チャンドラー: That's weird. I had a blast with him the other night. That juggling thing is amazing. (それは変だな。俺はこないだの夜、マルセルとすっごく楽しい夜を過ごしたぜ。あのジャグリングには驚いたね。)
ロス: What juggling thing? (ジャグリングって何のこと?)
チャンドラー: With the balled-up socks? I figured you taught him that. (丸めた靴下でやるジャグリングだよ。おれはてっきり、お前が教えたんだと思ってた。)
blastは「らっぱの一吹き、突風、爆発」などを指しますが、そこから派生して「楽しいひととき」という意味もあります。
juggleは大道芸人さんがよくやっている、ボールやナイフを投げては受ける曲芸のことですね。
そこから、「複数のことをうまく処理する、巧みに同時にあやつる」という意味にもなります。
She juggled career and family. 「彼女は、仕事と家庭を両立させた。」という風に使います。
I figure (that)で、「(that以下)だと思う、考える」という意味です。
ロスの知らない遊びでマルセルとチャンドラーが盛り上がってたと知り、ショックのロス。
ロスをなぐさめるように、
チャンドラー: It wasn't that big a deal. Just balled-up socks. And a melon.
(そんな気にするような大したことじゃないよ。ただの丸めた靴下だ。それから、メロンとか。)
メロン!? メロンをジャグリングするの?
多分、これはチャンドラーがロスをもっと落ち込ませるためについた、いじわるな嘘だと思うのですが・・・。
マルセルは小さな猿なので、メロンは重すぎるだろ、って感じなんですけど。
奨学金が出て、同僚のマックスと一緒にロシアのミンスクに行くことになったデビッド。
ですが、フィービーが研究室を訪ねると、デビッドは行かないことにした、と言います。
同僚のマックスが、デビッドの気持ちを代弁してくれます。
マックス: I want to stay here and make out with my girlfriend!
(僕は、ここにとどまって、彼女といちゃいちゃしてたいんだ。)
make outは「いちゃいちゃする」という意味です。
フレンズには時々出てくる表現です。
モニカの部屋では、大晦日のパーティーが開かれています。
ジャニスは相変わらず絶好調。
チャンドラー: You remember Janice. (ジャニスのこと、覚えてるよね。)
モニカ: Vividly. (鮮やかに。)
このvividlyという副詞は、ジャニスの強烈なイメージを描写するのにピッタリ!
忘れたくても忘れられない、強い個性の持ち主なのでした。
パーティーに、ロスはマルセルを同伴してきます。
モニカ: That thing is not coming in here! (そんなもの、ここに入れないでよ!)
ロス: "That thing"? This is how you greet guests at a party? (「そんなもの」だって? モニカはそういってお客を歓迎するのか?)
ロスはマルセルをhe(彼)と呼んでいますが、モニカはthing(もの)呼ばわり。
几帳面なモニカにとっては、暴れまわる動物は天敵みたいなものなのでしょうか?
ちなみに、アメリカでも日本でも、自分の大切なペットは家族のようにみなしている人が多いですよね(あいにく、私は飼ってませんが・・・)。
ですから、アメリカでペットのことをitという代名詞で呼ぶと飼い主は嫌がりますので、必ずheかsheと呼んだ方がいいそうです。
ちなみに、お腹にいる赤ちゃんの性別がわからない間はitと呼ぶようですが。
ロス: If I showed up with my new girlfriend, she wouldn't be welcome?
(もし、僕が新しい彼女と現れても、彼女は歓迎されないってわけ?)
モニカ: Your new girlfriend wouldn't urinate on my coffee table.
(ロスの新しい彼女なら、うちのコーヒーテーブルにオシッコしたりしないわよ。)
ロス: He was more embarrassed about that than anyone.
(マルセルはそのことで誰よりも恥ずかしいと思ってるんだぞ。)
ロス: And for him to have the courage to walk back in here like nothing happened... (それなのに、何事もなかったかのように、ここに戻ってくることがどんなに勇気のいることだったか・・・)
新しい彼女と同じようにマルセルを扱ってくれ、というロス。
マルセルへの愛情の深さを感じますね。
マルセルはテーブルにオシッコしたことなど気にも留めてないと思うですが、彼のために一生懸命弁護しているロスがけなげです。
(Rachからの感謝の言葉2連発)
今日(8月3日)、DIONのLOVELOGの「学問」カテゴリで、このブログが19位にランクインしました!! (前にもランクインしたことがあったのですが、それから圏外へと去ってしばらくぶりの復活です!!)
さらに、みんなの英会話奮闘記トップページの8月2日付「週刊! 人気ランキング」では何と6位に上昇!! (自分でもちょっとびっくり。)
本当にありがとうございました。(注:「みんなの英会話奮闘記ランキング」への参加は、2016年5月末日をもって終了しました)
こないだシーズン4−1を借りて面白かったという
報告をしたと思うのですが、返却した時に2を借りようと思ったら…
それ以降が全部ない!!!!
…みんなコレで英語の勉強してるのか!?
