ジョーイは芸名を、チャンドラーと一緒に考えています。
チャンドラー: How about Joey Paponi? (ジョーイ・パポーニはどう?)
ジョーイ: No, still too ethnic. (だめだ。まだイタリア系が抜けてないよ。)
My agent thinks I should have a name that's more neutral. (俺のエージェントはもっと中立的な名前がいいと思ってるんだ。)
チャンドラー: Joey Switzerland? (ジョーイ・スイスとか?)
ethnic は「民族の、民族特有の、エスニックの」という意味。
ジョーイはイタリア系アメリカ人なので、too ethnic というのは、イタリア系すぎる、という意味になります。
neutral は「中立の、中立国の、戦争に参加しない」という意味。
エージェントが言っているのは、俳優の仕事が限定されないように、あまり・・・系というのを強調しない名前が良いという意味で、どの民族にも属さない中立の名前、と言っているようですが、チャンドラーにして見れば、「中立」と聞くと、「永世中立国のスイス」と答えずにはいられないようです。
いかにも、チャンドラーが言いそうなギャグでした。
名前もジョーイではなくて、ジョーの方がカッコイイというジョーイに、
チャンドラー: Joe, Joe, Joe...Stalin? (ジョー、ジョー、ジョー・・・スターリンは?)
ジョーイ: Stalin. Do I know that name? That sounds familiar. (スターリン。俺、その名前知ってるのかなぁ? なんか聞き覚えがあるけど。)
チャンドラー: Well, it does not ring a bell with me. (さぁ、俺にはピンと来ないけど。)
ジョーイ: Joe Stalin. You know, that's pretty good. (ジョー・スターリン。いい感じじゃん。)
チャンドラー: You might want to try Joseph. (ジョセフにしてみるのはどうだ?)
ジョーイ: Joseph Stalin! I think you'd remember that! (ジョセフ・スターリン! それなら覚えやすそうだ。)
sound familiar は「聞き覚えがある、聞いたことがある」という意味。
ring a bell は直訳すると「ベルを鳴らす」、つまり「ピンとくる、思い当たる節がある」ということ。
頭の中で正解の鐘の音がカンカンカンとなってる感じなんでしょうか?
(エンタの神様の摩邪サンじゃないですよ! ネタはともかく(笑)、あのカンカンカンという音とポーズだけが妙に頭に残っちゃう・・・)
あるいはクイズ番組でピンポーンという正解音が鳴っているとか、さらには漫画で何かグッドアイディアを思いついた時に、豆電球が”ピカっ”てなる感じとか、そういうイメージかと思うんですが・・・(←説明長すぎ)
ここで Joseph Stalin についての説明です。
スターリンと言えば、歴史に出てくるソ連の重要人物ですね。
英語ではジョセフ(ジョーゼフ)・スターリンと言ってますが、本名はヨシフ・ヴィサリオノヴィッチ・ジュガシヴィリで、スターリンは「鋼鉄の人」という意味だそうです。
スターリンの肖像画を見ると、岡田真澄を思い出すのは、私だけ?
さらに Joseph というとドイツ語読みでは「ヨーゼフ」ですが、さっきの中立スイスつながりで、アルプスの少女ハイジに出てくる、セントバーナードのヨーゼフを思い出したりもする・・・。(彼はカタツムリが好物でしたね。)
チャンドラーは当然スターリンのことを知っていて、この名前を提案しているのですが、ジョーイはスターリンのことを知らないようです。
ジョーイが気に入って、ジョセフ・スターリンという芸名にしようと決めた時の、チャンドラーの嬉しそうな顔ったら。
モニカはカードを盗んだ犯人(ニセのモニカ)の顔を見たくて、同じダンススクールに行くと言い出します。
レイチェル: Honey, you're kind of losing it here. This is really becoming a weird obsession. (ねぇ、あなたちょっと普通じゃないわよ。これって妙な執着になってきてるわよ。)
lose it は「感情のコントロールを失う、平静を失う」という意味です。
obsession は「執着、強迫観念、とりつかれること」を指します。
(Rachからのお願い)
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この記事で解説しておられるジョーイのステージネーム「ジョセフ スターリン」がらみの話に関する質問なので、ここに質問コメントを書きました。
「ジョセフ スターリン」なる人物が実際にいたことに今更ながら気がついたジョーイがモニカのアパートに入って来るシーンです。
Joey: You know, there already is a Joseph Stalin?
