みんながモニカの部屋に入ってくると、
レイチェル: Ta-dah! (ジャジャーン!)
このta-dah (ta-daとも書く)は英語字幕がありませんが、日本語のジャジャーンに当たる英語です。
なんとなく、発音も似てますね。
モニカの几帳面さを説明するロス
When we were kids, yours was the only Raggedy Ann doll that wasn't raggedy.
(子供の頃、モニカの「ボロ人形のアン」は、ボロを着てなかっただろ。)
Raggedy Annとは、「ボロ人形のアン」という名前の人形です。
raggedy = raggedで、「(衣服が)ぼろぼろの、ぼろを着た」という意味で、ragは「ぼろきれ、ぞうきん」です。
ぼろぼろの服を着てるのが特徴のアン人形でさえ、几帳面なモニカはこぎれいな格好をさせていた、ということです。
みんなでモニカの几帳面さをからかいます。
チャンドラー: A glass is on the table. There's no coaster. It's cold drink.
It's a hot day. Beads of condensation are inching their way closer to the wood... (テーブルにグラスがある。コースターはない。冷たいドリンクで、暑い日だ。水滴がだんだんと近づいていくんだ、木製の・・・。)
モニカ: Stop it! (やめて!)
恐怖映画でも見たかのような叫び声。
モニカはテーブルにグラスの跡が残るのもいやなようです。
ずっと後のエピソードで、モニカの部屋で「コースターが欲しいんだけど?」と聞いた男性のことを、モニカが一瞬で気に入ってしまうという話もありました。
condensationは「濃縮、凝結、(水蒸気の)水滴」。
コンデンスミルク(condensed milk)は「濃縮したミルク」という意味です。
アル・パチーノの映画に出演できると喜ぶジョーイですが、何の役かをなかなか教えてくれません。
ロス: Come on. Seriously, Joey, what's the part?
(おいおい、冗談抜きで、何の役だよ。)
ジョーイが、アル・パチーノのすごさを語ってばかりで、なかなか本題に入ろうとしないので、seriously(真剣に、冗談抜きに、本当のところ)「どうなんだよ。」と尋ねているのです。
で、その役は何かと言うと、
ジョーイ: I'm his butt double, okay?
(俺はアル・パチーノのお尻の代役だ、わかった?)
He goes into the shower, and then I'm his butt.
(アル・パチーノがシャワーに入ると、俺は彼の尻になってるわけ。)
doubleは、「代役、替え玉、影武者」という意味があります。
アメリカのドラマではよくある手法で、ギャラが高い主役級の俳優は、顔が映らない場合(手だけとかも)、もしくはセミヌードの場合には代役を使うことが多いそうです。
アリーmy Loveでは、アリーの同僚のジョージアが後ろ姿のヌードを披露しましたが、確かそれも代役だったと聞きました。
日本でも、代役を使ってるんでしょうか? (やっぱり使ってるんだろうなぁ。)
ジョーイを励ますチャンドラー
After all your years of struggling, you've finally been able to crack your way into show business. (長い間奮闘努力してきたから、ついに、ショービズの世界の「割れ目」に入り込むことが出来たんだな。)
crackは動詞で「強引に入り込む」、名詞では「お尻の割れ目」という意味があります。
励ましてるのかと思ったら、まだ「お尻」の話をして、ジョーイにいじわるしてます。
ロス: So are you gonna invite us all to the big opening?
(それじゃあ、みんなをオープニングイベントに招待してくれる?)
openingには「(開いている)穴」という意味もあります。
ロスまでもが、まだ「お尻」ネタでジョーイをからかっているのです。
撮影当日、
ジョーイ: I need to borrow some moisturizer. (ローションを貸してほしいんだ。)
モニカ: For what? (何に使うの?)
ジョーイ: What do you think? Today's the big day!
(何言ってるんだよ。今日は大事な日だぞ!)
モニカ: Okay, go into the bathroom. Use whatever you want. Just don't ever tell me what you did in there. (いいわ、バスルームで、何でも好きなものを使って。ただし、そこで何をしたか絶対に話さないでね。)
ジョーイがお尻にローションをペタペタ塗って、鏡で効果を確かめている姿が浮かんできます。
その光景を見てしまったチャンドラー
My eyes! My eyes! (俺の目が、目が!!)
日本語ではわざわざ「俺の」とは言いませんが、英語ではこのようにmyをつけます。
日本語でも、ひどいものを見た時は、「目が腐るー」とか言いますけど、チャンドラーのセリフも似た感じですね。
チャンドラーにフライパンを貸したモニカ
You know, the old Monica would remind you to scrub that Teflon pan with a plastic brush. But I'm not gonna do that.
(ねえ、昔のモニカなら、テフロン加工のフライパンはプラスチックのブラシでごしごし洗うように注意するとこだけど、今の私はそんなこと言わないからね。)
みんなに異常に几帳面だと言われたことを気にしているようです。
でも、昔の自分に例えてでも、言わずにはいられないのがモニカらしいところですね。
2005年07月09日
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