にせモニカ: There's an open call for Cats. (キャッツの公開審査があるのよ。)
I'm thinking we go down there, sing "Memories"...and make complete fools of ourselves. What do you say? (そこへ行って「メモリーズ」を歌うの。そして恥をかくのよ。どう思う?)
open は「公開の、プロ・アマの区別のないオープンの」という意味です。
ゴルフでもオープンゴルフトーナメントというのがありますよね。
make a fool of oneself は「ばかなことをする、笑い者になる、恥をかく」という意味です。
What do you say? は「どう思う?」と相手の意見を尋ねるフレーズです。
What do you think? と同じですね。
ところで、キャッツは有名なミュージカルですよね。あの「メ〜モリ〜」という歌も有名です。
私は、劇団四季のミュージカルはいくつか見ました。(いつか、本場で見てみたい!)
オペラ座の怪人、美女と野獣、ライオン・キング、キャッツ・・・。
個人的に一番面白かったのは、美女と野獣ですね。
最後に野獣が王子様に変身する早変わりは、実に見事でした。パチパチ(拍手)。
あなたみたいな派手なことは苦手だというモニカに、
にせモニカ: That's because of your Amish background. (それは、あなたがアーミッシュの環境で育ったせいね。)
You're Pennsylvania Dutch, right? (あなた、ペンシルベニア・ダッチなんでしょ?)
モニカ: Till I bought a blow dryer. Then I was shunt. (髪をブローするドライヤーを買ったら、アーミッシュを追い出されたわ。)
アーミッシュの話は、フレンズ1-19その2 にも出てきました。
19話では、マルセルがうんちをしたモニカの靴のことを、レイチェルが「アーミッシュみたいな地味な靴」と呼んでいましたね。
その時にアーミッシュの話に少し触れましたが、アーミッシュは質素な生活をすることで知られるキリスト教の一派の人々のことです。
ペンシルベニア州に住むドイツ系、すなわちペンシルベニア・ダッチです。
本物モニカは、モナナという偽名を使い、ペンシルベニア・ダッチだと言い訳したので、にせモニカは本物モニカをアーミッシュだと勘違いしているわけですね。
さらに、本物モニカがとても生真面目で服装も地味に見えたから、アーミッシュだと確信しているようです。
モニカは話を合わせるために、「ドライヤーを買っただけで、アーミッシュの人たちから追い出された」と言っていますが、実際、アーミッシュは電気などの現代技術を使用することを拒否しているそうです。
なかなかマルセルを受け入れてくれる動物園が見つかりません。
ロス: We didn't get into Scranton. (スクラントンにも入れなかった。)
That was our safety zoo. They take, like, dogs and cows. (あれはすべり止めだったのに。あそこは犬や牛まで受け入れてるんだ。)
safety は「無難なもの、安全装置」という意味。
safety school だと「(受験の)すべり止めの学校」という意味になります。
ロスは、子供のお受験に悩む親のようになってますね。
確かに動物園に犬っていないよな。
モニカの部屋にジョーイがプリプリしながら入ってきます。
ジョーイ: You know, there already is a Joseph Stalin? (もうすでにジョセフ・スターリンっていう人物がいたって、お前知ってたろ?)
チャンドラー: You're kidding. (冗談だろ?)
ジョーイ: Apparently, he was a Russian dictator who slaughtered all these people! (スターリンってのは、たくさんの人を虐殺したロシアの独裁者らしいぞ。)
ジョセフ・スターリンという芸名を提案したチャンドラーに詰め寄るジョーイ。
チャンドラーは"You're kidding."(そんな馬鹿な。)と言ってはいますが、その言い方は明らかにジョーイをバカにしていますね。
今頃気付いたか、という感じでしょう。
dictator は「独裁者」。
dictate は「[人に]・・・を書き取らせる、口述する、[権威をもって]命令する」という動詞です。
dictator という単語は、独裁者が、配下の者たちに命令し、その命令を書き取らせることから来ているようですね。
dictate の名詞形は dictation。
英語の勉強で、リスニングした英語を書き取ることをディクテーションといいますね。
(Rachからのお知らせ)
昨日の記事 フレンズ1-21その4 に追記いたしました。
(Rachからのお願い)
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お役に立てて光栄です。
フレンズ1-19(その2) に書いたように、アーミッシュについては、「刑事ジョン・ブック 目撃者」という映画でアーミッシュの生活を見ていたので、たまたまわかっただけでした。