モニカの部屋に来たジョーイに、
チャンドラー: Where you been? (どこ行ってたんだ。)
ジョーイ: Riff's. I think Ursula likes me. All I ordered was coffee. She brought me a tuna melt and four plates of curly fries. (リフス[アースラのいるレストラン]に行ってた。アースラは俺のことが好きみたいだ。俺はコーヒーしか注文してないのに、ツナチーズサンド1皿とカーリーフライを4皿運んできたんだ。)
チャンドラー: Score. (やったな。)
tuna meltとは、ツナととろけるチーズが挟まったサンドイッチらしいです。
curly fryは文字通り、カールしたフライで、フライドポテトがカールしたような形になってるもののようですね。
(両方とも写真は見たことあるんですが、実物は見たことがないんです。でも、おいしそう。)
scoreは「得点」ですが、「成功、幸運」という意味もあります。
"What a score!"だと「何たる幸運!」という意味です。
ラマーズ法の教室へ来たロス。
ロス: Sorry I'm late. Where's Carol? (遅れてごめん。キャロルはどこ?)
スーザン: Stuck at school. Some parent-teacher thing. (学校に足止めされてるの。PTA関係のことみたい。)
stuckは「行き詰って、動けなくて」という意味です。
be stuck at a deskだと「ずっと机にむかっている、忙しくて机から離れられない」という意味になります。
parent-teacherは「親(保護者)と先生の」という意味で、日本語にもなっているPTAはParent-Teacher Association(親と先生の協力団体)の略です。
キャロルがいないので、代わりにどちらが妊婦役をするかでもめています。
ロス: So what do you propose to do? (どうやって決める?)
スーザン: I'll flip you for it. (コインで決めるわ。)
ロス: Flip me for it? (コインで決めるの?)
ロス: Heads, heads, heads! (表、表、表!)
スーザン: On your back, Mom! ([裏が出たので嬉しそうに] 寝てちょうだい、ママ!)
flipは「指先などではじく、(コインなどを)放り投げる」という意味で、flip a coinは「硬貨を投げて表か裏かで決める」ということです。
日本ではジャンケンをするところですが、アメリカではコインをはじくことが多いです。
アメフトも最初にコイントスで先攻か後攻かを決めたりしますよね。
ここで、flip youとかflip meとかflipの後ろの目的語が人物なのは、その相手に対して主語の人がコインを投げるので、目的語に当たる人が表か裏かコールしろ、ということのようです。
コインで決めるのはいやだといいながら、コインをはじかれると、「表!」と叫んでしまうロス。
日本人が「じゃーんけーん」と言われると、とっさにグーとかチョキとかを反射的に出してしまうのと似ているのかもしれません。
結局ロスは負けて、"ママ"役をすることになります。
on one's backは「あおむけに」。
onは接触を表す前置詞なので、「(床に)背中をつける」ということです。
またチャンドラーの変なアクション。
黄色い角が生えたようなおもちゃがガタガタ動くのに合わせて、頭をガタガタしています。
今回のチャンドラーは、オスカーみたいな像といい、このおもちゃといい、変な小道具が大活躍。
っていうか、ちゃんと仕事してるの?
チャンドラーのオフィスに、上司のダグラスさんが入ってきます。
ダグラス: The Annual Net Usage Statistics are in. (年間の純益統計が出たんだ。)
We haven't seen an ANUS this bad since the '70s. (こんなにひどいANUSは70年代以来見たことがないよ。)
また変な情報処理の専門用語が出てきました。実はanusは「肛門」という意味なんです。
WENUSといい、ANUSといい、チャンドラーの会社の言葉は、そういうものばっかり。
誰だ、面白がって、そんな略称つけたのは?
(それから、英語の解説とはいえ、そんな言葉をためらいもなく書けるようになった私自身にも驚く今日この頃・・・)
(Rachからのお願い)
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このplayは男の役を演じるという意味なのかカードで遊ぶという意味なのか疑問に思います。
また、i'm gonna play my sperm とone more timeで分かれていますか?
宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。お返事遅くなり申し訳ありません。
I'm gonna play my sperm card one more time. の play my ... card は「…の手を打つ」という感覚ですね。トランプ(カードゲーム)で、切り札を出すようなニュアンスになります。
研究社 新英和中辞典では、
best/strongest がついた形になっていますが、
play one's best [strongest] card
(1) (トランプで)切り札を出す
(2) 最上の[とっておきの]手を用いる、奥の手をとる
LAADでも以下のように出ています。
your strong/strongest/best card
something that gives you a big advantage in a particular situation
つまり「ある状況で、自分に大きな有利な点を与えるもの」。
今回の場合も、「もう一度、sperm という切り札を使うぞ」という意味になり、「もう一度」の部分、つまり、card / one more time で分かれることになります。
今回は、スーザンとロスが、キャロルの頭を支えるパパ役の取り合いをしているというシーンで、
スーザン : I am supposed to be the mommy? (私はママ役をやることになってるの?[私はパパ役をしちゃいけないことになってるの?])
ロス : Okay, I'm gonna play my sperm card one more time. (よし、僕はもう一度、精子の切り札を使うぞ。)
という会話になっています。
これまでのエピソードでのロスとスーザンの会話で sperm という単語が出てきたことが2回あり、それは以下のようなセリフになっていました。
君がそれを作ったって記憶はないなぁ フレンズ1-2改その30
スーザン: Because it's my baby too. (だって、私の赤ちゃんでもあるもの。)
ロス: Oh, really? Um, I don't remember you making any sperm. (あぁ、ほんとに? あー、君が精子を作ったって記憶は、僕にはないけどなぁ。)
赤ちゃんに読み聞かせをする フレンズ1-9改その7
ロス: Do you, uh, do you talk about me? (君は、その、、僕のことを話す?)
スーザン: Yeah, yeah, all the time. (ええ、ええ、いつもね。)
ロス: Really? (ほんとに?)
スーザン: But, um, we just refer to you as "Bobo, the sperm guy." (でも、その、、私たちはあなたのことを「精子(提供者の)男、ボボ」って呼んでるわ。)
今回ロスは「精子の切り札を”もう一度”使う」と言っていますが、フレンズ1-2 で「君には精子を作れないだろ」とロスが言ったことが「その切り札を使った1回目」になっていると思います。
1-9 でスーザンがロスのことを the sperm guy と言っていたことも含め、どちらがパパ役かという話になれば、精子を提供した僕であるはず、というのがロスの主張で、今回もその「男であるという切り札を使う」という意味で、このように表現したことになります。