シーズン1 第20話
The One With the Evil Orthodontist (不誠実な婚約者)
原題は「邪悪な歯科矯正医の話」
モニカ: There's some creep out there with a telescope! (あそこに望遠鏡を持った気味の悪い人がいるわ!)
ロス: I can't believe it! He's looking right at us! (信じられない。あいつ、僕たちを見てるよ。)
レイチェル: Oh, that is so sick! (まぁ、悪趣味ねぇ!)
チャンドラー: I feel violated. And not in a good way. (犯されたって感じ。それも、良くない方法で。)
フィービー: How can people do that? (あんなことできる人間がいるなんて。)
もう、信じられないといった面持ちのメンバー。
6話でジョーイのお芝居を見た直後のレイチェルも、I feel violated. と言っていましたね。
フィービー: You guys, look! Ugly Naked Guy got gravity boots! (みんな、見て! 裸のブ男が重力ブーツ買ったわ。)
窓際に押し寄せるみんな。
そうです。いつも Ugly Naked Guy のことを覗いてあれやこれやと批評しているのに、自分たちが覗かれていると知ると、上のセリフのように、気持ち悪がっています。
誰一人、その矛盾に気付いてないらしい(笑)。
ちなみに、gravity boots というのは、筋トレ用の器具のようですね。
足首だけのブーツのようなものを足にはめて、自分は逆さまになって器具を鉄棒に取り付けて、腹筋したりするようです。
逆さまになって重力に対抗するから、重力ブーツというのかな?
チャンドラーはダニエルという女性と1回目のデートはうまく行くのですが、
モニカ: Have you called her? (彼女に電話した?)
チャンドラー: Let her know I like her? Are you insane? (俺が彼女を好きだ、って彼女に知らせるの? 正気かよ?)
モニカ: Guys! It's gross! (男って! もう嫌ね。)
チャンドラー: It's the next day. How needy do I wanna seem? (次の日だぞ。そんなに物欲しそうには見せたくないよ。)
ジョーイ: Yeah, let her dangle. (あぁ、じらしてやれよ。)
dangle は「ぶら下げる」という意味、さらに「じらす、やきもきさせる」という意味にもなります。
自分の方から動くのは、男の沽券にかかわる、という感じでしょうか。
モニカ: I can't believe my parents are pressuring me to find one of you people. (うちの親が、あなたたちみたいな男を見つけろ、ってプレッシャーかけてることが信じられない。)
モニカの両親は、モニカが早く結婚するようにいつも言っています。
モニカは、男っていうのはみんなこんな意地っ張りで見栄っ張りなんだから、どうしてそんな男と結婚させたがってるの、と疑問に思ってるわけ。
フィービーに電話しろと言われて、チャンドラーは電話してみますが、
チャンドラー: I got her machine. (機械だった。)
ジョーイ: Her answering machine? (留守電のことか?)
チャンドラー: No, interestingly, her leaf blower picked up. (いいや、面白いことに、彼女の落ち葉送風機が出たよ。)
leaf blower とは、「落ち葉を吹き飛ばす機械」のこと。
掃除機のように吸い込むのではなく、風を吹き出して落ち葉を一箇所にまとめる、という機械です。
電話で machine と言えば、留守電(answering machine)なんですが、そういう当たり前のことを聞いたジョーイに、ギャグで返すのが、チャンドラーのパターン。
電話の近くにありそうなテレビとか電子レンジが返事した、というならともかく(それもあり得ませんが)、外にあると思われる leaf blower を出すところに、彼のセンスを感じるのです(笑)。
なぜ、leaf blower なの?と深く考えてはいけません。
突拍子もないこと、あり得ないことを言うのが、アメリカンジョークだとも言えるのです。
(Rachからのお願い)
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ところで、チャンドラーのleaf blowerのギャグって、すごく彼らしくて面白いですよね。こういうの、大好きです。
フレンズを知らない人に、少しでもこの面白さをわかって欲しくて、ブログを始めたようなものですから。
えー今私が観ているのは1-20・バリーが冴えない男のくせにレイチェルとミンディに二股かけていたエピソードです(個人的にはかなりバリーにむかついていますw)。Rachさんにとっては超過去のエピソードになっちゃいますが、質問よろしいでしょうか?
質問1:
ダニエルといういい感じの彼女とはじめてのデートがうまくいって興奮気味のチャンドラー、早く次の電話をかけろとみんなに急かされてかけてみたものの留守電だったので即切り。「メッセージ残せばいいのに」といわれたチャンドラーの台詞。
Oh, no no no no. Last time I left a spontaneous message I ended up using the phrase 'Yes indeedy-o'.
このindeedy-oってなんでしょう?
