2005年08月01日

フレンズ1-10その2


ライブ中におしゃべりしていてフィービーに怒られた男性二人。
おしゃべりの内容を説明しています。
デビッド: While Daryl Hannah is beautiful in a conventional way, you are luminous with a kind of delicate grace.
(ダリル・ハンナはいわゆる美人というやつだけど、君は繊細な気品で輝いていると思う。)
conventional は、「それまでの、従来の、型にはまった、決まりきった」という意味です。
conventional weaponは「通常兵器、非核兵器」。
これは、nuclear weapon「核兵器」ではない兵器、という意味です。
用例が物騒なもので、すみません。

で、フィービーに怒られた男性デビッドはフィービーと仲良くなります。
このデビッド役のハンク・アザリア(Hank Azaria)は、他にもいろんな映画に出ている俳優です。
先日、BS2で放送していた「第59回トニー賞授賞式」にも出ていました。
インタビューに答えるシーンもありましたよ。
彼はミュージカル主演男優賞にノミネートされましたが、男優賞での受賞は逃しました。
ですが、彼の出演した「モンティ・パイソンのスパマロット」という作品が、ミュージカル作品賞を見事受賞しました。
彼はフレンズの後のエピソードでゲスト出演するヘレン・ハントと結婚しましたが、離婚しています。

デビッドがどんなに素敵かを語るフィービー
Did you ever see An Officer and a Gentleman?
(「愛と青春の旅立ち」っていう映画見た?)
He's kind of like the guy I went to see that with. (デビッドって、あの映画を一緒に見に行った人に感じが似てるのよ。)
てっきり、その映画に出てくるリチャード・ギアに似てる、っていうのかと思ったら、すごい変化球!
それにしても、この映画、原題と邦題が全然違いますね。
原題を訳すと「士官と紳士」?
実は、この映画見てないので内容知らないんですよ。
だから、原題の意味もよくわかりません。
ですが、この邦題のお陰で、たくさんの女性が見に行こうかと思ったのかもしれませんね。

フィービーのおのろけは続きます。
I just want to be with him all the time. (彼とずっと一緒にいたい。)
You know, day and night. And night and day. And special occasions. (昼も夜も。そして夜も昼も。それから、特別な時も。)
チャンドラー: I see where this is going. You're gonna ask him to New Year's.
(言いたいことがわかったぞ。フィービーは彼に新年を一緒に過ごそうって言うつもりだな。)
You'll break the pact. She's breaking the pact. (フィービーは協定を破るつもりだな。みんな、フィービーは協定を破るつもりだぞ。)
[フィービーは否定するふりをしますが・・・]
フィービー: Yeah, could I just...? (えっと、破ってもいい?)
フィービーはさりげなく特別な日(大晦日から新年にかけて)も、一緒にいたいの、という方向に話を持っていこうとします。
I see where this is going.は直訳すると、「この話がどこに行こうとしてるのかがわかる」、つまり、この話の結論が見えた、という意味になります。

そうしてフィービーを非難していたチャンドラーですが、
チャンドラー: Yeah, because I already asked Janice. (あぁ、だって、俺もジャニスをもう誘っちゃってるんだ。)
ロス: Come on, this was a pact! This was your pact! (待てよ、これは協定だぞ! それもお前が提案した協定だ!)
チャンドラー: I couldn't handle the pressure and I snapped! (俺はプレッシャーを制御できなかったんだ、それでキレたんだよ!)
this was a pact.と過去形になっているのは、次々と破る人が続出で、もう現在は協定として機能していないからでしょう。
handleは「操縦する」という意味ですが、「対処する、処理する」という意味もあります。
I can handle this. 「私がやります。私ならやれます。」は、何か困難なことが起こった場合に使う表現です。
snapは元々「ピシャリ、ピシッと鳴らす(鳴る)」という意味です。
そこから、「プッツリ切れる」という意味にもなり、これは「神経などが耐えられなくなる」ということにもなります。
(日本語の「プッツンキレる」と似ていますね。)
スナップ写真といいますが、これは「写真を"パチリ"と取る」ことからきています。
「パクリと噛み付く」という意味もあって、snapping turtleは「カミツキガメ、スッポン」です。

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posted by Rach at 14:37| Comment(4) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんこんにちはー、今日も楽しく読ませていただきました。(楽しんでばかりいないで知らないフレーズは頭に入れなくちゃ!!)I saw the move of [An Officer and a Gentleman]this is my favotie! ほんと最近は邦題と原題が同じって多いけど、昔は歌も映画も原題みて「ぶっとんで」ましたから。あまりに違って...ちなみに愛と青春の旅立ちは子供ころシンデレラが好きだった女の子が好みそうな映画です(^^;)
Posted by kiyokiyo_happy at 2005年08月02日 08:15
kiyokiyoさん、いつもコメントありがとうございます。
愛と青春の旅立ちって、そんなファンシーな映画なんですね、知らなかったぁー。情報ありがとうございました。

でも、ほんと、昔の映画って、原題見ても何の映画かわからないの多いですよね。私たちって、もしかして、「だまされてた」のかも知れない!? とか思ったりして・・・。
Posted by Rach at 2005年08月02日 14:03
twitterでおじゃましております。
第1回から順に観ているのですが、前回と今回は結構面白いなあと思っています。
フィービーとデビッドがラブラブなのをみて、デビッドの研究室の同僚がフィービーに”Yoko"って声をかけるところがありますよね。あれってオノ・ヨーコとジョンレノンのことをたとえているんですね(日本語訳を見て気がついた…)。
 恋愛パターンにはまっているふたりには関係ないけど、まわりからみればちょっとね…って感じなのかなあ。フィービーの独創性がオノ・ヨーコと共通点があるといえばうなずけますしね。
 これから、6人のキャラが際立っていくのがたのしみです!! 
Posted by kipper335 at 2010年06月28日 00:08
kipper335さんへ
ブログも Twitter もお読みいただき、ありがとうございます。

デビッドの同僚マックスが、フィービーに "Yoko." と呼びかける部分については、
フレンズ1-10(その5)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470068.html
でちょっと触れているのですが、
「男性の友人同士の間に割って入った女性」みたいなイメージで使っているようです。フィービーのせいでデビッドがミンスク行きを拒んだ後に出てきたセリフでした。
(事実がどうであったかは知らないのですが)彼女がビートルズ解散の原因のように言われていたこともありましたし、そういうイメージからきたセリフですね。
この部分は、DVDでもきちんと「オノ・ヨーコ」と訳出されていましたよね。日本人がよく知っている方なので、日本人にもわかりやすいセリフだったと思います。
「独創性で共通点がある」というところ、なるほど!と思えます。どちらも個性的なアーティストですものねぇ。

これからますますキャラが際立ってきますよー。フレンズを楽しんでいただければ、私もファンの一人としてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
Posted by Rach at 2010年06月28日 11:10
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