2005年09月21日

フレンズ1-19その2

レイチェルがマルセルのうんちを処分している間に、マルセルが行方不明に。
レイチェル: We were watching TV, then he pooped in Monica's shoe... (マルセルとテレビを見てたのよ。そしたら、マルセルがモニカの靴にうんちをして・・・)
モニカ: Wait. He pooped in my shoe? Which one? (待って。私の靴にうんちを? どっちの靴?)
レイチェル: I don't know. The left one! (知らないわ。左の靴よ。)
モニカ: Which ones? (どの靴かって聞いてるの。)
レイチェル: Those little clunky Amish things you think go with everything. (モニカが何にでも合うって思ってる、あのアーミッシュっぽい、小さなダサイ靴よ。)
which は「どちらの、どの」という意味ですが、最初の質問では、which one と尋ねています。
one は既出の加算名詞の反復を避けるための代名詞で、この場合は、one = shoe です。
単数形なので、靴の片一方ということ。
それでレイチェルは左側の靴だと答えています。
モニカが聞きたかったのは、何色のどんな靴か、なので、which ones = which shoes (どの[一揃えの、一足の]靴か)と訂正しています。
Amish とは、質素な生活をすることで知られるアーミッシュ派のことです。
少し古いですが、ハリソン・フォード主演の「刑事ジョン・ブック 目撃者」という映画で、アーミッシュの生活が描かれていました。
ケリー・マクギリス演じるアーミッシュの女性は確かに黒っぽい地味な服装だったような気が・・・。
go with は「・・・に似合う」という意味です。

モニカの部屋にやって来たフィービー。
フィービー: Why is the air in here so negative? (どうして、ここの空気はこんなにネガティブなの?)
霊感の強いフィービー。自分の周りのどんよりした重い空気を追い払う仕草をしています。
ま、霊感なくっても、ピリピリした雰囲気ってのは、わかりますけどね。

モニカ: He pooped in my shoe. (マルセルが私の靴にうんちをしたの。)
フィービー: Which one? (どの靴?)
モニカ: Those cute black ones I wear all the time. (私がいつも履いてる可愛い黒い靴よ。)
フィービー: No, which one? The right or left? (違うわ、どっちの靴? 右か左かよ。)
Because the left one is lucky. (だって、左の靴ならラッキーだから。)
レイチェルとした同じ問答を今度も繰り返すのかと思いきや、フィービーは、本当に右か左かを尋ねていたのです。
どうして、左ならラッキーなの? そういうゲンをかつぐのもフィービーらしいですが。
さらに、ここでのモニカの説明に注目。
レイチェルにはさんざんけなされた靴ですが、自分ではお気に入りなので、レイチェルとは全く違った表現で靴を説明しています。

ロスに怒られる、とパニクるレイチェル
レイチェル: Come on! What am I gonna do? (ねぇ。どうしたらいいの?)
ジョーイ: All right. You're a monkey, you're loose in the city. Where do you go? (わかったよ。君がおサルだとして、街に放された。どこへ行く?)
チャンドラー: It's his first time out, so he'll do some of the touristy things. (初めての外出だから、観光客みたいなことするんじゃない?)
I'll go to Cats. You go to the Russian Tea Room. (俺はミュージカルのキャッツに行ってくる。君たちはロシアン・ティー・ルームへ行ってくれ。)
レイチェルは動転しているのに、こんな時でも冗談を言ってしまうチャンドラー。
悪ノリしすぎです。
ロシアン・ティー・ルームは、ニューヨーク57番街にある老舗の高級ロシア料理店。カーネギーホールに隣接しています。
ですが、2002年7月に閉店したという記事をネットで読んだのですが、それは本当でしょうか?

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posted by Rach at 15:59| Comment(13) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
めぐりめぐってたどりつきました。 初めての訪問です。 私もフレンズねたでまねごとのようなことをやっていますが、こちらの解説には衝撃を受けました。 これからも参考にさせていただきます。 
Posted by F.D.J. at 2005年09月21日 23:54
わ! ランキング4位じゃないですか!!
すごい〜! おめでと♪
Posted by コトー at 2005年09月22日 00:40
F.D.J.さんへ
初めまして。ようこそいらっしゃいました。
「衝撃」だなんて、そんな誉められ方されると嬉しいです。
(まぁ、「衝撃」の種類にもいろいろありますので、あまりの内容の薄さに「唖然としている」ということだったりして・・・)
勝手に好意的に解釈させていただきました(笑)。
また、遊びに来てくださいね。

コトーさんへ
ありがとうございます!! 最近、絶好調なんですよ。嬉しいでーす。
それから、コトーさんのブログも再開されて、嬉しいでーす。
LOVELOG仲間として、お互い頑張りましょう。

Posted by Rach at 2005年09月22日 16:23
Because the left one is lucky. (だって、左の靴ならラッキーだから。)について

私はRachさんの解説を見る前、「残った靴がラッキーだから」
※残った靴というのは、pooされた靴は左の靴なら、右の靴となります。
残った靴がpooされなかったので、ラッキーだというのもフィービーらしいかな。

「左の靴ならラッキーだから。」の意味を言うのであれば、
私は[Because the left one means luck]というかと思っていますから。

ただ、フィービーが占い好きの人物だから、Rachさんの「左の靴ならラッキーだから。」の解説は合っていると思います。

それについて、もう少し説明して貰ったらな。
Posted by Fen at 2009年05月28日 12:36
Fenさんへ
left は「左の」以外に、leave の過去分詞の「残された」という意味もありますので、the left one は、文脈によっては、「残された靴、残った靴」という意味にもなりそうです。
うんちをされた靴はアンラッキーで、うんちをされなかった靴はラッキー、という解釈もあり得るように思いますが、ここで、the left one という言葉が登場しているのは、その前のやり取りと関係があるように思います。(上の記事でも取り上げている部分)

