2005年10月01日

フレンズ1-21その1

シーズン1 第21話
The One With the Fake Monica (ニセのモニカ出現)
原題は「にせモニカの話」

誰かがモニカのカードを使って、買い物をしまくっていることがわかりました。
その豪快な使いっぷりにびっくりしているモニカに、
ロス: When somebody steals your credit card, they've kind of already thrown caution to the wind. (誰かがモニカのクレジットカードを盗んだ時点で、そいつはすでに思い切った行動に出ているわけだからね。)
throw caution to the wind は「大胆に行動する、思い切った行動に出る」という意味です。
caution は「用心、慎重、警告」ですから、直訳すると「慎重さを風に向かって投げる」、つまり「慎重さなんてどっかに行っちゃってもいいや」という感じで、用心を忘れる、というニュアンスでしょうか?
カード情報を盗まれる(この場合は、カードそのものが盗まれたのかな?)って、何ヶ月か前に話題になりましたね。(いや、別に嬉しくない話ですが。)

お猿のマルセルがレイチェルの部屋へ入っていって・・・
レイチェル: Let's just say my Curious George doll is no longer curious. (私のキュリアス・ジョージはもはやキュリアス[好奇心旺盛]ではなくなった、とだけ言っておくわ。)
Let's just say (that)は「・・・とだけ言っておこう、・・・ということにしておこう」という意味。
Curious George は「おさるのジョージ」「ひとまねこざる」「キュリアス・ジョージ」と日本ではいろんな呼ばれ方をしていますが、もともとは絵本のキャラクターです。
キャラクターグッズもよく見かけますよね。
このレイチェルのセリフの意味はというと・・・。
まず、Curious George は好奇心旺盛な子供のお猿です。
レイチェルの部屋にはその人形が置いてあります。
マルセルは最近、何か対象を見つけてはそれに hump(交尾を表す卑語)するしぐさをし、とうとうキュリアス・ジョージまでもがその毒牙(?)にかかってしまったわけです。
そうして、大人の欲望の現実を知ってしまったキュリアス・ジョージくんは、もはや子供の頃の、無邪気な好奇心旺盛なキュリアス・ジョージくんではなくなってしまった・・・という悲しいお話でした。(←ちょっと表現が大袈裟ですが・・・)

カードを盗んだ犯人の使いっぷりに驚くモニカ。レイチェルに、
モニカ: Let's compare, shall we? ([私の使い方と]一緒に比較してみようよ。)
レイチェル: Oh, it's so late for "shall we." (あぁ、「みようよ」には時間が遅すぎるわ。)
Let's・・・, shall we? は「・・・しましょうか」です。shall weは 付加疑問ですね。
随分、夜も遅くなっているので、shall we と言って私を誘う(巻き込む)のはやめて、とレイチェルは言っています。

モニカ: This is so unfair. She's got everything I want, and she doesn't have my mother. (こんなのずるいわ。この犯人は私の欲しいものを全て手に入れて、ママは私のママじゃないんだから。)
unfair は「不公平な、ずるい」という意味。fair「公平な、正当な」の反対語で、フェアじゃない、ということです。
モニカになりきって好きなものをいっぱい買えるだけではなく、モニカなら当然負わねばならない口うるさいママとの確執とは縁がない、その点が羨ましいとモニカは言っています。
少しは仲直りしたようですが、やはりママとの関係は未だにギクシャクしているのが伺えますね。

(Rachからのお知らせ)
最近知ったブログを紹介させていただきます。
私のブログに貴重な助言を下さった、F.D.J.さんのブログ FADED-DEAD-JADED です。(フレンズ1-18その6 では、F.D.J.さんの下さったコメントを参考に、本文中に追記させていただいています。)
実際にアメリカで生活されていたそうなので、お話も説得力があります。
フレンズで学習? という記事で、フレンズを使った学習法について語っていらっしゃいます。私が漠然と考えていることを、整然と説明されているので、とても参考になりますよ。皆さんも、是非ご一読を。
フレンズの英語に興味をお持ちの読者の方は、いろんなフレンズ勉強法や解説を読み比べてみたら、フレンズの奥深さをより実感できるかもしれませんね。

