ジョーイパパ: What happened to the puppet guy? ([フィービーに]あの人形使いの男はどうした?)
So, Ross, how's the wife? Chandler, quick, say something funny! (それじゃあロス、奥さんは元気か? チャンドラー、ほら、何か面白いこと言ってくれよ!)
息子の友達に挨拶するパパですが、フィービーには元カレの話を、ロスには別れた奥さんの話をしてしまい、気まずくなってしまいます。
最後にチャンドラーのギャグで切り抜けてもらおうとしますが、チャンドラーはロジャーに「ギャグやユーモアは、チャンドラーが他人と距離を置くための道具」と分析されてしまった直後なので、面白いことを言う気になれず、ムスッとしています。
ジョーイのパパ、つらい。
ジョーイの部屋で電話をしているパパ。
パパが愛してるよ、と言った後、ジョーイが受話器を取ってママと話そうとしますが、何か変です。
ジョーイ: Did you know this isn't Ma? (この電話の相手、ママじゃないって知ってた?)
パパが愛情のこもった言葉をかけているので、てっきりママとしゃべってると思ったジョーイでしたが、実は電話の相手はママとは別人の女性だったのです。
ジョーイはプリプリしながら料理しています。
ジョーイ: So how long have you been... (どのくらい前から、パパは・・・)
パパ: Remember when you were a kid, we'd go see the big ships in the navy yard? (お前が子供の頃のこと覚えてるか? 二人で海軍造船所へ大きな船を見に行っただろう。)
ジョーイ: Since then? (その頃から続いてるの?)
パパ: No, it's only been six years. (違うよ、6年間だけだ。)
I wanted to give you a nice memory...so you'd know I wasn't always such a terrible guy. (俺はお前に良い思い出を思い出させたかったんだ・・・そうすりゃ、俺がいつもこんなにひどい男じゃなかったってことに気付くかと思って。)
いつからママ以外の女と付き合ってるのかを聞いているのに、昔話を始めたパパ。
パパは息子との関係を修復するため、二人の楽しい記憶を呼び覚まそうとしますが、逆効果だったようです。
昔話を始めたら、そりゃ、その頃からの付き合いかと思いますよね。
しかし、このちょっとピントがずれた話し振り。
ジョーイの天然ボケはパパ似なのかもしれません。
パパ: Your dad's in love, bigtime. (お前のパパは、熱愛中なんだ。)
And the worst part is, it's with two different women. (そして悪いことには、二人の女性を愛してるってことだ。)
ジョーイ: Oh, man! Please tell me one of them is Ma. (もう。お願いだから、二人のうち一人はママだって言ってくれよ。)
パパ: Of course one of them's Ma. (もちろん、一人はママだよ。)
二人の女性を愛してるというパパ。
これで、もう一人、別の女性の名前が出てきたら大変なことでしたね。
少なくとも、一人はママで良かった、良かった・・・。
ジョーイ: It's like if you woke up one day and found out...your dad was leading this double life.
(ある朝目覚めると、自分の父親がこんな二重生活をしていたって気付いた感じだよ。)
He's like actually some spy working for the CIA. (父親がCIAのために働くスパイだった、みたいな。)
That'd be cool! This blows. (それだったら、かっこいいな。こういうのは最低だ。)
パパの知らない一面を知ってショックのジョーイ。
でもスパイだったらかっこよかったのに、というコメントは子供っぽいジョーイらしいですね。
That'dはThat wouldの略。wouldには「(もしスパイだったなら)・・・だろうに。」という意味が込められています。
blowは「(風が)吹く、爆発する」という意味。
そこから、「(チャンスを)棒に振る・逃す、失敗する」という意味もあります。
(Rachからのお願い)
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だいぶ昔の記事にコメントしてすみません…
フレンズをみて英語学習をしておりまして、こちらのサイトを毎回見させて頂いてます(^^)
ずっと気になってたフレーズがありましたので質問させて頂きます。
Mr.Tribbiani:You're burning your tomatos.
Joey:You're one to talk.
このジョーイのセリフですが、お父さんに、トマトが焦げてるぞと言われ、確か日本語吹き替えでは、ジョーイは「焦げてるのはオヤジのハートだろ」というような内容だったと思いますが、なぜこのようなニュアンスになるのかピンときません。
すごく単純な文章なのですが…
よろしければ教えて下さい。
初めまして。コメントありがとうございます。
また、拙ブログを見て下さっているとのこと、ありがとうございます。昔の記事にコメントを頂けることはとても光栄で嬉しいです。
さて、ご質問のやりとりについて。
まず、You're one to talk. というのは実は決まり文句で、英辞郎には以下のように出ています。
You're one to talk.