Chandler:You're kidding!
Joey: Apparently he was this Russian dictator who slaughtered all these people! You'd think you would've have known that!
Chandler: You know, you'd think I would've.
この部分での次の二つのセリフ
"You'd think you would've have known that!"
" You know, you'd think I would've."
なんだか、仮定法現在やら仮定法過去やらが一つの文にはいっていて意味がよくわかりません。
Rachさんはどのように解釈されますか?
ご質問ありがとうございます。この would の感覚、これを説明するのは、ひっじょーに難しいんですよねぇ(笑)。フレンズのセリフでは、would が頻出するのですが、いつもズバリとそのニュアンスを説明できなくて、流している部分も多々ありまして…(笑)
うまく説明できるかどうかわかりませんが、とりあえず、私の思うところを書いてみます。
はっきり言って、今回の説明は全く自信ありません。ので、説明もわかりにくいと思います。
私の意見を叩き台として、また別の方のご意見も伺えれば、と思っております。
ジョーイ: You'd think you would've have known that!
チャンドラー: You know, you'd think I would've.
チャンドラーの方は、would've の後に、known that が省略されているということで、ジョーイの言ったセリフの、you would've の部分を、I would've に変えているだけ、ということになりますね。
you (or I) would've (know that). は、「would have+過去分詞」となっていて、過去の事柄を推量している、つまり、「(その時)そのことを知っていただろう」という感じになるでしょうか。
それは、「ジョセフ・スターリンという名前を提案した時、チャンドラーはその名前の虐殺者がいることを知っていただろう」ということですね。
さらにニュアンスが掴みにくいのは、文頭にある、You'd think です。
この think という行為が行なわれたのは、現在なのか過去なのか?
過去、つまり、「名前を最初に提案した時」ならば、You'd have thought みたいになるかなぁ?とも思うのですね。
すると、この You'd think は、現在の話をしていて、would は「断定的でない、控えめな推量」を表すのでしょうか?
You'd think のニュアンスがはっきりしないながら、英語を文頭から日本語に訳してみると、
ジョーイ: お前(チャンドラー)は思うだろう、自分(チャンドラー)はそのこと(スターリンの事実)を知っていただろう、って。
チャンドラー: ジョーイは思うだろう、俺(チャンドラー)がそのことを知っていただろう、って。
みたいになるでしょうか?
「スターリンのこと、知ってたろ?」と怒って入ってきたジョーイに対して、チャンドラーはそれをあっさり認めず、まだすっとぼけて、You're kidding! 「冗談だろ? うそだろ?」と言っています。
そこで、ジョーイが、スターリンのことを詳しく説明した後、「それを(その時すでに)知ってた(だろう)って思ってるだろ?」みたいに問い詰めるので、「ほら、お前も、俺がその時それを知ってた(だろう)って思ってるだろ?」みたいに、同じような言い回しで返したのかな?と思いました。
ジョーイが言いたかったのは、「その時、それを知っていたのに、しらばっくれちゃって。今の今まで知らなかったようなふりをしちゃって。」みたいなことで、それに対して、「ほら、お前だって、俺がそれを知っていたって思ってるじゃないか。」「俺なら当然そのことを知っていたと(今の)お前は思うだろ?」みたいに返した、ということかなぁ、と。
知って言ったに決まってるよ、当然知ってたよ、それに気付かなかった、それを知らなかったのはお前くらいのもんだよ、というようなことをチャンドラーは言いたかったのでしょうか?
あまり would の説明になっていないような気がするのですが、英語の時制は、その動詞がどの時点で起こったことなのか、が大事なような気がします。
私の考えでは、think は現在(今)で、have known つまり know という動詞の表している時点は、過去(名前を提案した時)だと思っています。
その解釈で良いのかどうか、また他の方のご意見を伺えればと思います。
ちょっと不完全燃焼なので、引き続き、考えてみることにします。また何か思いついたら書きますね。
Joey: You know, there already is a Joseph Stalin?
Chandler:You're kidding!
