2005年07月15日

フレンズ1-7その5

チャンドラーはガムを噛んでいたら、それが喉につまってしまいました。
ジル: Oh, my God! You're choking! (大変、窒息しかかってるわ。)
格闘技のわざで、「チョーク・スリーパー」というものがあるそうですが、このチョークがchokeです。
首を絞めて、眠らせる(気絶させる)技らしいです。
チョーク・スリーパー自体は和製英語かもしれませんが・・・。

星空を見ながら、パウロはレイチェルにイタリア語で語りかけています。
レイチェルがそれを聞いて、照れているので、
ロス: What'd he say that was so funny. (パウロはそんなに面白いことを言ったのか?)
レイチェル: I have absolutely no idea. (何言ってるか、全然わかんないわ。)
ロス: That's classic. (ありがちなオチだな。)
classicとは、「古典的な、昔ながらの」という意味。
誰かが外国語を話していて、それがわかったかのように応対しておきながら、実は全然わかってない、というのは、よくあるギャグのパターンですよね。
日本語でも、「古典的なギャグ」といいますが、英語でもclassicを使うんですね。

パウロへの想いを語るレイチェル。
The first time he smiled at me, those seconds were more exciting than three weeks in Bermuda with Barry.
(彼が初めて私に微笑んだ時、その数秒間の方が、バリーとバミューダで過した3週間よりもっとエキサイティングだったわ。)
フィービー: Did you rent mopeds? Because I've heard... (バミューダでは、モペットをレンタルして乗った? だって、聞いたわよ・・・)
Oh, it's not about that right now. (あぁ、今はそういう話じゃないのね。)
バミューダの話が出たので、フィービーはバミューダで有名なmoped(モペット、エンジン付き自転車)に乗ったかどうかレイチェルに聞きますが、今はレイチェルのパウロへの気持ちがどんなに高まっているかの話をしている最中。
場違いな質問をしたフィービーに、二人の視線は冷たかった。

レイチェルとパウロの仲を裂こうと、ロスは自分とレイチェルには事情がある、と説明しようとしますが、
パウロ: You have the sex? (君たちはもうエッチしたの?)
ロス: No. Technically, the sex is not being had. (いいや。厳密にいうと、エッチはまだ行われていない。)
遠回しな言い方で説明しようとしていたロスですが、パウロが直接的な言葉を持ち出したので、逆に面食らってしまい、おろおろしてしまいます。
変な受身形の文章になっているところに、彼の動揺が表れていますね。

さらに、
ロス: And if you get in the... (もし、君が中に入ろうとすると・・・)
パウロ: In bed? (ベッドの中へ?)
ロス: No, not where I was going. If you get in the way of us becoming a thing, then I would be, well, very sad.
(いや、それは僕の言おうとしてることじゃない。もし、パウロがレイチェルと僕が仲良くなろうとする間に入ると、僕はとっても悲しくなるんだよ。)
何を説明しようとしても、エッチな話題と勘違いしてしまうパウロ。
英語がわからないわりには、そういう話題の英語には詳しいらしい。
かなりのプレイボーイであることがわかります。
(That's) not where I was going.は「君の言ってることは、僕が向かおうとしていた方向とは違う。僕が言おうとしていたことから、話題がそれている。」という意味です。

フィービー: Look, look! The last candle's about to burn out.
10, 9, 8, 7...minus 46, minus 47, minus 48...
(見て見て! 最後のロウソクが消えかけてる。10、9、8、7・・・マイナス46、マイナス47、マイナス48・・・)
カウントダウンを始めたフィービーですが、0になってもロウソクは消えず、マイナス48まで数えちゃってます。
私も時々、カウントダウンする時に、このギャグを使ってます。
「さん、にー、いち、ぜろ、まいなすいち、まいなすにー・・・」
私は結構面白いと思うのですが、あんまり受けませんけど・・・。

停電が復旧し、ジルはチャンドラーのほっぺにキスをして去って行きます。
後ろ姿をドアのガラスに貼り付いて眺めていたチャンドラーですが、防犯カメラに向き直って、
I'm account number 7143457. And I don't know if you got any of that...but I would really like a copy of the tape.
(僕は、口座番号7143457のものです。今のがテープに録画されてるかどうか知りませんが・・・そのテープのコピー、いただけませんか?)
防犯カメラに訴えてるチャンドラーの気持ち、痛いほどわかります(笑)。

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posted by Rach at 16:05| Comment(6) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おぉ〜!すごい。ただ今、ランキング13位ですね。今、押しまくりましたよ。こういうのも、モチベーションが上がっていいですね。
ところで質問があるんですが、よろしいでしょうか?海外ドラマなどをDVDで見るとき、英語学習を目的とした場合、音声と字幕をどうしたらいいでしょうか?私は一回目は日本語音声・英語字幕です。2回目は気分しだいですが、 Rach さんのおすすめは?(レベルによるとおもいますが、低いレベルの人の場合です)
Posted by sat at 2005年07月16日 01:29
satさん。応援ありがとうございます!!
「押しまく」っていただいたとのこと。ありがたいです。

が、他のランキングサイトと同じように、このサイトも同一パソコンからは一日一回のクリックしか認識しないのかもしれません。(このサイトではその点について特に明言はしていないようですが。)
satさんの熱意が、"大きな1ポイント"に凝縮されてしまったのなら、申し訳ないんですが・・・。
(もしかして、他のランキングサイトへのリンクも押しまくっていただいた、という意味?)
いえ、どちらにしましても、応援していただけるだけで本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いします(笑)

