先日、「楽しむ! 英語学習」管理人のsatさんからご質問をいただきました。
「英語学習が目的の場合、DVDの音声と字幕をどうすれば良いか」です。
これについては、私がフレンズを見始めた時からやっている方法をご説明します。
ちなみに、この方法はかなり「くどい」方法です。
お忙しい方については、それを「はしょる」方法について、説明したいと思いますが、
まずは、一番オーソドックスと思われるアプローチを。
ざっと段階を説明すると、以下のようになります。
1. 英語音声、字幕なし
2. 英語音声、英語字幕
3. 英語音声、日本語字幕
4. 日本語音声、英語字幕
5. 英語音声、英語字幕
げっ! 五段階も!?
一応、それぞれ理由と意義はあるんです。
順番に説明していきますが、説明が長くなったので、うんざりした方は、速読して下さい(笑)。
自分のくどい説明を読んでみて、自分がかなりくどい人間なんだと再認識して、ちょっとへこんでます(笑)。
1. 「ネタバレ禁止」状態で、「英語音声、字幕なし」
まずは、英語のドラマを見ているんだ、ということで、ネイティブが見ているように見ることです。
フレンズは30分番組(CM抜きのDVDでは正味23分くらいしかありません)ですから、まあ全然わからないとしても、耐えられるレベルかと。
これが2時間近い映画だと、最初に「字幕なし」をお薦めしにくいんですが。
映画でも、初見の場合、私はチャプターごとにフレンズと同じような見方をして勉強してます。
ネタバレ禁止状態で、というのは、そのドラマのトピックを、出来れば知らないままで見た方が望ましい、ということです。
というのは、よく話題の映画で「結末は誰にも話さないで下さい。」という宣伝文句がありますが、それは、内容を知ってしまうと、それだけ感動や驚きが減るから、ですよね。
同様に、ドラマを見るに当たり、そのドラマをどれだけワクワクしながら見れるか、が、そのドラマにどのくらい集中できるか、につながるのです。
キーワードがわからなくて、話の筋が全く読めないということもあり得るのですが、逆にキーワードがわかって筋が理解できた時の感動はひとしおです。
ドラマには動きがありますので、セリフが聞き取れなくても、ある程度は話の流れがわかるものです。
さらに、日本語の情報をカットして、想像力を働かせ、内容を推測する訓練にもなります。
実際問題、他人が話している内容を聞いている時、人はある程度想像力を働かせながら話を理解しています。
相手が話し下手だったら、多少自分で言葉を補って理解しますし、知らない単語が出てきても、いちいち聞き返さず、文脈から意味を判断しようとしますよね。
人間というものは、辞書で調べたみたいにはっきり意味を知らなくても、それが使えるようになるものです。
うちの息子は、最近、「ばり」という言葉がマイブームらしくて、
「ばり暑いし。」(=すごく、暑い。という意味らしい)
とかブツブツ言ってます。
その「ばり」って何? 語尾の「し」って何??
と驚く母(私)。
若者が使っているらしい「ばり」という言葉を、多分お友達が使ってたのでしょう。
本人は、「"ばり"ってどういう意味?」とか友達に聞くことなく、友達が使ってるニュアンスから、だいたいの意味を察したのだと思います。
で、まぁ、カッコイイと思ったのか、最近、頻繁に使うようになったわけで。
ところで、「ばり」って誰が流行らせたんですか? 語源は何? バリバリ?
そういえば、すごく美味しいもののことを「ばりうま」とか言うけど。
ばり、は方言だと聞いたこともありますが。
「ばり」の話はともかく、
ここで私が言いたいのは、単語の全てがわからなくても、ある程度会話は出来る、理解できる、ということです。
そして、単語の意味というものは、使っている事例から推測することで、よりはっきり意味を把握できる、ということ。
知らない単語ばかりの英語でも、知ってる単語から類推したり、セリフをしゃべってる人の表情やしぐさから判断したり、そういうことで、何となくわかってくるようになるものなんだと。
リスニングテストとは違って、状況が目に見えるということは、たくさんの情報を与えられることになります。
それではリスニングの練習にならないかというと、そうではない。
実際は、音だけで判断することの方が少ないわけですからね。(電話くらい?)
