ロジャーが来ていやがるチャンドラーに、
ロス: So he was a little analytical. That's what he does. (ロジャーは少し分析的だけど、それが彼の仕事なんだし。)
what he doesは「彼がしていること」、つまり職業、仕事という意味です。
ロスはそうやって冷静にロジャーをかばいますが・・・
ロス: That's where you're wrong! Why would I marry her...if I thought on any level that she was a lesbian? (君が間違ってるのはそこなんだ! もし僕が少しでも彼女がレズビアンだと気付いていたなら、どうして彼女と結婚したんだよ?)
ロジャー: I don't know. Maybe you wanted your marriage to fail. (さあね。多分、君は、結婚を失敗させたかったんじゃないかな?)
I don't know. Maybe...といいながら、次々と分析を当てていくロジャー。
ロジャー: I don't know. Maybe low self-esteem? Maybe to compensate for overshadowing a sibling.
(さあね。多分、 自分に自信がないのかな? 自分の妹を見劣りさせていることへの償い、かも。)
esteemは「尊敬、尊重」、self-esteemは「自尊心、うぬぼれ」。
overshadowは「・・・に影を投げかける、曇らせる、見劣りさせる」という意味。
文字通り、何かの上に影が覆い被さる、という感じですね。
ロジャー: It's conceivable that you sabotaged your marriage...so the sibling would be less of a failure in the parents' eyes.
(君が結婚を失敗に終わらせる。その結果として、両親から見ると、妹さんが落伍者だという印象が薄くなる。ということは考えられるね。)
ロス: That's ridiculous! I don't feel guilty for her failures. (そんなのばかげてるよ。僕は妹が落伍者だってことに対して、何の罪悪感も感じてないよ。)
sabotageは「・・・を故意に破壊する、妨害する」という意味です。
日本語、サボタージュ、サボる、というと、するべきことをしないで怠けるという意味ですが、本来、sabotageにはそういう意味はありませんので、ご注意を。
That's ridiculous.は「そんなのおかしいよ、ばかげてるよ。」 相手の言ったことが信じられない時に使います。
feel guiltyは「罪悪感を感じる、後ろめたく感じる」という意味です。
"Guilty."(有罪)、または"Not guilty."(無罪)という言葉は、弁護士ドラマであるアリーmy Loveによく出てきました。
ロジャーとの会話で、妹のモニカを落伍者だと認めた発言をしてしまい、この後、兄妹は喧嘩になります。
いや、言葉とは恐ろしい。
さんざんみんなの弱い部分をつついておいて、フィービーとのデートに出かけるロジャー。
ロジャー: Mon, easy on those cookies, okay? Remember, they're just food...they're not love. (モニカ、クッキーを食べ過ぎないようにね。覚えておいて、クッキーはただの食べ物だ。愛じゃないんだよ。)
easy onは「・・・をほどほどに」という意味。
go easy onだと「・・・を控えめに食べる(飲む)」という意味になります。
いやなことを思い出さされてヤケ食いしているモニカには、なんともキツイ一言です。
閉められたドアにクッキーをぶつけるモニカたち。
そりゃ、怒りますわな。
ジョーイとチャンドラーが廊下に出ると、部屋の前におばさんが座っていました。
チャンドラー: Oh, look! It's the woman we ordered. (ほら見ろよ! 俺たちが注文したおばさんだ。)
これは、留守の時に、注文したピザがドアの前に置いてあったりすることからきているようです。
ペットの葬儀屋(pet mortician)であるロニー(ジョーイのパパの愛人)は、ペットのお葬式についてチャンドラーに説明しています。
ロニー: Most people, when their pets pass on...want them laid out like they're sleeping. (たいていの人は、ペットが死ぬと、棺には眠っているように寝かせるわ。)
Occasionally you get a person who wants them in a pose. (たまに、ペットにポーズを取らせたがる人もいるのよ。)
Like chasing their tail. Or jumping to catch a Frisbee. (尻尾を追ってるポーズとか、フリスビーをキャッチするためにジャンプしてるポーズとか。)
チャンドラー: Joey, if I go first, I want to be looking for my keys. (ジョーイ、もし俺が先に逝ったら、俺はカギを探してるポーズがいいな。)
ポーズを取らせる、というのはアメリカではありそうな話ですね。
でもそんなこと可能なのかな?
