2005年10月06日

フレンズ1-21その6

動物園関係者と面接しているロス。
動物園の人: Well, it's technically not a zoo per se. (厳密には、これ自体は動物園とは言えないんですが。)
It's more of an interactive-wildlife experience. (インタラクティブな野生動物体験と言った方が良いかもしれません。)
technically は「技術的には、理論的には、厳密的には」という意味。
per se は「本来、それ自体は」という意味。in itself という意味のラテン語から来ています。
interactive は「双方向性の、インタラクティブな」という意味。
これは日本語になっていますね。
この抽象的な言葉を散りばめた担当者の説明を聞いていると、なんだかあやしい感じがします。
結局・・・動物を決闘させるという施設でした。

にせモニカが逮捕されてしまいます。
刑務所に面会に行くモニカ。
モニカ: I want you to know, I didn't turn you in. (あなたに知っておいて欲しいの。私があなたを通報したんじゃないわ。)
turn in は「・・・を警察に届ける、突き出す、通報する」という意味です。

にせモニカと刺激的な毎日を送ることに楽しみを見い出してしまったモニカ。
これからどうしていいかわからない、と絶望に暮れますが、
にせモニカ: You'll go back to being who you were because that's who you are. (あなたは前のあなたに戻ればいいのよ。だって、それがあなたの本当の姿なんだから。)
who you areは「あなたがどんな人であるか」、つまり「あなたの本質、本当のあなた」という意味になります。

前の姿には戻りたくないというモニカに、元の真面目な姿に戻るべきだと訴える、にせモニカ。
にせモニカ: I don't know what it is. Maybe it's the Amish thing. ([あなたの本質は]何かはわからないけど。多分アーミッシュだってことね。)
モニカ: I'm not actually Amish. (私、本当はアーミッシュじゃないのよ。)
にせモニカ: Really? Then why are you like that? (本当? じゃあ、何であなたはそんなアーミッシュみたいな感じなのよ?)
にせモニカは、モニカがアーミッシュであると信じていたようです。
そういえば、今回のモニカの服は黒ばかりでしたね。
これも、モニカをアーミッシュのように見せるため、つまり、アーミッシュと間違えられたのがもっともらしく思えるため、の演出でしょうね。

飛行場でマルセルと別れるロスたち。
ロス: If you don't mind, I'd like a moment, just me and him. (もし良かったら、少しの間、二人きりにして欲しいんだけど。)
フィービー: Oh, sure. Absolutely. (いいわよ、もちろん。)
チャンドラー: Go ahead. (どうぞ。)
if you don't mindは「もし良かったら、差し支えなければ」という意味です。
どうぞ、といいながら、みんなはその場を離れないので、「僕の言ったことわかってる?」という感じのしぐさをするロス。
二人きりにして欲しいというのは、本当にみんなと離れて二人きりでじっくり話し合いようですね。
完璧に恋人モードに入ってます(笑)。

ラストシーン、オーディションを受けているジョーイ。
ジョーイ: I'll be reading for the role of Mercutio. (マキューシオ役を演じます。)
審査員: Name? (名前は?)
ジョーイ: Holden McGroin. (ホールデン・マクグローイン。)
これ、みんな大笑いしてるんですが、実はこの名前がクセモノ。
groinでピンと来たんですが(笑)、groinとは、「鼠径(そけい)部 、股の付け根、股間」という意味、さらに婉曲的に「男性性器」を表します。
ですから、Holden McGroin. は Holding My Groin.(おマタをつかんでいます。)とかけているわけですね。(←説明してる自分が恥ずかしい・・・)
groinという単語自体にはイヤらしい意味はなく、ただの体の部位を表す名称です。
私の持っている英英辞典のbodyの図解にも、headやlegなどと並んでgroinと書いてありますので。
最後の最後まで、まともな芸名に巡り合わなかった、かわいそうなジョーイでした。

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posted by Rach at 19:46| Comment(19) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このラスト、ジョーイのボケぶりを示している爆笑シーンでしたよね? あと、この記事とは関係のない質問なので恐縮なのですが、私のブログでシーズン1の2話、レイチェルが婚約指輪をなくすシーンで、
I know I had it when I was in the kitchen with...
に続く、チャンドラーの "Dinah" というセリフに質問があり、ちょっとよくわからなかったのですが、なにか背景的に思いつかれる部分がありますか? このころのエピソードをあまり覚えてないもので、、、。
Posted by F.D.J. at 2005年10月07日 08:40
はじめまして。最近「フレンズ」で英語学習をはじめた者です。こちらの過去記事にお世話になっています。