Joey: Apparently he was this Russian dictator who slaughtered all these people! You'd think you would've have known that!
Chandler: You know, you'd think I would've.
まずはじめのジョーイのセリフではチャンドラーに対して「おまえ知っていただろう」とは怒っていません。
ジョーイはチャンドラーに対して、「もうジョセフスターリンっていう名前が存在してるって知ってた?」と聞いていますがそこでチャンドラーはわざととぼけて「うそだろう?!」と言っています。
そこでジョーイは「なんかこのジョセフスターリンというやつはロシアの独裁者で沢山の人惨殺したやつらしい。(そんなやつの名前だったら、名前を考えていたとき)俺達/誰だって、知ってたと思うだろう?(なんでピントこなかったんだろう)」と、ここのyouは「お前」とチャンドラーを特定しているのではなく一般を表す「you」だとおもいます。
そこで、チャンドラーはまたとぼけて「(そんなやつの名前だったら)僕だって知ってた(名前を提案した当時)とおもうんだけどなぁ。」ここのyouも一般をあらわすyouだとおもいます。俺だってピンときてたと思うんだけどねぇ、とチャンドラーはとぼけまくってます。
「You would think」は「って、おもうだろう?」という感じですかね。Youを使うのはあなたに向かって話しているからで、あなたもそう思うかも知れないけど、〜だったんじゃないか、という意味あいがあるんだとおもいます。
専門的な文法用語はわからないのでうまく説明できませんが、僕の意図をレイチさんが読んでくれて、それをうまく言い直していただけるとありがたいです。(笑)
解釈へのご参加、ありがとうございます! お返事遅くなり申し訳ありません。
テリトリーさんのコメントを読んで、私ももう一度シーンを見直してみて、そこで感じたことを書いてみます。自分としては、まだ結論が出ていません。
ジョーイの最初のセリフ、"You know, there already is a Joseph Stalin?" ですが、実際のシーンを見ると、ドアをバーン!と開けて、怖い顔でそのセリフを言っています。
そこは、「知ってるか?」と尋ねているというよりは、「お前知ってたろ!」というニュアンスが近いように私は思いました。
そこで「うそだろう?」ととぼけたチャンドラーに対して、「なんかこのスターリンというやつは…したやつらしい」と、ついさっき知った情報を披露しているのは、おっしゃる通りですよね。
You'd think のニュアンスはとりあえず置いておくとして、まず、would've known that を考えてみます。
これが、would ではなくて、
You should've known that. なら、
「それほど有名なんだから、知っているべきだった(のに実際は知らなかった)」になるでしょうし、
You could've known that. なら、
「それほど有名なんだから、知っているということもありえた(のに実際は知らなかった)」になるでしょうか?
それが、would を使うとどういうニュアンスになるのか?がいまいちわからないのです。
You would've known that. なら、「それほど有名なんだから、知っていただろう(のに、実際には知らなかったようだった。知っているという話にはならなかった。虐殺者の話題が出なかった。ピンと来なかった。)」みたいなことなんでしょうか?
you が「一般の人を指す you」である、という解釈はあり得ると思います。が、今回のセリフのやり取りに関しては、芸名を二人で考えた時に、スターリンの事実をチャンドラーが知っていたかどうか?がポイントになっているような気がするので、少なくとも、would've known that の主語である you は、「I と you の対比」で、you は話している相手である「お前(チャンドラー)」を指しているような気がします。
芸名を考えた時、「俺はそれに気付かなかったけど、お前(チャンドラー)はそれを当然知っていたんじゃないのか?」という気持ちで、ジョーイは一連のセリフをぶつけているように感じるのです。
You would think はやはり「って、思うだろう?」という感じなんでしょうねぇ?
You think だと「お前は思ってる」という話者の決めつけになってしまうし、話者の推量で、will よりももう一段階、可能性が下がった推量なのかなと思います。
英辞郎の would の項目に、
would=(助動詞)たぶん〜だろう、〜であろうに。(推量を表す。must-will-would の順で可能性[確実性]が低くなる。)
とありますが、そういう「可能性の低い推量」ということでしょうか。
セリフで you が登場する時の、彼らのしゃべりながらの手の動きを観察してみました。
ジョーイ: You'd think YOU woudl've known that!
