2005年07月31日

フレンズ1-10その1

シーズン1 第10話 The One With the Monkey (大晦日の約束)
原題は「お猿の話」

ロスはマルセルという猿を連れてきます。
レイチェル: He is precious! (その子、かわいい!)
precious は、「貴重な」という意味ですが、「かわいい」という意味もあります。

ロス: My friend Bethel rescued him from some lab. (僕の友達のベセルが研究所から助け出したんだ。)
フィービー: That is so cruel. Why? Why would a parent name their child Bethel?
(それって残酷だわ。どうして、親が自分の子供にベセルなんて名前をつけるのかしら?)
残酷だというから、てっきり猿を動物実験に使うことを非難するのかと思いきや、ベセルという名前をつけたことを残酷だと言っているのでした。
しかし、それほど妙な名前なんでしょうか?
bethel は、「ベテル、霊場、礼拝堂」という意味があり、また Indiana 州に Bethel という地名もあるようですが・・・。

マルセルを飼うのは、前妻のキャロルが出て行ってから寂しいからなんだ、というロスに
モニカ: Why don't you just get a roommate? (ルームメイトを探したらどう?)
ロス: I don't know. You reach a certain age, having a roommate is just kind of pathe...
(どうかな。ある程度の年齢になったら、ルームメイトと住むなんて、ちょっと、みじ・・・)
[「みじめ」と言いかけるが、みんなが気分を害しかけたので・・・]
ロス: Sorry, that's "pathet," which is Sanskrit for "cool way to live."
(ごめん、その「ミジ・・・」っていうのは、サンスクリットで「カッコイイ生き方」っていう意味なんだ。)
pathetic は「哀れを誘う、痛ましい、みじめな」という意味です。
この形容詞の元になった名詞の pathos は「哀愁、ペーソス」、「情念、パトス」という意味になります。
ロスはいい年になってルームメイトと住むのはみじめだと言おうとしたのですが、レイチェルとモニカ、ジョーイとチャンドラーがそれぞれ一緒の部屋でルームメイトとして暮らしているのです。
そのことを非難するとマズいと悟ったロスは、とっさに「サンスクリット語ネタ」で誤魔化したわけです。
サンスクリット語なら、きっと誰にもわからないだろうと思うのは、日本人でも同じですね。

サンタのバイトの仕事がゲットできなかったジョーイ。
ジョーイ: Some fat guy's sleeping with the store manager. (あの太っちょが、店長と寝てるんだな。)
He's not even jolly. It's all political. (あいつは陽気でも何でもないんだ。ただの策略家だ。)
jolly は「楽しい、愉快な、陽気な」という意味。
サンタクロースやクリスマスのイメージですね。
ところが、サンタという陽気で明るいイメージのバイトにも、陰ではドロドロした争奪戦が繰り広げられているようで。

サンタの手伝いの役しかもらえず、怒るジョーイ
ジョーイ: It's just such a slap in the face, you know?
(それって、侮辱だと思わないか?)
slap とは「(平手で)ピシャリと打つこと」なので、slap in the face は直訳すると「顔をピシャリとたたかれること」、つまり、「侮辱」という意味になります。

大晦日に恋人がいるのはレイチェルだけ、ところが
レイチェル: For your information, Paolo's gonna be in Rome this New Year's.
(ご参考までに、パウロはこの新年はローマにいる予定なの。)
for your information は「ご参考までに」という意味で、略して FYI とも書きます。

チャンドラー: I say this year, no dates, we make a pact. (今年の年末は、恋人はなしで過ごす、っていうデートなしっていう協定を結ぼう。)
pact は「協定、条約」です。a nonaggression pact は「不可侵条約」です。
promise に比べると、ちょっと堅い感じがしますが。

フィービーのライブ、クリスマスに合わせた歌らしいのですが、これがまた・・・(笑)。
ざっと日本語訳だけ、書いておきます。
「石炭の目の人形[雪だるま]を作った。微笑みがうっとりするくらい。ママが台所で自殺してたなんて、どうして私が知ることができただろうか・・・」
とか歌いながら、手に持った鈴を振って、la,la,la と高らかに歌い上げるフィービー。
「ママの遺灰が、ママのまつ毛までもが、小さな黄色いビンの中で眠ってる・・・」
ashes (灰、遺灰)と eyelashes (まつ毛)が韻を踏んでます。
jar は広い口の瓶のことです。ジャムが入ってる瓶などがそうです。
日本語のジャー(魔法瓶)という意味は、英語にはありません。

