2005年09月09日

フレンズ1-17その1

シーズン1 第17話
The One With Two Parts -PartU (ERドクター登場!)
原題は「パート1とパート2がある話−パート2」

クリスマスの飾りを外そうとしてベランダから落ちたレイチェルが、モニカと病院へ。
受付: Fill this out and bring it back. (これに記入して、持ってきてね。)
fill outは「空欄に記入する、書き込む」という意味。
fill out an applicationは「申込書に必要事項を書き込む」という意味です。

モニカ: In case of emergency, call...? (緊急時に、電話する相手は・・・)
レイチェル: You. (あなたよ。)
モニカ: Really? Oh, that is so sweet! (本当? まぁ、なんて嬉しいこと言ってくれるの。)
in case of emergencyは「緊急の場合に、非常事態に」という意味。
日本語タイトルでわかるように、今回は人気ドラマERからのゲストが登場しますが、ERはEmergency Room(緊急治療室、緊急救命室)の略語ですね。(あまりにも有名か。)

モニカ: Insurance? (保険は?)
レイチェル: Yeah, check it. Definitely gonna want some of that! (そうね、チェック入れといて。絶対にそういうの必要になるもんね。)
モニカ: You don't have insurance? (あなた、保険に入ってないの?)
レイチェルは保険に入っていませんでした。
そこで、さんざんもめたあげく、レイチェルはモニカのふりをして、モニカの保険を使うことにします。

さて、ここでアメリカでの医療保険のお話です。
アメリカは日本と違って、医療保険は民間の保険会社で入ります。
会社や学校で入るグループ保険に比べ、個人保険は金額もかなり高く、そのため、医療保険に入っていないという人がかなりいると聞きました。
レイチェルもその一人だったわけですね。
レイチェルのパパはお医者さんだし、お金持ちなので、もしかしたら、グリーン家ではレイチェルの分も医療保険に入っているのかもしれません。
ただ、彼女は親の援助を受けないと家を出た形になっているので、親に泣き付くことはできない、という意地でしょうか?
現在、レイチェルはウェイトレスなので、個人で保険に入るしかありませんが、月々の支払金額はとても今のレイチェルに払えるものではないでしょう。

セントラルパークにて男性陣。
ロス: I had a dream that I was playing football with my kid. (僕は、息子とフットボールをする夢を見たよ。)
チャンドラー: That's nice. (それはいい夢だな。)
ロス: No, no. With him. (いや違うんだ。"彼で"だよ。)
with himというので、息子「と一緒に」プレーしたのかと思ったら、息子「を使って」プレーした夢でした。
このwithは道具や手段を表して「・・を用いて」という意味になります。
eat with a spoon 「スプーンで食べる」などと同じです。

アースラとデートする予定のジョーイ。
ジョーイ: Have you ever been to the Rainbow Room? Is it expensive? (レインボールームって行ったことある? あそこは高いのかな?)
チャンドラー: Only if you order stuff. (何かを頼んだ場合は、高いな。)
そりゃ、何かを頼むに決まってるじゃん。
ジョーイも当たり前のことを聞いてますが、チャンドラーはさらに当たり前な返事を返しています。
Rainbow RoomはNew Yorkにある高級レストランらしいです。

(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング

posted by Rach at 12:55| Comment(7) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どーもです。
今回の男性陣がロスの見た夢について話しているところでの、ジョーイのセリフの中の

hit the sack

がわかりません。
流れからして、アメフト用語だというのはわかるのですが・・・
Posted by sendo at 2012年11月22日 15:32
間違えました、take the sack です。
Posted by sendo at 2012年11月22日 15:33
sendoさんへ
ご質問ありがとうございます。

夢の中でアメフトをしていたら、手に持っているのはボールじゃなくて赤ちゃんだった、という話でしたね。
ロス: Right, but, it is just me and the baby, so I'm thinking they can take us. And so, I uh, I just heave it downfield! (そうなんだ。でも、(アメフトのチームは)僕と赤ちゃんだけで、それで(このままだと)相手のやつらに攻撃されちゃうと思って。それで僕は赤ちゃんをダウンフィールドに放り投げちゃったんだ。)
チャンドラー: What are you, crazy? That's a baby! (お前はバカか? それは赤ちゃんなんだぞ!)
ジョーイ: He should take the sack? (ロスは take the sack すべきだった?)

