coma guy(昏睡している男性)に新聞を読んであげるモニカ。
The mayor wants to raise subway fares. (市長は地下鉄料金値上げを求める。)
The high today was 45. (今日の最高気温は45度。)
Teams played sports. (いろんなチームがいろんなスポーツの試合をした。)
気温のところで45度?と驚かれた方もいるかもしれませんが、これは華氏です。
日本では気温と言えば、摂氏ですが、アメリカは華氏を使うことが多いようです。
華氏温度 = 摂氏温度×1.8 + 32という式で換算できます。
ですから、華氏45度は摂氏7度なのです。(吹き替えではちゃんと7度と言っています。)
華氏と言えば、華氏911(Fahrenheit 9/11)というマイケル・ムーアの映画がありましたね。
(私は見てませんけど・・・)
ここで少しアメリカにおける単位の話をします。
国際単位系は、MKS単位系(メートル、キログラム、セカンド(秒))です。(メートル法ともいいます。)
しかし、アメリカでは、以前から使用しているヤード・ポンド法をそのまま使っていることが多いです。
身長は何フィート何インチ、体重はポンド(pound)、野球の球の速度はmph(マイルズ・パー・アワー)で表しますので、映画やドラマでは、インチやポンドの単位をよく聞きますよね。
これを英語で聞いていると、どのくらいの大きさなのかがピンと来ないですが、かなり米国生活を長く送ってないとつらいかもしれません。
(私も、数字を聞いても全然見当がつきません。)
ちなみに、スタートレックはアメリカ製作のドラマですが、未来の宇宙の話なので、さすがにヤード・ポンド法の単位は出てこなかった気がするなぁ。
スポーツ欄を読んであげようとしたモニカですが、説明は適当に済ましています。
スポーツにはあまり興味がないようですね。
フレンズの男性陣は、お気に入りのチームの話でよく盛り上がっていますが、女性陣は概してスポーツには興味がないようです。
興味があるのは、やっぱり"おしゃれ"か"恋"のどちらかでしょうね?
coma guyの名前を考える二人。
フィービー: What about Glen? He could be a Glen. (グレンはどうかしら? グレンって感じするでしょ?)
モニカ: Not special enough. (特別な感じがしないわ。)
フィービー: How about Agamemnon? (アガメムノンは?)
モニカ: Way too special. (特別すぎるわよ。)
「特別じゃない」、すなわち、「平凡すぎる」名前だ、と言われて次に出した候補が「アガメムノン」!?
アガメムノンとは、ギリシャ神話に出てくる、トロイ戦争のギリシャの大将の名前です。
日本でいうと、「ヤマトタケル」ってつけてるようなものでは?
メキシコ料理店で一緒にディナーを囲むノーラ・ビングとチャンドラーとその仲間たち。
ノーラ・ビング: You watched the show! What did you think? (ショーを見てくれたのね! どうだった?)
チャンドラー: I think you need to come out of your shell. (もっと心を開いて打ち解けたら良かったと思うよ。)
come out of one's shellは「心を開く、打ち解ける」という意味。
直訳は「自分の殻から出る」ということです。
テレビという公共の場でプライベートなことを暴露しすぎたママへの、イヤミなセリフです。
電話中のノーラ。トイレから出てきたロスに声をかけます。
ノーラ: You okay, slugger? (あなた大丈夫?)
ここで、sluggerと呼びかけていますが、これは「(野球・ボクシングなどの)強打者」という意味。
スラッガーの松井秀喜選手、といいますが、それと同じです。
slugには、「・・・を殴りつける」という意味があるのですが、同じ綴りだけど違う単語でslugにはナメクジという意味もあります。
英語は相手に呼びかける表現が豊富ですが、これは日本語に直すのって難しいですよね。
この場合のsluggerも、「いかしたお兄さん」みたいな感じかと思うのですが、日本語にするとダサダサだし・・・。
ダーリンとかハニーとかも、日本語には訳しにくいですもんね。
「奥様は魔女」というアメリカのドラマを日本でやっていた時も、Darlingはダーリンのままでしたね。
彼の名前が「ダーリン」だと思っていた人が結構いた、という笑い話もあるくらいで。
このa term of endearment(愛称、親愛語)を見ていると、アメリカと日本の文化の違いを感じます。
(2005.9.2 追記)
上に書いてある「ダーリン」の話に間違いを発見しましたので、訂正いたします。
「奥さまは魔女」のダーリンは、Darling(愛しいあなた)ではなく、彼の名前(Darrin)でした。
私の勘違いです。紛らわしいことを書いて申し訳ありませんでした。
この間違いについて、詳しくは後の投稿記事 フレンズ1-15その5 に書いてありますので、興味を持たれた方はどうぞ(笑)。(追記はここまで)
(Rachからの感謝の言葉)
またまたランキングの話で恐縮です。
みんなの英会話奮闘記トップページの8月9日付「週刊! 人気ランキング」では何と5位に上昇!!
実は上位5位までは、ブログのタイトルだけでなく、ブログの説明文章も表示してもらえるんですよね。
本当にこのランキングサイトでは何故か絶好調です。これからも頑張ります!!!(注:「みんなの英会話奮闘記ランキング」への参加は、2016年5月末日をもって終了しました)
さらに、人気blogランキングの方もランキングが上がって来ました。
ランキングをクリックして下さった方々、本当にありがとうございます。
「ありがとう、紫のバラの人・・・」
(最近、アニメ版「ガラスの仮面」を見てるもので・・・ははは。)
↓さて、現在は何位につけているでしょう?
