ロス: What about Phoebe's birthday? (フィービーの誕生日はどうするんだよ?)
ジョーイ: When's that? (それっていつ?)
ロス: Tonight. (今夜だ。)
ジョーイ: Man, what are the odds of that happening? (もう、どういう偶然でそんなことが起きるんだよ。)
oddsは「確率」、What are the odds ofは「・・・の確率はどのくらいか?」ということなので、直訳すると、「そういうこと(フィービーとアースラの誕生日が同じこと)の確率ってどのくらいだよ、どういう確率でそんな偶然が起こっちゃうんだよ。」と言っているのです。
だって、双子じゃん・・・。
競馬で「レースに対する馬券の払い戻し倍率」をオッズといいますが、それもoddsです。
なかなか事情が飲み込めないジョーイに、
ロス: You take your time. (ゆっくり時間をかけていいよ。)
ジョーイが「ははーん、なるほど。」という顔をしたので、
チャンドラー: There it is! (そうだろ!)
take one's timeは「ゆっくりする、マイペースでする」という意味です。
There it is.は「そういうことだ。」という意味。
このように、他のみんなにはすぐにわかることでも、ジョーイだけしばらーく考えないとピンと来ない、というシーンが今後もよく出てきます。
この「ははーん、なるほど。」的な顔、何度見たことか。
キャラクター的には天然ボケという設定のジョーイですが、そこが彼のチャームポイントでもあるのです。
レイチェルの診察に来た先生は、どこかで見覚えのある顔。
今日のスペシャルゲストは、フレンズといつも視聴率No.1を争っているERのジョージ・クルーニーとノア・ワイリーでした。
自己紹介している名前を聞くと、ERでの役名とは違います。
クルーニーはERではダグラス・ロス医師ですが、フレンズではミッチェル医師、ワイリーはERではジョン・カーター医師ですが、フレンズではローゼン医師と名乗っています。
ということは、クロスオーバーとは言えないのかな?
ちなみに、ノア・ワイリーの声は平田広明さんで、ジョーイと同じ声優さんです。
ERでもノア・ワイリーの声をアテているので、イメージが強すぎて他の人に変えるわけにはいかなかったのでしょうが、それよりも、ジョーイとカーター医師が同じ声だなんて・・・というびっくりもあり、面白いですね。
しゃべり方の雰囲気も違うし、同じシーンに登場することもなかったので、違和感は全然ありませんでしたが。
フィービーの誕生日パーティーを準備中。チャンドラーに今日の出来事を話すレイチェル。
レイチェル: He said it was a sprain, and that was it. (お医者さんは、ねんざだって。それだけよ。)
モニカ: You left out the stupid part. (バカなことした部分が抜けてるわよ。)
レイチェル: It's not stupid. The very cute doctors asked us out for tomorrow night, and I said yes. (ばかなことじゃないわ。とってもキュートなお医者さんたちが、明日の晩誘ってくれたから、オーケーしただけよ。)
モニカ: I think it's totally insane. They work for the hospital. It's like returning to the scene of the crime. (全くどうかしてるわね。あのお医者さんたちはあの病院に勤務してるのよ。まるで、犯行現場に戻るようなもんよ。)
leave outは「・・・を省く、除外する、抜かす」という意味。
レイチェルが嘘をついたままでデートをオーケーしたことを、モニカはstupidだと言っています。
work forは「・・・で働く、・・・に勤めている」という意味。
forの後ろに会社名を入れることができます。
保険に入っていないために、モニカのふりをして保険を使っているレイチェルが、その病院の人とデートするのは確かにヤバい。
それを「犯行現場に戻るようなもの」と例えたのは、面白いですね。
(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
【関連する記事】
最近、海外ドラマをみて英語を学ぶ方法をはじめました。
ついにはフレンズのDVDコンプリート版を購入してしまいました!
いろいろ英語学習のブログを検索していたところRachさんのページにたどり着きました。恥ずかしながらはじめのうちしばらくRachさんは男性だと思ってしまいました。(プロフィールなどしっかり書かれていたのに・・。ちゃんと周りみて!って感じですよね)あはは。
ちょいちょい起こるコメント欄での表現理解に対する白熱した討論(ちょっと堅い?)も、皆さんの本気度が伝わり、とても刺激を受けています。
ずいぶん古い記事へコメント残してすみません。私はまだこの話までしか進んでいないので・・。
早く追いつけるように頑張ります!
