2005年10月11日

フレンズ1-22その5

イーサンに告白するモニカ。
モニカ: I'm not 22. I'm 25...and 13 months. (私、22歳じゃないの。25歳・・・と13ヶ月よ。)
26歳とは言いにくいモニカ、苦肉の策です(笑)。

イーサン: I'm a little younger than I said. (僕は、君に言ったのより、もう少し若いんだ。)
モニカ: You're not a senior? (シニアじゃないの?)
イーサン: Oh, I'm a senior...in high school. (あぁ、僕はシニアなんだけど・・・高校の。)
senior は「最上級の学年の」という意味で、4年制大学や高校(4年制高校があるらしい)では4年生、3年制高校では3年生、という意味。
「もう少し若い」けど「シニア」だと言った時点で観客には意味がわかったようで、すでに笑いが起こっています。
これが英語で笑えれば、いい感じですね(笑)。
ちなみに、senior には「年上のほうの」という意味があり、反対語は junior 「年下のほうの」です。
英語圏では親子が同姓同名の場合があり、その場合、親をシニア、子をジュニアと呼びます。
(ブッシュ大統領は親子で二人いるので、ブッシュ・シニア、ブッシュ・ジュニアというのもそこから来ています。)
よく俳優さんとかで名前の最後にJr.(ジュニア)とつく人がいますが、それは親が同じ名前だ、ということです。
ロバート・ダウニーJr.とか。
彼のお父さんは、映画監督のロバート・ダウニーです。
Jr.は、アリーmy Love でアリーの恋人ラリー役をしていた人。
シーズン4の第6話「クリスマスの秘密」で、ピアノの弾き語りのシーンがあるんですが、歌うますぎ!! あれ、本人が歌ってるんだよねぇ?
Jr.の声も素敵だけど、吹き替えの郷田ほづみさんの声も良かったなぁ。あぁ、キリコ・・・(←わかる人だけ、反応して下さい(笑)。)

イーサンが高校生と知ってパニクるモニカ。
モニカ: My lie didn't make one of us a felon in 48 states! (あなたのついた嘘で、私は48州で重罪犯罪者にされちゃうのよ!)
felon は「重罪犯罪者」。
このモニカのセリフを直訳すると、「私の嘘では、私たちのうちのどちらかが48州で重罪犯罪者になることはない。」、つまり、「私の嘘でイーサンが犯罪者になることはないけど、あなたの嘘で、私は48州で重罪とされる犯罪(高校生とエッチした)を犯したことになるのよ。」と言っています。
アメリカは50州ありますが(星条旗の50の星の数は州の数を表す)、2州だけしか許されていない犯罪とは・・・かなり重い(笑)。
アメリカは州によって独自の法律が制定されているんですよね。
ところで、アリーmy Love でも、アリーがインターネットで知り合った男性とデート中に逮捕され、19歳だと思っていたら、実は16歳だった、という話がありました。(アリーは彼とエッチはしてませんが。)

モニカ: I'm Joan Collins. (私、ジョーン・コリンズみたい。)
イーサン: Who? (誰それ?)
モニカは年下の男性に手を出した自分を、ジョーン・コリンズに例えています。
ジョーン・コリンズは’80年代のTVシリーズ「ダイナスティ」で大人気だった肉体派女優です。
その女優の名前をイーサンは知らないらしい。
やはり、ジェネレーション・ギャップは大きかったわけですね(笑)。

イーサンの若さをネタにからかうみんな。
ジョーイ: Next time you talk to him, could you ask him which one the strongest Power Ranger is? (今度、彼と話す時には、パワーレンジャーの中で誰が一番強いか聞いといてよ。)
ロス: "It's morphin time!" (「変身タイム!」)
ジョーイ: Stegosaurus! (ステゴザウルス!)
チャンドラー: Tyrannosaurus! (ティラノサウルス!)
出た! 戦隊モノっ!! (実は、前にも書きましたが、私はデカレンジャーに一時期ハマってて、戦隊モノにはちとうるさい。)
ここでみんなが引き合いに出しているのはパワーレンジャー。
これはゴレンジャーに始まった東映のスーパー戦隊シリーズをアメリカに輸出したもの。
変身前の日本人が演じている部分は、アメリカの俳優を使って撮り直しをしているそうです。
アメリカでの一作目は「恐竜戦隊ジュウレンジャー」をリメイクした”Mighty Morphin Power Rangers”という名前でした。
ロスたちのセリフを見ていると、彼らが真似しているのはまさにこの Mighty Morphin Power Rangers ですね。(恐竜の名前も出てくるし。)
このパワーレンジャーがアメリカで大人気となったというニュースは、その当時日本でも話題になっていました。
その後も日本の戦隊シリーズのリメイクは毎年行われており、日本では毎年ガオレンジャーとかデカレンジャーとか名前が違っているのですが、アメリカではそれぞれ Power Rangers Wild Force、Power Rangers S.P.D. という名前で、すべて Power Rangers (パワーレンジャー)という名前がついています。
(ちなみに日本ではパワーレンジャーと言いますが、英語ではメンバーが複数なのでちゃんと Power Rangers と複数のsが付いているのにご注意!)
ガンダムで有名なバンダイがパワーレンジャーのフィギュアを扱っているのですが、アメリカではガンダム関連の売り上げよりもパワーレンジャー関連の売り上げの方が断然多いらしい。(ガンダム、頑張れ!!)
でも、アメリカって、元々「ロボットもの」は受けないんですよね。
「ロボットに乗る必然性がわからん。」とか言われて・・・。(「だから、ミノフスキー粒子でレーダーが使えなくってね・・・」←このへんでやめておこう。)
アメコミのヒーローって、そういえば、変身するものばっかりですよね。
だから、変身する戦隊モノは、受け入れやすい土壌があるのかも。