今日の記事でこちらのブログを勝手に紹介しちゃったのですが、もしご迷惑だったら削除しますので遠慮なくおっしゃってください。

これからもお世話になります〜。
Posted by melocoton at 2005年10月07日 10:53
F.D.J.さんへ
このダイナのことは、私は全くわからなかったのですが、私が昔、読ませていただいていた、カツキさんのホームページ ”F・R・I・E・N・D・S” in Japan にボキャブラリー集というのがあって、そこに以下のように書いてありました。(引用させていただきます。)
(引用)Dinah:ダイナ。女性の名。「誰かがダイナと台所にいる」というフォーク・ソングからきている。(引用終わり)
このカツキさんのホームページは内容も充実しており、何よりそのボキャブラリー集を大変参考にさせていただいていたのですが、いつの間にか移転または廃止されてしまったようです。いろいろ検索してみたのですが、それらしいページが見当たらなくて。
辞書に載っていないことも書かれてあり、私がその説明を全部読み終わらないうちにサイトがなくなってしまって、それはそれはショックでした。いくつか自分でメモしてあったのもあり、ダイナの件はそのうちのひとつです。
私のブログは、あくまで「自分が勉強していて気付いたこと、わかったこと」を書いているブログですので、あえてこのダイナの件は書きませんでした。
(下のコメントに続きます。)
Posted by Rach at 2005年10月07日 20:30
どなたかこのカツキさんのページの行方をご存じないでしょうか? ぜひとも復活していただきたいのです。(勝手に引用させていただいたことも謝りたいですし・・・。)
さらに、そのフォークソングについて、ネットで調べてみました。
どうやら曲のタイトルは、Someone's in the kitchen with Dinah というようです。
アマゾンで曲名検索すると、2件ヒットしました。
さらに、「線路は続くよどこまでも」という歌がありますよね。あれはもともと英語の歌で、I've Been Working on the Railroad という歌だそうですが、その歌詞の中に、Someone's in the kitchen with Dinah.というフレーズがあるのを発見しました。
オリジナルはどれなのかよくわかりませんが、とにかくそういう歌のフレーズ、もしくはそういうタイトルの歌がある、ということらしいです。
Posted by Rach at 2005年10月07日 20:32
melocotonさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
さらには、ご紹介までしていただいてありがとうございます。とっても嬉しいです!!
melocotonさんのブログ、充実されていますね。さらに、境遇(?)が私と似ているので、大いに共感を覚えます(笑)。
私もmelocotonさんと同世代で、二人の子持ち専業主婦なんですよ。
ほんと、子供には振り回されますが、お互い頑張りましょうね。
これからもよろしくお願いいたします。


