動物管理局員: Possession of an illegal exotic is punishable by two years in prison and confiscation of the animal. (違法な外来種を所持していたら罰せられて刑務所に2年、さらに動物は没収よ。)
フィービー: Oh, my God! You'd put that poor little creature in jail? (何ですって? あなたたちは、そんなかわいそうな動物を刑務所に入れるっていうの?)
モニカ: Remember how we talked about saying things quietly to yourself first? (まず最初に静かに自分に言ってみて、っていう話をしたのを覚えてる?)
フィービー: Yes, but there isn't always time. (ええ。でも、いつでも時間があるわけじゃないから。)
またもや天然キャラらしい発言をするフィービーですが、やはり他のみんなはそのことを常々気にしているらしい。
「発言する前には、自分自身にまず言ってみて、よく考えてから話した方がいい。」というようなことをモニカはフィービーに言ったことがあるようですね。
でも、効果はありませんでした(笑)。
実はこの動物管理局員は、モニカやレイチェルの同級生だったことが判明。
モニカ: Could you help us out here on that monkey thing for old times' sake? (このおサルのことで、私たちを助けてよ、昔のよしみで。)
for old times' sake は「昔のよしみで」という意味。
for one's sake は「・・・のために、・・・に免じて」という意味です。
マルセルを探すジョーイとチャンドラー、ある部屋を訪ねると、そこには汗ばんだ女性が(クレジットによると名前はサマンサ)。
サマンサ: Can you fix radiators? (暖房機、直せる?)
ジョーイ: Sure! Did you try turning the knob back the other way? (もちろん! ノブを反対に回してみた?)
サマンサ: Of course! (もちろん!)
ジョーイ: Oh. Then, no. (あぁ、それじゃあ、直せないや。)
自信ありげに答えたのが、「電源をオフにする」という解決法でした。
それはもう、実験済みでしょう、って。
きれいな女性がもう一人出てきて(クレジットによると名前はティア)、チャンドラーはなんとか彼女たちとお近づきになろうとしますが、
ジョーイ: Weren't we in the middle of something? (俺たちは用事の途中じゃなかったっけ?)
チャンドラー: But these women are very hot and they need our help. And they're very hot! (だけど、この女性たちは、とっても暑くて、僕たちの助けを必要としてるんだ。ホットなんだよ!)
チャンドラーは hot を連発していますが、これは暖房機が壊れて、汗ばむほど「暑い」ことと、「セクシーな」hot とをかけているのです。
ジョーイ: You have no idea how sorry. But we promised to find this monkey. He's about yea high and answers to the name Marcel. (申し訳ない。でも、おサルを探すって約束したんだ。彼はこれくらいの背で、マルセルっていう名前なんだ。)
answer to the name of は「・・・という名前である」という意味。
直訳は「・・・という名前に答える」ですから、そこからこういう意味になったんですね。
最初、私は、「マルセル」と呼ぶと、キーッと返事をする、という意味かと思いましたが、違うようですね。(←そんなこと思ったのは私だけ?)
ジョーイ: So if we could get pictures of you, it'd help us out. (それで、君たちの写真がもらえると助かるんだけど。)
そうジョーイが言ったとたん、女性二人は怒ってドアを閉めてしまいます。
このジョーイのセリフがよくわからないんだよなぁ。
おサルの説明をした後で「写真をもらえると助かる」と言われたから、自分たちの写真をサルを探すのに使う、つまり、サルに似ていると言われたと思って、女性が怒ったのは明らかです。
ただ、ジョーイの真意は?
きれいな女性だったので、猿に似てると思ったわけではないだろうし、でも初対面の女性がきれいだったからって写真を下さいなんていきなり言うかなぁー。
プレイボーイのジョーイですから、女性を猿呼ばわりするのも、写真を欲しがるのも、あり得ない気がするんです。
この辺りの、皆さんの解釈はどうですか?
(Rachからのお願い)
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help out はロングマン現代英英辞典によると、
help out (phrasal verb): to help someone because they are busy or have problems
で、「何らかの困難や問題から助け出す、困っている人を助ける」みたいなニュアンスがある気がします。
写真を欲しい、というセリフは、「これくらいの背で、マルセルっていう名前なんだ。」というセリフのすぐ後に、So if we could get some pictures of you... と続いています。ですから、so には「だから、それで」みたいなニュアンスが感じられて、「そういうことだから、写真をもらえないかな?」と言っているように聞こえたので、彼女たちは怒ってドアを閉めてしまったんだろうと思います。
逆にジョーイの真意が、「写真を何か怪しいことに使う」とまではいかないまでも、「せっかく知り合えたのに今は他のことで忙しいから、せめて写真だけでももらえるかな?」みたいなことだったのかもしれません。
例えば、By the way, if we could get pictures of you, it'd help. みたいな感じだったら、おサルの話題から離れて「サルの話はおいといて、君たちの写真をもらえると助かる。」という感じになるので、「エッチな目的で欲しがっている」ように聞こえるかもしれませんね。
help us out という表現が少し大袈裟で、「今、この”困っている状況”でとてもそれが助けになる」という感じに聞こえて、やっぱり「サル関係」のことを言っているように少なくとも彼女たちには聞こえたんだと思います。
怒ったというロジックが良くわかりません。つまり猿と同等に
扱われたと気分を害したという事でしょうか?
