昇進してからのチャンドラーは、会社のみんなに嫌われている、という衝撃の発言をするフィービー。
フィービー: They even do you. (みんなは、あなたのものまねもしてるわ。)
do (a) someone は「・・・のものまねをする」という意味。
「・・・の役をする、・・・のようにふるまう」というところからきています。
そして、フレンズのメンバーが、次々とチャンドラーのものまねを披露します。
これはチャンドラーのセリフを英語で聞いてもらうと雰囲気わかるのですが、ここではなんとも説明しにくい。
妙なところにアクセントを置くというか、どういったらいいのか。
誰か説明して!!(笑)。
吹き替えでも水島裕さんが妙なところにアクセントをつけて、チャンドラーの妙な言い方を真似ています。
英語の変なイントネーションを日本語に当てはめるのって難しいですよね。
(水島裕さんの連想ゲームでの勘の良さは素晴らしかったですね! 私はゴッドマーズでのタケルの「ガイヤー!」っていう雄叫びが好きでした・・・ってここでは関係ないか。というより、誰かこのネタわかる人います?)
(2007.4.16 追記)
この部分に該当するセリフのやり取りについて、フレンズ1-22その7 という、解説の追加記事を書きました。
興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)
モニカの部屋で、モニカとイーサンが話をしています。
イーサン: I'm telling you, up until I was 9, I thought gunpoint was a place where crimes happened. (本当なんだよ。9歳まで、gunpoint(ガンポイント)は犯罪が起こった場所の名前だと思ってたんだ。)
It's always on the news. "A man is being held up at Gunpoint." "Tourists are terrorized at Gunpoint." And I kept thinking, why do people continue to go there? (いつもニュースで出てくるだろ。「男がガンポイントで強盗された。」「旅行客がガンポイントで脅された。」ってね。それでずっと思ってたんだ、どうしてみんな、そんな犯罪地帯に行くのをやめないんだろう、って。)
これは英語の勘違いの話です。
gunpoint は「銃口」で、at gunpoint は「ピストルを突きつけ(られ)て、銃で脅して(脅されて)」という意味なんですが、at は場所を表す前置詞なので、イーサンはat Gunpoint 「ガンポイントという場所で」だと勘違いしたのです。
いろんなニュースで「ガンポイント」での犯罪が報道されるのに、どうしてみんなそんな怖いところにこぞって出かけるのか、と少年だった彼は疑問に思っていた、という話。
日本語でもそういう勘違い、ありますよね。
巨人の星のオープニングを見て、あのグラウンドを整備するためのローラーの名前を「こんだら」だと思った人がいる、とか。
(「♪お、も、いー、こんだーら・・・♪」という歌詞が流れた時に、部員があのローラーを引いているので、「思い込んだら」じゃなくて「重い”こんだら”」だと思った人が多いそうです。これはある意味、伝説になってます。)
あと、誰かのネタですが、”月極駐車場”ってどこでも見かける名前なので、全国津々浦々に展開する、巨大駐車場チェーン”げっきょく駐車場”だと思ってた、という話もあります。
(正しくは”つきぎめ駐車場”、一ヶ月単位で契約する駐車場のことです・・・そんなこと知ってる、って?)
帰ろうとするイーサンを引き止めるモニカ。
モニカ: Unless you wanna stay over. (でもね、あなたがここに泊まりたいなら・・・。)
unless は「もし・・・でなければ、・・・なら話は別だが」という意味。
ここでは、「もしあなたが泊まりたいと思っているなら、帰ることはないわ。」「泊まりたくないんだったら、帰ったらいいわ。」ということ。
フレンズでは、いろいろ考えたあげく unless・・・と別の条件を出すことが多いですが、「それじゃあ、こういうのはどう?」と新たな提案やアイディアを出すニュアンスです。
イーサン: There's something you should know. (君に知っておいてほしいことがあるんだ。)
モニカ: Is this, like, "I have an early class tomorrow" or "I'm secretly married to a goat"? (それって、「明日は朝早い授業があるんだ。」とか、「こっそりとヤギと結婚してたんだ。」とか?)
イーサンが学生だから、モニカは学生ネタを持ち出してます。
goat は「山羊、ヤギ」です。
ヤギは繁殖力が強いことから「好色漢」という意味があり、またあの角の形から悪魔の象徴としてのイメージもあります。
ルパン三世カリオストロの城で重要なアイテムであるクラリスの指輪には、山羊の紋章が入っていましたね。
あ、だから、あの国で作られた偽札は、「ゴート札」って言うんだ・・・。(今日は関係ないネタに流れすぎかな?)
あとヤギに関連する単語としては、scapegoat 「贖罪のヤギ、身代わり、犠牲」というのもあります。日本語でも「スケープゴートにされた」などと使いますね。
(Rachからのお願い)
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それから、人気blogランキング、ついにトップ20ですね。おめでとうございます。
フレンズって本当に英語の学習に使われているのですね。アメリカではシットコムをほとんど見ていなかったので(見ていたのはスポーツばかりでした・・・)、きっと英語があまりうまくならなかったのはその辺りに原因があったのかも。
これからも今の調子でがんばって下さい。
コメント書き込みありがとうございます!! さらにランキングまで気にしていただいて・・・ありがとうございます。人気blogランキングも最近調子が良いので嬉しい!!
うちのブログは、内容が充実してるというよりは、文章が冗長なだけという感じ。小論文の先生が見たら、いっぱい訂正したくなるでしょうね(笑)。
英語の学習にフレンズを薦める人って本当に多いです。フレンズがらみのブログもたくさんありますしね。その中で埋もれてしまいそうですが、私は私なりのフレンズ論で頑張って行きたいと思っています。またコメントくださいね。
I'm secretly married to a goatについて
goatは特に別の意味がなく、動物を指していると思っています。
つまり、「特殊的なエッチ癖(動物と)を持っている」の意味ではないかと思います。
「密かに、秘密裏に動物と結婚している」ということですから、おっしゃるように、動物と交わる性癖を示唆しているのでしょうね。
ただ、これが、a dog や a cat というありふれた動物ではなくて、a goat になっているのは何か意味があるように思う、ということです。
研究社 新英和中辞典の、goat の項目に以下の解説があります。
goat=ヤギ。(解説:ヤギは繁殖力が旺盛なので好色のイメージがある。罪や悪との連想が古くからあり、悪魔はよくヤギの姿で現われる)
「好色」そして「悪魔」のイメージもあるので、secretly married to の後に続く動物として適切だった、悪魔との契約、罪の意識なども連想させる動物だった、ということかなと私は思いました。
はじめまして。コメントありがとうございます。
わぁー、ほんとに一番上のコメントはかなりヘビーな spoiler (ネタバレ)でしたね。私がもしネタバレ禁止で見ていて、1-22 の時点でこの spoiler を見てしまったら、「えーっ? そうなっちゃうの?」と叫んでしまいそうです。
コメントが書き込まれた当時(2005年10月)には気づかなかったようで申し訳ありません。どうなるのかな?と思いながら見ている楽しみを spoil してしまって、ごめんなさい。
今後、ネタバレ禁止で見ておられる他の読者のためにも、spoiler は削除すべきだと判断しました。
2005年10月にいただいた、ネタバレが含まれているそのコメントと、それに対する私の返信コメントを削除させていただきました。コメントを下さった方には申し訳ありません。
それから、拙ブログを参考にしていただいているとのこと、また楽しく勉強して下さっているとのお話、大変光栄でありがたいです。
お互い、英語学習、頑張りましょう!
ご指摘ありがとうございました。