go firstは「最初に行く、先に行く」という意味ですが、ここでは「最初に(もしくはジョーイよりは先に)死ぬ」という意味でしょう。
She's gone.だと「彼女は行ってしまった。」ですが、「彼女は死んでしまった。」の婉曲表現でもあります。
日本語だと、「行く」も「逝く」も発音は「いく」ですから、日本語でも英語でもニュアンスは似ているようですね。
(Rachからのお願い)
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僕もフレンズが大好きで英語の勉強にいかしたいなと思ってました。
そして、いろいろ探していましたら ここにたどり着きました^−^
とっても参考になります。ちょくちょくのぞかせてもらいますので、
よろしくです^−^。
参考になると言っていただいてとても嬉しいです。
フレンズ好きな人とこういう交流を持てるのも楽しい!!
やっぱりフレンズは人気ありますよね。
これからも頑張って書きますので、よろしくお願いいたします。
最近フレンズにはまってて、一週間に一本のペースで英語学習しな
がら楽しんで勉強しています。
このサイトを読むと改めて気付かされる点がたくさんあって非常に
参考にさせてもらっています。
ちょっと質問なんですが、ここで、ジョーイのお父さんの愛人さんが、ペットのお葬式について話をしてる表現について、
Occasionally you get a person who wants them(pets) in a pose.
と、自分の経験談なのに、youを主語にして表現されています。
とっさに理解できないから、字幕なしだとこういう部分は聞き取
れてもさっぱり分からないし、後で字幕を読んで、とりあえず
自分なりの解釈を出すことになっちゃいます。
だから、会話ってホント難しいです。
おそらくこの表現は、聞いてる相手に臨場感を持たせるために、
I get a person...じゃなくてyou get...を使ってるのだろう
と思うんですが、これで妥当なんでしょうか?
また、こういう表現は他の場面でもよく出てくるんでしょうか?
と、面識もないのに、質問すいません。
また、何かあれば書き込みさせてください。
コメント、ありがとうございます。英語学習の参考にしていただいているとのこと、ありがとうございます。
Occasionally you get a person who wants them in a pose. についてのご質問、ありがとうございます。
私は上で「たまに、ペットにポーズを取らせたがる人もいるのよ。」と訳していますが、直訳すると、「たまに、ペットにポーズを取らせたがる人をゲットする」、つまり、「そういうことをしたがるお客さんに出会う、そういうお客さんを担当する・お客さんに当たる」みたいなニュアンスですよね。
つまり、そのお客さんを get するのは、「ジョーイのお父さんの愛人さん」であるロニーなので、本来の意味としては、"I" get a person になるんじゃないの?ということですよね?