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posted by Rach at 12:55| Comment(22) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
現在、この回を勉強中です。
最初、字幕なして見たとき「precious」を「貴重な=珍しい」と解釈して、「珍しい猿ね。どこで手に入れたの?」と言っているのかと思っていました。
その後、この記事を読ませてもらって、「precious=かわいい」と知ってびっくり!
で今日、プライベートレッスンの先生に英語のスクリプトを見せたところ、やはりこの場合の「precious」は「rare」ではなく「cute」の意味だと言っていました。
もちろんすぐ後で、「You are precious tonight」と、実際に使ってみたのは言うまでもありません。(笑)
Posted by ハル at 2005年12月06日 00:50
私も「貴重な」だと思ってました。実は、DVDの日本語訳が「かわいい」になっていたので、「かわいいというのは意訳かな?」と思っていたら、辞書に「かわいい」とあったのでびっくりした記憶があります。このように、日本語訳というのは、最大のヒントになるんですね(完全に日本のギャグに置き換わっていて、混乱することもあるけど)。
そんな風に、ちょっとした疑問をネイティブの先生に質問できるハルさんがうらやましいです。そんな風に、さりげなく応用できるハルさんもうらやましいです(笑)。
Posted by Rach at 2005年12月06日 15:27
はじめまして★
大学を卒業したての社会人です^^

フレンズは以前、中断してそのままになっていたので、最近このブログをみつけてからあらためて見ています。字幕なしにしていますが、観客の笑いが途中ではいるので、だいたい分かって面白いですよね。
Rachさんのブログを拝見していると、筋を追うだけでなく、いろんな表現が覚えられて楽しいです。
それにしても、TOEIC満点ってすごいですね!!わたしも学生時代に英検一級はとりましたが、TOEICも満点まではまだまだいきません。ほんとに、ミスもなく満点って、なかなかできないと思います☆


ところで、ずいぶん前の記事にコメントしてすみません。「precious」についてですが、ネイティブの先生に聞いてみたところ、けっこうstrongな表現で、「cute」というより「I love you.」くらいだと・・・。かわいいね!という軽い感じでは使わないなぁーと言っていました。


アメリカ人の先生ですが、同じネイティブでも、そのあたりの違いはあるのでしょうか?今回レイチェルはお猿さんのマルセルに向かって言っているので、loveととらえてもcuteととらえてもいいと思うのですが、人間にはどうなんだろう・・・
Posted by hanah at 2010年08月24日 11:16
hanahさんへ
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。
学生時代に英検1級を取られたとのこと、素晴らしいですね。私は大学時代に見事に撃沈してしまい、それ以来、長年トラウマになっていました(笑)。30歳を過ぎて英語のやり直し学習を始めてから1級が取れたことは、ほんとに嬉しかったです。
TOEIC 満点、というのが、今の日本でかなりのインパクトを持つことを知っているので、それが取れた時はもちろん嬉しかったのですが、心のどこかで、「ずーっと TOEIC を受け続けていればそのうち取れるかも…」という感じでもありました。私にとってはトラウマであった英検1級の方がずっと憧れでした。英検1級を学生時代に取られたのであれば、TOEIC 満点も時間の問題だと思いますよ。

また、precious についての貴重なご意見、ありがとうございます。
かなり strong な表現、ということですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように出ています。

precious [adjective] :
5. used in order to describe someone or something that is small and pretty
例) What a precious little baby girl!
7. used to speak to someone you love, especially a baby or small child
例) Hello, precious!
つまり、5. は、「小さくて可愛い誰か、または何かを描写するために使われる」。例文は、「なんてちっちゃな可愛い女の赤ちゃん(or 女の子)なんでしょう!」
7. は、「愛する人、特に赤ちゃんや小さな子供に言うために使われる」。例文は、「こんにちは、(愛する)かわい子ちゃん!」

例文の日本語訳は無理に訳した感じになってしまいましたが、その LAAD の語義を見ると、お猿さんのマルセルに対しては、5. の small & pretty のニュアンス、ということになるでしょうか。
I love you. の意味は、7. の方になりますね。辞書の語義では、赤ちゃんや子供などの小さい人間に対する愛情表現みたいな感じで、だとすると、成人の女性には言わない、ってことになるんでしょうかねぇ?