(Rachからのお願い)
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posted by Rach at 20:06| Comment(23) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Let's just say my Curious George doll is no longer curious.
のところは私はこう解釈しました。
「ジョージはもはや好奇心をそそるジョージじゃなくなった」つまり、異性に魅力を感じる場合、ある種ミステリアスな部分があるからですよね、それがエッチをしてしまってもうミステリアスじゃなくなってしまった、好奇心をそそる存在じゃ無くなったいう事かと。
Posted by ぴろろ at 2007年07月01日 03:03
ぴろろさんへ
curious という形容詞は、「(人が)物を知りたがる、好奇心の強い」という意味と、「(人が見て)好奇心をそそるような、珍しい」という意味の両方がありますよね。
ロングマンでは、以下のとおり。
1. wanting to know about something
2. strange or unusual

ぴろろさんは、2. の意味だと思われた、ということですね。

Curious George くんは「ひとまねこざる」として日本語でも絵本になっていますが、とにかく好奇心の強いオサルさんで、いろんなことにトライしようとします。それは恐らく、好奇心の強い「人間の赤ちゃんや子供」のことを、可愛いサルの形で表現しているのだと思いますね。自分で何でも触りたがる、何でも自分でやってみようとするところが、全く同じです。それがマルセルのせいで、「もはや子供ではなくなってしまった」ということかなぁ?と私は思いました。

「何でもかんでも知りたい」から、「知ってはいけない大人の世界を知ってしまった」ジョージくんになった、という感じかなぁ?
ですから私はどちらの curious も、"wanting to know about something" という意味だと思いました。彼のトレードマーク、そして子供の特徴であるはずの curious なところがなくなってしまった、という意味かなぁ、と。
Posted by Rach at 2007年07月02日 14:09
>ぴろろさんは、2. の意味だと思われた、ということですね。

はい、本来1の意味で使っているcuriousをレイチェルが2の意味で使ったところが笑いのポイントかと。
Posted by ぴろろ at 2007年07月02日 23:03
ぴろろさんへ
同じ言葉を違った意味で使う、というのがジョークや洒落(しゃれ)の常套手段なので、この場合もそういうことかもしれませんね。

ぴろろさんの解釈を見て、私は attractive という言葉を思い出したのですが、それに近いニュアンスが curious にはある、という感じでしょうか?
2. の strange などの意味の場合は、「人の好奇心をそそるほど”変わっていて珍しい”」というようなニュアンスになるのかな?と思いますが、それが「ミステリアスで魅力的な存在である」という風に解釈が可能かどうか?が、よくわかりません。

解釈については、人それぞれ、最初に聞いた時に受けたイメージというのがあって、そのイメージから抜け出すのはなかなか難しいと思います。(特に私は…笑)
私は、知りたがり屋のジョージくんにショッキングな出来事が起こって、もう何も知りたくない、と人生を悲観しているかのようなイメージを感じた、ということですね。
あくまで一つの意見として聞いておいて下さい。
Posted by Rach at 2007年07月03日 11:02
私がそう感じた理由はこうだと思います。

1.curious + 名詞
2.be動詞 + curious

どちらもcuriousは形容詞ですが、2のようにBe動詞の補語
(文法用語はよくわかりませんが)として使う場合は1のように直接名詞を修飾する時と意味がビミョーに変わってくる、というか、そういう場合がある場合もあって、curiousはその典型的な例ではないかな?と思う点です。なので1であれば「好奇心旺盛な」ジョージ君でいいのですが、2.だと「(人が)好奇心をそそられる」と両義に取れる可能性が高くなるん気がします。もちろん1でも両義に取れないこともないですが。

そんな構文的な違いも影響していると思います。
これもあくまで一つの意見です。
Posted by ぴろろ at 2007年07月03日 17:44
ぴろろさんへ
名詞の前に置かれて名詞を修飾する「限定用法」(Attributive use)か、
be動詞の補語として用いられる「叙述用法」または「述語用法」(Predicative use)か、
の違い、ということですね。
形容詞によっては「限定用法でしか用いない」「叙述用法でしか用いない」「両方で意味が異なるもの」などがあります。
だから、今回のように、Curious George doll is no longer curious. の場合、前の限定用法と、後ろの叙述用法とで意味が異なる、という可能性はありますね。
(意味が異なる典型的なものとしては、able, certain, present などがあるようです。)

私は Curious George がただの George になってしまった、もはや Curious という形容詞をつけることができない、みたいな感じで捉えたのですが、それはあくまで私の印象に過ぎません。
Posted by Rach at 2007年07月04日 10:05
なるほど「限定用法」と「述語用法」と言うのですね。
文法用語はややこしいけど、知っておくと人に説明したり
人の説明を読むときに便利ですね。(笑)

curiouse の類語Thesaurusで引いてみると
interested, mysterious, unexpected..などの言葉が出てきます。
文脈次第ですが、これらの意味を内包しているようですね。
Posted by ぴろろ at 2007年07月06日 01:29
ぴろろさんへ
難しい文法用語そのものを覚える必要はないのでしょうが、形容詞にはそういう区別がある、ということや、どちらか一方でしか使われないものがある、ということを知っていないと、自分でその形容詞を使う時に間違う恐れがありますよね。