モニカ: Wait. He pooped in my shoe? Which one? (待って。私の靴にうんちを? どっちの靴?)
レイチェル: I don't know. The left one! (知らないわ。左の靴よ。)
モニカ: Which ones? (どの靴かって聞いてるの。)

どの靴にうんちをしたのか?と尋ねれば、普通は左か右かの話ではなくて、どんな色のどんな形の靴か、という話になりますね。
それなのに動転しているレイチェルは左の靴だと答えています。
その後、フィービーとモニカの間でも同じようなやり取りがあります。
モニカが靴の種類を答えると、フィービーは左右のどちらの靴だったかを知りたがっていた、というオチですね。
ですから、The right or left? とのつながりを考えると、やはり、left は「左の」という意味だと思うのです。

Because the left one is lucky. は右か左かを尋ねる理由を述べています。何故、The right or left? と私が尋ねるかと言うと、the left one is lucky だからよ、ということですね。
the left one is lucky という現在形の is は、the left shoe の性質を表し、「左の靴はラッキーなものである」という感覚かな、と思いました。
「左の靴はラッキー」ということであれば、ラッキーであるはずの左の靴にうんちをされると幸運の効力が薄れちゃう、ということでしょうか? フィービーがどういう感覚で the left one is lucky. と言っているのかは実はよくわかりません。

あるいはその逆で、もしマルセルがうんちをしたのが the left one だとすると、「左の靴にうんちをされたことがラッキーだ」と言っている可能性もあるのでしょうか? でもその場合だと、the left one is lucky という文にはならないような気もします。この部分は難しいですね。
Posted by Rach at 2009年05月29日 11:32
Rachさんへ

ロジックから見ると、おっしゃっている通り、「Because the left one is lucky. は右か左かを尋ねる理由を述べています。」となるので、「左の靴」と解釈しなければならない。
Phoebeが普通の人と違う考えをしているので、話にはもうしかして、
繋がりを特に考えないのかなと思っていました。

「左の靴はラッキーなものである」であれば、Phoebeが右の靴にウンチをされたと予測しているかなと思います。

丁寧なご説明ありがとうございます。理解を深みました。
Posted by Fen at 2009年06月02日 12:05
Fenさんへ
こちらこそ、お返事ありがとうございました。
Posted by Rach at 2009年06月02日 12:32
先日テレビでやっていたのですが、パリは犬の糞が多くてよく踏んでしまうので、左の靴で糞を踏むとラッキーだという言い伝えがあるそうです。嫌なことでもラッキーに変えてしまおうという考えでしょうか。
アメリカではないのですが気になったので昔の記事にコメントさせていただきました。
Posted by Ryoko at 2013年01月27日 23:07
Ryokoさんへ
コメントありがとうございます。

そのパリの言い伝えのお話、興味深いですね。「左の靴で糞を踏むとラッキー」という言い伝えがあるのなら、フィービーの「だって、左の靴ならラッキーだから」というのも、全くナンセンスなセリフではなくなりますものね。うんちなんか踏んだら、アンラッキーとしか言いようがないと思うのですが(笑)、そこをラッキーに変えるという前向きな考え方、見習いたいところです。

興味深いコメント、ありがとうございました。
Posted by Rach at 2013年01月28日 16:12
いつもお世話になっています。

レイチェルがマルセルのうんちをどう処分してい
るかイメージできないので書きました。
ニューヨークのアパートは、生ごみ処理機のよう
なものがあるのでしょうか?

Posted by Tamashiro-OB at 2019年09月23日 23:45
Tamashiro-OBさんへ
ご質問ありがとうございます。

ニューヨークのアパートメントではダストシュート(Trash Chute)にゴミを捨てるようです。

今回のエピソードではマルセルのうんちをどこまで運んで行ったのか映像には出ていませんが、これより先のエピソード、フレンズ4-4 の冒頭シーンで、ピザの空箱をレイチェルが捨てに行くシーンがあります(今、無理に見ていただかなくても構いません。ざっと状況のみ説明しておきますと)
そのシーンのモニカのセリフによると、Garbage room は Third door on the left.「左の3つ目のドア」にあるそうです。
そこには TRASH CHUTE と書かれたダストシュートがあり、そこにゴミを投げ入れると、各階のゴミがビルの1か所に集められるという仕組みですね。

そのような Chute(シュート)の仕組みは、以下のウィキペディアなどに出ています。

Wikipedia 英語版: Chute (gravity)
https://en.wikipedia.org/wiki/Chute_(gravity)
この中の Garbage chutes で説明されています。

Wikipedia 日本語版: ダスト・シュート
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88
ダスト・シュートは和製英語とのこと。

部屋から出て少し離れたところにあるので、そこに捨てに行くのに多少の時間がかかり、その間にマルセルが逃げてしまった、という流れになっているようです。
Posted by Rach at 2019年09月27日 22:04
Rachさんへ
丁寧な説明ありがとうございます。
レイチェルが帰ってくるのが早かったもので、
ウンチを包むなどの常識的な処理をしないで
そのまま、投げ入れているのではないかと
心配してしまいました。
そんな事はないということで・・・


Posted by Tamashiro-OB at 2019年09月28日 22:59
Tamashiro-OBさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。

バリーの婚約記事の載っているニュースレターに挟んだ状態で運んで行って、戻ってきた時はその紙を持っていませんでしたから、その紙に包んだ状態でダストシュートに入れたのでしょうね。
Posted by Rach at 2019年10月01日 21:30
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