。日本語音声が「寝ている」になっていたのは(あくまで私の想像に過ぎませんが)、コメディーのセリフとして考えた場合に、「タイルを敷いている」よりも「タイルの上で寝ている」の方が、シンプルでイメージが浮かびやすいからそういう訳にしただけ、という気がします。
逆に「タイルを敷いている」と訳すと、日本人はそういう DIY (Do It Yourself 日曜大工)的なことをあまりしないため、逆に違和感を感じてしまう、それを恐れてその訳をあえて避けたのかなぁ、とか。
拙ブログを答え合わせのように使っていただけているとのお話、ありがとうございます。これからも頑張りますので、こちらこそ宜しくお願いいたします。