検索するとどうも意味があるみたいなんですが推測できず。
質問2:
覗き魔のせいですきなことができない、と嘆くジョーイが、
What kinda stuff..?とモニカに言われて、
Will you grow up? I'm not talking about sexy stuff, but, like, when I'm cooking naked.
というシーン。Will you grow up?ってどういう意味でしょう?
以上です。お時間のあるときにぜひお願いします!今回の質問は記事にできるほどのものでもないですが・・・
ところで、leaf blowerのギャグの面白さ、私にはまだとっさにピンときませんでした。はじめて聞いたときは「?」と思い、聞き間違えたのかと思ってしまいました・・・
見る時はネタバレしないで見た方が絶対楽しいですし、英語でわかった時の嬉しさも格別ですよね!
私もファイナルシーズンのDVDが出るまでは、ネタバレしないように気をつけてました(笑)。
最近、私の1エピソードの解説がどんどん長くなってきていて、なかなか次のエピソードに進まないので、すぐに追いつかれて、そのうち、追い越されてしまうと思います(笑)。
質問1
indeedy-o ですが、indeed 「本当に、いかにも、全く」の変形だろうなぁ、と思って、それっきりでした。
私も検索してみましたが、結構 indeedy-o でヒットしますよねぇ?
"Yes indeed!" 「ほんとにそうだよね!」というのが普通で、電話で普通にそう言えばいいところを、緊張したチャンドラーがおちゃらけて
"Yes indeedy-o"と言った、ってことですよね。
その indeedy-o がどのくらい、おふざけなのかはわからないんですが・・・。
フランク・シナトラの歌に Yes Indeedy というのがあるようなので、indeedyはindeedの変形で、それのさらに変形なのかな?
「ほんとにそうだよね!」が「ほんとにそうでんがな!」みたいな変な語尾になったとか、「いただきマンモス」みたいな感じなのか、とにかく、ちょっと語尾を変化させて遊んでる感じなんでしょうかねぇ。
チャンドラーのセリフ
Last time I left a spontaneous message I ended up using the phrase 'Yes indeedy-o'.
を訳してみると、
「前回、留守電によく考えずに(無意識のうちに)メッセージを入れたら、"Yes, indeedy-o"っていうおバカなフレーズでメッセージを終えちゃったんだよ。」→それは自分でもちょっと恥ずかしいし、みっともない。→だから、ちゃんと事前に準備してからでないと、メッセージは入れないんだ。
ってことでしょうかねぇ?
indeedy-o ってどういう感じで使うのか、ご存知の方は教えて下さーい!
質問2
Will you grow up? は「大人になったら? もっと大人になれば? そんな子供みたいなこと言うのはやめろよ!」って感じでしょうか?
Grow up! 「大人になりなよ!」みたいに命令形で使うこともあります。
覗かれて「何も出来ない」と嘆くジョーイに、「したいstuff(こと)ってどんなことよ。(ジョーイの好きな)エッチなことでしょ?」と言いたげなモニカに対して、「そんな子供みたいなことを言うなよ」とジョーイは大人ぶってるわけですね。
でも、結局、何が出来ないかというと、「裸で料理を作ること」だったので、ジョーイのやってることも子供みたいじゃん!ってオチなわけです。多分。
他の皆さんもどしどしご意見をお寄せ下さいませ。
みんなで考えるの、楽しいですよねっ!
>「ほんとにそうだよね!」が「ほんとにそうでんがな!」みたいな変な語尾になったとか、「いただきマンモス」みたいな感じなのか、とにかく、ちょっと語尾を変化させて遊んでる感じなんでしょうかねぇ。
ここ読んで椅子からずり落ちてしまいましたw
たしかにそんな感じかも!「いただきマンモス」かぁ。あぁ、笑いが止まらない〜。そりゃチャンドラーが留守電にメッセージを入れるのを躊躇するのも分かりますね。
Will you grow up?のwillは「意志」を表しているということですね?
