チャンドラー: Hey, you guys all know what you want to do. (なぁ、みんなは自分のやりたいことがわかってるだろ?)
レイチェル: I don't. (私はわかんない。)
チャンドラー: Hey, you guys in the living room all know what you want to do. (なぁ、リビングにいるみんなは自分のやりたいことがわかってるだろ?)
みんなに問いかけるチャンドラーですが、レイチェルには否定されたので、キッチンにいるレイチェル以外のみんな(リビングにいる)に向かって、同じ質問をぶつけるチャンドラーです。
you guys in the living room = you guys except Rachel(レイチェル以外のみんな)という意味で使っています。
チャンドラー: You know, you have goals, you have dreams. I don't have a dream! (みんなには目標がある、夢がある。俺には夢がない。)
ロス: The lesser known "I Don't Have A Dream"speech. (これはあんまり知られてない方の、「私には夢がない」演説だな。)
ロスが引き合いに出そうとしている、well-known(有名な)speechは、1963年の「ワシントン大行進」での、I have a dream. 「私には夢がある。」で始まる有名な演説(スピーチ)のことです。
これは、アメリカの黒人指導者マーティン・ルーサー・キング牧師によるスピーチ。
キング牧師は、非暴力をモットーに、人種平等のために尽力した人ですが、後に暗殺されてしまいます。
この演説は、
"I have a dream that my four children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character. I have a dream..."
「私には夢がある。いつの日か、私の四人の子供たちが、皮膚の色によってではなく、人格そのものによって評価される国に住むことができることを。私には夢がある。・・・」
とI have a dreamに続けて、アメリカが人種差別のない国になることを訴えた演説なので、"I Have A Dream"speechとして有名なんですね。
これは、民衆の心を掴んだ印象深い演説として有名なので、テレビなどで聞く機会も多いものです。
モニカはヘッドシェフになれるかもしれないお店の下見に行ってきました。
モニカ: It's not too big, not too small. It's just right. (大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいい感じよ。)
チャンドラー: Was it formerly owned by a blond woman and some bears? (その店の前の持ち主は、金髪女性とクマだったんじゃないのか?)
童話「ゴールディロックスと三匹のくま」(Goldilocks and the Three Bears)が元ネタです。
この童話は、金髪の女の子が、森で、くまファミリーの家に偶然入ってしまい、おかゆを勝手に食べ、椅子に座り、あげくはベッドで寝込んでしまって、最後は小熊の声に驚いて逃げ出すというお話です。
その女の子がゴールディロックスなんですが、なんていかつい名前だ、と思ったら、gold=金色、lock=髪の毛の房(locksと複数形にすると頭髪の意味)、なので、「金髪ちゃん」って感じのようです。
お父さんグマの椅子はtoo big(大きすぎ)、お母さんグマのはtoo big, too(これも大きすぎ)、
子グマのはjust right(ちょうどぴったり)。
ベッドは、お父さんグマのベッドはtoo hard(堅すぎ)で、お母さんグマのはtoo soft(柔らかすぎ)で、子グマちゃんのはjust right(ちょうどぴったり)。
そんなことを言いながら、女の子は、サイズがぴったりの子グマちゃんの椅子やベッドを使うのです。
この様子から、モニカが「大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良い」と言ったのを、ゴールディロックスに例えたわけですね。
あー、長い説明だった・・・。
(Rachからのお願い)
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それにしても、やっと「シットコム」の意味がわかりました! …遅い?(笑)
シチュエーション・コメディのことなのですね!
ニューヨーク大学の講義でわかりました(笑)
「シットコム」って、「ドットコム」と響きが似ていて、なんか時代の先端を行ってるみたいに思われるかも、と、ブログのタイトルに使ってみたんですよ。
私もフレンズを知るまではシットコムという言葉は知りませんでした。
ニューヨーク大学の講義のお話、是非聞かせて下さいね(笑)。
前回のEpisodeは解説ありがとうございました。
次の回に移ってきました。
この回はかなりおもしろいですよね!特にDirty Talkのレッスン
中のチャンドラーのリアクション…(うぷぷ)
フレンズを見始めて一番笑いました。
ゴールディロックスと三匹のくまの解説はなるほどです!
DVDを見て???だったので、Rachさんの解説を見よう!
(いつも見てますけど)と思って拝見するとビンゴ。
そんな童話があったんですね〜〜。
(日本ではあまり紹介されてない童話ですよね?)
