2005年07月22日
フレンズ1-8その3
おばあちゃんの遺品があふれかえっている棚。その奥に入ったロスは、
Here's my retainer! (僕の歯列固定装置だ!)
retainerとは、歯並びを矯正した後、その歯並びを固定させるために取り付ける固定・保定装置のこと。
retain は「保持する、維持する」という意味。
アメリカ人はほとんど子供の時に歯を矯正するらしいですね。
だからみんなあんなに歯並びがきれいなんだ。
日本人は八重歯がかわいらしいアイドルも多いですが、アメリカでは八重歯はチャームポイントではないそうです。
ファインディング・ニモでも、ニモを欲しがっている女の子(歯医者さんの姪)が歯列矯正器をつけていました。
かなりのわがままやんちゃ娘で、あの矯正器が良いアクセントになってましたね。
また、Mr.インクレディブルでも、赤ちゃんのジャック・ジャックのベビーシッターをしていたカーリという女の子が、同じく歯列矯正器をつけていました。
歯列矯正器って、まだ子供であることを示すわかりやすいアイテムなんですかね。
モニカのパパ: When my time comes, I wanna be buried at sea. (私が死ぬときがきたら、海に埋葬して欲しい。)
my timeは「私の時、つまり私の死期」。
「私が死んだら・・・」などと言い始めるので、「その時は、後を頼むぞ。」とか悲しい話になりそうかと思ったら、埋葬場所を指定しているだけでした。
それも楽しそうという理由だけで。
「埋葬する」という意味のburyはブリーではなく、「ベリー」と発音しますので、注意して下さい。
同僚はチャンドラーに昨日ゲイだと勘違いしてたことを謝りますが、チャンドラーは、
Don't worry about it. Apparently, other people have made the same mistake.
(気にしないでよ。どうやら、他の人たちも同じ間違いをしてたようだから。)
同僚のシェリー: Okay. Phew! (そうなの。ふうー。)
apparentlyは文章全体を修飾して、「どうやら・・・(以下の文章)らしい」という意味になります。
phewは「ヒュー」と発音しますが、手を顔からパッと離す仕草がつくことが多いようです。
冷や汗をぬぐう仕草かと思うのですが、どうなんでしょうか。
後のエピソードでも、フィービーが同じジェスチャーでPhew!と言ってるシーンがありました。
日本語でも安心した時に、「ふうー。」と言いますが、音も何となく似ていますよね。
ローウェルならお似合いだったという同僚に
チャンドラー: Lowell? Financial Services Lowell? That's who you saw me with?
(ローウェル? 財務課のローウェル? 彼とデートさせようとしたの?)
同僚: What? He's cute. (何で? 彼、可愛いわよ。)
チャンドラー: He's no Brian in Payroll.
(ローウェルは給与担当のブライアンほどじゃないよ。)
紹介しようとした人が、大した人じゃないと知って、自分から名前を挙げてしまうチャンドラー。
墓穴掘ってます(笑)。
チャンドラー: The point is, if you were gonna set me up...I'd like to think it'd be with somebody like him. (俺が言いたいのは、もしデートをセッティングするつもりだったなら、彼みたいな男を選んで欲しかったって思うだけだよ。)
同僚: I think Brian's a little out of your league.
(ブライアンはちょっと高嶺の花なんじゃないの?)
チャンドラー: Excuse me. You don't think I could get a Brian? Because I could get a Brian. Believe you me...I'm really not.
(ちょっと待て。俺にはブライアンを落とせないとでも? ブライアンみたいな男なら、ものにできるさ。本当だぞ。・・・[気まずくなり]俺はゲイじゃないからな。)
言い訳すればするほど、深みにハマっていきます。
The point is...は「私が言いたいのは・・・ということだ。」という意味。
「私の話のポイントは、重要な点は」というニュアンスです。
leagueはメジャーリーグのリーグで、「グループ、仲間」という意味なので、out of one's leagueは「グループの仲間以外の、同類ではない、手の届かない」、つまり「高嶺の花の、高望みの」ということになります。
ブライアンとは釣り合わないと言われて、ムキになるチャンドラー。
やっぱりチャンドラーはもしかして・・・。
捨てゼリフで「ゲイじゃないぞ」、というのも却って寂しく聞こえます。
(2009.7.9 追記)
以下の記事で、この部分に当たるシーンの追加説明をしています。
興味のある方は覗いてみて下さい。
フレンズ1-8その6
(追記はここまで)
おばあちゃんの靴を探していて、あるものを発見して、懐かしむロス。
Just Nana's stuff. (おばあちゃんのものだよ。)
それは、どこからでもくすねてきたという(笑)、ダイエット甘味料のSweet'N Lowの袋。
どれだけ貯めてあったのか、ロスの頭の上に、雪崩のように落ちてきました。
おかしいけれど、ちょっとしんみりしちゃうシーンですよね。
(Rachからの寂しいお知らせ)
ここ数日、スパムトラックバックが頻繁に来るようになりました。
削除しても削除しても来るんです。
ネットで調べたら、同じようにスパムTBに悩んでいる方、多いようですね。
そこで、スパム対策として、「トラックバックを受け入れない」という設定にすることにしました。さらに、プラグイン(サイドバー)内の、「最新トラックバック」の項目も非表示にしました。
今までいただいたトラックバックは嬉しいものばかりだったのに、非常に残念なんですが、これが最も効果的な対策かと思うので・・・。残念なお知らせでした、くすん(泣)。
いままでも疑問の残るエピソードはあるのですが、「こういうこともあるんだろう。」と、適当に納得することもしばしば。
でも、皆様の白熱したやり取りに刺激され、圧倒されつつも私の向学心もチョロチョロと芽をだしてきました。ありがとうございます。
ところで、この記事のなかのチャンドラーのセリフ。You don't think I could get a Brian. Because I could get a Brian. Believe you me‥をおしえてください。
Brianに a がつくのはなぜ?この場合のbecauseの使われ方は? belive you me とは、誰を信じろということでしょうか?
一度気になったら先に進めなくなりました。
よろしくお願いします。
はじめまして。コメントありがとうございます。私の本からブログを知っていただいたとのこと、とても嬉しいです!
拙著に書いたことにも繋がりますが、
>「こういうこともあるんだろう。」と、適当に納得することもしばしば。
ということも大切なんですよね。やはり初めから全てを納得することは不可能なので、今の自分のわかる範囲でいろいろ調べてみた上で、納得して次へ進むことも必要です。進んでいくうちにわかってくること、というのは本当に多いので。
さて、いただいたご質問ですが、非常に興味深い質問だと思ったので、一つの記事として(恐らく木曜日くらいに)投稿したいと思います。この上の記事からその新しい記事にリンクをはるようにします。
申し訳ありませんが、もうしばらくお待ち下さいませ。