2005年07月29日

フレンズ1-9その4

チャンドラーが興奮してやってきます。
The most unbelievable thing has happened! Underdog has gotten away!
(最も信じられないことが起こった! アンダードッグが逃げ出したんだ!)
Underdogとは、1960年代後半から70年代前半にかけて9年間アメリカで放送されていたUnderdogというアニメの主人公です。
このエピソードの中で、感謝祭のパレードの様子が3シーン挿入されますが、最後に出てきたウルトラマンが飛んでるようなポーズの赤い服を着た犬がUnderdogです。
チャンドラーは、このバルーンが飛んでいったという話をしているのです。
ちなみに、underdogとは今年(去年?)の流行語の「負け犬」という意味です。("負け犬"という言葉、私はどうも好きになれないなぁ・・・)

モニカ: Got the keys? (カギ持った?)
レイチェル: OK. (オーケー。)
この会話が後に大喧嘩の原因になるのですが・・・。

元妻のキャロルの家で、お腹の赤ちゃんに話しかけようとするロス。
ロス: Where am I talking to here? (どこに話しかけたらいいの?)
There is one way that seems to offer a certain acoustical advantage, but...
(音響学的な効果を生みそうな方法がひとつあるんだけど・・・)
ロスは「赤ちゃんが出てくるところ」(キャー、やだぁ〜!!)から話しかけたらいいんじゃないかなー、と提案しているわけです。
acousticはアコースティックギター(エレキギターではない、生の楽器のギター)のアコースティックですが、発音は、「アクースティック」になります。

ちなみに、キャロル役の女優さんがこのエピソードから代わっています。
こういうことはアメリカではよくあるようで、活躍の場が少ないとか、別の方面で頑張りたいとかの理由で、途中でキャストが交代するそうです。

アンダードッグの逃走を見て大喜びの5人ですが、部屋のドアを開ける時になって、
レイチェル: You've got the keys. (モニカがカギを持ってるわよ。)
モニカ: No, I don't. (いいえ、私は持ってない。)
レイチェル: Yes, you do. When we left, you said, "Got the keys." (いいえ、あなたが持ってるわ。出る時に、あなた言ったもの。「カギ持った。」って。)
モニカ: No, I didn't. I asked "Got the keys?" (いいえ、そうは言ってないわ。私は尋ねたのよ、「カギ持った?」って。)
レイチェル: You said, "Got the keys!" (モニカは「カギ持った!」って言ったわ。)
押し問答をする二人。
日本語と違い、英語では主語を省略することはあまりありません。
つまり、英語にとって主語は大事なんですが、このシチュエーションではまさにそうですね。
モニカが"Have you got the keys?"と質問していれば、誤解は生まれなかったのに・・・。
レイチェルはモニカが"I've got the keys."「カギは持ってるから。」と言ったと勘違いしたんですね。
ちなみに、have gotは「持っている」という意味です。
さらに、この押し問答でのポイントは、yesとnoの使い分けです。
上のセリフの3行目、日本語では「いいえ、あなたが持ってるわ。」としましたが、英語ではYes, you do.です。
日本語の「はい、いいえ」は相手の言ったことを肯定するか否定するかで決まりますが、英語の場合は、後に続く文章が、肯定文か否定文かでyes, noが決まるのです。
日本語の「いいえ、あなたが持ってるわ。」をそのまま直訳しようとして、"No, you do."と書くと間違いです。

ここで、日本人が間違いやすい、否定疑問文についてお話します。
否定疑問文で尋ねられたら、その答えの「内容」が肯定ならyes、否定ならnoを使うのです。
例えば、Can't you speak English?「英語がしゃべれませんか?」に対して、
「いいえ、しゃべれます。」はYes, I can.
「はい、しゃべれません。」はNo, I can't.
になるのです。
つまり、否定疑問文ではなく、普通の疑問文で尋ねられた場合(Can you speak English?)の時の答えと同じになる、ということです。

ジョーイの持っているスペアキーをいろいろ試してみるが、なかなか扉は開きません。
七面鳥が焦げちゃうとイライラするモニカに、
ジョーイ: I got one keyhole and a zillion keys! You do the math.
(一つの鍵穴に対して、数え切れないくらいのカギがあるんだ。計算してくれよ。)
zillionは、million, billionから派生した口語で、「無数の、すごい数の」という意味になります。
さすがにzillionは大袈裟ですが、それにしても、一体どこのスペアキーをこんなにたくさん持っているのでしょう。
math = mathematics(数学)ですから、do the mathで「数学をする、計算をする」という意味になります。

(Rach、毎日頑張ってます)
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posted by Rach at 15:07| Comment(0) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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