レイチェルがボロボロの格好で部屋に入ってきます。
レイチェル: Jerk missed his flight. (あのバカ、飛行機に乗りそこねたの。)
フィービー: And then your face exploded? (それで、あなたの顔が爆発したの?)
jerkとは、「バカ、まぬけ、バカな奴」という意味です。
一応パウロとはラブラブのはずのレイチェルですが、パウロのせいで、自分がひどい目にあったので、「あのバカ」と罵っています。
missは「・・・しそこなう」という意味です。
この場合は、flightに間に合わなかったという意味。
番組を見逃すのにもmissを使うので、よく番組の宣伝をする人が、"Stay tuned. Don't miss it!" 「チャンネルはそのままで。見逃すな!」とか言いますね。
explodeは「爆発する」。レイチェルの頭はまさに「爆発」状態です。
フレンズのエピソードの中でもここまですさまじい姿になっているのは他にないのでは?
パーティーにファン・ボビーが登場。
ちなみにファン・ボビーとは、「愉快なボビー」という感じのあだ名で、日本語字幕と吹き替えでは、「ネアカのボビー」となっています(このネーミングも好き!)。
明るい彼が、場を盛り上げてくれると思ったのですが・・・
ボビー: My grandfather died about two hours ago. But I couldn't get a flight out till tomorrow, so...here I am.
(僕のおじいちゃんが2時間前に死んだんだ。でも、明日まで飛行機の予約は取れなくて・・・だから、ここに来たんだ。)
ジョーイ: Hey, Fun Bobby! How's it going, man? Whoa! Who died?
(やぁ、ファン・ボビー! 元気か? [ファン・ボビーが暗いので] あれ? 誰か死んだのか?)
年末年始は日本と同じく乗り物の予約は取れないようです。
ジョーイはいつもの調子で挨拶しますが、ボビーが暗いので、Who died?と聞いてしまいます。
それがなんとビンゴ! その通りだったんですね。
日本でも、暗い雰囲気の人を「今日は葬式みたいだな」とか言いますが、アメリカでも同じような表現があるんですね。
ちなみに、こういう「明るい人」は、ひとたび落ち込むと、並みの人間よりも落ち込みが激しかったりするというのもよくあるパターンかと・・・。
フィービーとデビッドが仲良くしているところへ、同僚のマックスがやって来ます。
フィービー: Hi, Max! (はーい、マックス!)
マックス: Yoko. (オノ・ヨーコ。)
マックスは、デビッドと一緒にミンスクへ行って研究を続けたいのに、それをフィービーという女性が邪魔していると感じています。
そこに出たこの"Yoko."というセリフ。
これ、デビッドとフィービーを、ジョン・レノンとオノ・ヨーコに例えているようです。
ビートルズという偉大なバンド、その男性同士の仕事と友情の中に割り込んできた女、というニュアンスで使っているようなんですよね・・・。
私はビートルズの音楽は大好きですが、その歴史にはあんまりくわしくないので、よくわかりません。
ジョン・レノンはオノ・ヨーコと会ってから、前衛芸術とか平和運動とかに積極的に関わるようになり、その方向性の違いがビートルズ解散の原因となった、という"意見"を聞いたことがあります。
実際のところは知りませんが、そういう認識から来たセリフですね、これは。
その辺の事情にくわしい方は教えて下さい。
デビッドにミンスク行きを勧めるフィービー。
フィービー: You belong in Minsk. You can't stay here just for me.
(あなたはミンスクにいるべき人よ。私のためだけにここに残ってはだめよ。)
belongは「[人・ものが](あるべきところに)ある、いる、ふさわしい」という意味です。
インデペンデンス・デイで、ビル・プルマン扮する大統領が司令部から命令するのではなく、実際に戦闘機に乗って戦おうとした時のセリフが、
"I belong in the air." (空が俺の居場所なんだ。)
くうぅー、かっこいいセリフっ!
この大統領は、もともと湾岸戦争で活躍したパイロットで、その人気から大統領にまで上り詰めたという設定になっていました。
ですから、異星人と戦う状況になれば、自分も共に出撃する、飛行機に乗ってこその自分なんだ、という意味ですね。
(Rachからのお詫び)
ここ最近は、ひとつのエピソードを5つに分けることで安定していたのですが、今回は長くなって、その6まで続くことになってしまいました。
このまま、エピソードが進むにつれて、どんどん長くなる・・・ということは"多分"ないと思いますので、あきれずにお付き合い下さいませ。
あんまりひとつのエピソードを長くすると、いつまで経っても先に進まないのはわかってるんですが、ついついあれもこれもと盛り込み過ぎてるのかな?
