ロスのデートが失敗したことをバカにするジョーイ。
ロス: But it wasn't a total loss. I mean, we ended up cuddling. (でも、全くダメだったわけじゃない。最後には寄り添って寝たんだよ。)
ジョーイ: Whoa, you cuddled? How many times? (うわぁー、添い寝したのかよ。何回やったんだ?)
end up ...ingは「・・・することで終わる」という意味。
添い寝したことを、さもエッチなことをしたかのように言って、からかうジョーイでした。
いやらしい話が出来ないというロスに、ジョーイは、俺を使って練習しろ、と言います。
二人で練習するのですが、そこをチャンドラーに見られてしまいました。
こわごわ振り向く二人(この振り向き方が笑えます。)
チャンドラー: I was always rooting for you two kids to get together. (おれはいつも、お前ら二人がうまく行くように応援してたんだ。)
root forは「・・・を応援する」という意味。
スポーツのチームを応援する時にも使います。
チャンドラーの上司から電話が。
チャンドラー: That's very generous. (えらく気前の良い話ですね。)
But look, this isn't about the money. (でも、聞いて下さい。これはお金の問題じゃないんです。)
I need something more than a job. I need something I really care about... (単なる仕事じゃなくって、もっと他の何かが必要なんです。僕が本当に関心を持てる何かが必要なんですよ・・・)
That's on top of the year-end bonus structure? (さっきの金額は年末のボーナスに上乗せするんですか?)
generousは「気前の良い、太っ腹な」という意味。
care aboutは「・・・を気にかける、大事に思う、関心がある」という意味です。
上司が給料を上げることでチャンドラーをなんとか引きとめようとするのですが、チャンドラーは、大事なのは給料ではなくて、自分のやりたいことだ、と頑張ります。
横でロスとジョーイも応援しています。
ロス&ジョーイ: Your dream! Your dream! (お前の夢はどうした! 夢を忘れるな!)
チャンドラー: Look, Al. Al, I'm not playing hardball here, okay? (アル[上司の名前]、僕は強気に出ようって言うんじゃありません。)
This is not a negotiation. This is a rejection! (交渉してるんじゃなくって、拒絶してるんですよ!)
Stop saying numbers! (数字を出すのはやめて下さい!)
I'm telling you, you've got the wrong guy! You got the wrong guy! (あなたは話す相手を間違えてる! あなたの見込み違いだ!)
I'll see you Monday! (月曜日に出社します。)
play hardballは「攻撃的に出る、厳しく当たる」という意味。
hardballとは野球の硬球のことです。
チャンドラーは話を引き伸ばして、給料の金額を吊り上げようとしているわけではない、と言っています。
wrong guyは「間違った男、不適切な男」。
つまり、上司のアルがいくら言っても、その誘いにも乗らないし、言うとおりにもならない。
そういうアプローチの通じない、「間違った相手」だと言うことです。
そこまで言っといて・・・最後は、「出社する」のかよ、チャンドラー!!
引っ張って引っ張って最後に落とす、吉本新喜劇にも通ずる王道パターン、でしたね。
チャンドラーの新しいオフィスはでかい。
フィービー: It's so much bigger than the cubicle. This is a cube! (例のキュービクルとか言う小部屋よりもずっと大きいわね。これぞ、キューブだわ!)
