チャンドラーは自分の机のインターホンを押して、
チャンドラー: Helen, could you come in here for a moment? (ヘレン、ちょっと来てくれないか?)
ヘレンがむすっとした顔で入ってきたので、
チャンドラー: Thank you, that'll be all. (ありがとう、これで終わりだから。)
Last time I do that. I promise. (こんなことするのはこれが最後だよ。約束する。)
チャンドラーは部下(秘書)が出来たのが嬉しくて、呼び出してみたのですが、部下の不機嫌な顔を見て、もうやらないよと約束します。
きっとこれまでに何度も同じことをしているのでしょう。部下の顔がそれを物語っていますね。
それにしても、チャンドラー、君は子供かっ!!
モニカはウェイトレス役を頼んでいたウェンディにキャンセルされ、困ってレイチェルに頼もうとしますが、
レイチェル: I wish I could, but I've made plans to walk around. (助けてあげたいけど、あちこち散歩する計画立てちゃったし。)
I wish I couldは「出来たら・・・したいところだけど、できない。」という決まり文句。
人から要請されたことを断る時に使う表現です。
couldは実現不可能なことを表す仮定法過去形です。
もっとそれらしい言い訳もできるのに、わざと融通のききそうな予定を述べるレイチェル。
自分を怒らせたモニカに対して、いじわるを言っているんですね。
結局、レイチェルはモニカの手伝いをすることにしますが、ちゃっかり賃上げも認めさせました。
とうとうシェフの面接の時間がやってきました。
スティーブ(店のオーナー): It's a lovely apartment. (いい部屋だね。)
モニカ: Thank you. Would you like a tour? (ありがとう。ご案内しましょうか?)
スティーブ: I was just being polite, but all right. (ただの外交辞令だったんだけど、そうしよう。)
tourは「見て回ること」。
自分の部屋に招待した場合に、こう言って各部屋を見せて回るシーンがよくあります。
politeは「礼儀正しい」ですが、「外交辞令」という意味もあります。
この場合、スティーブが部屋を誉めたのは、単なる挨拶なんだ、とスティーブ本人が言ってしまっているわけです。
スティーブは、ここに来る途中マリファナを吸っていました。
そのため、彼の言動はおかしなことばかりになってきます。
(2007.10.17 追記)
以下の記事で、この部分に当たるシーンの追加説明をしています。
興味のある方は覗いてみて下さい。
フレンズ1-15その7
(追記はここまで)
Gummy Bears(クマの形をしたグミ)を隠し持っていたスティーブとモニカは取り合いになり、グミをスープに落としてしまいます。
スティーブ: Bears overboard! They're drowning! Hey, fellas! Grab onto a Sugar-O! Save yourselves! Help! Help! I'm drowning! Help! (クマちゃんが船から落ちたぞ! おぼれてる! おーい、みんな。シュガーオーにつかまれ。死ぬな。助けて! 助けて! おぼれちゃうよー。助けて!)
overboardは「船の外へ」。
人が船から落ちたときには、"Man overboard!"「船から人が落ちたぞ!」と言います。
drownは「おぼれる」。
A drowning man will catch at a straw. は「おぼれる者はわらをもつかむ」ということわざです。
なお、このdrownの発音は、ドロウンではなく、「ドラウン」です。
ローマ字読みすると、ドロウンと読みたくなりますが、owをアウと発音するものは、now、cow、allowなどたくさんあります。
一方、owをオウと発音するのは、bowl「鉢、ボール」など。
bowは「お辞儀する」という意味ではバウ、「弓」という意味ではボウと発音します。
あー、ややこしい。
最後にチャンドラーは今何をしてるかと言うと、
チャンドラー: Yes, Fran, I know what time it is...but I'm looking at the WENUS and I'm not happy! Oh, really? Let me tell you something. You will care about it because I care about it. Got it? Good! (わかったよ、フラン。今何時かはわかってるさ。でも、ウィーナス[会社の情報処理システム]を見てると、納得できないんだ。何だって? これだけは言わせろよ。おれがウィーナスのことをこんなに気にかけているんだから、お前も気にかけてもらわないと。わかったか。それならいい!)
真夜中までウィーナスの心配をしてオフィスに残っているチャンドラー。
こんな男になりたくないから転職したいと言っていたのに・・・。
高い給料につられてこんなことになってしまいましたね。
でも、care about(関心を持つ、気にかける)できるものを探していたチャンドラー。
ウィーナスをcare aboutしているようなので、その実、幸せなのかもしれません(そんなことないか)。
(Rachからのお願い)
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ブログが役に立ってますね。
うらやましい。
私もやってみます。
YA-MAさんは、英語でブログを書いていらっしゃるんですね。
そうした方が英語の力が付くんだろうなぁーと思いながらも、
間違いを恐れて、結局私にはできませんでした。
これからも頑張って英語ブログを続けて下さいね。