私は逆にこの So がまったく文脈とあってないところが
笑いのポイントだと思ったのですが。(笑)
私もよくわからないのですが、一応私の解釈を書きますと…。
二人はお猿を探していて、大きさなどの特徴を口で説明しているわけです。その後に写真の話が出ます。そこで私が思い出したのは、よく刑事物であるような、人を探したり聞き込みをしたりする時に、「こんなやつ見たことない?」といろんな人に写真を見せたりするシーンです。つまり、彼女たちの写真を使って、マルセルはこんな感じの顔(?)をしている、と説明するかのように聞こえたので、彼女たちは怒ったんじゃないかなぁ、と思ったのですが。
でも記事にも書いたように、彼女たちが猿に似てると思ったわけでもないでしょうし、ジョーイは猿とは関係なく、ただ「写真が欲しい」と言ったんでしょうね。So という言葉に妙な因果関係が感じられて、彼女たちは怒ってしまった、でも、ジョーイは何も考えず、So を使っただけだった、ということかもしれませんね。
そうそう、ここはまさにそういう成り行きですよね。それなのにジョーイは何の脈絡も無く(自分達の欲望のために?)写真をくれといっている所が笑いのポイントで、彼女達が、何この人達、猿にかこつけて、結局ナンパかよ、みたいに怒ったのかなと。
あくまで私の解釈です。
セリフの解釈に関しては、「意見を擦り合わせる」つもりはなくて、それぞれの方がそれぞれの根拠を示して、いろんな解釈を提示していけたらいいな、と思っています。
私はあくまで「私の意見」をここで述べているだけで、読者の方が一番納得できる解釈を選んで下さればいいと思っています。
もう一度DVDを見直してみたので、その時に受けた印象を下に書いてみます。(ただの印象で、説明になっていない部分も多々あります。)
チャンドラーが hot (暑い、と同時に、セクシー)を連発しているのを、女性たちはニコニコしながら聞いています。美人の二人なので、誉められたりナンパされたりするのは慣れている、という感じで、ジョーイとチャンドラーの二人が自分たちに興味がありそうだ、というのをわかって聞いているようでした。部屋に入って暖房機を直してもらってもいい、と思っている様子です。それが最後の最後になって、ジョーイの「写真」のセリフを聞いて、怒ってしまったわけですね。
私は彼らが終始ナンパモードであったように見えたので、ナンパモードの流れで写真を欲しい、と言ったということであれば、あんなに急に怒ったりはしないような気がするのです。もちろん、「写真」という言葉に、非常に露骨な欲望が見えてしまったということなら(笑)、それでムッとした、というのはあるのかもしれませんが。
実際にジョーイのセリフを聞くと、マルセルの人相書きみたいなもの(特徴)を話した後、すぐに写真の話になっています。ですから、「猿を探すのに役立つから写真をちょうだい」と言っているように私には聞こえました。
彼女たちは自分でもきっと美人だと思っているはずなのに、そんなことを言われたので、それを信じたわけではないにしても、「どうして私たちの写真が役に立つのよ! それって猿に似てるとでも言いたいの?」と怒ったのかな、と思ったのです。冗談にしても、キツ過ぎるでしょ?みたいな感じかもしれません。
彼女たちが怒ってドアを閉めた後、
チャンドラー: OK. From now on, you don't get to talk to other people. (よし。今からお前は他人と話をしちゃだめだ。)
と言ってチャンドラーは怒っています。うかつなことを口走るな、お前は信じられないようなことを言うから黙ってろ、という感じですね。
私はずっと、「何故彼女たちが怒ったのか?」ではなくて、「何故ジョーイがそんなことを言ったのか?」の方が気になっていました。
プレイボーイで女の子の扱いに慣れているジョーイが、女の子の写真を欲しがる、というのがよくわからなかったのです。彼が興味を持ったとしたら、まずは本人とお近づきになることを考えるだろうから、「写真をもらおう」なんてことは考えないだろうと思うのです。
が、彼はチャンドラーのためにそう言ったのかも?という気もします。
今回のやり取りを見ていると、チャンドラーはせっかくホットな女性と知り合いになれたんだから…みたいな感じで頑張っていますが、ジョーイは早くそれを切り上げて、マルセルを探すことに取り掛かりたい、という感じです(いつものジョーイを考えると、何だか妙な感じですが)。
