2005年07月04日

フレンズ1-5その3

アンジェラを取り戻したいジョーイに
モニカ: You go out with tons of girls.
(ジョーイは、たっくさんの女の子とデートしてるじゃない。)
tons of は「たくさんの、ものすごい数の」という意味。
象の体重が何トン、とかのトンと同じです。
ちょっと大袈裟な表現ですね。
日本の漫画でも、キャラクターの頭に「1トン」とか書いた石が落ちてきて、そのショックの度合を表す、とかありますが・・・。
go out withは「(人)と付き合う、デートする、交際する」という意味です。
直訳すると、「(誰か)と外に行く」というだけになりますが、それで交際してることになるんですね。
日本語でも、「Aさんとは、お付き合いがあります。」というと、ちょっと面識がある程度に思われますが、「Aさんと付き合っています。」というと、やはりデートする仲だと思われますよね。

ジョーイ: Will you help me? Please? (俺を助けてくれよ。頼むから。)
ジョーイは眉根を寄せて、モニカに"please?"と言って頼み込んでいます。
日本人は反射的に、「please=どうぞ(何かをしていいと許可するニュアンス)」だと思っている人が多いですが、実は「どうぞ」というのは適切な訳ではありません。
「Please=どうか」と覚えた方が良いと思います。
「どうか(お願いします、頼みます)」という意味です。
このジョーイのセリフは依頼する文にくっついているので、「どうか俺を助けてよ。」という意味になるのは明らかですが。

例えば、誰かが騒がしくしていて、Please!と言えば、決して「どうぞ。そのまま騒いでいていいですよ。」という意味にはなりません。
「お願いだから(騒がないで)! やめてよ!」という抗議の叫びなのです。

フレンズでも、Please!という言葉は何度も出てきますが、それはどれも、何か相手に頼むことがあって、女性なら、「ね、お願いよ。」、男性なら、「頼むよ、なんとかしてくれよ。」というニュアンスとして使っています。

上に書いたpleaseについてのくわしい解釈は、
アルク刊 「ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100」 (スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ共著)に載っています。

スティーブはNHKの「はじめよう英会話 スタンダード40」に出ていた人で、知ってる人が多いのでは?
なかなかのハンサムガイで、また日本語が非常に上手で、日本語のしゃれとかも「何気に」スラスラしゃべるような人です。
この「英会話なるほどフレーズ100」は、簡単な表現ばかりを集めた本ですが、あまりに簡単すぎて辞書で調べようのないようなニュアンスを細かく説明している、ありがたーい本です。

こういうニュアンスは、ドラマなどを見ているとだんだんわかってくるものではありますが、ちゃんと説明してもらえると、余計に理解が深まるものです。
pleaseの話がちょっと長すぎて、すみませんでした。

ダブルデートにのぞむジョーイとモニカ。
モニカ: So what does this Bob guy look like? Is he tall, short?
(で、そのボブって人、どんな感じの人? 背は高い? 低い?)
look likeは「・・・のように見える」。背が低い、はlowではなくて、shortです。

ボブを知らないで紹介したジョーイに怒るモニカ。
He could be horribly... Horribly attractive. (ボブってもしかして、ものすごーく・・・ものすごーく、魅力的!)
horriblyの次にひどい言葉、例えばugly(醜い)とか?
まあ、そこまでひどいことは言わなかったかもしれませんが、とにかく否定的な言葉を言おうとした途端、現れたボブがカッコイイので、attractiveと言い換えました。
horriblyは恐ろしいのhorribleから来た副詞で、恐ろしいほどに、という意味ですが、ひどく・・・だ、と程度を表すのに使います。
attractive(魅力的だ)という単語は、相手に告白するときに、I find you attractive. (君を魅力的に思う。君に魅かれてる。)という風にも使います。

posted by Rach at 11:59| Comment(0) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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