やはり precious の基本は、valuable & important ということですから、かなり強い意味なのは間違いないでしょうね。異性として好意を持っている相手にも使う言葉なのかどうか、は辞書ではよくわからないですねぇ。こういうのはやはり、ネイティブの方のご意見が参考になります。恋愛関係にある男女間で使われるのかどうか、が気になるところですね。
Posted by Rach at 2010年08月26日 09:03
お返事ありがとうございます!!
4月に社会人になって、やっと慣れてきたので、やっぱり好きな英語を勉強したくて・・・。Rachさんのブログ、仕事中にも、時間があれば見て勉強しています 笑


そっか、英英辞典を引いてみればよかったですね^^
今日、またネイティブの先生と会う機会があったので、スクリプトを印刷して持って行き、もう一度聞いてみました。彼によると、preciousは子供や動物の、特にbehaviorに対して、かわいい〜という感じで使うみたいです。


それから、あまり親しくない女性に使うのは不適切って言っていました。付き合っている女性にはいいとか。ちょっと思ったのですが、化粧品メーカーの「ESPRIQUE PRECIOUS」のpreciousは、この意味で使っているのかもしれないですよね。

Posted by hanah at 2010年08月26日 13:00
hanahさんへ
こちらこそお返事ありがとうございます。また、仕事中にも…とのこと、重ねてありがとうございます(笑)。

ネイティブの先生に聞いて下さったのですね。ありがとうございます。子供や動物のしぐさなどが「かわいい〜」って感じなら、今回のマルセルに対するセリフも納得できますね。

やはり strong な表現なので、付き合っている女性以外にはダメなんですねぇ。化粧品の名前のイメージも、そういう意味から来ているのかもしれませんね。「precious=貴重な」と覚えている学習者が多いと思うのですが、セリフによってはまた違ったニュアンスも生まれる、ということを知ることも大事ですし、こうして実際に「お猿さん」に対して使っているのを見ることも、記憶に定着させるのに役立ちますよね。

参考になるご意見ありがとうございました!
Posted by Rach at 2010年08月28日 08:45
Rachさん、こんにちわ

またまたよろしくお願いします(笑)

precious 大事なもの→可愛い、ってあっさり飛ばしていてあまり気にしていませんでしたが、皆さんの書き込み読んでいると本当に理解が深まりますね〜☆

ところで・・・
ジョーイが妖精の衣装で現れたところで、チャンドラーが
Must mock Joey というセリフがありますが、日本語訳では、これに
「本当にジョーイ?」とついていました。
mockの意味を調べると名詞であざけり、ばかにすること、 動詞もあざける、茶化すなどとあったのですが、そうするとこの「本当にジョーイ」とがピンと来ません。またこの文は It must mock Joey?の主語が省略された形なんでしょうか? 教えてください。
よろしくお願いします。
Posted by やっちん at 2013年02月07日 16:13
やっちんさんへ
コメントありがとうございます。また皆さんのコメントも読んでいただきありがとうございます。

さて、ご質問の "Must mock Joey." について。
動詞 mock は「…の真似をしてばかにする、からかう、ふざける、あざける」という意味で、must は「〜に違いない」という感覚ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mock : (formal) to show that you think that someone or something seems stupid or amusing, by laughing at them, making jokes about them etc. in an unkind way (SYN: make fun of)
つまり、「意地の悪い方法でそれを笑ったり、それについてジョークにすることで、誰かや何かが愚かに、または面白く見えると思っていることを示すこと」。

省略されている主語は、you 「お前」だろうと思います。つまり、You must mock Joey. で「お前は、ジョーイの真似をしてジョーイをばかにしてるに違いない」。ジョーイが elf 「エルフ、小さな妖精」の格好をしているのを見て、「誰か別人(のお前)」がジョーイの真似、ジョーイのふりをしているかのように言っているようですね。誰が見ても「ジョーイがエルフの扮装をしている」とわかるのに、「変な恰好をしているお前! お前はジョーイの真似をしてジョーイをからかってるんだろう。このジョーイのにせものめ!」みたいにジョークにしている感覚だと思います。
Posted by Rach at 2013年02月08日 15:24
Rachさん

またまた丁寧な解説ありがとうございました。
そっか・・・You ですか〜 ですね! 
すごく納得です!

