2005年08月18日

フレンズ1-12その5

レイチェルと別れて帰る傷心のパウロ。
ロス: I just wanna tell you...and I think I'd speak for everyone when I say...
(パウロ、君にいいたいことがある・・・これはみんなを代表して言うんだけど・・・)
そう言いながら、バタンとドアを閉めてパウロを追い出すロス。
ロスは数週間(数エピソード)の恨みを晴らしたのでした。

ベランダでレイチェルをなぐさめるロス。
ロス: Come here. Listen...you deserve so much better than him.
(おいで[と抱き締める]。ねぇ、君にはパウロなんかよりもっといい男がお似合いだよ。)
I mean you...you should be with a guy who knows what he has when he has you. (君という彼女がいることがどんなに素敵なことかがわかっている男といるべきなんだ。)
deserveは「・・・の価値がある、・・・に値する」という意味。
この場合は良い意味ですが、悪い意味にも使います。
"You deserved it."なら、「お前には当然の報いだ。自業自得だよ。」という意味になります。
次のセリフはなんとも回りくどい言い方ですが、直訳すると、「君がそばにいる時に、自分が今持っているものが何かわかっている男といるべきだ」。
今持っているものとは、"自分の彼女"のことです。
レイチェルという彼女、その彼女といることの意義、素晴らしさをわかっている彼じゃないとダメだ、という意味です。
レイチェルという彼女がいるにもかかわらず、友達のフィービーに手をだしたパウロのことを、ありがたみがわからなかった奴だと言っているのです。
ちなみに・・・アメリカのドラマを見ていると、このロスとレイチェルのように、恋人でもない男女が、抱き合ってなぐさめるシーンをよく見かけます。
見ていると、美しいシーンなんですが、これって、日本人には違和感を感じるというか・・・。
ここまで出来るのに、ロスはレイチェルをデートに誘うことも出来ないのも不思議な感じ。
文化の違いでしょうか。
日本でこんななぐさめ方してたら、絶対に誤解されますって。
(自分のダンナさんが、女性をこんな風になぐさめていたら、ひっくり返るでしょう、やっぱり。)
でも、こんな風な友情ってうらやましい気もします。←どっちやねん(笑)。

ロスは別の男に目を向けるように言いますが、
レイチェル: I'm so sick of guys! I don't want to look at another guy. I don't want to think about another guy. I don't even want to be near another guy. (男はもううんざりよ! 男の顔はもうこれ以上見たくない。男のことはもう考えたくない。男のそばにいるのもいやなくらいよ。)
Ross, you're so great. (ロス、あなたは優しいわ。)
男にはうんざりのレイチェル。
be sick ofは「・・・にうんざりしている」という意味。be tired ofと同じです。
be tired fromだと「・・・で疲れている」という意味になります。
男のそばにいるのもいや、とか言いながら、ロスとは抱き合っているレイチェル。
ロスは「男」として見られていないようですね。
ロスもそれに気づいて、がっかりしています。

しばらく一人になりたいというレイチェルに
ロス: See, because not all guys out there are gonna be a Paolo. (だって、そこらじゅうの男がみんなパウロみたいな男ばかりとは限らないよ。)
レイチェル: No, I know. I know. And I'm sure your little boy's not gonna grow up to be one.
(ええ、わかってるわ。私だって、あなたの坊やがあんな風になるとは思わないもの。)
ロス: What? Am I having a boy? (何だって? 僕の子供は男なの?)
レイチェルの何気ない一言で、赤ちゃんの性別を知ってしまったロス。
でも、性別は知りたくない、と言っていたのもどこへやら、みんなと大騒ぎして喜ぶロスでした。
haveは「子供を産む」という意味がありますが、be havingは「産んでいる」という状態を表すのではなく、近い将来に子供が出来るという意味になります。
We're having a baby in March. 「3月に子供が生まれるの。」という風に使います。

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posted by Rach at 11:42| Comment(4) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです!
やっと1-12が見終わったところです(まだまだ先は長いな…)

どのストーリーにもよく出てくるI don't knowという言葉なんですけど、知らないと言っておきながらその直後に何か答えたり意見を言ったりしてますよね?
このI don't knowって「分からない"けど"〜」っていうニュアンスなんですかね?
ここが毎回疑問に思ってるところなんでぜひ解決してください!

あとシットコムで笑え!も買いました!Amazonで買ったので明日には届くかな?って感じです!
読んだらまた感想をコメントしますね!
Posted by けーでぃー at 2015年02月26日 22:19
けーでぃーさんへ
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
1-12 まで進まれたのですね。順調に進まれているご様子、私も嬉しく思います。

さて、I don't know. についてですが、確かに、I don't know. と言った後に、自分の意見を言うシーン、よく見かけます。
おっしゃるように、「分からないけど」という前振りとしても使われるし、「さあね」「どうだろうね」みたいな感じに訳した方がしっくりくる場合もあるように思います。

(これより後のエピソードを例に出し、申し訳ないのですが)この次のエピソード「フレンズ1-13」で、
Why? と理由を尋ねられた人が、
I don't know. Maybe, maybe low self esteem?
と答えるシーンが出てきます。
その部分、DVDの日本語訳では、
(字幕) さあね 君には コンプレックスがあるのか
(音声) わからないが、何かコンプレックスがあるせいか
と訳されていました。
I don't know. ととりあえず言っておいてから、自分の意見を述べているパターンで、まさに日本語訳通りの、「さあね」「わからないが」というニュアンスがぴったりの好例になっていると思いました。
I don't know. はシンプルな言葉ではありますが、話の流れに応じて、
「知らない」「わからない」
「わからないけど」
「さあね」「どうだかね」
のように、訳語となる日本語を使い分けることになりそうですね。


それから、拙著「シットコムで笑え!」とお買い上げ下さったとのこと、誠にありがとうございます。大変光栄で嬉しいです! 楽しく読んでいただけたら幸いです(^^)
Posted by Rach at 2015年02月27日 15:52
こんにちは、1-4で書き込んだ「ビッグバードの友達」云々は直後にRachさんが詳しく解説されていたのですね。失礼しました。

ところで今回冒頭でロス達が「おかしな二人」を口ずさんでいましたが、昔よく観ていたドラマだったので大変懐かしく、嬉しくなりました。1-18のセリフにも主演の一人であるトニー・ランドールが出てきますのでフレンズの脚本家はかなりこのドラマに思い入れがあるのかも…。まあ何と言ってもあのニール・サイモンの作品ですからねぇ。リスペクトされるのも無理無いのかもしれません。
Posted by ET at 2015年04月22日 11:26
ETさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。

あ、いえいえ「失礼しました」と言っていただくには及びません。「ビッグバードの友達」のセリフは本当に面白かったですよね。

おっしゃるように、フレンズ1-18 のセリフに、トニー・ランドールさんの名前が出てきていましたね。
ポーカーが得意なアイリスおばさんの
Is Tony Randall dead?
というセリフでしたよね。
私は検索してやっと、そういう俳優さんがいるんだ、とわかったくらいなのですが^^ ところどころに使われるのはやはり、脚本家などのスタッフがその作品を大好きだから、なのでしょう。そういう作品のテーマソングにピンときて、一緒に喜べたりすると、余計にそのシーンが楽しく感じられますよね(^^)
Posted by Rach at 2015年04月22日 15:42
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