そうやって、類推する訓練は、実生活でも必要なことですから。
正直言って、私も最初にDVDでフレンズを見た時は、簡単な挨拶などは聞き取れても、長い文章になるとわけがわからず、時々知ってる単語だけが頭に残る程度、でした。
でも、英語に慣れることがまずは大切。英語のリズム、抑揚、セリフの掛け合いなど、その音声にまずは慣れていくことから始めたいですね。
その状態で、最初は2回見てました。(時間がない方はとりあえずは1回だけでもこのやり方で、ぼーっと見てみてください。)
何か大事なキーワードがあるらしいのに、その意味がわからない時は話が見えないことも多いです。
その場合はあきらめて、次の段階に行きましょう。
やっぱりわからないものは、何回聞いてもわからないものです(笑)。
長くなりすぎたので、第二段階は次回。
To be continued...
(毎回、これも"くどい"、Rachのお願い)
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今回は、まさにサブタイトルどおり「DVD活用で、英語を身につけるコツを伝授」でしたね。なんだか、圧倒されました。すごいです。
自分でも、あまりに文章の「長さ」に圧倒されました。
私って、かなりおしゃべりなタイプなんだな、やっぱり。
これからも、よろしくお付き合い下さい。
ご訪問&情報、ありがとうございます。
どこかの方言だ、とは聞いたことあったのですが・・・。
うちの地方では、「むっちゃ」か「めっちゃ」ですね(笑)。
でも、その「ばり」のニュアンス、よーくわかりますよ。言葉とイメージがぴったりですよね。
ご訪問&コメントありがとうございます。
さらには、「バリ」について詳しく説明していただいてありがとうございました。
方言って面白いですよね。知らない言葉でも何となく「語感」でわかるものも多いし、年代によってちょっとずつ変形していったりしますしねぇ。
関西では very =むっちゃ、ですが、「めっちゃ」と言う人もいるし、「めっさ」とか言うヤツまでいます(笑)。でもそういう言葉を聞くと何だか無性に嬉しかったりするんですよねぇ、なんでだろ?
それから記事を誉めていただいてありがとうございます。くどくど説明したがるのはそういう性格なんでしょうが(笑)、的確に短い言葉で説明できなくて、せめて思ったことをたくさん書いてその中から何か一つだけでも伝わればなぁ・・・という感じです。
私は、録勉(録音勉強)を行っているシニアなのですが、DVDの扱いが分からなくて困っています。
大いに参考にさせてください。
コメントありがとうございます!
貴ブログ、早速拝見させていただきました。録勉の方法を興味深く読ませていただきました。ご自分の声を追加録音される、というところがポイントなのですね。
私はDVDの音声のみを何かに録音して聞く、ということは特にしておりませんでした。主婦で家におり、ずっとDVDをかけっ放しにしておけるので、音声を持ち歩く必要がなかったから、なのですが。
上の記事はかなり前に書いたもので、基本的なところは今でも変わっていないのですが、せっかくのチャンスですので、お返事も兼ねて、補足説明のようなものをここで書くのをお許し下さい。
(コメントが長いのは、私の癖(笑)なのです。申し訳ありません。)
字幕をどう切り替えるかというのは人によっていろんな意見があります。貴ブログで語られているように、まずは日本語で見て、ストーリーを頭に入れてから見る、というのも一つのやり方ですよね。(ある意味、こちらの方が学習者にとってはメジャーな方法なのかもしれません。)
あるいは自分のお気に入りの映画などはすでに内容をよく知っているので、その場合はいきなり英語だけで見てもとっつきやすい、ということもあるでしょう。
人によっていろんなやり方があり、それぞれのやり方で、それぞれ英語をマスターした、という方がおられると思いますので、どれが1番か、というのは決められないと思っています。
ですが、私のやり方には、私なりの持論が込められています。
第一段階で、「ネタバレ禁止」状態で、「英語音声、字幕なし」で見る、というのは私流DVD学習法の一番重要なポイントです。
理由は上に書いた通りですが、さらには今の自分が字幕なしでどこまでわかるか、を確認する、というのもあります。
私は自分がこの学習法を始めてから、ほとんど全てのDVDはこのやり方で見ています。(今はかなりはしょって3段階くらいですが、必ず最初に字幕なし英語音声で見ます。)
そうすると、このドラマはわかりやすい、とか、この映画は聞き取りにくい、とか、そういう比較もできます。自分の得手不得手がわかる、とでもいいましょうか。