あなたにもそんなところがありますよ。◆相手に反論して。
この記事のエピソード(1-13)よりもずっと先の フレンズ3-17 になりますが、そこでも再度、You're one to talk. というフレーズが登場して、その記事で、You're one to talk. について、詳しく説明させていただいています。Nick さんにとってはネタバレになってしまうと思うので、そんな先の記事を読んでいただく必要はありませんが、同じフレーズがこの先にも登場する、ということだけ、ここでお伝えしておきたいと思い、紹介させていただきました。
その記事は以下。
君が非難できる立場か? フレンズ3-17その20
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471373.html
その 3-17 の記事内の、英英辞典の語義説明の部分を以下に引用しておきます。
英英辞典の Merriam-Webster's Learner's Dictionary の説明では、
8. [no obj] : to criticize someone
This sense of talk is often used in phrases like look who's talking, you're one to talk, and you should talk to say that someone should not criticize another person because he or she has the same faults as that other person.
例) "She's way too skinny." "You're one to talk. You need to gain some weight, too."
つまり、「talk には、誰かを批判する、という意味がある。talk のこの意味はしばしば、
Look who's talking.
You're one to talk.
You should talk.
のようなフレーズで使われる。
誰かが他の人と同じ欠点があるという理由から、その人がその別の人を批判すべきではない、と言うために使われる。」
例文は、「彼女はやせすぎよ。」「君がそんなことを言うの? 君も体重を増やす必要があるよ。」
語義の部分、「誰か」「他の人」というと不明瞭なので、Aさん、Bさんとしてみると、「AさんはBさんを批判すべきではない、なぜなら、AさんにはBさんと同じ欠点があるから」ということを言うために使うフレーズ、だということですね。
同じ欠点のある人間が、そのことで他人を非難するのはおかしい、というニュアンスです。
You're one to talk. のニュアンスがわかったところで、問題のやりとりを訳すと以下のようになるでしょうか。
パパ: Joe, you ever been in love? (ジョー、今まで恋をしたことはあるか?)
ジョーイ: I don't know. (さあね[わからないよ]。)
パパ: Then you haven't. You're burning your tomatoes. (じゃあ、お前はまだ経験したことないな。お前、トマトを焦がしてるぞ。)
ジョーイ: Hah! You're one to talk. (は? それはそっちだろ?[(今の)親父がそれを言うか?])
ジョーイの You're one to talk. のニュアンスは「あんたがそれを言うのかよ。そんなこと言える立場かよ。それはあんたの方だろ」という感じだと思います。「そういうセリフを言うあんただって、同じようなことしてるじゃないか。そのあんたがそういうこと言うなんて変じゃないか」ということだろうと。
ここで、ジョーイはパパと話をしながら、トマトを使ったミートソースのようなものを作っています。パパは、それがちょっと焦げてるみたいだと注意しているのですが、ジョーイは「burn してるのはあんたの方だろ」と言いたいようですね。
つまり、パパも、burn your tomatoes している、とジョーイは言っているのですが、この burn your tomatoes が意味することについて、考察してみました。(これ以降は、あまり自信がなく、あくまで仮説なので、ご参考までにお読み下さい)
まず burn という動詞にだけ注目してみます。日本語で「恋焦がれる」という言葉がありますが、英語の burn にもそれに近い意味があり、He burned with love. だと「彼は恋に燃えた」という意味になります。ですから、ジョーイは、burn という言葉を使ったパパに対して、burn しているのはあんたの方だ(You're burning with love.)だと言いたかったのかな?というのが1つ目の考察。
2つ目は、tomato にも何らかの意味があると考えた場合です。tomato には、いわゆる「トマト」以外に、「魅力的な女性、男を誘うような女性」という意味もあるようです。ジョーイは、パパの浮気相手のことを、「パパを誘惑する女」という意味で tomato と表現し、それを burn している、つまり、「焼いている、焦がしている」のように、相手を「燃えさせている」イメージで、パパだって、You're burning your tomatoes. (You're burning a tomato.) だと言っているのかもしれない、とも思いました。
いずれにしても、burn という単語は、不倫中の今のパパにこそふさわしい言葉じゃないか? burning してるぞ、だなんて、まさに burning 真っ最中のあんたに言われたくないね、みたいな感じなのだと思います。
私が分からなかったフレーズは決まり文句なのですね!!
