ついに怒り出すモニカ、せっかくみんなのリクエスト通りの料理を作ったのに・・・と泣きながらわめいています。
チャンドラー: Monica, only dogs can hear you now. (モニカ、言ってること、犬にしかわかんないよ。)
泣きながらしゃべる声が、まるで犬の鳴き声のように聞こえるからです。
ついにみんなは大喧嘩。ふてくされて黙り込んでいますが、
フィービー: Ugly Naked Guy's taking his turkey out of the oven. (裸のブ男が、七面鳥をオーブンから出してる。)
Oh, my God! He's not alone. Ugly Naked Guy is having Thanksgiving dinner with Ugly Naked Gal.
(まあ大変。彼は一人じゃないわ。裸のブ男が裸のブ女と感謝祭のディナーを食べてる。)
galは「ギャル」(死語?)です。girlが変形したもの。
それにしても、「裸のブ女」ってどんな人?
(というより、「ブ男」とはいうけど、「ブ女」って言葉はないような・・・)
このエピソード以降、この女性は登場しなかったように思いますが・・・
イメージがわきにくいから? イメージしても、ちょっとつらいから?
フィービー: It's nice that he has someone. (彼も誰かがそばにいて、良かったわね。)
このフィービーの一言で、「フレンズ」はお互いの大切さを知り、仲直りします。
ちょっとベタな感じもしますが、ここは素直に「友達っていいな。」と思える方が、フレンズの良さを楽しめると思います。
なんか、すっごい喧嘩しても、結局、仲直りできちゃうっていうのがこのドラマの良さなのです。
日本のドラマはどうしても「恋愛」がメインになるのでこういう雰囲気のドラマってあるかなぁ?
実は日本のドラマはあまり見ないんですが、思い出すのは「白線流し」くらいかな?
仲直りした6人は、ディナーを囲みます。
チャンドラー: Shall I carve? (お切りいたしましょうか?)
レイチェル: By all means. (ぜひ、お願いします。)
carveは「(食卓で肉などを)切る、切り分ける」という意味です。
アメリカでは、七面鳥の丸焼きを切り分けるのは、男の仕事だとされているそうです。
なかなか女の細腕では、てごわそうですもんね。
食パンをモニカとジョーイが分けようとします。
フィービー: You guys have to make a wish. (願いごとをしなくちゃいけないわ。)
願いごとをしながら、食パンを引っ張り合う二人。
フィービー: You got the bigger half! What did you wish for? (ジョーイが大きい方を取ったわ。何をお願いしたの?)
ジョーイ: The bigger half. (「大きい方」が欲しい、って。)
いかにもジョーイらしい願いごとでした。
願いが叶って、良かったね、ジョーイ。
チャンドラー: All right, I'd like to propose a toast. (オーケー、俺が乾杯の音頭を取るよ。)
proposeは「提案する、結婚を申し込む(プロポースする)」という意味もありますが、propose a toastで、「乾杯の音頭を取る」という意味になります。
乾杯はCheers!と言っているのもよく見かけますね。
どうしてtoastかと言うと、乾杯の飲み物にトースト(焼いたパン)を入れていたから、と聞いたことがあります。
乾杯のついでに、
ロス: Here's to a lousy Christmas! (最低のクリスマスになりますように。)
レイチェル: And a crappy New Year! (そして、くだらない新年が迎えられますように。)
Here's to...!は「・・・に乾杯! ・・・がありますように。」という意味。
lousyはもともと「シラミがいっぱいの」という意味で(シラミは、単数形はlouse、複数形はlice)、
そこから、「最低の」という意味になります。
また、crappy(くだらない)もcrap(うんち)から来た言葉です。
お食事中の方、ごめんなさい。
ラスト、地下鉄にある、例のポスターの前に立つジョーイ。
性病のことが書いてある部分を剥がすと、下には別のポスターの文字が。
"Bladder Control Problem?" (尿漏れが心配ですか?)
"STOP WIFE BEATING" (妻への暴力はやめて)
"HEMORRHOIDS?" (「ぢ」ですか?)
そして、もう一枚めくると、
"WINNER OF 3 TONY AWARDS" (トニー賞3部門で受賞)
トニー賞とは、アメリカ演劇界の権威ある賞のことです。
お芝居をやっている俳優のジョーイには、憧れの賞なわけですね。
これで良し、とニヤリとして去っていくジョーイでした。
(Rachからのお願いです)
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英語を喋れるようになりたいと思いながらも、なかなかモチベーションが上がらずにいたのですが、このサイトを見つけてから本当に楽しく英語に触れることができるようになりました。
最近は毎日1話分ずつ読ませていただくのが日課になっています!まだまだ始めたばかりですが、これからも頑張り続けてRachさんのように実力をつけていきたいです。
本当に読み応えのある楽しい情報を提供してくださってありがとうございます。これからも頑張ってください!!私もがんばります!
はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。
「英語に楽しく触れることができる」と言っていただけて光栄です。私もこのブログを楽しみながら書いているのですが、やっぱり続けるコツは、楽しいと思えるかどうかなんだろうと思います。
この1-9話あたりだと毎日1話ずつ読むのが良いペースだと思いますが、だんだん話が進むにつれ、(その23)とかまであるエピソードもあるんですよ。我ながら、どうしてここまで解説が長くなったのか不思議なんですが・・・(笑)。
できるだけ英語に関する様々な情報が提供できるように、これからも頑張りたいと思います。みぃさんも頑張って下さいね!
ここはモニカが興奮してかなり超音波のような黄色い声を発してたので犬笛みたいに犬にしか聞こえないと言ってると思います。
犬笛かぁ…。確かにそんな感じですね。犬笛というのは人間には聞こえない超音波の周波数の音が出るんでしたね。
シーズン2のセリフになるのですが、
フレンズ2-17その16
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470470.html
で、
ロス: Mon, you've gone ultrasonic again, all right? (モニカ、また超音波になってるぞ、大丈夫か?)
というのがあります。その声がまさにこの「犬にしか聞こえない」声でした。
私は上の記事を書いた時に、声が犬の声みたいでわからない、つまり、「人間には、モニカのしゃべる犬語がわからない。」という意味で言ったのだと思ったのですが、それだと、only dogs can understand you now. になるでしょうか?
can hear 「聞くことが出来る、聞く能力がある」ですから、人間には聞くことのできない周波数の音、ということになるんですね?
やっぱり hear がポイントですよね。
いつも楽しくこのブログで勉強させていただいています。
このブログの勉強法を始め、おかげさまで先月TOEIC900点を突破することができました。(目下、990点をめざし勉強中です。)
お礼とご質問をかねてコメントさせていただきました。
裸のブ男がターキーをオーブンから出しているシーンについてなのですが、
Phoebe: Ugly Naked Guy's taking his turkey out of the oven.
All: Who cares?
Phoebe: He just sat in gravy.
この会話の
"He just sat in gravy."
はどのように解釈すればいいのでしょうか?
実は、英語字幕しかでないDVDしか持っていないため日本語訳が分からず、解釈することができませんでした。
彼はgravy sauceの入った入れ物か何かに座ってしまったのでしょうか?
もしかしたらすごく初歩的なことを質問してるのかもしれませんが、ご返信いただければ幸いです。
いつも詳しくわかりやすい解説をありがとうございます。
これからもどうぞ頑張ってください。
kuroneko
TOEIC900点突破、おめでとうございます! 私の勉強法が何らかのお役に立てたのであれば、とても嬉しいです。この勢いで是非、満点も取って下さいね。点数という形で結果が出れば、やはりそれは自分の自信となりますものね。
さて、ご質問のセリフですが、「みんなが大喧嘩した後、気まずい空気が流れているシーン」の最初の部分…ですよね?
実は私の持っているDVD(日本で発売されたもの)では以下のようになっていて、ご質問の部分 He just sat in gravy. というセリフが存在しないのです。
窓の外を見て、
フィービー: Ew! (うえー。)
レイチェル: What? (何?)