Merriam-Webster Online Dictionary には
curious: exciting attention as strange, novel, or unexpected : ODD <a curious coincidence>

というのがありました。これが、ぴろろさんのおっしゃる語義に一番近いですね。

シソーラスにあったという語義のうち、interested は「(人が)…に興味がある」ということなので、どちらかというと、curious about 「…について知りたがる」方に近いですね。その対象が興味深い、ということであれば、interesting になるでしょうか。

このレイチェルのセリフの面白いところは、マルセルがジョージくんに具体的にどういう行為をしたか、ということについては触れないで、ただ、「ジョージくんはもう curious ではない」と言っているところでしょう。

ぴろろさんと私の解釈の違いは、その行為の後、その被害者に対してどういうイメージを持つか、の違いなんだろうと思います。私は「無垢で好奇心旺盛な子供ではなくなった」と解釈し、ぴろろさんは「好奇心をそそるミステリアスな部分がなくなった」と解釈した、ということですね。
そこはそれぞれの受け止め方の違いだと思います。

私のイメージでは、curious の「好奇心をそそる」方の意味としては、strange, unusual, odd のように「変わっている、妙な、奇妙な」というニュアンスが感じられるのです。ですから、その類義語に置き換えて、He is no longer strange, unusual, or odd. という文にしてみた場合、「異性としての魅力が感じられなくなった」というニュアンスが感じられない気がするのですね。
ぴろろさんのおっしゃるように mysterious という意味があるのだとしたら、そう解釈することは可能だと思うのですが、私がよく使っているものにはその語義が載っていないので、少しひっかかっているのかもしれません。

いずれにしても、このレイチェルのセリフで、マルセルがジョージくんに何をしたのか、がピンとくればいいわけで、curious という言葉からどういうイメージを読み取ったのか、については、各人で異なる、ということなのでしょう。
Posted by Rach at 2007年07月06日 12:00

Rachさんのお返事を読んでいて思い出したのは
ある文法学者の話でした。彼が言うには、

例えば 「この植木は水やりが必要」
水をやるのは人であって、ならばこの日本語は
「この植木は水をやられるのが必要」となるはず。
でも実際は平気で矛盾した日本語は使われている。

これと同じ現象が英語でも起きる。

The plant need wartering.

理論的には The plant need to be wartered.

たぶん私も curious about と curious のイメージが
変容して、あのレイチェルの言葉をどこかで

People are no longer curious about him.

と感じていたのだと思います。curious についても
こういうイメージの変容がネイティブに起こるのかどうかは
分かりませんが。

Posted by ぴろろ at 2007年07月07日 00:48
訂正:need → needs
Posted by ぴろろ at 2007年07月07日 01:24
ぴろろさんへ
日本語の「水やりが必要」、と、need watering は確かに似ていますね。
「水をやる」という行為を行うのは人であって、
「私たちはこの植木に水をやらなければならない」=We need to water the plant.
その目的語にあたる部分が主語になっているわけですね。

文法的には、これをどう解釈するのか知らないのですが、私のイメージでは、それぞれが、「(誰かによる)水やりという行為」が必要、という感じに聞こえます。The plant needs (someone's) watering. みたいな感じでしょうか。

curious に「(人が)物を知りたがる、好奇心の強い」という意味と、「(人が見て)好奇心をそそるような、珍しい」という両方の意味があるのは、
interested と interesting、
excited と exciting
などのような両方の意味を兼ね備えているような感じですね。

もし、
People are (or Marcel is) no longer curious about (my) Curious George (doll).
というセリフだったら、「ジョージくんに対する関心を失った。」みたいな意味になりますね。
そういうニュアンスが、レイチェルのセリフにも感じられるかどうか、がポイントだ、ということになるのですが、その辺りは私にはよくわかりません。