やっぱりソフトシェルを買ったほうがいいかなぁ〜。
ホントによさそうだし。。。
私も"Vividly!"には大笑いしました。それ以来、vividと聞くと、ジャニスの顔が浮かんで来るくらいです(笑)。
こんな一言の副詞で、相手を大爆笑させられたら、大したものだなー、って思いませんか?
コトーさんへ
ありがとうございま〜す。
そうなんです、今日はLOVELOG学問カテゴリ18位に上がってたんですよね。同じLOVELOG仲間のコトーさんには、この喜びを他の誰よりもわかっていただけそうで、嬉しいです。
もうWOWOWの放送も終わったのに、フレンズ人気は根強いですねー。
ソフトシェル、私は持ってないんですが、安くてお得なのは間違いないと思います(って、それだけ?)
It wasn't that big a deal. Just balled-up socks. And a melon.
という表現なのですが、おそらくここでのdealは「取引、密約、談合」といった意味ではなかと思います。
「そんなに大した取引じゃなかったよ。丸めた靴下でジャグリングしてもらう代わりに、メロンをやっただけさ」ぐらいの感じでしょうか。物で釣った訳ですね。
ロスとしたら「そりゃずるいよ」とか「僕の愛はメロンに負けたのか」ぐらいのもんでしょうかね。
はじめまして。コメントありがとうございます。
参考になると言っていただけてとても嬉しいです。
deal には確かに「取引」という意味がありますが、ここではやはり、It wasn't that big a deal. 「そんなに大したことじゃないよ」という意味だと私は思いました。No big deal! は「大したことじゃないよ!」という口語の決まり文句なのですが、特にフレンズでは、No big deal! または反語的に Big deal! で「大したことじゃないよ!」の意味で使われることが圧倒的に多いです。
このエピソードより前だと、例えば、
フレンズ1-3(その3)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470019.html
にも、Big deal! の形で出てきました。
ですからその流れで、and も「ただの丸めた靴下。それとメロンと」というニュアンスの and だと思います。ジャグリングの話として、2つの「丸いもの」を挙げた、ということでしょう。記事にも書いたように、本当にメロンのような重たいものをジャグリングしたわけではないでしょうが、いかにもチャンドラーっぽい悪乗りのジョークなのだと私は捉えました。
以上は私の意見ですが、セリフというのは問題集のように明確な解答があるわけではないので、あくまで私はこう思う、というものに過ぎません。参考までにお聞きいただければ幸いです。
ご意見ありがとうございました。
big dealはそのような意味で使われるのですね。大変勉強になりました。
具体的に他の部分での用例、しかも初心者用にこのエピソードより前で出てきたものをわざわざ探してきて下さるなんて感激です。
セリフの解釈も、本当にむずかしいですね。ここでのチャンドラーの発言についてもう一つ考えた解釈は、「うわ、靴下でジャグリングしたのを知っただけでショック受けてる。じゃあ、言いにくいけど、隠してるのもアンフェアだけだから言おう。じつはメロンでもジャグリングしてくれたんだ」と、ロスのことを気遣いつつ、おそるおそる真実を述べたというものです。
しかも、ショックを和らげようというチャンドラーの気遣いによって、かえってメロンでジャグリングをしたことが単なる冗談ではなく本当のことなんだということが強調され、ロスはますますショックを受けるという構図ではないかと。
最初はdealを取引と捉えたのでこの解釈は退けたのですが、It wasn't that big a deal.が「大したことじゃないよ」で確定するとなると、この解釈もありかなあと思うし、でもメロンみたいに重いもので本当にジャグリングできるかというと疑問が残るし、やっぱりたちの悪い冗談なのかしら…
悪戯だとすると、あえて冗談めかした語り方をせず、It wasn't that big a deal.とショックを和らげるような前置きをしてから真実を告白するような話の展開をすることで、できるだけ効果的にロスにショックを与えようといする、絶妙に意地悪な悪戯なのかしら…止まらなくなってきた(笑)
なんかチャンドラーの表情が、悪戯している表情にも見えなかったので別の解釈を試みてしまうのですが、いろいろ考えるだけでも楽しいですね(^^)
今後も拙い疑問等ぶつけることがあるかもしれません。初心者にとってはこのようなブログの存在は本当に助かります。よろしくお願いいたします。
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。
チャンドラーは、言葉上は「マルセルは、丸めた靴下だけじゃなくて、メロンもジャグリングしてたぞ」と言っていることになりますが、セリフからはそれが本当か嘘かはわかりませんよね。そこがセリフの解釈、特にフレンズのようなコメディーのセリフの解釈の難しさなのでしょう。
それが本当であれ嘘であれ、チャンドラーが "And a melon." とさりげなく付け足すことで、「マルセルがジャグリングするなんて知らなかった…」と動揺しているロスに、さらに追い打ちをかけている、という面白さがここでのポイントなのでしょうね。
「あえて冗談めかした語り方をしていない」ところが逆に、ジョークを真顔でしれっと言ってみせている感じがするので、多分、メロンの話はロスをからかう冗談なのだろう、と思うのですが、マルセルならやりかねないかも…みたいに思ってしまうのもまたコメディーの面白さなのでしょう。
このブログが少しでもお役に立てているとしたら光栄です。また、何か疑問などありましたら、お気軽にご質問下さいね。