フィービー: Ugly Naked Guy's taking his turkey out of the oven. Oh, my God! He's not alone. Ugly Naked Guy is having Thanksgiving dinner with Ugly Naked Gal. (裸のブ男がオーブンからターキーを取り出してるわ。まあ、なんてこと! 彼は一人じゃない。裸のブ男は感謝祭のディナーを、裸のブ女(?)と食べてるわ。)
kuronekoさんがお持ちの「英語字幕しかでないDVD」というのは恐らく、北米版(アメリカで発売されたDVD)なのだろうと思います。私自身は北米版を見たことないのですが、「北米版には日本版にはないセリフがある」というコメントを過去にいただいたことがあります。
通常ならば、「そのご質問のセリフは私の手持ちのDVDにないので、よくわかりません」…と答えるところかもしれませんが、裸のブ男のシーンはいつも、フレンズの誰かが窓から彼の部屋の様子を覗いてその様子を語っているわけですね。ですから元々、映像がない状態で、フレンズたちのセリフからその内容を判断しないといけないわけで、そういう意味でも、教えていただいたセリフだけ(スクリプトだけ)から、私なりの解釈を考えてみますね。
(前置きが長くなりすみません)
そのセリフを文字通り訳すと、以下のようになるでしょうか。
フィービー: Ugly Naked Guy's taking his turkey out of the oven. (裸のブ男がオーブンからターキーを取り出してるわ。)
全員: Who cares? ((そんな当たり前のこと)どうでもいいじゃん。)
フィービー: He just sat in gravy. (彼(裸のブ男)がただ、グレイビーソースの中にいたのよ。)
Who cares? というのは「誰が(それを)気にするのか?」→「(そんなこと)どうでもいいじゃん」という反語表現ですね。
今日は感謝祭で、オーブンからターキーを取り出すなど、どこの家の誰でもやっていること、当たり前のことで珍しくないので、どうしてそんなことで驚いた声を出してるの? どうしてそんなことをわざわざ実況してるの?という感じでしょう。
sit in は「…の中に座っている」というよりも、「(主語)が…の中にある、いる、位置する」というニュアンスでしょう。
gravy はお察しの通り、gravy sauce 「肉汁で作ったソース」のことですね。
恐らくジョークのオチであるフィービーの He just sat in gravy. は、「そのオーブンから取り出したターキーが、「裸のブ男がグレービーソースの中にいた」状態なのよ」という意味なのかな?と思いました。何で驚いてるかって言うと、「だって裸のブ男がソースのなかにいたんだもの」という感じなのかなぁ、と。
それを「ただ、彼がソースの中にいたの」と表現することで、彼が取り出したターキーが、まるで彼自身がソースにいるみたいに見えた、と言っているのでしょう。お肉がぶよぶよしていてまるでボンレスハムのような(失礼!)裸のブ男が、そのオーブンから取り出されたターキーにそっくりだと言いたいのだと思いました。
オーブンからターキーを取り出したことに驚いたんじゃなくて、そのターキーが彼にそっくりだったから、みんなに報告したのよ、という感じのオチだと思います。
このセリフの後、観客が結構笑っているのであれば、何かしらのジョークのオチだということになりますので、私の想像では多分、上に書いたような意味だろうな、と思うのですが…。
一つの意見としてお聞きいただければ幸いです。
最後になりますが、温かい励ましのお言葉ありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします。
"the wishbone"という習慣があるのをご存知ですか?
ターキーのV字の骨のVのつなぎ目のところを交差して、引っ張り合って、切れなかったほうの願いが叶うという。
フレンズ達にターキーがなかったから、フィービーがトーストで"make a wish"を提案。
もし知っていたら、コメント消しちゃっていいですよ(笑)知らなければ参考になるかなと。。。。
ちなみに私は一度だけthanksgivingの時にやったことがありますが、願いが叶っています。
コメントありがとうございます。
アメフトのフォーメーションの一つに「ウィッシュボーン」というのがあるのですが、それってどういう意味なんだろうと疑問に思って、辞書を引いた経験がありました。
研究社 新英和中辞典では、以下のように載っていました。
wishbone=(鳥の胸の)叉骨(さこつ) (解説:食事の際、皿に残ったこの骨を二人で引き合って長いほうを取ると願い事がかなうという)
「切れなかったほう」「長いほう」という違いはありますが、そういう骨を使って make a wish をする習慣があるから、その骨を wishbone と呼んでいるわけですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
wishbone : the breast bone from a cooked chicken or other bird, which two people pull apart to decide whose wish will come true
つまり、「料理されたチキンまたは他の鳥の胸の骨で、二人の人間がどちらの願いが叶うかを決めるためにそれを引き離す」。
…というわけで、一応、wishbone という単語とそういう風習については「知識」としては知っていたのですが、今回のエピソードの流れがそれを意識したものということには考えが及びませんでした。
チャンドラーも、ターキーを切るかのような仕草でトーストを切っていますし、その流れで、wishbone でもトーストを使っている、ということで、その習慣を知っていると、余計にそれが面白く感じられるわけですね。
参考になる貴重なご意見、ありがとうございました。