さて、DVDの音声と字幕の切り替えの件ですが・・・。
そろそろ、そういう話も書かなきゃなー、とちょうど思っていたところなんですよ。(ほんと、偶然!)
ということで、書こうと思ったら、satさんのブログでTOEICの変更の話を知り、その話を書いちゃいました。
近いうちに、satさんのリクエストにお答えする形で、記事を書くつもりです。もうしばらくお待ち下さいね。
Posted by Rach at 2005年07月16日 12:54
こっちから、クリックして、向こうからもクリックしときました。これで、INとOUTのポイントゲットです。・・押しまくったというほどじゃないですね^^;
「DVDの音声と字幕の切り替えの件」は、みんなが知りたがってると思います。思えば、こんなコメント欄で書かないほうが良いですね。期待して待ってます。あと、TBありがとうございます。正しいTBですよ。
Posted by sat at 2005年07月16日 22:32
INとOUT・・・ありがとうございます(涙)。
いつも暖かいコメントをいただいて、感謝しています。
励みになります、本当に。
さて、DVDの音声と字幕の件ですが、最新投稿で書いてみました。
が、ながーい文章になった上、次回に続くことになり、ちょっと張り切りすぎたかなぁ。自分なりの哲学みたいなものがあって、熱くなってしまいました。satさんの求めてる答えと違う方向に行ってたらごめんなさい。
Posted by Rach at 2005年07月17日 13:04
こんにちは。Rachさんに以前DVD鑑賞法について質問をしました
ぽんたです。先に「はしょる」方法を勧めていただいたのですが、
ものは試しと、Rach式5段階メソッドで7話までやってきました。
実質20日で7話なので3日に1話のペースになります。

そんな中、この停電の話が特に面白かったのでお邪魔しました。
フィービーのカウントダウンとか(マイナスになってるっ)、
チャンドラーのもごもご会話やビデオテープのお願いとか最高(^^)

こういうシーンは1段階目の英語音声でもなんとなく想像が
つくのでニヤニヤ笑って見ています。ジェスチャーやテンポの
良さで笑わされているというか。(実際には3段階目の日本語
字幕を読むまで意味がさっぱりわかってないんですけど。)

5話のあたりからは、DVDの音声を抜き出し会社の通勤時に
ipodで聞いたり、英語のスクリプトを探して難しい単語を
調べたりしてなんだか空前のフレンズブームになってきました。

Rachさんのお話にあった「その面白さをもっともっと感じたい」
っていうのはこういうことなのかな、と実感しております。
正直飽きっぽいので正直10シーズンまで読了できるか?は
まだまだ疑問ですがもうちょっとやってみたいと思います。
Posted by ぽんた at 2007年07月24日 15:23
ぽんたさんへ
こんにちは。面倒くさい5段階メソッドをお試しいただきありがとうございます(笑)。

このエピソード、面白いですよねぇ。私も大好きです。私は最後の「今のビデオテープのコピーを下さい。」とお願いしているのが最高におかしかったです。

セリフが英語だからと言って、単語がわからないと笑えない、というわけでもないですよね。ジェスチャーやセリフの言い方そのものが面白い場合も多いですし、自分の中で、「今のはわかった、今度のはわからない」と区別していくことで、一体何が原因でわからなかったのかがわかって、そこを理解していこうと努めよう…ということになるのですね。

「自分で調べてでも、その内容を理解したい」と思えることが大切なんだと思います。私の書いた解説は、あくまで「私が調べたいと思ったこと」しか書いておらず、それが他の方の疑問点や興味深い点と一致するとは限らないですからね。他人の解説を読むのと、自分で調べるのとは、全く身に付く程度が異なると思います。

フレンズ大好き!という人は多いですが、それでもファイナルまで全部もれなく見た、という方は少ないようです。面白そうだな、と思うエピソードだけでもいいし、数話分だけでも構わない、そんな風にスクリプトやDVDの英語字幕とつき合わせて、英語のセリフの意味を考えながら見る、ということが大事なんだと思うんですね。

フレンズは日常表現が多いので、まず試しにやってみるのに最適だと思っているだけで、もちろん飽きちゃったら、別の映画やドラマに「浮気」しちゃっても構わないですよ(笑)。というより、自分が「見たい」と思うものを見る、もしくは「読みたい」と思うものを読む、ことが大切です。

このブログでは、その「見方、鑑賞方法」を、フレンズを使って説明している、という感じでしょうか。「空前のフレンズブーム」の間は、つまり楽しく見られている間は、しばらくフレンズを続けてみて下さい。そして、飽きたら、そこで終わっても構わないと思います。途中で終わっても、「それまでに○話分のフレンズを見た」という事実は残ります。見た、という事実が大切なのです。それは英語の問題集をやり遂げた、とか、洋書を読んだ、と同じように、ドラマでオリジナルの英語に触れた、という貴重な体験であり学習なんですね。
例え数話分だったとしても、きっと将来、それがどこかで役に立ちます。この方法を途中でやめたからといって、それまにしてきたことが無駄になるわけではないですから、ご心配なく。気軽な気持ちで、やってみて下さい。
Posted by Rach at 2007年07月25日 10:24
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