最初に何の予備知識もない状態で、パッと見てどのくらいわかるか、で、今の自分のリスニング能力が一番はっきりと認識できるんですよね。
ですが、上にも書いたように「わからないものは何回聞いてもわからない」ので、この第一段階を必要以上に繰り返す必要はない、と思っています。
今の自分を知る、ただそれだけと言っても過言ではありません。
また、最初に見て「全然わからない!」と打ちひしがれてみることも必要なのだと思っています。そのショックが大きいほど、学習を進めるにつれ、少しずつわかってくる感じが実感できます。
私は最初にパイロット版(第1話)を見て、もう、「全く、全然」わからなかった時のことを今でもよく覚えています。
そんな私でも、ずっと続けて聞いていれば、普通のドラマ(あまり専門用語のないドラマ)なら、ほとんど問題なく聞き取れるようになりました。
あくまで私の勝手な意見なので、ほんの参考程度に考えていただければ幸いです。学習者にはそれぞれの「持論」というのがあって、それが自分に合うかどうか、というのは自分で試してみないとわからないものだと思っておりますので…。
「録勉」頑張って下さいね!
こちらのブログを拝見して、私の場合は、『Sex and the City』で同じような勉強法でブログを始めました。
いつもとても参考にさせていただいております。
ブログ作成の際も、フォーマットやタイトルまでかなり似ているのです。
(もしかしたら気を悪くされるかも・・・)
そのうえでさらにあつかましいお願いなのですが、こちらのブログをリンクした上で、RachさんのDVD学習法を要約した記事を書いてもよろしいでしょうか?
もしだめなら、それでも構いませんし、サイト自体も似過ぎているということであれば変更を加えたいと思います。
ほんとうにあつかましいお願いで恐縮ですが、ご返事いただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
EMI
はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。
また、拙ブログを参考にしていただいているとのこと、光栄です。
海外ドラマを見ながら生きた英語を学ぶことは、非常に有効だと私は思っています。いろんな方がいろんなドラマを取り上げて下さると、そこでまたドラマを使った英語学習の楽しさ・面白さに気付いて下さる方が増える…それがとても嬉しいです。
SATCは8月に映画も公開されますよね。私も1-1と1-2をDVDで見ました。今は子供の夏休みで、まとまった時間が取りにくいのですが、またじっくり鑑賞していきたいと思っています。
それから、私のDVD学習法に関する記事を書いて下さるとのこと、ありがとうございます。DVDをどのように見るか?は人それぞれだし、「私はこんな風にやっています」というものに過ぎませんが、それを紹介していただけるのは嬉しいです。どうかよろしくお願いいたします。
この「DVDの音声と字幕」という記事はなんと「3年前」(!)のもので、基本的なラインは同じですが、ちょっと説明不足なところもあります。
(その3)で触れている「はしょる3段階」について、今の私は、第2段階は「日本語音声、日本語字幕」をおすすめしています。(最近出した自分の本でもそう解説しています。)
私の学習法の記事で、わかりにくいところがあれば、ご遠慮なくご質問して下さい。
ブログ、頑張って下さいね。
快諾&温かいお言葉をいただきありがとうございます!
早速記事にさせていただきました。
「日本語音声・日本語字幕」ではまだ観たことがないので、Rachさんの本、チェックしてみようと思います。
それにしても、「日本語音声・英語字幕」という方法は目からウロコでした!ニュアンスがとてもつかみやすいです。
今後ともお世話になると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
EMI
ご丁寧なお返事、ありがとうございます。
貴ブログで私の学習法を詳しく紹介して下さって、また拙著も紹介して下さって、ありがとうございました!
日本語字幕の文字数制限(何秒に付き何文字)というのはかなり厳しくて、あの短い文字数でニュアンスを出しておられる字幕翻訳者の方々のすごさをいつも感じています。
フレンズのような「友達のやり取りの会話」が続く場合は、日本語音声の方が、その会話の雰囲気やニュアンスを掴みやすいように思います。
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします!