もう一つひっかかっているのは、もしマルセルの前に、再度ジョージくんを置いたら、またマルセルはジョージくんに悪さをすると思うんですよ。
一度経験済み(笑)だということで、「未知のものに対する好奇心、関心」がなくなる、という意味はわかるんですが、ジョージくんに対する好奇心がすっかりなくなってしまうわけでも、ジョージくんの魅力がなくなってしまうわけでもないと思うので、「もはや好奇心をそそるジョージじゃなくなった」という意味が、私の中ではしっくりこない、と言いますか…。
結局、やはりその行為の後のジョージくんに対する、ぴろろさんと私のイメージの違い、ということになるんでしょうね。
Posted by Rach at 2007年07月07日 09:06
>もしマルセルの前に、再度ジョージくんを置いたら、またマルセルはジョージくんに悪さをすると思うんですよ。

↑ココ笑えました!Rachさん、時々爆弾発言ありますよね、つま先をカールさせる話とか・・・(笑)

そうですね、結局知りたがりのジョージ君が知ってしまって知りたがりじゃなくなったというのが一番素直な解釈ですね。
Posted by ぴろろ at 2007年07月09日 04:28
ぴろろさんへ
爆弾発言でしたか?(笑)
ぴろろさんのコメントで気付いたことなのですが…。

私は curious を「幼児や小さい子供が持つような好奇心を持っている」というイメージで捉えていて、「もはや curious ではない」→「彼は子供ではなくなった、大人になった」という感じで思っていたのですが、もう少し年齢が上の思春期の少年少女の持つ好奇心、ということなのかもしれませんね。
年頃の子供たち、というのは、そういう大人の世界(恋愛やエッチなど…笑)に興味があって、「そういうのって、どんな感じなんだろう?」と考えてたりしますよね。
それを実際に体験してしまって、「どんなのなんだろう?」という興味がなくなった、とか、あまりにショッキングな形で体験してしまったので「もうこんな世界は知りたくない」と思ったとか(?)、そういう感じかもしれません。
Posted by Rach at 2007年07月09日 11:02
no longer curious (about you) と私は理解したのであまり笑えませんでした。
「知りたいくんは、もうあなたに興味がないってよ」(=あなたの恋愛対象ではない。無理強いはダメ!)
ただ、「やめて!」というのをcuriousを使って、だじゃれ風に言っただけでは? どうでしょうか?
Posted by goblin7 at 2007年08月07日 02:21
goblin7さんへ
curious about you だとした場合、you = マルセル、ということで、レイチェルは怒りながら、マルセルに向かってそのセリフを言っている、ということですね。
確かに、そのセリフが、
(Let's just say) my Curious George doll is no longer curious about you, Marcel.
となっていたら(about you とはっきり明言されていたら)、「知りたいくんは、もうあなたに興味がないってよ、マルセル。」みたいな意味になるのでしょうね。
だとすると、「もう二度とあんなことしないでね」(=「やめて!」)という今後の攻撃(?)に対する警告になるわけでしょうね。
また、my Curious George doll was very curious about you, but... のように過去形を使うと、「ジョージくんは、マルセルに、とっても興味を持っていたのに…(あんなことするから…)」のようなニュアンスも出るでしょうか?

私もよくわからないのですが、about you のように具体的に対象となるものがセリフに入っていないので、about you であると限定して解釈することは可能なのかどうなのか?が難しいですね。
私の受けたイメージでは、わざと curious だけで止めて、キュリアス・ジョージくんは、そのトレードマーク・特徴であるキュリアスさを、「誰かさんのせいで」失ってしまった、と言っているように感じました。
もちろん、curious の対象となるものは、他の猿に対する恋愛感情も含まれるわけですが…。
Posted by Rach at 2007年08月07日 06:06
はじめまして。いつもこのサイトを参考にさせてもらっています。

ところで、この回に出てくる
Popes in a Volkswagen.
Take off their hats!
ってどういう意味なんでしょうか?
Posted by sss at 2008年04月12日 04:59
sssさんへ
はじめまして。参考にしていただいているとのこと、光栄です。ありがとうございます。

フレンズ1-21(その4)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470144.html
で解説しているあたりに、そのセリフが出てきますので、そちらのコメント欄で私なりの解釈を書かせていただきます。(あちこち移動してすみません。)
Posted by Rach at 2008年04月12日 08:30
こんにちは。
いろいろな意見が出ているここのcuriousについてです。

今さらまた問題を蒸し返すようで申し訳ないですが、私が考えるにはぴろろさんの言うような特別な意味ではなく、普通に「好奇心がある」の意味だと思います。

まずマルセルがランプにhumpしていることから、ぬいぐるみにも同様のイタズラをしていたと考えられます。(ランプにいたずらをした事が伏線になっている)