biggerのような比較級を強調するには、muchを使います。
cubicleとは、「パーティション(仕切り)で区切った場所、個人用オフィス」をいいます。
よく図書館などの閲覧室にもそういう間仕切りのついたスペースがありますよね。
それに対して、チャンドラーの新しい部屋は立方体の大きな「箱」。
キュービクルじゃなくって、本当の「キューブ」になったと言いたいようです。
(Rachからのお詫びと訂正)
過去の記事に誤りを発見いたしましたので、ここで訂正させていただきます。
フレンズ1-11その2 で、アメリカの親愛語(ダーリン、ハニーなどの呼び掛け語)について触れました。
"「奥さまは魔女」のダーリンは彼の名前ではなくて、Darling(愛しいあなた)のことだ"、というような内容を書いたのですが、それは間違いでした。
彼の名前がDarrinだったのです。(←「奥さまは魔女だったのです」みたいな言い回し)
だいたい、あの有名なオープニングナレーションで、「奥さまの名前はサマンサ、旦那さまの名前はダーリン。」って言ってるじゃないかー。
私はどうして勘違いしてたのでしょう。
ただ、Darrinというのは、原語でどう発音するのか知りませんが、恐らく「ダリン」か「ダレン」だと思われます。
ですから、Darrinを吹き替えで「ダーリン」と言っていたのは、やはりDarling(愛しいあなた)のイメージを持たせたかったのもあるようです。
ネットで「奥さまは魔女」のことを調べていたら、旦那さまの名前がDarrinだとあちこちに書いてあり、何だか知らなかったのは私だけ? みたいな、今ちょっと恥ずかしい気分になってます。
長い間生きてきて(笑)ずっとそう信じてたのに、ニコール・キッドマンによる「奥魔女」のリメイクがなければ、ずっとこの間違いに気付かないまま、死んでいったんでしょうねぇ。(←大袈裟)
「奥さまは魔女」もフレンズと同じシットコムです。このリメイクのおかげで、シットコムという言葉を最近よく見かける気がします。
ブログのタイトルにシットコムという言葉を使っている私としては、なんだか少し嬉しい・・・。
この間違いに気付いた顛末は・・・。
そもそもはsatさんのブログ 楽しむ! 英語学習? で、奥様は魔女 の記事があり、私がうろ覚えの知識でコメントしたのが始まりです。
その後、「懐かしいなー、でもはっきりとは覚えてないなー」とか思いながらネット検索しているうちに、自分の間違いに気付きました。
satさん、ありがとう!!
ということで、過去の記事にも追加で訂正文を入れさせていただきました。
間違った適当な記事を書いてしまい、申し訳ありませんでした。
これからはもっと気をつけます。
また、何か私のブログで間違いなど発見されましたら、教えていただけると嬉しいです。
(それでもランキングのお願いを忘れてないRach)
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ご質問ありがとうございます。
この Please be kidding. も解釈が悩ましい英文ですね。
動詞 kid は「からかう、冗談を言う」という意味で、kidding は Are you kidding? 「冗談だろ?」や You must be kidding. 「冗談(言ってる)に違いない」のような形で使いますよね。
それに倣って Please be kidding. を直訳すると「冗談を言っている状態でいてくれ」→「どうか冗談を言っといてくれよ」みたいなニュアンスになるのかなと思います。
これは、ダーティトークがうまく言えないと言うロスに、ジョーイが「俺に何か言ってみろ」と言うシーンで、Please be kidding. の前後の流れは以下のようになっていました。
ジョーイ: Look, I tell you what. Try something on me. (なぁ。いいか。試しに俺に何か言ってみろよ。)
ロス: Please be kidding. ([真顔で]訳は省略)
ジョーイ: Why not? Come on. (どうしてだめなんだよ? ほら言えよ。)
この流れは、
ジョーイ: 俺を練習台にして言ってみろ。
ロス: ???
ジョーイ: どうしてだめなんだよ、どうしてやってみないんだよ。
ということになりますから、ロスが「ジョーイを相手にしてダーティトークを言うことを拒否した」ことが想像されます。
ですから意味的にはジョーイの発言に対して「嘘だろ、冗談だろ」のように返したことになり、本来の英語だと Are you kidding? 「冗談だろ? 冗談言ってるのか?」とか You must be kidding/joking. 「冗談に違いない、冗談だよね」のように表現するところでしょう。
「冗談だろ?」だと質問で、「状態に違いない」だと話者の推量になりますが、それを Please be kidding. と表現することで、ジョーイの発言は明らかに冗談であるという大前提の元でロスが発言している、という感じが出せるのかなと思います。
つまり「そうやって冗談言っててよ」と表現することで、ジョーイに「まさか! 冗談だろ?」問い返すまでもなく、ジョーイの発言=冗談、だとロスが受け止めたことが表現できているのかなぁ、という気がしました。
ロスがジョーイの発言を冗談だと受け止めた=ジョーイの提案に乗らない、ということから「どうしてダメなんだよ」とジョーイが言う流れになるということだと思います。