2005年09月28日

フレンズ1-20その3

モニカ: The guy with the telescope is doing it again! (望遠鏡を持った男が、また覗いてる!)
フィービー: Go away! Stop looking in here! (あっち行って! ここを見るのはやめて!)
モニカ: Great. Now he's waving back. (すごいわ。彼が手を振り返してる。)
フィービーのあっち行け、という身振りが、手を振ったように見えたらしい。
こちらはいやがっているのに、あちらは喜んでいるようです。

チャンドラー: Can I use your phone? (モニカの電話貸して。)
モニカ: For future reference, that thing in your hand can also be used as a phone. (今後の参考のために言っとくけど、あなたの手の中にあるものも、電話として使えるのよ。)
チャンドラー: Yes, it's working. ([モニカの電話から自分のにかけてみて]やっぱり、使えるじゃん。)
自分の電話が壊れてないかを確かめたかったようですね。

留守電のメッセージを聞いたかどうかは beep(呼び出し音)の回数でわかるらしい(そうなの?)
そうしてみれば、というフィービーですが、
チャンドラー: Doesn't that make me seem...? (それって俺がどう見えるか・・・)
ロス: Desperate? Needy? Pathetic? (死に物狂い? もの欲しそう? みじめ?)
チャンドラー: You obviously saw my personal ad. (ロスが俺の個人広告を見たのは明らかだな。)
desperate は「自暴自棄の、死に物狂いの、絶望的な」という意味。
タイムリーというか、本日NHK衛星第2で、夜10時から「デスパレートな妻たち」というアメリカのドラマが始まりますね。
原題は Desperate Housewives。アメリカで話題のドラマだと聞きました。
私は(もちろん?)見たことなくて、ざっとした説明しか知らないのですが、邦題を「絶望的な」とかではなくて、「デスパレートな」としたのが、個人的には面白いと思います。
アメリカで話題のドラマなら、原題とある程度、似せた名前をつけた方がインパクトがあるような気がしますので。
NHKのホームページでは、
”「デスパレート」とは せっぱ詰まった、がけっぷちの、絶望的な、という意味”
と書いてあるので、そういういろんなニュアンスを一言に込めるには、英語のままの方が却って良いということもあるのでしょうね。
かと言って、デスパレート・ハウスワイブズと複数では、「主婦、妻」だとピンと来ないし、かと言って、デスパレート・ハウスワイフでは単数になっちゃうし。
今までだったら、原題が複数形でも平気で単数形のワイフというタイトルをつけてたような気がしますが、日本人も英語に敏感になってきましたので、気になる人も多いかと。
(↑デスパレートから、話が脱線しすぎました。すみません。)
adはadvertisement の略で、「広告」。
personal ad は、自分のことを PR する広告か、もしくは「こんな人を探してます」という広告かのどちらかですね。
よく迷子のネコちゃんを探すのに、「毛は白で、しっぽは長くて・・・」とか特徴を書きますが、そういう特徴欄に、チャンドラーの場合は、desperate, needy, patheticという悲惨な言葉が並ぶ、といいたいわけ。
こんなことを言うロスもロスですが、それを自虐的に受け止めるチャンドラーもすごい。

フィービー: How many beeps? (何回呼び出し音が鳴った?)
チャンドラー: She answered. (彼女が出た。)
モニカ: This is where you'd use that "hello" word we talked about. (ここで私たちの言ってた「ハロー」って言葉を使うのよ。)
留守電だと思っていたら本人が出たので動揺するチャンドラーに、モニカのきつ〜い一言でした。

バリーとエッチしたことを非難されるレイチェル。
レイチェル: We still care about each other. There's a history there. It's like you and Carol. (私たち、まだお互いのことが好きなのよ。これまでの歴史というのもあるし。あなたと(元妻の)キャロルみたいなものよ。)
care about は「・・・に好意を持つ」という意味。
history は「歴史」ですが、学校で習う日本史や世界史だけでなく、「経歴、前歴、過程」という意味もあります。
恋愛の話で history というと、これまでの恋愛の経過、つまり、付き合って、ケンカして、別れて、仲直りして・・・という一連の二人の間の出来事のことを指します。
確かに振り返ってみると、偉大なる「歴史」ですものね。

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posted by Rach at 17:00| Comment(10) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「デスパレートな妻たち」はNHKBSで予告を何回もやっていたので、名前と設定だけは知ってます。1回だけは見てみようと思ってたら、忘れてました。
関係の薄い話ですが、NHK教育でフルハウスが放送中ですね。私はあの手にホームコメディが苦手なんですよね。80年代はホームコメディ全盛で、そのおかげでアメリカドラマに苦手意識があったんです。Rachさんがファンだと困るので、そうじゃないことを祈りつつ(笑)そうだったら、ごめんなさい。
Posted by sat at 2005年09月28日 23:14
CHANDLER: Y'don't think that makes me seem a little...
ROSS: ...desperate, needy, pathetic?
CHANDLER: Ah, you obviously saw my personal ad.

