ジョーイ: Guys, it's their first time. Why don't we forget about the money? (なぁ、今回は女性陣も初めてだったんだし、お金の話は今回はナシにしようぜ。)
モニカ: Hell, no! We'll pay. (とんでもない! お金は払うわよ。)
フィービー: Okay, Monica, I had another answer all ready. (モニカ、私は別の答えをすっかり用意してあったのに。)
Why don't we...? は「・・・しませんか?」と他の人を誘う表現。
Why don't you...? なら「・・・したらどうですか?」と相手に勧める表現になります。
負けず嫌いのモニカ、情けをかけられるのがいやなようです。
きれい好きで、負けず嫌い、という性格は、この後もずっと続くのです。
友達からお金を取って面白いのかというレイチェルからの問いに、
ロス: Look, Rachel, this is poker. I play to win. In order for me to win, others have to lose. If you're gonna play poker with me, don't expect me to be nice. Because once those cards are dealt...I'm not a nice guy. (いいかい、レイチェル。これはポーカーなんだ。勝つためにプレーしてる。僕が勝つためには、他の人が負けなくちゃならない。もし君が僕とポーカーをするつもりなら、僕がいい人だって、期待しちゃいけないよ。だって、いったんカードが配られたら・・・[手をパチパチと鳴らす。が、みんなの反応は鈍い。] 僕はいい人じゃなくなるんだ。)
手をパチパチと鳴らしたのは、ケンカで相手をやっつけた後にする仕草でしょうか。
かっこつけてみたものの、みんなの視線が冷たく、ハァ?という顔をされたので、
I'm not a nice guy. 「”いい人”じゃなくなるんだ。」としか言えませんでした。
本当は、「容赦のない男」とか、「無慈悲な男」とか、そういうワイルドでカッコイイ表現をしたかったんでしょうけどねぇ。
レイチェルの前でカッコつけてるとチャンドラーに言われて、
ロス: You're way off, pal. (君の読みはかなり外れてる。)
way は副詞、前置詞を強めて、「ずっと、はるかに」という意味。
off の基本的な意味は「離れて」ですが、そこから「(推測などが)間違って」という意味があります。
マルセルが勝手にCDをかけて踊っている曲は、「ライオンは寝ている」(原題は The Lion Sleeps Tonight)です。
CMでも聴いたことのある曲ですね。
音楽に合わせて揺れてるマルセル、可愛いっ!!
ロスがポーカーでシビアなので、ぼやくレイチェルに、
モニカ: He can get really competitive. (ロスは、本当に負けず嫌いなのよ。)
フィービー: "Hello, Kettle, this is Monica. You're black!" (「はーい、ケトル、私はモニカよ。あなたって真っ黒ね。」)
competitive は「競争心の強い、対抗意識のある、負けず嫌いな」という意味です。
名詞の competition は「競争、コンテスト、コンペ」という意味。
ゴルフコンペ、のように、コンペも日本語になっていますね。
次のフィービーのセリフですが、これは
The pot calls the kettle black. 「目くそ、鼻くそを笑う」
ということわざが元になっています。
ポットとは、お湯を沸かす魔法瓶のことではなくて、鍋のこと。
ケトルはやかんですね。
昔は、薪を使っていたので、鍋もやかんもすすで真っ黒、そこから、「真っ黒な鍋がやかんのことを真っ黒だと言う。」ということは、「似たもの同志なのに、自分のことを棚に上げて、相手を批判する」という意味になります。
それにしても、日本語はこれを「目くそ・・・」だなんて、きったないなぁー。
モニカも負けず嫌いだと言われて、
モニカ: I am not as bad as Ross. (私はロスほどひどくはないわ。)
レイチェル: I beg to differ. The Pictionary incident? (お言葉を返すようだけど、例のお絵かきゲーム事件のことは?)
モニカ: That was not an incident. I was gesturing and the plate slipped out of my hand. (あんなの事件じゃないわ。私はジェスチャーをしていて、お皿が私の手から滑っただけよ。)
I beg to differ. は「失礼ですが(お言葉を返すようですが)私の考えは違います。」という意味で、かなり形式ばった表現です。
モニカが負けず嫌いなのは誰から見ても明らかなのに、本人には自覚がないので、わざとこういう言い回しを使っているようです。
Pictionary はお絵かきゲーム。このエピソードの最後に、それらしいゲームが出てきます。
incident は「出来事、事件、事変」。満州事変は the Manchurian Incident といいます。
モニカは、お皿が飛んだのは事故だと言うのですが、うまくいかずにキーッとなったモニカが、怒ってお皿を投げたらしいことが推測されます(笑)。
(Rachからのお願い)
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フレンズは昔から大好きで、やはり英語の勉強にも使っていました。
でも意味のわからないジョークがいっぱいあったりして。
最近このブログのことを知って、参考にさせて頂きつつ、また1から見ているところです。
そしてこのkettleのくだりもわからなかったジョークの一つ。
そういうことだったんですね!!すっきり!!
"call"も"呼ぶ"と"電話する"でかかってるのかも?
コメントありがとうございます。拙ブログを参考にして下さっているとのこと、光栄で嬉しいです。
フィービーのセリフの元となっていることわざには call という動詞が入っていますが、そう言えばフィービーは「電話の受話器でしゃべっている真似」をしながら、kettle のセリフを言っていますね。そういう意味では「電話する」というイメージもかけているのかもしれませんね。