英語学習についてで、英語力がほとんどゼロの状態の場合は
やっぱり海外ドラマで字幕なしなどで見て学ぶ前にある程度?
学習してからでないと難しいでしょうか?
いきなり質問ですみません(汗
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。
海外ドラマを教材として学ぶ、というのは、結構レベルの高い話なんですよね。それは、TOEIC 高得点者のような方々でも、「ドラマのセリフを理解するのは難しい」とおっしゃっていることからもわかります。
ただ、そのように、ハードルが高いと思われている学習法ではありますが、私は英語初心者の方でも、この学習法は効果的だと思っています。
以前に、
学習法から何を学ぶか? (私が著書で訴えたかったこと その2)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471172.html
という記事で書いたことがあるのですが、私は「海外ドラマを使ったDVD学習法」には、以下の利点があると考えています。
1. DVDの音声と字幕を切り替えて見ることで、「使えるフレーズのストックがたまっていく」という「即効性の効果」がある。
2. その英語のセリフそのものをじっくり調べることによって、「英語のジョークを英語のままで理解できる」という「深いレベルに到達」できる。
英語初心者の方の場合は、1. の効果がまずは期待できるのではないか、ということですね。
英語力を高めるためには、単語力、文法力など、さまざまな知識が必要になってきますが、まずはドラマで頻出する簡単なフレーズを、自分の中にストックしていくことが大切だと思うのです。
「ある程度学習して知識や自信がついてから、海外ドラマに手を出してみる」というのも一つの方法ですが、私は、ドラマで「ネイティブの話す本当の英語」を浴びながら、そのセリフを理解するための知識であると認識した上で、文法なり単語なりを学ぶ、という「並行学習」が効果的だと思います。まずは英語の知識をつけてから…となると、受験勉強の延長みたいになってしまって、途中で嫌気がさしてしまうというか(笑)、勉強のための勉強みたいになってしまう気がするのですね。一見つまらない文法事項であっても、セリフのニュアンスをより理解するためのツールだと思えば、文法学習も楽しくなってくるものです。
私がフレンズ記事を書く場合に、セリフを理解するための文法事項なども同時に説明することがありますが、例えばそれを読んでみて、よく知らない文法事項であったなら、ご自分で文法書を紐解くなどして調べてみる…というような方法はいかがでしょうか?
最初は本当にわからないことだらけです。ですから、わからない、としょげてしまうのではなくて、少しずつでもわかる部分を増やしていく、わかる部分ができてくるのを喜ぶ、という気持ちで、焦らず学習して行かれることをお勧めします(^^)
上に書いたことで、わかりにくい点などございましたら、どうかお気軽にご質問下さいね。
早々に返事を頂いて、ありがとうございます<m(__)m>
>セリフのニュアンスをより理解するためのツールだと思えば、文法学習も楽しくなる、とお聞きして、セルフを深く理解したいから自ら進んで調べたり楽しみながら、自然に学習出来たら!!と、私も強く思いました!
やっぱり楽しみながら学んでいければ気持ちも違いますよね!
ご紹介していただいた記事もじっくり読ませ頂き深く納得しました。
突然に質問にもかかわらずお返事をいただき、
色々と教えていただいて、ありがとうございしました。
また過去記事へのコメントですみませんでした。
よろしくお願いします。
またまたすみません(>_<)
もう一つお聞きしたいのですが、人によっては映画などで学習する場合最初に、
英語音声+日本語字幕だったり、日本語音声+英語字幕だったりと
様々な方法を紹介させていて、まったくの英語初心者の場合だと最初どの見方で見れば良いのかこんがらがってしまいます(@_@;)
こればっかりはやはり実際試してみるしかないですよね・・。
また、Rachさんはもともと英語は得意だったのでしょうか?
