とうとう、coma guy(昏睡していた男性)が目覚めました。
昏睡中にお世話をしていたモニカとフィービーに、男性は御礼を言います。が・・・
男性: So I guess I'll see you around. (それじゃあ、またどこかで会おう。)
フィービー: What? That's it? (何ですって? それだけ?)
モニカ: "See you around?" (「またどこかで会おう」ですって?)
男性: What do you want me to say? (なんて言ったらいいんだ?)
モニカ: I don' know. Maybe..."That was nice." "It meant something to me." "I'll call you." (よくわかんないけど、多分・・・「親切にしてくれたね。」「僕にとっては意味のあることだったよ。」「また電話するよ。」とか。)
男性: All right. I'll call you. (わかった。また電話するよ。)
フィービー: I don't think you mean that. (本気で言ってるとは思えない。)
モニカ: This is so typical. You know, we give...and we give...and we give. And then we just get nothing back. (よくあるパターンね。女が与えて、与えて、また与えて。それで何も返ってはこないのよ。)
see you aroundは「バイバイ、またね、またどこかで会おうね。」という意味。
このセリフを聞くと、もうここでサヨナラってこと。
この後、coma guyからの情熱的な告白が続く・・・ということはあり得ない展開になってしまいました。
coma guyが眠っている間に想像はどんどんふくらんで、情熱的な恋愛が始まるかのように錯覚していた二人。
彼が自分たちを特別な相手とは認識していないのを知って、愕然とします。
彼にしてみれば、二人が競い合って世話をしてくれていた間、全く意識がなかったのですから、起きたとたん、いろいろ言われてもねー、とcoma guyには同情しますが。
これが、少しでも意識があって、二人がかいがいしくお世話しているのを少しでも感じていたなら、ロマンティックな展開もあり得たかもしれませんが?
typicalは「典型的な、よくある」という意味。
男性のセリフを聞いて、「尽くしても尽くしても甲斐がない。男っていつもこんなに身勝手なのよ。」と結論付ける二人。
coma guyに典型的な男の身勝手さを見たようです。
昏睡から目覚めたとたん、こんな理不尽な言葉を投げつけられたcoma guy、かわいそー。
さらに、最後の捨て台詞。
フィービー: You know what? We thought you were different. (ねぇ、知ってる? 私たちは、あなたは他の男とは違う、って思ってたのに。)
いやー、勝手に二人がイメージを作り上げてただけですってば。
でも、人間って好きになった人のことを「この人は、他の誰とも違うわ。」って思い込みたいんですよね。ちょっと乙女チック?
勝手に思われた方は、いい迷惑でしょうけど。
ノーラとチャンドラーが言い合いを始めました。
それを廊下で聞いているジョーイ。
ロス: The forbidden love of a man and his door. (人間とドアとの禁断の愛、だな。)
ジョーイがドアにぴたーっと寄り添って、中の声を聞いている姿を、「許されない恋」に例えています。
forbidden fruitだと「禁断の木の実」。
これは、エデンの園で、アダムとイヴが食べてはいけないと言われていた「善悪を知る木の実」のことです。
この実を食べてしまったアダムとイヴはお互いが裸であることに気づいて恥ずかしくなり、イチジクの葉で体を隠した・・・という聖書のお話があります。
この木の実はリンゴのイメージがありますが、聖書には「木の実」としか書いていないそうです。
また、この意味から、forbidden fruitは、「禁じられているためによりいっそう欲しくなるもの、魅力的なもの」という意味にもなります。
日本語でも「禁断の・・・」という響きには、背徳的なものを感じますものね。
"許されぬ恋"ってヤツですか。
ノーラとの口論の結果を聞くロス。
ロス: How did it go? (どうだった?)
チャンドラー: Awful. Awful. Couldn't have gone worse. (最悪、最悪。最悪以下だね。)
couldn't have gone worseは、「これ以上悪くなりようがなかった」ということ。
つまり「最低最悪」という感じ。
これとは逆に、couldn't be betterは「これ以上は良くならない、絶好調だ、最高だ」という意味になります。
出会った時の挨拶で、"Hi! What's up?"「やぁ、調子どう?」と聞かれて、"Couldn't be better."「最高だよ。」という風に使います。
(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
2005年08月13日
この記事へのコメント
コメントを書く