人気blogランキング
5位入賞(?)おめでとうございまーす♪
来るたびにクリックしてる努力が報われた気がしてます。。(笑)
数日前にふと思ったことなんですが、Rachさんみたいに英語のセリフを書き出していったら、結構な勉強になるんじゃないか!?と…。。
フレンズは「24」にはない、また別の面白さでハマリますね!
(24と同じ面白さだったら疲れるかも…)
他人のブログのランキングを、来るたびにクリックして下さるなど、なかなかできることではありません(笑)。
私もDVDの英語字幕を見ながらパソコンに入力してるんですが、勉強になってるような気はしますね。だんだん入力速度も速くなってきたように思うし・・・。
私の「24」のイメージとは、「息もつかせぬ素早い展開のジェットコースタームービー(ドラマ?)」みたいな感じ(見てなくて、噂で判断してるだけ)ですが、フレンズは「ホッと一息つけるドラマ」という感じでしょうか?
ロスがお酒を飲んで落ち込んでる様子なので
「元気ないわね、大丈夫?」って感じじゃないでしょうか?
なめくじのslugはのろのろしてる、落ち込んでる、という
意味もあるかと思います。形容詞ならsluggishで景気が落ち込むと
言う時によく使いますよね。
確かに sluggish 「動きののろい、不活発な、不景気な」という形容詞がありますね。そして、その形容詞は、slug 「ナメクジ」から来たものですよね。
ここでは slugger を呼び掛け語として使っているのですが、英語で元気のない人に呼び掛ける時に、わざわざ「元気のない人」という名称で呼び掛けるかなぁ?と、ちょっと疑問に思ったりします。
相手が元気がない人だからこそ、「大丈夫、スラッガーくん?」みたいに、相手に元気を出させるような誉め言葉の呼び掛け語を使っているのかなぁ?と私は思いました。
やっぱり意味としては、ロングマンで言うところの、
slugger: [countable] (American English informal) a baseball player who hits the ball a very long way
になるのかなぁ、と。そういうエネルギッシュなイメージですね。
シーズン2のエピソードになるのですが、
フレンズ2-22その20
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470627.html
で、疲れて座り込んでいる人に、ある人が tiger と声をかけるセリフがあります。その時に、「自分が落ち込んでいる時に、いろんな言葉で呼び掛けられたよ。」とその人が説明しています。
それを考えても、元気がない人には、「どうしたの? いつもは元気なのに。」みたいな感じで、良いニュアンスの景気の良い言葉を呼び掛けに使うんだろうなぁ、と思ったのですが。
このシーンでロスがべろべろに酔ってたのを
思い出して、たぶんナメクジの、のろのろって感じが
したんだと思います。
酔っ払うは 英語で slugged と言うので
「sluggedした人 = slugger(酩酊状態の人」かなと
勝手に想像してました。
興味深いお話をありがとうございます。
私は slugged にそういう意味があるのを知らなかったのですが、確かに英辞郎に、
slugged=(米話)酔っぱらった
という語義が載っています。
Merriam-Webster Online Dictionary には
slug: to drink in gulps -- often used with down
とありました。
つまり、 「ぐいぐい飲むこと」のような意味で、そこから、slugged がそういう意味になったのでしょうか?
ただ残念ながら、ロングマン英英辞典や、他の英和にはそういう語義が載っていません。どこまで一般的に浸透している意味なのかにもよるのですが、slug に「お酒をぐいぐい飲む」ようなイメージがあるのなら、テキーラを浴びるように飲んでいたロスのことを slugger と表現した、という可能性は大いにありますね。
もしロスが強いお酒をストレートで一口でぐいぐい飲んでいたとするとslug = 一口のお酒、という意味からもそれを飲む人と言う事で
sluggerとなったのかな?とも思いました。
とにかくあの場面はロスが酩酊状態だったという事が
頭にあり、それを指す呼びかけの言葉であるはず・・・
と思ってしまったのかも知れません。
でもRachさんが言うように逆に元気付けるような
呼びかけだったのかもしれませんね。
私もお酒は飲まないのですが(笑)、このエピソードではメキシコ料理店でテキーラをぐいぐい飲んでいたようです。
ロングマンなどに slug のそういう「飲む」関係の語義が載っていなかったので、そんな意味があるのを知らなかったのですが、お酒、酔っ払い、に関係のある slugger なのかもしれませんね。
この場合でも「さっきはガンガン飲んでたわねぇ」みたいな意味で呼び掛けたのかもしれないな、とも思います。
今日「ラジオ英会話」を聞いていたら「あれ?フレンズで耳にした曲だ!」
モニカとフィービーが昏睡状態の男性を甲斐甲斐しく世話するシーンの
バックに流れていた曲です。(5:02〜6:03)
曲名は「My Guy」
テキストの解説では1964年にアメリカでヒット。
歌は Mary Wells
作詞・作曲は Wiliam Robinson
当時ビートルズ旋風でチャートのトップ5を独占するという現象まで起こっていたが、
この曲がそのビートルズの壁を崩して1位に輝いたそうです。
半世紀前の曲なんですね。
では。
コメントありがとうございます。
「My Guy」をラジオ英会話で耳にされたとのお知らせ、ありがとうございます。私はあまり洋楽に詳しくないのですが、そんな私も「フレンズで耳にした曲」なら、「あれ?」と気付けそうな気がします。意外な場所で、好きなドラマで使われていた曲に遭遇するのは嬉しいものですね。
My Guy は明るい曲調で、彼のお世話をする場面によく合っていましたよね。
楽しい情報、ありがとうございました!(^^)