Posted by Rach at 2005年10月07日 20:40
ありがとうございます。 実は、30分ほど前に、わたくしも「線路は続くよどこまでも」を発見して、それについて書いていたところです。 歌詞をのせておくので、興味があったらまた見てください。 30分後くらいあとで。
Posted by F.D.J. at 2005年10月07日 20:47
Rachさんももうお分かりと思いますが、F.D.J.さんのブログでDinahについて質問したのは私です。(それとHe's out banging other women over the head with a clubも)質問したときは、こんなに奥深い展開になるとは思いもせず、「どうせ私が知らないだけで、一般的な学習者のあいだではよく使われている表現なんだろうな」くらいに思っていました。今回はRachさんとF.D.J.さん、おふたりのおかげで解決できましたが、この先こういう難関がいくつも待ちうけていると思うと、ちょっと途方に暮れています。毎回F.D.J.さんに質問するわけにもいかないし。(嫌われます(泣) 英語力もさることながら、調査力をもっとつけたい!と思いました。
Rachさんが『フレンズ』で英語を学ぶにあたって、参考にしているサイトは(上記の今はなき『F・R・I・E・N・S in Japan』以外で)ありますか?よかったら教えてください。
Posted by melocoton at 2005年10月08日 10:41
F.D.J.さんへ
タッチの差でしたね(笑)。このコメントを投稿した後、すぐにF.D.J.さんからのコメントが入り、同じところにたどり着いたのを知って、びっくりするやら、不思議やら。せっかく発見されたのに、その感動を減らしてしまいましたね。ごめんなさい。
でも、F.D.J.さんも私と同じような方法で調べているのがわかって、何だか安心しました。ネットで調べるのは、結構絞込みが難しいですよね。でも便利な時代になったものだと思います。
Posted by Rach at 2005年10月08日 21:09
melocotonさんへ
Dinahの件は、F.D.J.さんとほぼ同時に発見したようでしたね。私は「そういう歌があるらしい」という程度の知識で止まっていたので、その原題とかを調べてみて、面白かったです。(さんざん探して見つからないと結構むなしいけど、見つかるとかなり嬉しいものです。)
私はわからないことは結構スルーするタイプで、「きっと映画かドラマかCMのセリフの一部なんだろう」と割り切って見ています。
F.D.J.さんが質問を歓迎されているのは、社交辞令ではなくてどうやら本心のようだと私は感じているので(←他人の私が分析するのも失礼ですけど)、どんどん質問されてはいかがでしょう?(無責任な発言か?)
フレンズの英語について触れているサイトは多いですよね。今の私は自分がフレンズのブログを書いている関係で、他の方のフレンズ解説はわざと読まないようにしているんです。読んじゃうと、それに影響されちゃうというか、ネタがかぶってるかもと気にしたり、同じような説明にならないように自分の説明を変えたくなったりしそうで。
でも、いろんな方の解説を読むと、いろんな角度から分析できて、きっと勉強になると思いますよ。
Posted by Rach at 2005年10月08日 21:11
最後までスッキリしなかった Holden McGroin の謎が、ここに来てよーく判りました。さすがRachさん!
日本語で言うと握家小勘(にぎりやこかん)みたいな感じかな。落語家にいそうですね。(笑)
Posted by ハル at 2006年03月09日 14:15
ハルさんのブログで「しばらくフレンズはお休み」というのを読んで寂しく思っておりましたが、フレンズ学習再開されたんですね!

「握家小勘」って、ばっちぐーなネーミング。さすがハルさん!
(聞いた感じも見た目も、あまりお下品な感じしないし・・・)
「柳家小さん」師匠とか、その孫の「小緑(ころく)」さん(今は花緑さんだな)とかを彷彿とさせますしねぇ・・・。
ということで、口説亭(くどきてぇ)ハルさんに座布団5枚!!
Posted by Rach at 2006年03月09日 16:02
私もDinahには悩まされ、いろいろ調べた結果、アメリカの歌手のダイナ・ショアが出した料理本の名前が「Someone's in the Kitchen with Dinah」であることがわかりました。

以下のurlにその記述があります。
http://dinahshorefan.blog96.fc2.com/blog-date-20070331.html

★引用開始★
ダイナは歌手ですが、NBC TVで1970年8月から始まった「Dinah's Place」という番組の中には、料理コーナーがあって、毎回ゲストと一緒にスタジオにセットされたキッチンで、料理をします。
そして、とうとう1971年にダイナ自身が自宅で作る料理や、レストランのシェフから聞いた料理のレシピを集めた本が、「Someone's in the Kitchen with Dinah −ダイナと誰かがキッチンで−」というタイトルで、「Doubleday 社」から出版され、話題になります。
中には「Japanese Shrimp」や「Steak or Chicken Teriyaki」なんていうのもあります。
(アメリカで、この頃にはもう既に「照り焼き」は「Teriyaki」と呼ばれていたんですね〜。)
★引用終わり★
Posted by じっちゃん at 2008年10月03日 04:25
じっちゃんさんへ
お久しぶりです!
英検1級の件では、拙ブログを貴ブログで紹介して下さり、本当にありがとうございました。
そのじっちゃんさんに、こうしてまたご訪問していただけて光栄です。

教えていただいたサイト、拝見しました。ダイナ・ショアさんのファンの方のサイトだけあって、詳しく説明されていますね。

新しい情報を教えていただけたので、ここでちょっと整理させていただいてもいいですか?(以前に投稿したコメントの内容を補足する意味も込めて)

