モニカ: What are you gonna do? (どうするつもりなの?)
ルイーザ(動物管理局員): Just a small tranquilizer. (ちょっとした麻酔よ。)
tranquilizer は「精神安定剤、鎮静剤」のこと。眠らせて捕まえるつもりです。
とっさにフィービーはマルセルの盾になり、麻酔銃を自分のお尻に受けてしまいます。
フィービーがベジタリアンなのは、動物愛護の精神によるところが大きいのですが、さすがはフィービー。
動物に銃を撃つなんて、我慢できなかったのでしょう。
フィービー: One side of my butt is totally asleep and the other side has no idea. (お尻の片方は完全に眠ってて、もう一方は何のことかわからない。)
お尻が沈黙している様子。
麻酔ってしたことないけど、どんな感じなんでしょう。
ヘッケルさんが大量のバナナを注文していたことから、マルセルの居場所を突き止めたレイチェルとロス。
ヘッケルさんがマルセルをこっそり飼っていたのです。
ロス: Are you insane? (あなた、正気ですか?)
insane は「正気でない、非常識な」という意味。
相手がとんでもないことを言ったりしたりした時に、よくこう言います。
新世紀エヴァンゲリオンの惣流・アスカ・ラングレーの名セリフ、「あんたバカァ?」はこんな感じ? いや違うかな?
アメリカでは、どういう英語に吹き替えられてるんだろう・・・。
誰かご存知の方、教えて下さい。
ロス: Give me my monkey back! (僕の猿を返してくれ!)
ヘッケル: That's my monkey. (それはわしの猿だ。)
ルイーザ: Take this up with the judge. (このことは裁判にかけるわ。)
ヘッケル: That's not my monkey. Just the dress is mine. (あれはわしの猿じゃない。ドレスだけがわしのだ。)
You can send it back whenever. (いつでもいいからドレスを送り返してくれ。)
judge は裁判官。
take...up with〜は「・・・について〜と話す」という意味なので、take this up with the judge だと「このことを裁判にかける」という意味になります。
裁判になると知った途端、猿の所有権を放棄するヘッケルさん。
でも、ドレスには未練があるようです。
しかし、このピンクのドレス、いつ買ったんだ。フリフリで、やけに可愛いけど・・・。
どうしてもマルセルを連れていこうとするルイーザ。
彼女はレイチェルやモニカの高校時代の同級生ですが、人気者だったレイチェルに恨みを持っているのです。
レイチェル: If you take this monkey, I'll lose one of the most important people in my life. (もしあなたがこの猿を連れて行ったら、私は生涯で最も大切な友人のひとりをなくすことになるわ。)
You can hate me if you want, but please do not punish him. (私を恨みたいなら恨んでくれていい。でも、どうか彼を罰することはやめて。)
Luisa, you have a chance to be the bigger person here. (ルイーザ、ここは、より心の広い人間になれるチャンスよ。)
レイチェルの必死のお願いです。説得力ありますね。
でも、ルイーザは承知しません。断られたレイチェルは、
レイチェル: Then I'll call your supervisor and tell her you shot my friend in the ass with a dart! (そしたら、あなたの上司に電話して、あなたがこの矢で私の友達のお尻を撃ったことを話すわよ。)
dartは「投げ矢」。
日本でもポピュラーになってきたダーツはこれの複数形のdartsです。
これで何とかルイーザはマルセルをあきらめます。
レイチェルの感動の名演説で、ことが解決しないところがフレンズらしいですね。
(Rachからのお願い)
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ブログ11周年おめでとうございます!
素晴らしい快挙ですね!
是非、ファイナルまで走り切ってください!応援します!
と書いて質問というのも気が引けますが・・・
動物管理局のルイーザの
Take this up with the judge.
このことは裁判にかけるわ。
は命令形だと思うのですが・・・
主語が抜けていると考えるんでしょうか・・・
すみません。
喜びの余韻の中・・・KYな質問で・・・
(>_<)
11周年へのお祝いコメントありがとうございます。「応援します!」と言っていただけたこと、とても嬉しくとても励みになります。ファイナルまで走り切りたいと思いますので、どうかこれからもよろしくお願いいたします!