それで、いつまでも頑張っているチャンドラーが納得するように「写真をくれたら、こいつもここを離れるかも」と思って、ただそう言った、ということかもしれません。(ただの想像ですが)
まぁ、実際は「何故写真を欲しがったか」という理由については深い意味はないのかもしれません。もしチャンドラーに「どうして写真の話をしたんだよ?」と問い詰められても、「何となくそう言っちゃっただけなんだ。」という程度で、どうしてそれが彼女たちを怒らせる原因になってしまったのか、について全く自覚していないかもしれませんね。
チャンドラーにしてみれば、「あの文脈で写真の話を出したら、猿に似てる、って言ったと誤解されるだろう?」と怒りたいところですが、ジョーイはそこまで考えてしゃべってなかった、というだけのことかもしれません。その脈略の無さが「ジョーイ」なのか、と。
これはあくまで脚本上、彼女たちを怒らせるためのセリフで、そのセリフをジョーイがどういうつもりで言ったか、ということはあまり重要ではないのかもしれませんね。
長々書きましたが、あくまでも一つの意見として聞いておいて下さいね。
本当の脚本家の意図などと言うものは書いた本人にしかわかりませんし、それをどのように受け取るかも視聴者それぞれの判断ですよね。
説得しようとか、納得してもらおうとか、そういうつもりは一切ありません(笑)。
意見を交換する事に意義があるわけで、最終的には自分の好きなように解釈して楽しめばいいという点は私も同じ意見です。
その中で自分で何か気づくものがあればラッキーというもの。
今後ともヨロシク☆
他の方の意見を聞いて、なるほどなぁ、と思うことが何度もあります。やはり、そういうことが大事なのかな、と思います。
こちらこそ、よろしくお願いします。
恐縮ですが、
今さらながらフレンズで英語を勉強しようと思い
Rachさんのブログを参考にさせていただいています。
Rachさんの勉強法にならい
1回目 英語音声のみ
2回目 英語音声英語字幕
ここでいったんRachさんのブログを読み知識を深める
3回目日本語音声英語字幕
4回目英語音声 英語字幕
5回目はさすがに見れません、すいません...。
僕もジョーイがなぜ唐突に写真を欲しいと
口にしたのか気になってました。
3回目に見た時こういうことかなと思ったのでコメントさせていただきます。
女性好きのジョーイは、
純粋に女性の写真が欲しかった。
(きれいな女の子の写真が欲しいという中学生ぐらいの気持ちで)
女性は、
自分たちが猿に似てると解釈して怒った
ということかなと思いました。
フレンズ全エピソードの解説という偉業は
継続することの力を証明しているような気がします。
本当にこのブログの存在は感謝しかないです。
コメント失礼しました。
コメントありがとうございます。昔の記事にコメントいただけるのはとても嬉しいです♪
フレンズ英語学習で、拙ブログをお読み下さっているとのことも大変光栄です。
初期の頃は5段階の学習法を紹介させていただいていましたが、今は「はしょる3段階」という、合計3回見る方法をオススメさせていただいております。
昔の記事では5段階の方が目立つ形で紹介されていたかと思います。余計なお時間を取らせてしまうことになり、申し訳ございませんでした。
はしょる3段階は以下のようになっています。
1. 英語音声、字幕なし(ネタバレ禁止で、どこまで内容がわかるかを「テスト」)
2. 日本語音声、日本語字幕(答え合わせ)
3. 英語音声、英語字幕(一時停止しながら、わからない部分を調べる)
内容を知っている話であれば「テスト」の必要はないので、2と3 だけにするという方法(最速2段階)もあります。
それから、ジョーイが写真を欲しいと言った件についてのご意見、ありがとうございます。
私も過去のコメントであれこれ意見を書いていますが、今思うと、おっしゃる通り「ジョーイは単に女の子の写真が欲しかっただけ」という気がします。
唐突な感じはあるものの、コメディーとして笑いを生むためにジョーイに「きれいな君たちの写真ちょうだい」と言わせて、「このタイミングでそれを言ったら、まるで猿に似てるって言ってるみたいじゃないか」とツッコむという流れにしたかった、ということなのかなと。
笑いにするために「初対面の女性に写真を求める」というちょっと不自然な流れになってしまっている、ということなんだろうなと今改めて思いました。
フレンズ全エピソード解説についての温かいお言葉もありがとうございます!
「感謝しかない」とまで言っていただけて本当に嬉しいです。
そのお言葉を励みにこれからも頑張ります!