判らないところは自分なりにいろいろと調べて、どうしても?っていうところだけにしているのですが、それでもいっぱい出てきます。
これからもいっぱ〜い出てくるので(笑)またよろしくお願いします。
Posted by やっちん at 2013年02月08日 17:09
やっちんさんへ
ご丁寧なお礼のコメント、ありがとうございます。
納得していただけて良かったです^^

「自分なりにいろいろと調べて」というのはとても大切なことですね。そうやって調べて行くうちに、調べ方みたいなものがつかめてきて、他の作品などにも応用できるようになってくると思いますので。

こちらこそ、よろしくお願いします。
Posted by Rach at 2013年02月12日 15:48
Rachさん、やっちんさん、こんばんは。現在この回を視聴中です。

今までフレンズはDVD+ブラウン管画面で見ていたのですが、親類から使っていない液晶TVを
頂いたので切り替えたところ、ブラウン管の時にはそれほど思わなかった画質が気になり出し、
また両サイドが切れた映像も不満になってきたので思い切ってブルーレイBOXを購入しました。
画面一杯に広がった映像、字幕文字もクリアで大満足です。

ところで"Must mock Joey."ですが、字幕では「本当にジョーイ?」、音声では「お前、ジョーイの偽物だろ?」と
なっていますね。
mockを辞書で引くと名詞・動詞の他に形容詞で「見せかけの」「にせの」と出ていましたので
私はYou must be mock Joey.のYouとbeが省略された「あなたはにせのジョーイに違いない」と
解釈していました。

Rachさんの解説ではmockは動詞とのこと。なるほど・・・と思うのですが自説も捨てきれません。(^^;)

この場合mockは形容詞でbe動詞が省略されているとは考えられないでしょうか。
よろしくお願い致します。
Posted by aki-kiyo at 2015年01月08日 21:25
aki-kiyoさんへ
コメントありがとうございます。
ブルーレイBOXを購入されたのですね。確かに映像も字幕もクリアですよね。大満足されているとのこと、私も嬉しいです(^^)

さて、"Must mock Joey." について。
mock という単語にはおっしゃるように「偽の、まがいの」という形容詞の意味がありますので、「にせのジョーイ」という「形容詞+ジョーイ」という可能性も考えられそうなのですが、やはり私は mock は動詞だという気がします。

以下は私の個人的な見解なので「絶対」ではないのですが、私が mock を「形容詞ではなくて動詞だ」と考えた理由を述べさせていただきますね。

主語の You が「話の流れでわかりきったこと」として省略されるのは、どちらの場合も同じですが、まずここでポイントとなるのは、must be mock Joey の be動詞が省略されるかどうか? ですね。

must は助動詞(英語では auxiliary verb、つまり「補助の動詞」という意味)で、文字通り「動詞を助ける、補助する」役割を果たしているわけですが、そういう助動詞が使われる場合は、「助けられる方」の動詞は省略できない気がするのです。
「補助と被補助」の関係が成り立って初めて、「補助の役目をする助動詞」の存在意義があるので、この場合も be という be動詞は省略できないように思うのです。仮に be動詞を省略すると、must mock という形になって、mock が動詞に「見えて」しまうので、もし must be mock Joey という意味だと「言いたい」ならば、「be動詞は省略できない」のではないか、と。

それから、形容詞+固有名詞で、mock Joey 「にせのジョーイ」と言いたい場合、本来、固有名詞は無冠詞ではありますが、「にせの」という形容詞がつくことで、a mock Joey のように何らかの冠詞が付くような気がするんですよね。(「ジョーイのにせもの」であれば、複数存在することが可能で、そのうちの「ある一人のジョーイの偽物、にせジョーイの一人」のような感覚で)

フレンズ1-21 のタイトルで、「The One With the Fake (人物名)」となっているものがありますが(これより後のエピソードになるので、一応名前は伏せました^^)、それも、the のような「定冠詞」がついていることからわかるように、「にせ○○」と言いたい場合には、a/the fake ○○のように冠詞がつくような気がします。もし、mock を形容詞として使って、「お前は”にせジョーイ”に違いない」と言いたい場合には、"Must be a mock Joey." になる気がする、つまり、「メインの動詞の be は省略できないし、冠詞の a もつく」ということになる気が(私には)するわけですね。

must は、must-see 「必見のもの」、must-read 「必読のもの」みたいな表現でも使われますよね。「見なければならない(もの)、読まなければならない(もの)」というニュアンスで、「〜ねばならない」でも「〜に違いない」でも、must の後ろには動詞が来る、という暗黙の了解みたいなものが、must-see, must-read という言葉からも感じられる気がします。