と、上で大文字 YOU と書いた部分で、ジョーイは手のひらを上に向けてチャンドラーの方へ差し出して、「お前」とチャンドラーを示しているように見えました。
その後、
チャンドラー: YOU know, you'd think I would've.
と、you know の you のところでは、ジョーイを指すのではなく、ロスやレイチェルの方に、チャンドラーは手を差し出しているように見えます。
それに対して、ロスとレイチェルは、「うんうん」という感じでうなずき、「僕たちならそう思うけど、ジョーイは気付かなかったのか…」みたいに、残念だったね、みたいな顔をしているようにも見えました。(画面を見た印象なので、これは見る人によってイメージが違うかもしれません)
ジョーイ: (そんな有名なやつの名前だったら)チャンドラーもその時知ってた(はずだ)と思うだろ?(知らなかった素振りをしてたけど、おかしいじゃないか or 変だなぁ。)
と言われて、今度は、ジョーイ以外の人に向かってチャンドラーが、
「(知ってて当然だよ。)ジョーイ以外は、俺がその時知ってたと思うだろ?」
で、ロスやレイチェルがうんうん…ジョーイはかわいそうにそれを知らなかったのね…みたいな顔をした、ということかな、と。
そういう意味だと、最後のチャンドラーの You know, you'd think の you は「一般の人」を表すのかもしれません。
「お前知ってたって思うだろ?」というジョーイに対して、「普通の人は、俺がスターリンの名前を知ってたと思うだろうな。」と返した、それはつまり、「それに気付かなかったのは、お前くらいだよ。」という皮肉なのかもしれません。
チャンドラーが最後までとぼけまくってる、としたら、I'd think I would've known that. 「俺がその時知ってただろう[気付いていただろう]って、俺も思うんだろうけど(気付かなかったな)」みたいに、オウム返しのように同じ意味の言葉(全ての you を I に変えたセリフ)を返すでしょうか?
you-you が、you-I という組み合わせに変わっていることで、オウム返しではない、何か、皮肉っぽいことをチャンドラーが言っているように思えるのです。
私の今の考えでは、
ジョーイとチャンドラーのセリフは、「名前を提案した時、チャンドラーはスターリンの事実を知っていたと思うだろう」という文章が2回続いていることになりますが、
ジョーイのセリフは、「チャンドラー本人がそれを知っていただろう」→「スターリンのことを知って、わざとあの名前を提案したろ?」
チャンドラーのセリフは、「一般の人、普通の人なら、俺がスターリンの事実を知っていただろうと思うだろう」→「普通は俺が知っていたって気付くよ、そんなこと思わなかった、気付かなかったのはお前だけだよ」
みたいな流れかな、と思いました。
どうでしょう? あんまり自信はないですが(笑)。
またまたYoutubeで場面をチェックしようとしましたが、探せませんでした。だから「しぐさチェック」ができないんですが、レイチさんの記述をたよってまたまたコメントさせてください。
You'd think YOU woudl've known that!