Curious Georgeですからいろいろなことに興味を持っている訳で、当然性的な事にも興味を持っていると考えられますが(?)マルセルに性的ないたずらをされた後は、好奇心が満足させられてmy Curious George doll is no longer curious. という状態になったのだという意味じゃないかと思います。

ここは日本語字幕が「"ひとまねこざる”人形が犯されたわ」となっていますが、ここに限らず日本語字幕は意訳してある箇所も含めて、非常に上手に訳してあると思います。(ランプ同様にぬいぐるみに性的ないたずらをしたことを示唆している)

むろん誤訳はつきものですし、私も日本語字幕が絶対正しいという気はさらさらありませんが、当然プロの方が(おそらくネイティブの助けも借りて)作っている字幕ですからある程度は信用できると思います。

「なぜ字幕作成者はこう訳したのだろう」と考えるのも、解釈の一つの手だと思います。
Posted by 浦辺 玲 at 2010年02月04日 21:10
浦辺 玲さんへ
ご意見ありがとうございます。
これまでもいろんなご意見を頂いてきましたが、やはり私は一番最初に感じたような、「好奇心旺盛な、キュリアス・ジョージくんが、キュリアスでなくなった、好奇心がなくなった、好奇心旺盛ではなくなった」という解釈が自分的には一番しっくりくると思っています。

レイチェルが、「ジョージくんの好奇心がなくなったのよ」と言うことで、ジョーイくんが興味を抱いて知りたいと思っていたことを知ってしまった、おっしゃるように、「性的な事への興味が(実態を知ったことで)薄れてしまった」ということを表現している、ということですよね。

「好奇心がなくなった」では、キュリアス・ジョージというキャラクターを知らないかもしれない日本人にはピンとこないので、訳者の方もそこから想像される事実を日本語訳につけた、ということなのでしょう。

文化的背景を知らない日本人にはわからないジョークや、英語のだじゃれなどは、日本語になりづらい部分も多いですが、それ以外のところでは、私も日本語字幕・音声などの日本語情報を大いに参考にさせていただいています。「なぜ字幕作成者はこう訳したのだろう」と考えることで見えてくる部分も多いですよね。
Posted by Rach at 2010年02月05日 07:34
Rachさん、こんばんわ

皆さんの書き込みを読むと本当に知識が増えるなぁ、といつも
感心して読ませてもらっています。
ところで・・・

ニセのモニカがモナナにキャッツの公募に誘うシーンで
・・・I'm thinking go down there, sing "Memories" and make
complete fools of ourselves.
というセリフですが ここのmake〜fool of sbで人をばかにする、
かつぐ、というのは判ったのですが、キャッツの公募に行って
ダメ元でオーディションを受けてくるっていうことですよね?
そうすると、make comlete fools of themselves というなら
判るんですが、ourselves って自分たちをばかにしてくる、って
のがよく判らないんですが・・・どう解釈したらいいんでしょうか?
Posted by やっちん at 2013年03月18日 19:16
やっちんさんへ
コメントありがとうございます。

おっしゃるように、このセリフは「キャッツの公募に行って、ダメ元でオーディションを受けてくる」という意味だと私も思います。

make a fool of は「人前で(人)をばかにする、(人)を笑い者にする」という意味ですよね。
直訳が「人をばかに・愚か者にする・変える」みたいな意味なので、「人前で笑い者にする」という意味になるわけでしょう。

ニセモニカは、歌が上手くない自分たちが、キャッツの公募でメモリーズを歌ってみせることで、「人前で自分たちを笑い者にする」という意味で言っているのだと思います。「ばかをやりに行こうよ〜」みたいな感覚で、「明らかに場違いな自分たちがおバカに見えちゃうと思うけど、そういうの、楽しいじゃん」みたいに、「自ら笑い者になりに、プロのオーディションに乗り込もう」という意味で、上のセリフを言ったのだと思いました。
Posted by Rach at 2013年03月20日 09:25
Rachさん

いつもありがとうございます。
今回はもう一歩つっこみ足りなかったですね〜(笑)
オーディションをする側が彼女たちをばかにするのではなく
(それだと応募した人に失礼ですよね)、どうせ受かるわけないから
笑いものにされちゃう、っていうことで make fool of ourselves.
っていうことなんですね。納得です!
Posted by やっちん at 2013年03月23日 21:25
やっちんさんへ
こちらこそご丁寧なお礼ありがとうございます。

おっしゃる通りで、「自分たちが自らをばかにする、ばかに見せる」→「恥をかく、笑われに行く」という感覚だということですね。
Posted by Rach at 2013年03月25日 14:03
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