私の見解は以上です。あくまで「私はそう思う」レベルですが、何らかの参考にしていただければ幸いです(^^)
Posted by Rach at 2015年01月10日 11:56
早速のご返事、ありがとうございます。

助動詞と動詞の関係、冠詞についてのお考え、must-see等の使われ方といろんな方向からの
考察に感銘を受けると共に非常に納得出来ました。
貴ブログのおかげで安心してフレンズ学習を進めることが出来ます。
ブルーレイBOX購入と相まってよりいっそうフレンズ視聴に拍車がかかりそう。(^^)

また疑問点などが出てきた時はよろしくお願い致します。

では。
Posted by aki-kiyo at 2015年01月10日 21:31
Rachさん、おはようございます。

昨夜、お礼の返事をUPする時に、理屈では納得できてもどうも感覚的にしっくりこない
もやもや感が残っていたのですが、今朝ふっと氷解しました。(と思う)

そうか、ジョーイが変装していたは妖精だったんだ。妖精は不思議な術を使える、ということは
ジョーイに妖精の格好をさせてからかうことも出来るし、妖精自身がジョーイを装うことだって
出来る。

「今かよ」と思うほど分かりが遅いですが、He is Japanese.の「Japanese」を「日本人」という
名詞だとつい最近まで思い込んでいたのは私です。

では。
Posted by aki-kiyo at 2015年01月11日 09:04
aki-kiyoさんへ
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。

私の考察に納得していただけたとのこと、嬉しいです。購入されたブルーレイをより楽しんでいただけるような、より良い記事が書けるように頑張りますね。

それから、追記のコメントもありがとうございます。おっしゃるように「お前はジョーイのにせものだな!」というよりも、「お前はジョーイに変装してるんだな!」という感覚だろうと思います。本来は、ジョーイが elf 「エルフ、小さな妖精」に仮装しているわけですが、それを「エルフがジョーイに変装してる!」と表現して、「ジョーイの顔した、変な妖精が現れた!」みたいに言ってみせたジョークという感じでしょうね。

He is Japanese. に関して、私も思い出したことを少し。
英単語は、1つの単語が、名詞にも形容詞にも動詞にもなったりしますが、その見分け方の一つに「冠詞のあるなし」が挙げられると思います。

aki-kiyoさんが、以前のコメントで、繰り返し視聴しているとおっしゃっていたフレンズ1-8 に、"if you wanna be gay, be gay!" というセリフがありましたよね。
これも、be a gay ではなくて、be gay ですから、「形容詞」として使われていることになりますね。私がこのエピソードを初めて見た時(2001年頃)には、名詞か形容詞かなんてことは、全く意識もしませんでしたが、セミナーでこのエピソードのセリフを使おうと、改めて一つ一つのセリフをチェックした時に、「あ、冠詞がない。形容詞だ」ということに気付きました。

「名詞かと思ったけど、a などの冠詞がないから形容詞なんだ!」と私が意識したもので、強く記憶に残っているのは、これより後のエピソードになりますが、フレンズ2-13その13 の以下のセリフ。
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470369.html
At least I wasn't too chicken to tell some guy... というセリフでしたが、他で聞いたことのある I'm chicken. という言葉も含めて、どちらも「名詞ではなく形容詞」として使われていることに気付き、辞書を見たらちゃんと「臆病な」という形容詞の意味が載っていたので、自分の中で非常に納得できた思い出があります。

「つい最近まで思い込んでいた」ということは、「これって名詞じゃなく形容詞なんだ!」ということを意識され始めたということで、やはりそういう「気付き」というものは、まずは自分で体験されることが何よりだと思うのです。私も、フレンズ2-13 の too chicken という形でそれを意識したことで、何年も経ってから、1-8 に戻ってきた時に、be gay も形容詞だと改めて気付けた気がするのですね。