「お前」と言ってチャンドラーを指していたら、そこでの解釈は「(そういう歴史的人物は)おれは知らなかったけど、お前だったら知っていたはずだろう!」みたいな感じですね。(お前は頭いいから)
ジョーイのはじめのセリフは怒ってドアを開けてチャンドラーに怒りをぶつけてますが、チャンドラーがわざとスターリンの名前を提案したのに怒っているんじゃなくて「名前が取られていたこと、それも歴史的な人物だったこと、それにあの時知ってたはずなのに思い出せなかったこと」に対しての怒りだと思ったんですよ。
というのも、もしチャンドラーがわざとその名前を提案したことを怒っているんだったら「You knew who Stalin was」的な断定な言い方をするんじゃないかとおもいました。でもwould have knownを使っていることで(知っていたはずだろう=知っていたけど、あのとき思い出せなくて、ジョーイの説明で今思い出した)、ジョーイはチャンドラーがだましたことをまだ知らないんだ、と解釈しました。
ジョーイは人から聞いたスターリンの業績をまたチャンドラーに話しています。もし、スターリンがどんな人物が知っているとチャンドラーがわかっていて僕を騙したと思っているんなら、スターリンの業績をいちいち話すでしょうか?ここでも、またジョーイはチャンドラーがだましたことに気づいてない、と解釈しました。業績を話したあとに「お前だったら知っていたはずだろう!(なんであんとき思い出さなかったんだよ!)」といっていて、ここでもジョーイはまだ、チャンドラーがだましたことに気づいていない、だから、チャンドラーは「僕だったら思い出してたはずだなぁ(なんで思い出さなかったんだろう)」とジョーイに皮肉的に返答している。
チャンドラーが他の人たちに視線と手の動きを向けているのは、ジョーイがまだだまされたとわかっていないことの同意をもとめるもの、他の人はもう知っているのに、こいつまだ気づいてねぇ、という合図だと思っているんですが。I を強調することによって、「僕」は気づいていたはずだけど、お前はむりだった(お前のいうとおり、僕のほうが頭いい)、 would have を使うことによって、あぁ、何で僕はそのとききづかなかったんだろう!ってなかんじで、ジョーイはまだだまされたことに気づいていないということを皮肉った言い方だと思いました。
すいません、長くなりました。
このwould have known(知ってたはずだろう)を使うことによって、ジョーイはチャンドラーにだまされたことに最後まで気づいてないことを表現したかったんじゃぁないのか、そこが「おち」なんじゃないかとおもいます。ジョーイはスターリンが誰だか知らなかった、そのうえだまされたことにも気づかない、だからおもしろいとおもいました。
Apparently he was this Russian dictator who slaughtered all these people!
に注目してみると、ジョーイはジョセフスターリンがどういう人物であるかということを"Apparently"(どうやら〜なようだ)という言葉で始めています。
Oxford Advanced Leatner's Ditionary によると
apparently.... according to what you have heard of read; according the way sth appears
Oxford Dictionary of English では
apparently.... as far as one knows or can see
もし私だっただどういう時に"apparantly"(どうやら〜らしい)という言葉を使うだろうかと考えてみると、今から私が言うことを聞き手はおそらく知らないだろうが、聞いたところ(見たところ)によると実はこうこうこういうことらしいよ。と教えてあげる感じで使うだろうなあと思います。
そう考えると、ジョーイはあくまでチャンドラーがスターリンのことを知らなかったと信じ切っているような気がしてきます。
つまり、ジョーイが部屋に入った時怒っていたのは、チャンドラーに対してではなく、ジョセフスターリンが悪名高い人物であるとわかったことに対してであると思いました。
まとめレスになり、申し訳ありません。
お二人のコメントを読んで、
ジョーイは、「チャンドラーが騙したこと、スターリンの事実を知っていて名前を提案したこと」について怒っているのではない、
という結論に私も達しました。ご指摘ありがとうございました。
シーンを見ていると、部屋に入ってきた時からジョーイは怒っている。それで私は「チャンドラーが知っててスターリンの名前を出したことにやっと気付いた、だから怒っていた」と思ったんですね。
でも、pokoさんが注目された Apparently という副詞に注目してみると、「どうやら、そのスターリンってやつは虐殺者だったらしいぞ。」みたいなニュアンスになりますよね。
確かに、チャンドラーがそのことを知ってて提案したと思っていて、それに対して怒っているのだとしたら、apparently のような表現は使わない気がしますね。
そして、「お前、それを知ってたろ!」と抗議するのだったら、
テリトリーさんのおっしゃるように、
>You knew who Stalin was」的な断定な言い方をする
でしょうね。
he was the Russian dictator who slaughtered all these people. You knew it!
みたいに、はっきり「知っていただろ!」と過去形の knew を使うでしょう。
ですが、今回のセリフでは、would've known という表現を使っています。それは、「それだけの有名な人物なんだから、チャンドラーなら知っていたはずだろう」というニュアンスなんですね。「知ってたはずなのに思い出せなかったこと」に対する怒りで、「知っててあえてその名前を出した」などとジョーイは疑っていない、それがこの would've known という表現に出ている、ということなんですね?
それに対する返事の、You know, you'd think I would've. は、「ほら、そんな風に、ジョーイも(もしくは他の誰もが)俺(チャンドラー)なら知ってたはずだろうと思うよな。」→「おかしいな、どうしてその時、思い出さなかったんだろう?」と、まだすっとぼける、その時何故か、度忘れして思い出せなかったかのように言っている、ということなんですね?