これからもちょくちょくカキコさせていただきますので、
またお付き合いくださいませ。
誕生日に一番初めにやったことがカキコでした(笑)
連続投稿すみません…。
コメントありがとうございます。
ロスとジョーイが Dirty Talk を練習している時のシーンは面白いですよね。そういう時に限って、見られたくない人に見られてしまう…というのもコメディの王道なのですが、それでもやっぱり笑ってしまいます。
童話「ゴールディロックスと三匹のくま」については、私は小さい頃、絵本で読んだらしく、話の内容は何となく覚えていました。女の子と熊の親子が出てきた記憶があったので、bears で「多分それだな」と気付き、調べてみたら、やっぱりそういうフレーズがあった、ということですね。
DVDを見た瞬間に、「元ネタはこれだ!」とわかるものは、実はそう多くはありません。アメリカ暮らしが長い方ならわかるのでしょうが、やはり日本人にとっては知らないネタが多いです。それでも、いろいろ調べて元ネタを発見し、セリフの意図がわかるととても面白いし、フレンズたちとの距離感がとても縮まった気がして楽しいです。そんな風に楽しみながら英語を学んでいけたらいいなぁ、と。
最後になりましたが、今日、お誕生日なんですね! おめでとうございます。記念すべきお誕生日の最初に、私のブログに書き込みをしていただいたなんて光栄です。素敵なお誕生日でありますように!
これからもよろしくお願いします。
モニカが部屋に入ってきて I love my life! と言い、フィービーがOoh! Brian's Song!というところが解らなかったんですが、Brian Mcknightという人のLove of my lifeという歌があって、これみたいですね。
コメントありがとうございます。
私がこの記事を書いた頃は、私も Brian's Song が何なのかわからなかったのですが、その後、「Brian's Song ってもしかしてこれのことかもしれない」と思うものに出会ったことがあったのです。それについては後半で書かせていただきますね。
浦辺さんが発見して下さったように、Love of my life というタイトルの歌があるのですね。タイトルにふさわしい言葉だからか、このタイトルの曲はいくつもあるようで、Queen の曲にもあるようですね。そして、おっしゃるように、Brian Mcknight という歌手が歌う曲もあありました。
コメントをいただいてから、その歌詞(lyrics)を確認してみたのですが、その歌詞の中に I love my life というフレーズは、残念ながら、ないようです。
また、love of my life というのは恐らく「運命の恋人」みたいな呼び掛け語で、I love my life 「私の人生を愛してる、私の人生、最高」みたいな意味とはニュアンスがちょっと異なる気もするのですね。
セリフの中の Brian's Song は、song の部分も大文字で始まっていること、DVD英語字幕ではイタリック体で書かれていることから、"Brian's Song" は、歌または映画のタイトルを表しているのだろうと思っていました。が、当時の私はそれ以上のことはわからなかったので、記事では取り上げなかったようです。
その後、フレンズの解説を続けていくうちに、
フレンズ2-20その9
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470543.html
で、たくさんのビデオテープを借りてきたフィービーのセリフで以下のものがありました。
フィービー: Love Story, Brian's Song and Terms of Endearment. (「ある愛の詩」に、「ブライアンズ・ソング」に、「愛と追憶の日々」よ。)
その時に、Brian's Song という映画のタイトルがあるんだ、というのを知ったのです。シーズン2のセリフで名前が出ていることから、多分、今回の 1-15 のセリフも、その映画を指しているんだろう、と。
Brian's Song について、詳しくは以下で。
Wikipedia 英語版: Brian's Song
http://en.wikipedia.org/wiki/Brian's_Song
IMDb : Brian's Song (1971) (TV)
http://us.imdb.com/title/tt0068315/
IMDb にも (TV) と書いてあり、Wikipedia の Categories にも、1971 television films と書いてありますので、どうやら「テレビ用映画」みたいですね。ネットを見ていると、「ブライアンズ・ソング 友情のタッチダウン」と書いてある邦題も見かけますので、日本でも公開されたことがあるようです。
映画の内容をざっとまとめると、末期がんに侵された、フットボールチーム「シカゴ・ベアーズ」の白人選手ブライアン・ピッコロ(Brian Piccolo)と、同じチームの黒人選手のゲール・セイヤーズ(Gale Sayers)との友情を描いた作品、という感じになるようです。その内容を考えると、映画のセリフの中に、"I love my life." というセリフが出てきそうな気もするのですが…。
IMDb : Memorable quotes for Brian's Song (1971) (TV)
http://us.imdb.com/title/tt0068315/quotes
には、Brian's Song のセリフがいくつか載っています。
そこには、I love Brian Piccolo. というセリフは載っていますが、I love my life. というセリフは残念ながらないんですよね。ここで、そのセリフが見つかれば、ビンゴ!だったんですけれど。
元々がテレビ映画なせいか、日本ではDVDにはなっていないようですね。DVDでレンタルできたりすれば、I love my life. というセリフがあるかどうか、確認したいところなのですが…。
そんなわけで、今のところ、多分、このテレビ映画のことを言っていて、劇中に恐らく、"Oh, I love my life! I love my life!" に近いセリフが出てくるんだろうなぁ、という感じです。
でも、フィービーが「それって、ブライアンズ・ソングね!」と言うくらいなら、かなり有名なセリフだろうし、でもそれほど有名なセリフなら、IMDb の Quotes に載っていないのも変な気もするんですよね。
いずれにしろ、ご意見をいただけて、私も気になっていたことをいろいろ調べることができました。
一緒に考えて下さってありがとうございました!