もちろん人それぞれあった学習方法があるのは承知なのですがなんだかよくわからなくなってしまいました。
何かアドバイスいただけたら幸いです(/_;)
ご丁寧なお返事のコメント、ありがとうございます。
海外ドラマなどのDVDを教材として英語を学んでおられる方は多くおられて、それぞれの方の方法というのが存在しますよね。
「まずは日本語字幕で見て、内容を頭に入れてから、英語音声にして見てみる」というパターンが多分、一番多く、また一番一般的なやり方のような気がします。
私は決してそれを否定するものではありませんが、最初に日本語という「答え」を見てしまうことで、自分のわからない部分をはっきりさせにくいという点があるのでは?と思ったので、私は「英語音声、字幕なし」を第一段階にしています。
私的には、初心者の方もまずはこの方法(第一段階:英語音声、字幕なし)でやってみることをおすすめしています。わからない、というのは、「どれほどわからないものなのか」を、まずは自分自身で体験してみる必要があると思うのです。
「やはり実際試してみるしかない」というのは全くその通りで、「英語音声、字幕なし」で見るのがあまりにも苦痛だ、ということになると、もちろん、別のやり方に変えていただいて構わないと思います。人が言う方法はあくまでその人が考えるベストであって、万人に当てはまるものではないですから、学習法というのは、いろんな方の意見を聞いた上でいろいろ試してみて、自分の合った形にカスタマイズしていくのが一番効果的だと思います。
ですから、「こう言われたからこうしなくちゃ」とあまりご自分を縛らずに、自分が楽しいと思えるやり方で、また効果を感じられるやり方で続けて行かれることを願っています。
私が「もともと英語が得意だったか」については、そうですね、学生時代から、英語は得意科目の1つでした。私の年代(共通一次世代と言いますw)は、受験にリスニングがなかった時代なので、学生時代はリスニングは全く勉強していません。
その当時に英語が得意だった、というのは、いわゆる書き換え、穴埋めなどの文法問題が得意だった、ということになりますね。日本語の国文法も好きでしたから、そういう「文法系」のものが、パズルのように感じられて好きだったようです。英文解釈については、得意ということでもなくて、今から考えると、「ごり押しで日本語に直すような無理やり感」で解いていたような気がします。当時の自分の訳し方を今見ると多分、「英語のセンスのかけらもない」と思うでしょうね(笑)。
文法ばかり学ばせる、と何かと批判の多い受験英語ではありますが、私にとっては受験時代に学んだ英文法の知識が、32歳からの英語やり直し学習をする上での大きな武器になったことは間違いありません。私の場合はそうでしたが、だからと言って、受験英語の文法が嫌い、という方が圧倒的に不利だと思っているわけでもありません。受験英語の文法は「文法問題を解かせるための知識」でしかないので、面白くない人には全く面白くないだろうと思うからです。文法が面白くない、というより、文法の教え方と学び方が面白くない、んだろうと。
海外ドラマのDVDを見て、セリフを解釈しながら、同時に文法事項も学んでいく、という方法であれば、つまり、少し前のコメントに書いたような「セリフのニュアンスをより理解するためのツールだと思えば」、本当に文法学習も楽しくなると思っています。受験のような、重箱の隅をつつくような事柄はどうでもよくて、もっと大きな視点から見た「英語のルール」みたいなものを知ることが、英語力向上には必要だと思うのですね。
ですから、文法知識は必要になってくるけれど、受験みたいなノリで学ぶ必要はない、ということです。完了形や仮定法の仕組みを知ることで、セリフのニュアンスもわかる、という流れで学んで行っていただきたい、ということですね。
また、何かご質問がありましたら、ご遠慮なくどうぞ(^^)
>「まずは日本語字幕で見て、内容を頭に入れてから、英語音声にして見てみる」というパターンが多分、一番多く、また一番一般的なやり方のような気がします。
そうなんです、この方法を本当によく目にします。
>最初に日本語という「答え」を見てしまうことで、自分のわからない部分をはっきりさせにくいという点があるのでは?
確かにそうですよね。
自分の>「どれほどわからないものなのか」を体験してみたいと思います。
難しいこともあるかと思いますが、楽しみながら学んでいけたらと思います。
Rachさんに色々とアドバイスを頂いて、大変助かりました。
またまたありがとうございました<m(__)m>
また、度々失礼をいたしました(>_<)
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。
いろんな方がそれぞれの学習法を提示されると思うのですが、ご自分で「いけそうかな」と思われるものをとりあえずやってみて、だんだんご自分に合った形に修正して行かれるのがやはり一番良いのだろうと思います。
是非、楽しく続けられる方法を探してみて下さいね。
あれからDVDを見たりといろいろと考えみたのですが、
私は英語力が、というのは文法が中学1年の1学期の途中で止まってしまっている状態なので、DVDでの学習方法はやはりレベルが高すぎてしまい、並行学習というのは難しくまず今は中学レベルの文法の参考書を購入し、最低限中学レベルの文法はちゃんと理解しなければと、勉強をしています。
はじめ英語力がほとんどゼロの状態と言いましたが、これ程のレベルだとは思いませんよね、すみません(/_;)
そこで今している中学レベルの文法学習が一通り終わった場合、
やはり高校レベルの文法もちゃんした方が良いでしょうか?