それでは、いただいたご質問の Take this up with the judge. について。
このセリフは、DVD英語字幕では、Take this up with the judge. と書いてありますが、(実際の音声をディクテーションした)ネットスクリプトでは、You're both gonna have to take this up with the judge. と書かれていました。
ですから、「(自分のサルだ、と主張する、ロスとヘッケル)あなたたち二人とも、take this up with the judge しなければならないことになるわ」と言っていることになりますね。
DVDの日本語訳では、
(字幕)2人とも起訴よ/(音声)二人とも裁判を受けてもらうことになるわね
と言っていますが、特に音声の方が、英語のセリフをほぼ直訳していることになります。
You're both gonna have to take... が長いため、字幕では、Take... と省略されていることになるので、これは命令文ですね。
ですから、私が上の記事内の説明で、「このことは裁判にかけるわ」のように訳してしまっているのは間違いということになります。ここに謹んで訂正させていただきます。
上の記事に書いたように、take... up with〜は「…について〜と話す」という意味があり、take up には「問題を取り上げる」という意味もあることから、当時の私は、「私がこの件を、裁判官と共に(裁判官の前で)取り上げるわ」→「(私が)このことを裁判にかけるわ」という意味で解釈したようです。その場合は、I'll take this up with the judge. のように、I'll が省略されたニュアンスだと考えたことになります。
今、改めて、take up with を調べてみたところ、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように説明されていました。
take up with [phrasal verb]
take something up with somebody : to discuss something with someone, especially a complaint or problem
例) If you're unhappy, you should take it up with your supervisor.
つまり、「何かを誰かと議論すること、特に不満や問題を」。例文は、「もしあなたが幸せじゃないなら、それをあなたの上司と議論すべきだ」。
「何かの問題を誰かと議論する」ということなのですが、今回のルイーザが言いたいことは、「私がこの件を裁判にかける」というよりは、「あなたたち二人がこのサルの持ち主だと権利を主張するのなら、この件について、裁判官と話をしてもらわないといけないことになるわよ」→「あたたたちは違法行為をしているのだから、裁判官の前で事情を聞かれることになるわよ」と言っていることになるのでしょうね。
take this up with the judge というフレーズを改めて見つめ直す良い機会を与えていただきました。ありがとうございました!(^^)
ご丁寧なお返事ありがとうございました。
ちゃんと実際の音声では主語の部分を言っているんですね・・・
字幕ばかりに気を取られていて、そこまで注意して聞いていませんでした。こちらこをお手間取らせてしまいすみませんでした。
確かに字幕の部分はセリフをカットして乗っけていることも多いので、言ったとおりにはなっていませんね。でも次回からはちゃんとセリフと合わせて聞きます。。。
しかも主語はルイーザと裁判所じゃなくて、このロスとヘッケルさんになるんですね。この二人がサルの件で裁判所と話し合うことになるという意味ですね。
英語のこの構造というか、改めてきちんとしているんだなって思います。
ありがとうございました。
このシーンの前で
ロスがレイチェルのことをボロクソに言っているますよね〜、気がある女性にあそこまで言うか?!
日本人なら、気がある女性には「あ、いいよ、いいよ、しようがないよ」ってなりそうですが・・・
しかも、後であそこまで言えるのは心が許しあえてるからだっていうのも、、、スゴイなって思いました。
自分がレイチェルなら、絶対にこう言われたことは忘れない!って思いますが・・・ってオレだけですかね・・・
ドラマとはいえ、文化ギャップを感じました。笑
ありがとうございました。
こちらこそご丁寧なお礼のお返事ありがとうございます。
上の記事を書いた当時の私も、DVD字幕にばかり気を取られていて、音声確認を怠っていたようです。改めて主語が誰かを考えるチャンスをいただけたことで、take... up with〜 という漠然とした表現の意味が見えてきたように思います。こちらこそありがとうございます。
そうですよね、ロスについては「レイチェルにあそこまで言わなくてもいいのになぁ」と思いますし、私も一度あんな風に言われたら、結構根に持っちゃいそうです^^