現在2巡目に入ってますがシーズン1第12話まで進んだところでディクテーションをやろうと思い立ち、
第1話に立ち戻って始めました。ディクテーションと言いましても私が現在やっているのは
日本語吹き替え音声を聞き取って書き、英語字幕を書き写すというものです。
これが結構ハマってまして、目・指・肩・腰のいずれかが疲れたと感じるまで没頭することもあります。
私はTVゲームはあまりやらないのですが、子供らが以前「マリオ」とか「ドンキーコング」に
ハマっていた感じと似ているかもしれませんね。
やっていて一番大きな気付きは「日本語でも完璧な聞き取りは出来ないな」というものです。
聞き取れたと思っても早戻しして確認したら語順が入れ替わっていたり、「は」と「が」が違っていたり、
そもそも何と言ってるのかわからなかったりと随分と曖昧です。
今回英語字幕の書き写しをしていてこれはタイポに違いないというのを発見しました。
最後に皆で乾杯するシーンです。(22:00〜22:06)
And hey, here's to a lousy Christmas. この際さ、クリスマスもぶっ潰そうか。
And a crappy New Year. 新年パーティも盛り下げちゃう。
Hear, hear. 乾杯。
最終行は「Here, here.」のはず、ですよね。(^^;)
ただこの最終行の英語字幕、ブルーレイ版には有るのですがDVD版には無いようです。
以前DVD版の間違いがブルーレイ版では修正されていたという記事もありましたし、
微妙に違うようですね。
では。
コメントありがとうございます。
「日本語吹き替え音声」というのは、英語のセリフのニュアンスをうまく汲んで訳してあることが多いので、参考になる部分が多いですよね。
「日本語でも完璧な聞き取りは出来ないな」というのも、おっしゃる通りだと思います。早口で不明瞭な部分もあるし、一度聞いただけだと「雰囲気」で聞いてしまっていて、一字一句完全再現できないことにもなりますよね。
それから、ブルーレイの字幕のタイポについての情報、ありがとうございます。そのセリフは乾杯の話の流れですから、hear ではなく、here になるはずですよね。
先日の「DVD版の字幕がブルーレイ版では修正されていた」ことも含み、いろいろと違っているらしいのは、なかなか興味深いです(^^)
wiktionary によると、Hear, hear. が正しいようです。
https://en.wiktionary.org/wiki/hear,_hear
こんにちは。コメントありがとうございます。
Wiktionary の情報、ありがとうございます。
乾杯の後の言葉という説明もありますね。
さらに興味深いのは、See also に here, here が載っていて、それを見てみると、here, here は Misspelling of hear, hear. と出ていたこと。
つまり、
here, here は本来 hear, hear と書くべきところをミススペルした(誤って綴った)もの
ということですね。
here/ hear は音が同じですし、乾杯の決まり文句 Here's to のように here という単語が出た後なので、here, here だと思う人が多いということになるのでしょう。
LAAD にも以下のように出ていました。
Hear! Hear! : said after a speech or in a meeting when you agree with the person who is speaking
つまり「あるスピーチの後、またはミーティングで言われる(言葉)、話している人に同意する時に」。
英辞郎でも以下のように出ています。
Hear, hear!=そのとおりだ!/本当にそうですね!/まったくだ!/同感だ!/賛成!
相手の発言に賛同を示す。
フレンズ1-9 のセリフでは、それぞれのメディアでの表記が以下のようになっていました。
DVD: 字幕なし
Blu-ray: Hear, hear.
ネットスクリプト: Here, here.
Netflix: HERE. HERE.
IMDb : Here, here!
つまり、DVDはナシで、Blu-ray のみ Hear, hear. で、他は全部 Here, here. になっているということです。
数で言うと Here, here. になりそうなところですが、意味的にも「そうだ、そうだ」という賛同の意味が近そうなので、「ブルーレイの Hear, hear. が実は正しかった」ということだと今は思います。
本来、Hear, hear. が正しいということだと、上でリストアップしたように、本当に Here, here. というミススペルが多いことが証明されたことになりますね。
貴重なご意見ありがとうございました。
私も気になって here here で検索したところ weblio で
>Wiktionary英語版での「here, here」の意味
>here, here
>Misspelling of hear, hear.
となっていました。
2015年03月01日のコメントで
>最終行は「Here, here.」のはず、ですよね。(^^;)
と書いたのは、 Rach さんが今回指摘されている
>乾杯の決まり文句 Here's to のように here という単語が出た後なので、here, here だと思う
です。
貴重なご指摘、ありがとうございました。m(_ _)m
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
Here's to の後だから Here, here. だろう、、というのは自然な流れに思えたのですが、aki-kiyoさんがコメントを下さっていたことが、こうして Hear, hear. という表現を学ぶことにつながりました。きっかけを下さったことに感謝です。
こういうやりとりがあると、もう忘れないですよね^^
mqさん、aki-kiyoさん、ありがとうございました。