上のコメントにもあるように、

1. 「線路は続くよどこまでも」のオリジナル英語版(I've Been Working on the Railroad)の歌詞の中に、Someone's in the kitchen with Dinah というフレーズがある。

Wikipedia 日本語版: 線路は続くよどこまでも
には、オリジナルの英語の歌詞と共に、その原詩の日本語訳が載っています。
(日本語の歌詞と全然イメージが違うので面白いです。)
Wikipedia 英語版: I've Been Working on the Railroad
も存在します。

2. Someone's in the kitchen with Dinah というタイトルの曲も存在する。

iTunes Store で検索すると3曲ヒット、それぞれ視聴してみたのですが、歌詞を聴くと、I've Been Working on the Railroad と同じようです。
その曲をアレンジして、Someone's in the kitchen with Dinah というタイトルにしているようですね。

そして、今回、じっちゃんさんご提供の情報によると、

3. 有名な歌手のダイナ・ショアさんの料理番組から派生した本、「Someone's in the Kitchen with Dinah −ダイナと誰かがキッチンで−」が存在する。

Amazon.com にもありました。
Someone's in the Kitchen With Dinah (Hardcover)
by Dinah Shore (Author)
http://www.amazon.com/Someones-Kitchen-Dinah-Shore/dp/0385085249

まさに「ダイナ」さんの料理本だったので、有名な歌のフレーズを使って本のタイトルにした、ということなんでしょうねぇ?
そのフレーズはみんなが知っている有名なものなので、本がそのタイトルだとくすっと笑えてしまう、ということなんでしょうね?

大変興味深いお話をありがとうございました! また、お越しいただけると嬉しいです。
Posted by Rach at 2008年10月04日 08:07
初めまして。

「Someone's in the Kitchen with Dinah」でずい分とお話が弾んでいたようですね。

リンク、ありがとうございます!

今では、日本でもダイナ・ショアはヴォーカル愛好家かゴルフ・ファンぐらいしか知られていない存在になってしまいました(笑)

上記のコメントにある歌は私も知っていましたが、載せようかどうしようかと少々迷った結果、載せませんでした。

「フレンズ」が米国で放送開始された1994年は、ダイナが亡くなった年なので、まだドラマの台詞にダイナに関することを出しても分かる人が多く、「TVキャスター マーフィ・ブラウン」の台詞にもダイナの名前が登場しています(笑)

1951年から自身のテレビ・ショーを長くNBC TVで持っていたので、子供から大人まで、多くの人に知られていました。


Posted by ダイナ・ショア・ファンブログ管理人 at 2009年12月08日 19:08
ダイナ・ショア・ファンブログ管理人さま
わざわざご訪問いただき、ありがとうございます。上のコメントで「じっちゃん」さんが紹介して下さった貴ブログの記事、大変参考になりました。改めて感謝申し上げます。

残念なことに、私はダイナ・ショアさんの存在を知らなくて、その本のことも知りませんでした。「線路は続くよどこまでも」の歌詞にそのフレーズがあることに加えて、ダイナさんのその有名な料理本があるために、余計にこのセリフが面白くなるわけですね。

1994年にダイナさんが亡くなった、という情報もありがとうございます。フレンズでこのセリフが登場した 1-2 は、1994年9月29日放映で、ダイナさんは 1994年2月24日に亡くなられているのですね。
とすると、テレビで活躍されていたダイナさんが亡くなったということで、あちらこちらで彼女に関する話題が出ることも多いでしょうね。その流れで、彼女の本のタイトルを使ったセリフが、1-2 にも出てきた、ということだと非常に納得できます。

やっぱり、その「線路は続くよどこまでも」の歌詞の一節から、その料理本のタイトルが生まれた、という認識でよろしいんですよね?