この件について、ひさっぷさんが「自分の経験談なのに、you を主語にして表現されています」とおっしゃっていますが、英語の you にはまさにその「自分の経験談を語る時に、主語を you にする」ということがあるのです。
まず、you には話している相手の「あなた」以外に、「一般の人」を表す意味があります。
これについては、
研究社 新英和中辞典に、
you=[総称的に一般の人をさして]人は(だれでも)
(用法)漠然とした人をさすので, 日本語に訳さないほうがよい場合が多い
という説明があります。
また、ロングマン現代英英辞典に、
you [pronoun]:
2. people in general
つまり、「一般の人」という語義が載っています。
その「一般の人」を表す、という意味から、一般の人には当然 I も含まれている、ということで、I の代わりに you を使うことがある、ということになるようです。
You が「一般の人」を指す、というところまでは、とりあえず辞書にも載っているのですが、さらにそれが「I をも含んでいる」、だから、「I の代わりに you を使うことがある」ということまではっきり説明してくれているものに、なかなか出会いません。
以下にそれを説明して下さっている2つの説明を紹介します。
1つ目は、週刊ST 2007年1月12日号の、堀内克明さんと V.E.ジョンソンさんによるコラム「英語Q&A」の、「自分のことを指す you 」という記事。
以下に引用させていただきます。
(引用始め)
「自分の話をしていると思われるのに、you を使う場合」
こういう you は、generic you (総称的な you) または indefinite you (不特定の you)と呼ばれます。
つまり、この you は特定の「あなた」ではなく、「あなた(方)を含む人(たち)」です。これは「人」(one)に近く、結局「われわれ」(we)と同じ意味になります。この we には当然 I が含まれますので、回りまわって you = I に相当します。
要するに、最初から I と言うと自己主張のように聞こえて、客観性がありませんので、相手を含めて you と言うと、一般性のある意見を伝えることができるというわけなのです。
(引用終わり)
2つ目は、マーク・ピーターセンさんの「続 日本人の英語」。
p.69 から、
「あなた」ではない You
についての説明があります。
p.71 に、
「英語では、自分の経験から一般論を推定する場合、主語を "you" にすることが実に多い。」
とあります。
こういう you の使い方は、一般日本人には馴染みがないらしく、日本人学生にこの "you" を使うと、たいてい誤解される、という主旨のことも書いてあります。
つまり、自分の経験として「一般論の you」を使って、When you watch... , you can.... と説明すると、I can? と聞き返される、というような「すれ違い」がたびたび起こる、ということですね。
また、日本人はこういう一般論を語る場合に、We を使いたがるが、そういう "we" は、「硬くてやや不自然というだけでなく外国人の相手に少々疎外感さえ与えかねない」とも説明されています。
日本人は、「you=あなた」だと思い込んでいるので、相手が you という単語を使うと、「えっ? 「私」のこと?、私が聞きたい・知りたいのは「あなた」のことなのに。」とか思ってしまうんですよね。
そういう日本人が抱きがちな疑問を、「続 日本人の英語」では、上手に説明して下さっています。
この「続 日本人の英語」という本は、その前に出た「日本人の英語」の続編ですが、2冊とも今でもずっと売れ続けているロングセラーです。
新書(岩波新書)ですからお値段もお手頃ですし、英語を学ぶ者なら是非読んでおきたい本だと思います。今回の「どうして I じゃなくて、you を使うの?」というトピックを始め、日本人にはわかりにくい多くのニュアンスについて、うまく説明して下さっている本なので、興味を持たれたら是非お読みになって下さい。
見ず知らずだから、もうちょっとテキトーでもいいのにと
感じてしまってちょっと恐縮してます^^;
ナマの英語って、どう解きほぐしていけば、分かったり感じれたり
できるのか、難しいところがあるので、こうしたアドバイスをもら
えると、ひじょうに助かります。ありがとうございます。
『日本人の英語』もみてみますね。
余談ですが、フレンズを見ながら英語学習するには、ネットで
逐一チェックするよりも、Rachさんの本を手元に置いてほうが、
効率が上がるかもと思って、注文しました。これからも応援さ
せてもらいます。それでわ^^)/
ですが…ちょっと早とちりでした。フレンズの英語について詳細な説明が書いてあるのかと思い込んでたんですが、そうではなくてカン違いorz
もうちょっとブログに書いていることを読んだ上で買うべきだったとちょっぴり後悔していますが、読んだら、いい意味で裏切られるかもしれないと、モトを取ろうとガンバります
もし、フレンズのシナリオブックをRachさんが編集する話があるのでしたら(ってこれも先走りすぎ、著作権の問題があるのに^^;)、ぜひぜひ買わせていただきますね。でわ、失礼します
拙著をご購入下さったとのこと、誠にありがとうございます。そして、内容がひさっぷさんの思っておられたものと違っていたようで、本当に申し訳ありません。
言い訳みたいになってしまいますが、
学習法の本を出版しました!