ご想像の通り、sack はアメフト用語だと思います。
take の解釈にあまり自信がないのですが、とりあえず以下に見解を述べてみます。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
sack : an occasion in a football game when someone makes the quarterback fall down
つまり、「フットボールの試合で、誰かがクォーターバックが倒れるようにすること」。

また、Wikipedia 日本語版: サック
を見てみると、以下のアメフト用語が出ています。

クォーターバック・サック(QBサック、Quarterback sack)
アメリカンフットボールにおいて、攻撃中のクォーターバックが攻撃開始位置より後方で相手方のタックルを受けること。この場合の意味は「略奪」。

ですから、He should take the sack? は恐らく、「ロスはサックを受けるべきだった?」みたいな意味になるように思います。
赤ちゃんをボールのように手にしているロスは攻撃側ですから、ロスが「敵の QB を QBサックする」ではなく、ロスが「QB として QBサックを受ける」ということを言っているのだと思いました。

チャンドラーが「(赤ちゃんをボールみたいに)投げたのか?」と言っていることに対して、「じゃあ、ボールを投げずに、QBサックを受けるべきだった、とでも言うのか?」とジョーイが言っている面白さかな、と思います。
サックされそうなその状況じゃ投げざるを得ないだろ、みたいにジョーイは言っているのですが、ボールが実は赤ちゃんであることを忘れているかのように、アメフトの流れ・作戦的にはそれしかないだろ、みたいに言っているのがジョーイっぽい、ということでしょうね。
Posted by Rach at 2012年11月22日 17:33
ご丁寧にありがとうございます。
それで、もうひとつ聞きたいことがあるのですが、すこしさかのぼって、チャンドラーとニーナの初めての会話のシーンで、ニーナのミスのおかげでこうなったというセリフで、チャンドラーが

It throws my WENUS out of whack とあるんですが、
なんとなく文全体の意味は分かるんですが(俺のウィーナスを狂わせたぐらいでしょうか?)、これが熟語なのか、いまいち構造がわかりません。

Posted by sendo at 2012年11月23日 03:32
sendoさんへ
コメントありがとうございます。

out of whack は「調子・具合が悪くて」という意味の俗語ですね。機械などがうまく動かないイメージで、out of order と同じようなニュアンスです。whack は元々、「強打(する)」という意味で、マフィア映画などでは、「殺す、バラす」(kill)の意味で使われることもあります。
やはり、out of whack は熟語として認識されているようで、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、以下のように出ています。

out of whack : if a system, machine etc. is out of whack, the parts are not working together correctly
例) The printer is out of whack again.

つまり、「システムや機械などが out of whack であるというのは、パーツ(部品)が正しく連携していない、ということ」。
例文は、「そのプリンタは、また調子が悪い」。

ですから、It throws my WENUS out of whack. は「それ(君の行為)が僕のウィーナスの調子を悪くするんだ」という感じでしょうか。

throw の基本的な意味は「投げる」。throw 〜 out of ... は「〜を・・・の状態ではないようにさせる、・・・ではない状態にする」。throw 〜 into ... だと「〜を・・・の状態に陥らせる」という意味。out of ... の場合は、「・・・から出た状態、・・・でない状態」、into の場合は「・・・に入り込んだ状態」にするという感覚ですね。throw someone out of work なら「職から出た状態にする」わけですから、「人を失業させる」という意味になります。

チャンドラーは、週末に入るべき数字が翌週送りになると、会社の会計システムであるウィーナスがおかしくなると言っているのですが、ニナはウィーナスという言葉になじみがないらしく、違う意味に聞こえてしまったようですね。
フレンズ1-15その1
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470099.html
でも説明しましたが、WENUS という言葉は、weenie, weener など「おちんちん」を連想させます(ダイレクトに書いてすみません…笑)。「君がそういうことをすると、僕のおちんちんの調子が悪くなる」みたいに聞こえたので、your... 「あなたの・・・何ですって?」と確認のために聞き返した感覚になるでしょう。

ちなみに、1-15 では、WENUS は、Weekly estimated net usage system の略語だと言っていましたが、今回のエピソード 1-17 では、Weekly Estimated Net Usage Statistics と説明しており、「システム」ではなく、「統計」になっているのも、ちょっとした小ネタかな、と思ったりもします。^^
Posted by Rach at 2012年11月26日 18:25
ありがとうございます!
とても分かりやすくて、理解できました!
Posted by sendo at 2012年11月27日 06:03
sendoさんへ
そう言っていただけて光栄です。
ご丁寧なお礼、ありがとうございました。
Posted by Rach at 2012年11月28日 14:39
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。