>最近、私の1エピソードの解説がどんどん長くなってきていて、なかなか次のエピソードに進まないので、すぐに追いつかれて、そのうち、追い越されてしまうと思います(笑)。
それは困ります!何回か同じエピソードを見て調べたあと、確認の意味をこめてこちらの過去記事を舐めるように読むのが私の毎エピソードの総仕上げになっているんですよ〜。
もし追い越しちゃったら、記事にかまわず質問しちゃうかも知れませんよ〜。
でも、「いただきマンモス」みたいな感じなのかどうかは、全然わからないんですよ。
どなたかが教えて下さるのを待ってるんですが・・・(笑)。
will は意志だと思います。Will you...? は「・・・してくれませんか?、・・・する意志はありますか」で、「もうちょっと成長してくれる? 大人になるつもりはあるの?」って感じかなぁ、と。
舐めるように読まれると、いろいろ不備な点が発見されるだけかも・・・。総仕上げに使っていただいているなんて、申し訳ないですね。隣のおばちゃんの意見くらいに聞いておいていただければ・・・(笑)。
Friendsを見始めているFenです。
(そういうと、中国人ですので、日本人からでは、私も外国人です。:) )
Yes indeedy-oについて
indeedyは indeedの別の言い方です。
(Another way of saying indeed, but when one is in a very lighthearted mood.) --UrbanDictionaryより
ここで面白いのはindeedyの後ろに'o'が付いていること。
Yes, I need youとも聞きやすく(i-ndeed-yo、 これについてはomnipotentのことも同じだと思う)、[I need you]はchandlerの本音だと思われる。
またMonicaなどには needyと見せたくないため、 spontaneous messageと言っているですが(他人から見たら多数のことはchandlerから見るとspontaneousでしょう。それについては、このepisodeの後ろのchandlerの行動から見れる)、いかにもneedyな人であることを伺える。
私の説明が分かりにくいかもしれませんが、yes indeedy-oの話は結構面白いと思います。
※登場人物のpersonalityが分かれば、話の中の面白い部分の理解に助かると面白い。(pilotをよく見れば、ある程度伺えるだと思う)
個人的に印象のある3人の簡単まとめでは
Chandler:よく実際言いたいことと違うことを言っている人。実際言いたいことが行動で暴露される。
Joey: common senseを欠かせている人(「like there's rule or something?」を覚えている?)。知恵がなさそうですが、誠実そうな人。他人に笑いをさせる人. 個人的にfriendsの中に一番好きなキャラ。
Rachel: blondeな人。
まだseason1しか見てなくて、聞き取れないところがまだいっぱいありますが、とにかくがんばっています。
「And not in a good way.」を「それも、良くない方法で。」の説明にはすこし引っ掛かります。良くない方法というのはcreepされた方法と理解していますが(例:telescopeで)、どうも I feel violatedとの繋がりがあまり良くないなと感じています。
個人的な理解ですが、[not in a good way] は不快ではないか?
はじめまして。
Fenさんは中国の方(かた)なのですね。英語だけではなく、日本語も勉強されているのですね。
Urban Dictionary にあるように、「indeedy が、indeed の別の言い方である」というのは、その通りでしょうね。
ネットスクリプトには、'Yes indeedy-o' と書いてありますが、DVD英語字幕では、
I end up using the phrase, "Yes, indeed-io!"
と表記されています。
Yes, I need you. のように聞こえる、というお話は面白いなと思うのですが、実際にセリフの音声を確認すると、「インディーディオ」みたいな感じに私には聞こえて、I need you のようには聞こえません。
文字のスペルを見ていると、I need you. に似ているとは確かに思うのですが。
やはり、今の私の意見では、"Yes, indeed." もしくは、"Yes, indeedy." と普通に答えようとして、緊張のあまり、indeedy-o や、indeed-io という変な音を語尾につけてしまった、冷静に答えている風を装うつもりが、動揺が言葉の最後に出てしまった、ということだと思います。
チャンドラー: I feel violated. And not in a good way. (犯されたって感じ。それも、良くない方法で。)について。
in a bad way と言わずに、not in a good way と言っているのは、feel violated in a good way ということもありうるとチャンドラーが考えている、ということだと思います。
ここでの violate は、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) の語義で言うと、
violate: [literary] to force a woman to have sex
という意味ですね。
つまり、チャンドラーは、誰かと強制的にエッチさせられることを、violate と表現しているわけですが、例えば相手が女性(もしくは魅力的な女性)であれば、feel violated in a good way だとチャンドラーは言いたいのだと思います。
チャンドラーは、望遠鏡で覗いている相手は男性だと思っているので、「覗かれるなんて、犯された感じがする。その相手が俺好みの女性なら、(feel) violated in a good way と言えるかもしれないが、今回は男みたいだから、in a good way でもないし。」という感覚かな、と私は思いました。
上に書いたことはあくまで私個人の意見に過ぎませんので、参考程度に読んでいただければ幸いです。
ご丁寧な説明ありがとうございます。辞書まで調べていたなんて...
episode20を再度見ました。
確かに'Yes indeedy-o' をどう聞いても、'Yes I need you'ならない。
Not in a good wayについても、あるAmerican人に聞いたところ、大体
Rachさんと同じの見解でした。
納得しました。ありがとうございます。
お返事ありがとうございます。
英語ネイティブの方と大体同じ見解だと聞いて安心しました。