よく中学で習う英語はとても大事な部分だと言いますが、中学レベルの文法学習を終えた次に、DVDでの学習は私の場合だとやはり高度なことで難しくてダメかな・・といろいろ考えているのですが、
すみません、またその勉強方法についてアドバイスを頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。何度もコメントを入れていただくことになってしまい、申し訳ありませんでした。とりあえず、こちらでお返事させていただきますね。
私の考えでは、中学レベルの文法学習が一通り終われば、それでDVD学習への準備はできているように思います。高校レベルの英文法になってくると、テストの文法問題を解かせるための「重箱の隅をつつく」的な細かい話が増えてきて、実際の「英会話」とどんどん乖離していってしまう気がするのですね。
「中学高校と英語を長年学んできたのに、映画やドラマのセリフはチンプンカンプン」みたいな話をよく聞きますが、それは高校で学ぶ英文法の事項では網羅できない部分があるからだと言う気がします。高校の英文法をしっかりやったからわかるようになる、というものではなく、「少々ベクトルが違う」というのでしょうか。ですから、受験英語が得意であっても、TOEIC の高得点者であっても、ドラマの英語は難しい、という感想を持つことになるんだろうなぁ、と思うのです。
ということで、中学レベルの英文法を一通り学ばれるのは効果的だと思いますが、高校レベルも理解しなくちゃ…と思われる必要はないかな、と思います。ただ、手元に参考書として、高校レベルの文法書も置いておかれるのは良いことかもしれません。いちから全部理解しようとするのではなく、例えば、セリフに関係した文法事項についてもう少し掘り下げて調べてみたいと思った時に、その項目だけ少し読んでみる、みたいなことを繰り返すだけでも、だんだんその文法事項に慣れてくる効果があるように思います。
上の説明でわかりにくい点がございましたら、どうかご遠慮なくお尋ね下さいね。
お返事をありがとうございます!!<m(__)m>
とてもわかりやすく的確なアドバイスをありがとうございます。
>高校レベルの英文法になってくると、テストの文法問題を解かせるための「重箱の隅をつつく」的な細かい話が増えてきて、実際の「英会話」とどんどん乖離していってしまう気がするのですね。
そういうものなのですか。試験用というかそんな感じのものになってしまうのですね。
>手元に参考書として高校レベルの文法書も置いてセリフに関係した文法事項について・・その項目だけ少し読んでみる
というのはとても良いですね!
やっぱり英語学習はドラマのセリフに限らず、好きな英語の歌詞やよく見る海外の番組などでこの人の言っていることを理解したいという、そういう強い思いが大事ですよね。そのことを常に頭においておくと学習が辛くなってしまった時でも楽しい気持ちで出来ます。
今は中学レベルの文法学習はきちんとやって理解出来るようにまずは頑張りたいと思います。
話が変わりますが急に暑くなってきたのでお身体にお気を付け下さいね。
アドバイスを本当にありがとうございました。
こちらこそいつもご丁寧なお返事、ありがとうございます。
「わかりやすく的確」と言っていただけて光栄です。
理解したいと強く思う英文があって、それを理解するために英文法を学んで行く、というのが、結局、英文法を一番しっくり理解できる方法なのだと思います。日本の受験英語は、「テストに出しやすい箇所を学ぶ」みたいになっていて、生きた英語と切り離されてしまっているのが問題なんだろうなぁ、と。
また、温かいねぎらいのお言葉もありがとうございます。少し前の梅雨の頃は、「今年は何だか涼しいな」とか思っていたのですが、ここ数日はもう全国各地、猛暑日続きですものね。ももさんもどうかお身体にお気を付け下さい。そして、楽しみながら英語学習を続けて行って下さいね(^^)