直訳ではなく、ニュアンスで訳すとすると、
ジョーイ: すでにジョセフ・スターリンっていう名前は存在してる、って知ってるか?
チャンドラー: うそだろう?!
ジョーイ: どうやら、そいつは、ロシアの独裁者で、多くの人々を虐殺した男らしいんだ。(そんな有名なやつなら)(あの時)チャンドラーなら知っていただろう。(どうして思い出さなかったんだよ。)」
チャンドラー: そうだな、俺なら知っていただろうなぁ。(どうして思い出さなかったんだろ。)」
ジョーイは最後までチャンドラーが騙したことに気付いていない、チャンドラーはそれをいいことに、自分もその時、度忘れしていて「知っていたはずなのに、おかしいなぁ。」みたいにとぼけている、という感じでしょうか。
実際には、チャンドラーはその時それを当然知っていて名前を出したのですが、あえてそのことを告白せずに、ジョーイが「知っててもおかしくなかったはずなのに」という言い方に合わせて、「あぁ、確かに知っててもおかしくなかったよな。俺なら知っていたはずだろうな。」という言い方に留めて、「不思議だよな。」的な話で終わらせている、ということでしょうね。
ジョーイ以外の人は真実に気付いている、でもジョーイだけは、「あの時、気付いても良かったんじゃないか?、どうしてあの時に気付いてくれなかったんだよ。」と、「チャンドラーがあの時気付かなかったこと」について怒っている、ということなんでしょうね?
私は、You know, you'd think I would've. 「俺なら当然知っていただろうと思うだろ?」と口に出すことで、「ジョーイが想像する通り、実際に俺はその時に気付いていたんだよ、知ってて名前を出したんだよ。」とネタをばらした、真実を皮肉っぽく告白したのかと思っていたのですが、この言い回しでは、自分がその時スターリンの事実を知っていたことを認めたことにはならないのですね。
Actually, I knew it! 「実際、知ってたよ、気付いてたよ。」みたいな言い回しではなく、「知ってただろうとお前も(みんなも)思うだろうなぁ。」という言い方になっているために、「何故かその時は気付かなかった」的なニュアンスが出てくるわけですね。
ということで、ジョーイはやはり最後までチャンドラーが騙したことに気付いていない、そのことが、would've known という表現でわかる、というのが、このセリフの面白さだ、ということですね。
いろいろと勉強になりました。御二方ともありがとうございます。
私が解釈間違いをしている部分があればご指摘下さいませ。
(would've have known はpokoさんのtypoである、セリフではwould've known だと思う。)
Joey: You know, there already is a Joseph Stalin?
ここでのYou knowは You know whatの意味、下のchandlerが言ったYou know(まだ何か言いたいことを整理中際の繋ぎための慣用語)とは違います。
ここのセリフの「,」はなくて、「You know there already is a Joseph Stalin?」と思われます。
言い換えると「You know what? there already is a Joseph Stalin.」
Joeyは全然Chandlerに騙されたとは意識していないのです。
ここでの「You」は普通の人(自分以外の在席者を指しています)
Chandler:You're kidding!
ここでの「You」はもちろんJoeyを指しています。
Joey: Apparently he was this Russian dictator who slaughtered all these people! You'd think you would've known that!
You'd think中の「You」は JoeyとChandler以外の在席者を指しています。
you would've中の「You」は当時stagenameを考えていた際のJoeyとChandlerを指しています。
Chandler: You know, you'd think I would've.