その辺のところのご意見もお待ちしています。
のところは "out" の後の "of 〜" 「〜発の」
が省略されている形で
「チケットが取れなかった」と言うより
「(〜発の)飛行機がない」と言う意味ですよね
(夜ももう遅くて)明日まで飛行機がないと言うニュアンス
out のニュアンスについて教えていただきありがとうございます。
英辞郎にも、
flight out of
〜からの出発機、〜発の航空機、〜を出発する便、〜発の便 (of の直後に飛行場名が来る)
(例) The flight out of Tokyo was cancelled. 東京発の便がキャンセルされた。
と出ていますね。
アウトする飛行機がない、出発する飛行機がない、だから乗れない、というニュアンスなんでしょうね。
意味は確かに「飛行機の便が明日までない」ということですが、その「便がない」という事実を言うとすると、
There's no flight out till tomorrow. みたいになるのでしょうか?(よくわかりませんが)
もしくは、I don't have a flight out になる、とか?
私の書いた「予約」という言葉はややニュアンスが違っていたと思うのですが、get a flight で「飛行機の便に乗れる、飛行機の席が取れる」かどうかについて語っているのだと思います。
get a flight out だと「(ここからそっちへ向かう)飛行機に乗れない」みたいな意味かなぁ、と。
ですから、「僕は(夜遅くて便がなかったから)飛行機に乗れなかったんだ、明日までは無理なんだ。」みたいなニュアンスになるのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう?
何故、couldn't get かと言うと、その理由は「夜遅くて便がないから」なのは間違いないと思います。
「明日まで飛び立つ便がない」と言う事実だけなら
There is no more flight out till tomorrow. とか・・・
"no flight" だと一便もない印象を受けるので
「もう無い」と言う感じで
"no more flight" のほうがいいかな・・・(分かりませんが!)
後は、意訳すれば
The last flight out has already taken off. とか
言ったところでしょうか?
でもお互いがどの飛行場の事か分かってる場合はいちいち
"out" を入れるかどうかは疑問ですよね
お返事ありがとうございます。
「もう無い」なら、no more flight の方が良さそうですね。
「最終便はもう出てしまっていた。」みたいな意味だと、ぴろろさんの書いて下さったように、take off を使うか、The last flight (out) has already left. と leave を使うか、になるのでしょうね?(私もよく分かりませんが!(笑)、ぐぐるとそれなりにヒットはしますので…)
「ここから出る」というニュアンスを出す out は、あってもなくてもいいのでしょうが、ある方が英語っぽい感じはしますよね。少なくともここは、get 〜 out 「〜を取り出す」ではない、ということがわからないといけないわけでしょうね。
今のところ各エピソードを5段階で観てます
今回は初めて一番笑い居所が探せないエピソードでした。゚(PД`q*)゚。
やっぱり文化の違いって大きいですね!!
「The ball is dropping」とか、日本でいうと「カウントダウン」って・・・。絶対に初見で分かるわけがない!
Rachさんの解説が長くなって困ることは決してないですよー
むしろ一言一言解説してほしいくらいです@@クワッ!
この話で唯一爆笑できたのはバイトから帰ってきたジョーイの衣装を見たチャンドラーの、「Too much jokes!!」ですね。
彼の性格やこれまでの言動を考えると「突っ込み所が多すぎるんだけど!!」って言ってるように聞こえました(笑)
フレンズを観始めてから色んなブログを探そうとしますが、結構閉鎖されてる方が多くて寂しいものですね(泣)
また感想のシェアしにお邪魔させていただきますね
コメントありがとうございます。
今回の大晦日のエピソードは、日米の文化や風習の違いが出ていたように思いますね。ネイティブが普通に見ている作品ですから、そういう「行事」について特に説明もないまま話が進んで行ってしまいますしねぇ。
昨年の年末に公開されていた映画「ニューイヤーズ・イブ」(New Year's Eve)が、まさに「NYタイムズスクエアの年越しのカウントダウン」をテーマにした作品で、その映画では「ボール・ドロップ」の話も出てきたようです(見ようと思っていて、結局、見損ねてしまいました…笑)。何かのきっかけでそういうイベントの知識が頭にあると、また、こういうエピソードもより楽しめるような気がします。
今のこのシーズン1の記事に比べると、シーズン2、3は、さらにどんどん解説が長くなってきます。速読の練習だと思って、気楽に読んで下さい(笑)。
Too many jokes!! は面白いですね。too は「過剰さ」を出す単語で、まさに「ツッコミどころが多すぎる、冗談にもほどがある!」という感覚ですよね。
フレンズもファイナルを迎えて随分経ちますので、閉鎖されているサイトも多いですね。私もいつまで続けられるかわかりませんが、できるだけファイナルに近づきたいと思っています。こうして、初期のシーズン1の記事を丁寧に読んで下さる方がおられる、ということが、本当に励みになっています。これからもよろしくお願いします。