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471154.html
の記事で、
「本の内容は、フレンズのセリフを解説するものではなく、「Rach流DVD学習法」をメインにしたものになります。」
とは説明してあったのですが、過去記事なので、初めてご訪問下さった方には見つけにくい情報だっただろうと思います。ごめんなさい。
また、アマゾンの商品説明でも、「実際の学習法を、具体的、懇切丁寧に解説します。」と書いて、「学習法の本」であることを説明したつもりだったのですが、これも、言葉足らずだったかもしれません。
アマゾンでは「目次を見る」をクリックすると、目次が見られるようになっていて、それを見ていただくことができれば、勘違いされることもなかっただろうと思います。この目次がアマゾンの私の本のトップページで表示されていれば良かったのですが、残念ながらアマゾンでは、このように、「「目次を見る」をクリックする」という形でないと目次が見られない仕組みになっているのです。
拙著を読んでいただいて、「いい意味で裏切られる」結果になることを心から願っています。
これはあくまで私の考え方なので、ひさっぷさんにも当てはまるかどうかはわからないのですが、「フレンズの英語についての詳細な説明」は、このブログのように「パソコン上でデータベースの形として保存されている」方が、結局は使い勝手が良い、と私は思っています。
例えば今回の「「あなた」ではない You 」や「一般の人をあらわす You」は、これから先、フレンズ解説で何度も登場します。その時に、「前にもこういうセリフで出てきた」とか、「前の使われ方と比較してみると、少しニュアンスが違った」ということを、繰り返し過去のものと参照することで、実際に自分のものとして身に付いていくのですね。本だと「どこかに書いてあったはずだけど、どこだっけ?」と探すのに時間がかかってしまいますが、パソコン上やネット上だと、キーワードで検索を絞り込めば、どこに書いてあったかを探すのが比較的簡単だと思うからです。
私自身、過去の自分のデータとつき合わせしながら、新しい記事を書いています。それが、結局は、英語のセリフのニュアンスを深く知ることに繋がり、自分の英語力を伸ばすことに繋がったと信じています。ですから、私自身は、「本という形ではなく、ブログという形で」フレンズ解説を書いていることに意味があると思っているのですね。
マーク・ピーターセンさんの「続 日本人の英語」に、そういう you についての記述があった、ということも、私がその本を読んだ時に、パソコン上にメモしていたから、コメントをいただいた時にすぐにその情報が探せたのかな、と思います。その辺りのところは、拙著に詳しく書きましたので、読んでいただけたら幸いです。
フレンズのセリフを取り扱うことについては、おっしゃる通り、著作権や版権の問題があります。ですが、そういう問題をクリアして、フレンズの面白いセリフを取り上げた本などができれば、という夢ももちろん持っています。その夢が叶うかどうかはわかりませんが、その時は(笑)どうかよろしくお願いします。
最近、ちょっとした件で"generic you"についてふと考えていたんですが、この表現って、なじみがある表現にも用いられていることに気づきました。
"you know"の"you"です。
"you know"が、「相手の知識や理解を確認している」という意味なら、ここの"you"は別に一般的な用法で理解できる範囲です。
でも、一般的な用法の"you"という意味で解釈すると、おかしなことになることもあるんですね。
例えば、「同意や確認を求める」意味の"you know"を聞くと、「あなた知ってるでしょ」と受け止めてしまって、なんだか一方的で押し付けがましいなと感じてしまうんです。
「言葉に詰まったときのつなぎ」として"you know"を使われてしまうと、「知るか!」と思わずツッコミたくなるんです。
ここに"generic you"の"you"の意味合いなんだと気づけば、自分のことを相手に分かって欲しい、伝えたいことがあるんだという気持ちが"you know"にこめられているのだなと納得がいきます。
"you know"も"generic you"になるんだと分かると、"generic you"はネイティブにとって、けっこうなじみ深い表現なんだなと理解できますね。と言っても、ネットで検索しても日本人のサイトにこのことが書かれてないので、ちょっと理解に不安なところもありますが。