この最後の部分が特にいいですよね? チャンドラー語録とかって、どっかでやってないですかね。時間があれば始めようかとも思っているのですが。 英語のサイトだと、「これいいよねぇ系」でその意味とかは解説してませんよね? 今、「英語学習としてのフレンズの利点」とかを書いているのですが、Rach さんの解説したものを、参考に使わせてもらっていいでしょうか? I've been honing 〜 とか、他ではあまり学べませんよね?
Posted by F.D.J. at 2005年09月29日 12:49
satさんへ
デスパレートな妻たち、実は私も見てません。あれだけブログに書いてて、見てないのかよ、って感じですけど(笑)。
それから、フルハウス・・・実は結構好きですよ(笑)。でもガンダムほど好きじゃありませんから、ご安心を(←変な比較)。
確かにああいうホームコメディは、特に男性は苦手な人結構いるんじゃないでしょうか。
好きだといいつつ、ちゃんと見たのはほんの数話で、ちょこちょこ見てた程度です。ただ、フルハウスもシットコムで日常を描いた話なので、英語の勉強に良さそうだな、と思ってました。
最近DVDが出たようなんですが、もっと前にDVDが出ていたら、多分全巻揃えて、これで英語学習をしてたはず。DVDの出るのが少し遅かったですね。今はこのブログで手一杯で、とても他のドラマを見て勉強する時間がありません。ぐすん。
Posted by Rach at 2005年09月29日 22:23
F.D.J.さんへ
「チャンドラー語録」、すごく面白そうです。是非、始めてください(笑)。日本語に訳しても面白いもの、英語の意味をかなり説明しないとわからないほど複雑なもの、といろいろありますが、彼のスマートさにはいつも脱帽です。
それと、F.D.J.さんがご自身のブログのコメント欄で「必要な部分があれば”ご自由に”お使いください」と書いてくださったのですが、それが少し気になってます。
私の方針では、参考にさせていただく場合は、F.D.J.さんのお名前を出した上で、リンクをはる、または引用するつもりにしています。
つまり、他のブログからの引用部分を明確に区別出来るようにするつもりだ、ということです。
ですから、私の解説を参考にしていただけるのは光栄で嬉しいことなのですが、引用部分を明確にしていただくことを、念頭に置いていただけるとありがたいです。
そんなのわかってるよ、と思われたならすみません。”ご自由に”という言葉が、そのあたりにあまりこだわらない、という意味かと思ったので。
Posted by Rach at 2005年09月29日 22:28
まぎらわしかったようで、どうも。 私が引用するとすれば作者を明記してハイパーリンクします。 
Posted by F.D.J. at 2005年09月30日 14:46
F.D.J.さんに対して、長々と回りくどいコメントを書いて投稿した後、失礼なことを書いたようで気になっていました。
F.D.J.さんが私のブログを参考にされた記事を読んでみてから、コメントすべきでしたね。申し訳ありません。
記事中のハイパーリンクは、ブログなら当然のことですので、私が先走って、勝手に要らぬ心配をしていただけですね。
もちろん、関連する事柄がリンクできるところにブログの良さがあるわけですから、リンクは大歓迎です。
ご気分を害されたなら、本当にすみません。あきれずに、今後とも、よろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2005年09月30日 20:10
Stop looking in here! は文法的に正しくないと思いますが。
Stop looking hereなら、納得できますが、in はここでどんな意味かな?
Posted by Fen at 2009年05月22日 10:06
Fenさんへ
Stop looking in here! は文法的に正しい文だと思います。
here は副詞(adverb)ですが、in here, from here, up to here のように、前置詞(preposition)の後に続くこともよくあります。

ネットスクリプト、DVD英語字幕にも、Stop looking in here! と書いてありますし、フィービーも実際に、looking in here と発音しています。

look in here は「(フィービーたちのいる)こちら(のアパート)をのぞき込む」という感じですね。
もし、Stop looking here. だとすると、その look している人もここ(here)にいる、その人がここにいて何かを見ているようなイメージになってしまうと思います。

このセリフの後に、looking into our apartment という表現も出てきますが、look into our apartment = look in here で、look in も、look into も「…の中をのぞき込む」ですね。
Posted by Rach at 2009年05月22日 13:16
Rachさんへ

Stop looking into hereなら、特に問題なく、理解できますが、
look in hereなら、どうしても、lookしている人もここにいるイメージを持つことになる。(今回の場合、peekerがhereに居ないので、不思議と思って、質問を投稿しました。)
例えば、動物園で、動物に寄りすぎて、見ている際、動物園の作業員に「ここで見るのはダメですよ、別のところで見てください」と言われました。訳すると「don't look in here, look in other place」となるかもしれません。(look in ではなく、look fromもいいかも)
つまり、私は「stop looking in THERE」または [stop looking here]なら納得できますが。[stop looking in here]にはなんとなく違和感がある。

Rachさんはここではhereが副詞を言っていることを気がつきまして(私はここでのhereが名詞だと思った)、もしかして、[look in]が動詞として使っているかと思って、辞書を調べて、やぱりそうでした。
look in
a. Also, look into. to look briefly inside of: Look in the jar and tell me if any cookies are left.
b. Also, look in on. to visit (a person, place, etc.) briefly: I'll look in some day next week.

Rachさんのおかげで、疑問を解決できて、よかったと思います。

Posted by Fen at 2009年05月24日 13:55
Fenさんへ
look in = look into ということですね。
look in で、どこを覗き込んでいるかと言うと、here 「こちら側(を)」という感覚だと思います。

研究社 新英和中辞典には、
here(副詞)=[前置詞・他動詞の目的語として; 名詞的に] ここ; この点

という語義が載っていて、look in という phrasal verb の後に続く目的語として、名詞のような感覚で使われている、ということだと思います。
Posted by Rach at 2009年05月25日 11:19
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