思い出した「少し」の話がすっかり長くなってしまいました(笑)。
興味深いコメント、ありがとうございました。
Posted by Rach at 2015年01月13日 15:35
Rachさん、こんばんは。

冠詞の有無での名詞・形容詞の見分け方のお話、とても興味深く読ませて頂きました。
Rachさんでも昔は意識されていなかったんですね。

>「つい最近まで思い込んでいた」ということは、「これって名詞じゃなく形容詞なんだ!」ということを
>意識され始めたということで、やはりそういう「気付き」というものは、まずは自分で体験されることが
>何よりだと思うのです。

そうですね。フレンズ視聴で気づかされることも多く、そのことを投げかけるとそれをRachさんがサポート
して下さるのでとてもありがたく勇気づけられてます。私も頑張って学習を続けますよ。(^^)

では。
Posted by aki-kiyo at 2015年01月13日 20:21
aki-kiyoさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
つい長々と書いてしまった「冠詞の有無」の話を、興味深く読んでいただけたこと、とても嬉しいです。

コメントで「気づいたことを投げかけて下さる」ことは、私にとっても大いに勉強になっています。いただいたコメントを読んでいると、「そう言えば、それと関係したことで、、」といろいろ思い浮かんでくるんですよね。お返事としてそれを書こうと思うことで、過去記事や自分のデータベースを調べることにも繋がり、そのおかげで、私の記憶もより鮮明になってくれます。「誰かに説明する」という行為は、誰かのお役に立てるという充実感と共に、自分自身の頭を整理するのに役立つという効果もあるということをいつも実感しています。

これからも楽しく学習を続けていただけると嬉しいです。私も楽しみながら頑張ります!(^^)
Posted by Rach at 2015年01月15日 15:37
Rachさま
先日は、コメントにすぐのお返事ありがとうございました。ご著者の方に励ましのコメントいただきいたく感激しました!

今回の1−10のコメントもなかなか濃いもので勉強になります。特にaやtheの冠詞は難しいところですよね。これが分かると英語分かったっていう感じになるのでしょうね。

さて早速第一回目の質問です。

25:29あたりのチャンドラーがレイチェルにいうセリフで

...of finding anything with lips to kiss when the ball dorps

というとこで日本語訳だと

午前0時に空いている唇を捜して走り回ることもない。

ってなっています。

find〜withの使い方なんですが・・・
キスする唇に何かを見つける(プレッシャー)ってことになるのかな?それだとなんとなく違うような気がしまして・・・質問してみました。

あとこのball dorpsってカウントダウンしてハッピーニューイアーになるときに風船みたいなのが降ってきてって感じでしょうか?
ネイティブはこれで、あ、こういうことね、ってわかるんでしょうね。

自分的にはいつもチャンドラーのギャクが一番ツボなんですが(笑)、実は字幕で見ると分からないって言うのが多いのも彼です(笑)特に風俗というかサブカルネタが多いので・・・

すぐあとのチャンドラーが(25:46あたり)

Dick Clark holiday っていうのも
日本語訳では、マスコミには踊らされずにってなっています。

このDick Clarkっていう人をウィキで調べたら、大晦日にロックバンドをテレビで紹介するっていう司会をやっていた人みたいですね。

もう亡くなっている人みたいですが、今もそれは番組として残っているみたいですね。

これを恋人や家族と一緒に見るって言うのがアメリカ人の定番なんでしょうかね?

大晦日にその番組見るようなことをしないで、っていうのは、日本では紅白なんてみないでって感じでしょうか(笑)

こういうサブカルネタを探すのも楽しいですね。
ありがとうございます。

Posted by katuo at 2016年05月13日 20:55
Rachさま

前回の質問、すみません、その5のコメントに全部出ていましたね。
重複してしまい申し訳有りませんでした。

ball dorpsも 最後にレイチェルが舌足らずの口でいっていますし、NYのカウントダウンのことをいうんですね。
Dich Clarkさんもテレビにちらっとでていましたね。

最後までシリーズみてからこれから質問します(汗)
お手間取らしてご迷惑をおかけしました。

このお話も結局
新年パーティーはa crappy New Yearになってしまってっていうオチですね。(笑)

でもレイチェルのケガひどいですね・・・
Posted by katuo at 2016年05月15日 12:51
katuoさんへ
ご丁寧なコメントありがとうございます。私からのコメントに「いたく感激」していただけたとのこと、とても光栄です。