そして、さらにburnとtomatoについての考察、とても興味深いです。
ご丁寧にありがとうございました。
実はフレンズは、一応ファイナルまでざっとですが見終わっていて、今は学習のために最初から見ているところなんです。
これからどのようにして見ていくのが効率的か、もしアドレス頂けたらとても嬉しいです。
ちなみに、以前は留学関係の仕事をしていましたが、出産育児のため辞めました。
少しでも話すことから離れると単語やイディオムもぬけていってしまうのを感じています(笑)
子どもは2人いるので、DVDなどを使って学習できるのがお昼寝の時間などの少しの時間しかありません。
同じお子様がいらっしゃるRachさんのオススメの学習方法がありましたらぜひご教授下さい。
よろしくお願いします。
ご丁寧なお礼のお返事ありがとうございます。
お子さんがいらっしゃると、学習時間を確保するのが本当に大変ですよね。この上の記事を書いていた頃(2005年)は、我が家も上の息子が5歳、下の娘が1歳で、私も下の子がお昼寝している時間が貴重な学習時間となっていました。
私がやっていた学習法については、このブログの、
カテゴリー: DVD学習法
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/category/22147635-1.html
で説明させていただいています。そのカテゴリーには記事が15件ほどありますが、上が新しい記事、下が古い記事で表示されますので、ざっと下の記事から読んでいただければありがたいです。
私が Rach流DVD学習法と呼んでいるものは、一番下に位置する3つの記事、「DVDの音声と字幕(その1)〜(その3)」で流れを説明させていただいています。
そこでは「完全5段階」と「はしょる3段階」というのをご紹介していて、それぞれの利点も説明しているのですが、とにかくまとまった時間を確保するのが難しい方の場合は、必要な段階をこなして、どんどん次のエピソードに進んでいくことをお勧めしています。実際に私も、各エピソードを必要な段階見たら、どんどん次のエピソードに進んで行きました。それぞれの段階には、それぞれの意味があって、そこを自分で納得できていると、仮にその日の学習時間が30分にも満たなかった場合であっても、「今日はこれを確かにやった」という実感を持つことができた気がしました。
例えば「はしょる3段階」では、「日本語字幕・日本語音声で見る」という段階があって、他人から見れば、「それって全然英語に触れてないじゃんか」となるわけですが、私はそこで「しっかりとセリフのニュアンスを掴む」ということをやっているという自覚がはっきりあるため、たとえその日の学習が「日本語字幕・日本語音声」だけの30分以下であっても、決して無駄だとは思わなかったんですよね。これは自分でその行為に大いに意味がある、と自覚できていないと納得できない部分なので、まずは私がオススメする DVD学習法を一通り読んでいただいて、それに実際にトライされてみて、そこで「これは今の私には不要な気がする」と思える部分は省いていって、ご自分の性格やライフスタイルに合う形にカスタマイズされていかれたら良いのでは?と思います。こまぎれ時間しか取れないからこそ、時間を無駄にしたくない、だからこそ、今の自分に必要だと思うことに時間を割く、という方向に変えて行くことで、総時間は少なくても、密度の濃い学習が続けられるように思います。今になって思うと、私自身は、出産、子育てで思うように時間が取れなくなったお蔭で、時間の大切さを実感し、時間の使い方もうまくなったような気がしています。
お子さんが小さい間は、思うように時間が取れず、焦る気持ちも出てきますよね。そういう時こそマイペースで、自分にとって意味があると思うことに絞って学習を続けていただきたいです。どうか無理をされず、楽しく学習を続けて行って下さいね。
Rachさんのおっしゃるように、時間の大切さを子どもを産んで痛感しています。
今日はここまでやろうって思ってもできなかったりが多くあるので、はしょる学習法、実践してみたいと思います。
これからもこのブログにお世話になりますので、どうかファイナルまで続いていくことを願ってます!!
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
私がオススメする学習法は、あくまで「私はこんな風にやってみました」ということでしかないので、参考にしていただいた上で、ご自分にあった形に是非カスタマイズして行って下さいね。
「どうかファイナルまで続いていくことを願ってます!!」とのお言葉、大変嬉しいです。ありがとうございます!!
このシーズン1を書いていた頃は、ファイナルまでなんか絶対に行けっこない、と思っていて、とりあえず自分が書きたいと思う間は続けよう、という感じでした。現在、最新記事では、シーズン7最終話を解説中で、今はファイナル到達も、遠くにではありますが「見えてきた」感じです。
誰かが読んで下さっている、少しでも英語学習のお役に立てている、と思えることが、ブログ継続の大きな励みになります。温かいお言葉、本当にありがとうございます。
これからも頑張りますので、引き続き、よろしくお願いします!