2005年08月31日

フレンズ1-15その3

モニカはシェフの面接を受けることになります。
モニカ: He wants you to be here, which will be great for me. (スティーブ[店のオーナー]はフィービーもいて欲しいそうよ。それは私にとっても好都合だわ。)
You can make yummy noises. (フィービーは「おいしい」、とかって声に出すのが上手だから。)
レイチェル: What are you gonna make? (何を出すつもり?)
フィービー: Yummy noises. (おいしいとかって言う歓声よ。)
レイチェル: And, Monica, what are you gonna make? (それで、モニカの方は、何を出すの?)
make a noiseは「物音を立てる」。
複数形にしてmake noisesとすると、「・・・について考えや気持ちなどを口に出す」という意味になります。
例えば、make soothing noisesなら「なだめるようなことを言ってやる」という意味になります。(sootheは「なだめる、やわらげる」)
ですから、この場合のyummy noisesは「おいしい物音」ではなく、「おいしい、というような考えや気持ちを口に出す」という意味です。
そもそも、アメリカではスープを飲む時などに音を立てて飲むのは下品とされていますので、日本人がおいしそうにうどんをズルズル食べる、というような音はあり得ませんからね。
レイチェルはモニカに何の料理を出すのか聞いていますが、フィービーはmakeという言葉から、さっきのmake yummy noisesのことを言っているのだと思ったようです。
noiseも料理もどちらも動詞がmakeになるために起こった勘違いですね。
ちなみに、字幕、吹き替えともmakeを「出す」と訳していますので、声に「出す」、料理を「出す」と
makeと同じように両方にかけて、makeとうまく置き換わっています。さすが、です。

何のメニューを作るかについて、
フィービー: I know what you can make! I know! You should make that thing with the stuff. You know...that thing with the stuff? Okay, I don't know. (何を作ればいいかわかった! あれの入ったあれを作るべきよ。ほら、あの、あれの入った・・・。いいわ、わかんない。)
どんな料理かを思い出そうとするフィービーですが、言葉が出てきません。
thingもstuffも、漠然としたものを指します。

ロス: Anyone know a good date place in the neighborhood? (誰かこの近所でいいデートスポット知らない?)
ジョーイ: How about Tony's? If you can finish a 32-ounce steak, it's free. (トニーズはどう? もし32オンスのステーキを平らげたら、タダになるぜ。)
ロス: Anyone know a good place if you're not dating a puma? (もしピューマとデートするんじゃなかったら、誰かいい場所知らない?)
デートスポットを尋ねているのに、たくさん食べたらタダになる店を紹介するジョーイ。
ジョーイは大食いという設定ですが、ジョーイらしい選択ですね。
タダになったらデート代もかからないし・・・とか考えたのかもしれませんが。

デートの予定を尋ねられるロス。
モニカ: What are you gonna do? (どうするつもり?)
ロス: I thought we'd go to dinner, then bring her back to my place...and I'd introduce her to my monkey. (ディナーに行って、彼女を僕の家に連れてきて、彼女に紹介しようと思ってるんだ、僕のモンキーを。)
チャンドラー: He's not speaking metaphorically. (ロスは比喩を使ってしゃべってるわけじゃない。)
monkeyは、この場合、マルセルというロスが飼ってるお猿さんですが、一瞬、みんなはなにか身体のエッチな部分のことを暗に言っているのかと勘違いしたようです。
metaphoricallyは、「比喩的に、隠喩で」という意味。
metaphor「メタファー、隠喩、比喩」の副詞です。

ジョーイ: I tell you, that monkey's a chick magnet. (俺が思うに、あのお猿は女の子をメロメロにするぞ。)
She's gonna look at his furry, cute little face and it'll seal the deal. (彼女はマルセルのふわふわで可愛いちっちゃな顔を見て、もう決まり!って感じだな。)
chickとは、「ひよこ」のこと。また「若い娘」という意味もあります。
magnetは「磁石」、そこから「人を引きつけるもの」という意味になるので、chick magnetで「女の子を引きつけるもの」ということになります。
furry(毛皮の、フワフワの)はfur(毛皮)から来た言葉。
フェイクファー(fake fur、人工毛皮)は日本語にもなっていますね。
sealは「捺印する、封印する」という意味です。dealは「取引」。
つまり、seal the dealは「取引に調印する、契約を結ぶ」という意味になります。
ここでは、「取引成立」、つまり、「女性からオーケーをもらえる」という意味で使っています。
動物を二人で可愛がり、お互いの優しい表情を見ているうちに親密になる、というシチュエーションはよくありますね。(私はそんな経験ないですが・・・)
ところが、実際は、マルセルがシリアの髪の毛にぶらさがって、シリアは悲鳴を上げることになってしまいました。
可愛がるにしては、ちょっとマルセルがやんちゃ過ぎたようで。

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posted by Rach at 15:47| Comment(0) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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