ここでの「You know」は、Chandlerが次に何を言っていいかを考えている際の慣用語、特に意味がありません。
you'd think中の 「You」は Joeyと思われるかもしれませんが、私はJoeyとChandler以外の在席者を指していますと思う。
ChandlerがJoeyと自分以外の在席者に「私がもちろん当時知ってたん」とわかって貰った同時に、Joeyには「私が当時何で思いなせなかった。」と伝ってます。
Joeyは最後までもchandlerが彼を騙したことを気づいてないという意見については大賛成です。
You がそれぞれどれを指すかについては、非常に難しいですね。
私の今の意見では、
ジョーイ: You'd think you would've known that! は、
you'd think の you は「一般の人」か「チャンドラー」。
you would've known that の you は「チャンドラー」。
1つの文の中で、(you know などのような挿入句は別にして) それぞれの you の指すものが違う、というのも少し違和感は感じるのですが。
チャンドラー: You know, you'd think I would've. は、
you know はただのつなぎ言葉。
you'd think の you は「一般の人」か「ジョーイ」。
一般の人だとすると、「俺なら知っていただろうと、普通は誰でも思うよな。」
Fenさんのコメントにある、「JoeyとChandler以外の在席者」という表現ですが、you というのは「あなたを含めた一般の人、回り回って自分自身をも含む」ために、「(自分やあなたも含めた)一般の人」というニュアンスがあるようです。
ですから、この会話を交わしているジョーイとチャンドラー「以外の」という部分が、少し違うような気もします。
このように you がいろんなものを指す、というのは、日本語にはない感覚なので、私もうまく説明できません。これについては、日本語を介さずに直接英語でネイティブの方と意見を交換した方が良いような気がします。
Fenさんは、英語で外国人と自由に会話できることを目指して、Friends を見ていらっしゃるんですよね? 私なりに意見を書いてはみましたが、日本人の私の解釈には、どこか日本語的発想に囚われてしまう部分がきっとあり、それが中国人のFenさんの英語学習の妨げになりそうな気がします。中国語と英語は言葉の配列が似ていると聞いたこともあるので、「日本語を介する」「いったん日本語に置き換える」ことで、却って Fenさんに回り道をさせてしまう気がして、何だかとても申し訳ない気持ちです。あくまで一人の日本人英語学習者がこう言っている、程度の意見として聞いておいていただければ幸いです。
Youについて、いくつかの意味を持っていますが、
主に使われる以下の二つ
@あなた、あなたたち(Used to refer to the one or ones being addressed)
A誰も(one; anyone; people in general) -->Rachさんの「一般の人」
Aは常に正しいこと(真理)の場合のみ適用できるとイメージは個人的に持っています(特に根拠はないですが)。
例:You can never predict what would happen next.のYouはAとなります。
Joseph Stanlinはdictatorであることは真理までいうのはちょっと無理がある(歴史に全然興味がない人や、子供が分からない)ので、ここでの会話のYouはあなたまたはあなたたちとなるではないかと思います。
中国語と英語は言葉の配列が似ていますが、テンス(tense)については区別しない(上下文か、文中の「昨日」より判別されている)ので、決して、中国人と日本人が英語を勉強する際、どっちが優位を持っているか言えないと思います。
中国人なのに、日本語での英語勉強は良くないと思いますが(反対も同じです)、議論はあまり言語に関係していないかなとおもいます(逆にそんな考え方もあるかなと思ってもいいかな)
You については、私が上で書いたこと以外に、上手な説明の言葉が見つかりません。申し訳ありません。
確かに他の言語と比較してみることで「そんな考え方もあるのか」という見方もできますが、却って混乱してしまうこともある気がします。今回の you のように、私がうまく説明できない場合は、余計にそれを痛感します。
ジョーイ:ジョセフ・スターリンっていうヤツはもういたじゃないか!
チャンドラー:うそだろ!?
ジョーイ:ロシアの独裁者で、人を多く殺したこと悪人だ!お前(チャンドラー)、知ってただろ!
チャンドラー:普通は知ってるだろう?
↑ここで、ロスたちに同意を求める
それに、二人は頷く
というような流れだと思ったのですが、間違っていたら申し訳有りません
コメントありがとうございます。セリフの解釈について、考えていただけてありがたいです。
いただいたコメントを読ませていただいて、「普通は」という言葉が、セリフのニュアンスによく合っているように思いました。
「お前(チャンドラー)、知ってただろ!」と指摘したジョーイに対して、「俺(チャンドラー)が知ってただろう[知っててわざと名前を出しただろう]と普通の人なら思うだろう」と返した感覚なのだろうと。
「知ってたとわかってたくせに」「俺が知ってたと普通は思うもんだ」(そう思わなかった、それに気づかなかったお前が珍しいんだよ)みたいなことでしょうかねぇ?
貴重なコメントありがとうございました。