ところで、ジョージ・クルーニーがフレンズに出てくるとは知りませんでした!!ERというドラマに出演していたんですねぇ。
なんだか得した気分になりついついコメント書いてしまいました。
質問もなく取り留めのない文章ですみません。
これからもブログ頑張ってください。
はじめまして。コメントありがとうございます。
検索で拙ブログを見つけて下さったとのこと、とても光栄です。ありがとうございます。
あ、初めの頃の記事を読んで、「男性だと思ってた」とおっしゃる方、多いんですよ^^ ごく初期の記事から、スタートレックネタとか書いているので、そう思われるのも納得なのです(^^)
コメント欄も読んでいただいているようで、ありがとうございます。文法用語も飛び交う、結構真面目な文法談義^^ になっていることもありますが、そういう話に反応して下さる方がおられる、というのは本当に嬉しいんですよね。
ジョージ・クルーニーはたくさんの映画に出演されていて、「ERの」という説明も不要な大スターですが、フレンズ同様、視聴率の高い他のドラマのキャラが、名前は違うけれど、明らかにそれを意識したお医者さん役でゲスト出演するのは、とても面白い演出だと思います。
シーズン1の解説は、2005年の記事ですから、10年も前の記事にこうしてコメントいただけて、とても光栄です。rieさんの英語学習のお役に立てると嬉しく思います。
どうかこれからもフレンズで楽しみながら英語を学んで下さいね。私もブログを頑張ります!(^^)
chendlerのセリフのMan,if you tried something like that on my birthday,you would starting at the bussiness end of a hissy fit.
その後のシーンでのyou add a pinch of saffron,it makes all the difference.がどのような意味か知りたいです。
質問多くてすいません。
コメントありがとうございます。お返事遅くなり申し訳ありません。
screw up は「計画などをダメにする、台無しにする」という意味なので、screw it up with Ursula は「アースラとのことで、アースラに対して」のようなニュアンスかなと思います。
研究社 新英和中辞典に以下のような語義が載っていました。
with=[処置・関係の対象を導いて] …に対して、…について
I can do nothing with this boy. 私はこの子に対して何の力もない 《手に負えない》
I've nothing to do with that. それには私は何の関係もない
hissy fit は「癇癪(かんしゃく)の発作」
business end は「(武器で)仕事をする部分、(敵に)ダメージを与える部分」という意味なので、
Man, if you tried something like that on my birthday, you'd be staring at the business end of a hissy fit. を直訳すると、
「なぁ、もしお前が俺の誕生日にそういうこと(俺より他の人間を優先すること)をしようとしたら、俺の癇癪の発作の一番キツいところを見つめていることになるだろうな」というところでしょうか。
「誕生日に俺より他人を優先したら、俺が癇癪でブチ切れてるのを見ることになるぞ」というような脅し文句だと思います。
観客が最後の a hissy fit の部分で笑っているようなので、「俺の〜の一番攻撃力の強い部分を見る」と言った後で、その「〜の」が「癇癪」だった、つまり、何かすごいものを持ち出してくるのかと思ったら「キレるぞ」と言っただけだった、というのが面白さのポイントになっているのかなと思います。
An added pinch of saffron makes all the difference. は字幕で「隠し味はサフランだ」と訳されていました。
洗濯バサミのことを「ピンチ」とも言うように、動詞 pinch は「(親指と人差し指で)はさむ、つまむ」という意味になります。名詞では「つまみ」という意味になり、「ひとつまみ、少し」という意味にもなるので、a pinch of salt 「ひとつまみの塩」となります。
今回は「ひとつまみのサフラン」で、サフランはパエリアなどにも使う調味料のことなので、「サフランをひとつまみ加えることが大きな違いをもたらす」→「ひとつまみサフランを加えることで、格段においしくなるんだよ」と言ったことになります。二人で何か料理の話をしていたことがわかる、という流れです。