やはり、詳しいファンの方にお話を聞けるのが一番わかりやすくてありがたいです。ダイナさんに関する様々な情報、ありがとうございました!
Posted by Rach at 2009年12月09日 11:57
I was in the kitchen with... ...Dinah?の解釈についてです。Rachさんはじめ多くの方の努力によってがこの文章がアメリカの有名な歌の歌詞の一節であり、またDinahは人名であることが突き止められました。このことには私も感謝しておりますし、まったく異論がありません。私はここでもう一つの裏の意味があるのではないかという説を提示したいと思います。Dinah?がDined her?=「その娘を食っちゃったの?」と聞こえて面白いのではないかという説です。この説では日本語字幕「食べた?」はあながち間違っていないということになります。

dined herはもちろん文法的には間違った言い方であり、dined itが文法的に正しいのですが、アメリカ人は物に特別な気持ちを込めたい場合にhimやherを使うことがあります。例えば自分の車を彼女のように大切にしていて愛している場合に、車に対してshe、her、herを使うことがあります。車が動かなくなったことをShe is in a bad mood.(彼女がごきげんななめでね。)と言ったりします。この場面で観客が大爆笑するのは観客が誰でも知っている歌詞の一節を使ってDined her?と聞こえさせたからではないでしょうか?Dined her?はリエゾンを踏むとほぼダイナーと聞こえます。指輪は女性のイメージが強い名詞ですし、ジョーク文脈の中のことなので、文法的に間違っていても許されると思います。

I was in the kitchen with... ...dined her.と一気に言ってしまうとherが文法的に間違っているだけでなく、withの後ろにdinedという動詞の過去形があり、間違いだらけの英語になってしまいますが、I was in the kitchen with...をレイチェルが発言し、Dined her?はチャンドラーという別人が発言していれば、ここではwithの後に動詞の過去形が来ることを問題視する必要はないように思います。

お嬢様育ちのレイチェルをからかうならeatよりもdineが面白いですし、レイチェルが指輪をher(あの娘)と呼んだらかわいらしいかなという気がします。またherとすると指輪を自分がなくしたのではなく、指輪が自分の意志でどこかに隠れたというニュアンスがありレイチェルっぽいかなと感じます。チャンドラーはそのあたりのニュアンスも含めて、Dinah?にDined her?をかけてレイチェルをからかったのではないでしょうか?
Posted by 神田 at 2012年12月12日 09:17
神田さんへ
コメントありがとうございます。

>Dinah?がDined her? =「その娘を食っちゃったの?」と聞こえて面白いのではないかという説

は、なかなか興味深いですね。

カタカナで書くところの「ダイナー?」が、Dined her? に聞こえるかも、というのはあり得る話かも、とは思いました。her の 語頭の h- の音が落ちる、というのは英語の発音ではよくあることですね。
これよりかなり後のエピソードになってしまうのですが、フレンズ3-4その20 に、そういう h- の音が落ちることによるジョークが出てきたこともあります。(また、シーズン3に進まれた時に、チェックしてみて下さい^^)

ただ、dined のように、-ed という過去形になった場合、-d の音がほとんど聞こえなくても、-d があることを示す「間(ま)」みたいなものが、音的に存在する気がします。そういう意味では、Dinah? という発音から、Dined her? という「過去形」をネイティブが連想するか?ということについては、ちょっと難しいかも、という気もするのですね。

また、dine の他動詞の意味を見てみると、「(人)を食事・ディナーに招く」と出ています。「〜を食べる」という意味では、dine on something のように、前置詞 on が必要になってくるようです。そういうことからも、Dined her? = (You) ate it? の意味に捉えるのは、ちょっと難しいような気が私にはしました。
…が、あくまで「私の受けた感じ」なので、参考までに聞いておいていただけると幸いです。

ちなみに、車を her のような女性名詞で呼ぶのはよく聞きますね。車を愛車として乗り回すのがもっぱら男性が多いことから来ているのでしょう。愛車を恋人のように表現している感覚なのでしょうね。船を代名詞で呼ぶ時は女性名詞になるのが決まりですが、それも船乗りが愛する船=彼女、という感覚なのだろうと思います。

興味深いご意見、ありがとうございました。
Posted by Rach at 2012年12月12日 16:50
dineはeatの上品な言い方で、上位互換みたいなものかと思っていたのですが、Rachさんのおっしゃる通りで語法的に無理があるようですね。ちょっと考えすぎだったようです。
Posted by 神田 at 2012年12月12日 20:26
神田さんへ
dine の他動詞の語法を考えると、その解釈はちょっと難しいかな、と思ったのですが、私の意見にご賛同いただき、ありがとうございます。
Posted by Rach at 2012年12月14日 17:11
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