それから「申し訳ありません」と言っていただくようなことは何もありませんので、どうかお気になさらず。いただいたご質問については、多少は他の記事にも関連事項を書いてはいますが、説明し足りない部分もありますので、改めてここに書かせていただきますね(^^)

いただいたご質問は全て、「大晦日、ボール・ドロップが行われる真夜中に、誰かとキスをする」という、アメリカ大晦日の恒例行事が関係しています。
その「ボール・ドロップ」というイベントは、タイムズスクエアの上のポールに設置された、ライトアップされた光る大きなボールが、11:59 から1分間かけて、画面に表示されるカウントダウンと共にポールを徐々に降りてきて、0:00 ちょうどに、新しい年号が表示される、というものです。
そのイベントを見るために、毎年大勢の人がタイムズスクエア周辺に集まっていて、新年を迎えると同時にキスし合っているのですが、その模様は大晦日の番組 「ディック・クラークのニューイヤーズ・ロッキン・イブ」(Dick Clark's New Year's Rockin' Eve)でも中継されていて、テレビでそれを見て新年を迎える、という人も多いのですね。
「大晦日には、ディック・クラークの番組でボール・ドロップを見て、新年と同時に誰かとキスをする」というのがアメリカの年末恒例行事となっているため、キスの相手がいないチャンドラーは「キスしないといけないみたいに誘導するこの番組のせいで、俺はキスの相手を必死に探さないといけないじゃないか」というような恨み節で、大晦日のことを、Dick Clark holiday と表現していることになります。

find anything with lips to kiss は、「キスする(対象となる)唇がついている何かを探す」ということで、"anything with lips" 「唇のついている何か、唇のついたものなら何でもいい」みたいに言っているのが面白さのポイントと言えるでしょう。
anyone to kiss 「キスする誰か」という「人」ではなく、anything with lips to kiss 「キスするための唇がついているモノ」のようにもはや「モノ扱い」となっていて、相手を選んでいられない、キスできるものなら何だっていい、みたいな、恋人のいないチャンドラーの切羽詰まった感じが出ていると思います。

自分の国以外の恒例行事については、わからないことも多いですよね。この大晦日のキスの話は、ずっと先のシーズン6にも出てくるのですが、フレンズ1-10 でこの大晦日のイベントを知っていたおかげで、シーズン6のエピソードは自然に楽しむことができました。有名なイベントをドラマや映画で体験できたりするのも楽しいな♪と思います。
Posted by Rach at 2016年05月16日 15:18
Rachさま

ご丁寧なご返答ありがとうございました。

また詳しい説明の方もありがとうございました。さすが、こだわりのリサーチ力、ですね!
ご著書にも書いてあるとおり、この調べるところが力になるってかかれていてるのが納得いたしました。

youtubeでball dropsっていうのも出ていますね。
なんかちょっとショボくて笑えましたけど・・・すごい人なんですね。

findもwithにくっついているイディオムじゃなくてどちらかというとlipsについているものですね。
lipsにあてがうなにかっていうんじゃなくて
lipsがついているものならばなんでもっていう感じですね。ありがとうございます。納得です。

結局チャンドラーはジョーイにキスしてもらって・・・やはりゲイ疑惑が続くって言ったところでしょうか(笑)

ご丁寧な心のこもったご返答ありがとうございました。

またコツコツフレンズ勉強続けます。
Posted by katuo at 2016年05月17日 09:38
katuoさんへ
こちらこそ、ご丁寧なお礼のお返事、ありがとうございます。
「こだわりのリサーチ力」とお褒めいただけて光栄です。

ボールが落ちる様子は、おっしゃるように、YouTube にいろいろ出ていますよね。ビルのてっぺんから地面に落ちるわけではなく(笑)、ビルの上のポールを下がってくるだけなのですが、それを見るためにものすごい人数の人々が集まっているのは、さすがはNYの恒例行事だと思います。

相手がいないと騒いでいて、ジョーイがキス、、というのも、フレンズっぽいオチで楽しいです。見続けていくにつれて、「お約束的なジョーク」もさらに楽しめるようになってくると思います。

フレンズでの学習のお役に立てていただけるように、私もブログを頑張りますね。
温かいお返事ありがとうございました(^^)
Posted by Rach at 2016年05月18日 15:50
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