ところで、最初に書いたちょっとした件というのは、語学をネイティブ同士で相互添削できるSNSで、lang-8というのをこのブログの書き込みから知りまして、そこに最近入ったんです。そこで僕が書いた日記を、ネイティブの人が"generic you"の用法を使って修正してくれたんですよ。
添削はありがたいと思いつつも、やっぱり頭を抱えてしまったんです。混乱するから、"generic you"は正直言って今でも苦手な表現なんですよね。一般的な表現の"you"じゃないなと気づいてはじめて"generic you"だと理解するから、どうしても詰まってしまうんです。
英語を聞いたり読んだりするときって、使われている単語はよく見る単純なものばかりだけれど、意味がつかめないということが、よくあるんです。そんなときは、文脈から理解するのが重要なのもちろんなんですが、それだけじゃなくて、"you"みたいな基本的な単語が十分に理解できてないところにも、根深い問題が隠れてると感じてるんです。やさしく見えるけれども、分からない文に出会ったときって、なんだか、ネイティブとノンネイティブの言葉に対する理解の深さの違いを思い知らされる感じがします。
と、長々と失礼しました。
総称のyouに関する考察が書かれている論文がありました。
http://nwudir.lib.nara-wu.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/398/1/12_03_05.pdf
この方の論文の最後の章「6.終わりに」で、"generic you"の用法を、大きく二つに分けています。
1.一般の人々に呼びかけたり、聞き手が自分の期待通りに考えたり行動することを期待し呼びかける用法。
2.youで自分自身を語るにことにより、心の中で思い描く人物を投影させる主観的な用法。話者は自分の考えは他の人にも通用する一般的なものであると考えている。聞き手に自分と同じ視点で考えるだけでなく、その考えを共有することを期待し呼びかける効果がある。
僕自身、2.の用法だけをgeneric youと理解していました。そのため、誤解を与える書き方になっていました。
"you know"の"you"はgeneric youに入るのじゃないのかというのを、lana-8の日記で呼びかけてみたのですが、「ちょっと違う」という意見でした。まだ、話してる途中なので、深いことが話せないです。語学の壁があるし、遅レスになっちゃうんです^^;
ともあれ、違うとはいえ、「"you know"のyou」と「generic youの、2.の用法」は、自分と同じ立場に立って欲しい、自分と同じ考えを相手にも持って欲しいと促す点は共通していると思うんです。
ただ、"you know"というのが、自分の意見を一般化させるために使われるかというと、それは違うと思うので、ちょっとこれはgeneric youに入れるのは無理があるだろうと感じるようになりました。
ちなみに、上記の論文はフレンズも一例として引用されています。なじみのある例なので、理解が進むし、なぜか読んでると楽しいです^^;
generic you (総称的な you) は、日本人にはない感覚なので、そのニュアンスを掴むのは難しいですよね。
紹介していただいた論文、拝見しました。非常に興味深い内容ですね。
論文の例文(16) の注意書きに、「'You know' は慣用表現であるため、you はイタリック体で表記していない」とあります。you know の you は慣用表現であるために、generic you かどうかを考える対象から外れている、という感じでしょうか。
you know という言葉は、「…だよね」的な挿入句としてよく使われますよね。その you はやはり、話者が話をしている対象の「聞き手」である「あなた」を指していることになるのでしょう。「あなた」を指すのであれば、それを、generic you だと考えるのは無理があるのかもしれません。直訳してしまうと「あなた知ってるでしょ」となって押し付けがましいニュアンスが出てしまいますが、もう今では慣用句となって、そういうニュアンスは薄れてしまっていて、単なるつなぎ言葉になっている、ということなのでしょう。
generic you については、これからフレンズを解説して行く時に、注意深く観察しようと思います。また何か気付いたことがあれば、その時に書くようにしますね。
紹介していただいた論文では、ダンカンの出てくる フレンズ2-4 のセリフが使われていましたね。英語のニュアンスを深く理解するためには、前後の流れのあるドラマのセリフを使って説明するのはわかりやすいと思います。私もこういう興味深い論文で、フレンズのセリフが使われているのを見ると、とても嬉しいです。