(調子に乗って、フレンズと関係ないネタ、行きまーす! このまま英語と無関係なネタで今日は終わってしまいまーす! スミマセン)
アメリカでは子供向け番組の規制が厳しく、暴力シーンなどでNGが出ることが多いのは有名な話。
ピストルの銃口が視聴者の方を向いていたらダメとかいう話も聞きました。
戦隊ものは息子と一緒に見ていてたんですが、よく見ると描写が結構過激なんですよね。
悪者はすぐにデリート(delete・・・抹消、消去)しちゃうし、どっかーん!と爆発しちゃうし。
あれってパワーレンジャーにリメイクされた時に、もう少し描写が穏やかになってるのかなぁ。
アメリカのパワーレンジャーは見たことないんで知らないんですけど、興味あります。(興味あるのは私だけ?)
ポケモンもアメリカで人気ありますよね。
ポケモン同士が戦うシーン、本当はドカッ、バキッとかなり激しい効果音が入って、かわいいポケモンたちがボロボロになっていくのですが、アメリカに輸出する際にはそのシーンの効果音の代わりに静かなBGMを入れている、というニュースを見たことがあります。
相手の国に合わせて内容を変えることもマーケティングとしては大事だけど、それと芸術性との兼ね合いはどうなんだろう、とか、ちょっと悩んでしまいますね。
逆に言うと、日本は子供向けなのに描写がキツすぎる部分が多いということかも。
ポケモンが激しいバトルをしているのを喜んで見ている息子を見ていて、これでいいのかなぁー、と思うこともあるのです。
フレンズファンの方、英語の勉強をしたい方には全く関係のない話ですみませんでした。
なんか、ブログのカテゴリー間違えてる? 私。
(でも、この手の話へのコメントもお待ちしております(笑)。)

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posted by Rach at 18:59| Comment(10) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初代くらいはモチロン知ってますが、残念ながら戦体ものは詳しくないです。ポケモンなら、けっこう詳しく151種の初期メンバー?全員を暗記してましたね。でも、今のポケモンは知らないです。たまに見てもサトシが知らないポケモンを連れていてビックリするくらい。
それから、サトシの英語名は「聡い」を意味する英単語だと本で読んだ記憶がありました。でも、サトシの英語名はAsh (灰)ですね。私の記憶は曖昧で困ります。カスミちゃんは霞でMISTYで問題ないんですけど。
Posted by sat at 2005年10月11日 21:51
初めまして。フレンズで、英語のお勉強をしようと思い、Rachさんの
ブログを知りました。フレンズの英語について質問させてもらって宜しいでしょうか?

T-1
(まだ、私は第一話やってます。)
(ロスが妻に去られて落ち込んでカフェに来たシーン)
モニカ・・・No, you don't.
ロス・・・・To hell with her.
この with 、、、「彼女は地獄に行け」みたいな意味でしょうが、withなのですね。

(モニカがレイチェルを紹介するシーン)
モニカ・・・・・this is Rachel, another Lincoln High survivor.
この survivor の使い方が面白いですよね。
Lincoln High の卒業生と言うことでしょうか?

(その後のモニカの台詞)
モニカ・・・・So you want to tell us now, or are we waiting for four wet bridesmaids?
この wet ・・・の訳はどうなるのでしょうか???
字幕では訳されていませんでしたが。
(涙に濡れている???)

(モニカの部屋について、電話中のレイチェル)
レイチェル・・・"you're a shoe!"
shoe お嬢様と訳されてましたが、そのような意味があるのですね。
私の辞書には、すばらしい、とありました。








Posted by けんとん at 2005年10月12日 16:49
すみません、再び、けんとんです。

(レイチェルを落ち着かせながらモニカの台詞)
モニカ・・・・This is probably for the best, you know?
for この使い方???前置詞は難しいです。。。。

(ポールがモニカを迎えに来るシーン)
モニカ・・・・Buzz him in.
buzz off という表現は辞書にありましたが、このような言い回しもするのですね。。。(絶対、単独で見ては、分からない訳です。)

(モニカが出かけて)
ロス・・・・Rachel, what are you up to tonight?
up to ・・・この表現、言い回し、私にはなじみが無いです。。。
What's up? も、あまりピンときません。What is up? のことでしょうか????
(あぁぁ〜〜かなり初歩的な質問をしています、私。恥ずかしい〜)

(ロスの家具組立のシーン)
ロス・・・・・( She always drank it out of the can.)
I should have known.
この、I should have known. の訳が、というか、この台詞の意味が分かりません。
訳は、「僕は知っていた(知るべきだった)」でしょうか?

あと、ブログランキングクリックは、一度すればOKなのですか?
それとも、ブログを見る度にですか?


Posted by けんとん at 2005年10月12日 17:01
satさんへ
お返事遅くなってごめんなさい。
初代はゴレンジャーですね! 私も大好きでした。総司令官がマスターやってるお店でキレンジャーがいつもカレー食べてましたね。モモレンジャーの「いいわね、行くわよ!」のイヤリング投げもかっこよかった。
未だに「レッド=熱血漢」、「ブルー=クールな二枚目」という図式は残ってますね。去年のデカレンジャーはまさにそういう配役でした。今年のマジレンジャーはブルーが女の子だったりするけど。
「ポケモンいえるかな?」という歌がありましたよね。子供がポケモンの名前をすごくたくさん覚えると話題になりました。あの頃はポケモンのことほとんど知らなくて、私は最近子供が見てるので覚えた程度。
でもポケモンの名前はすぐに覚えちゃいますね。多少、見た目を連想させる名前がついてるからかな? 英語版は全然知らないです。昔、テレビで二ヶ国語放送で再放送してた気がしますが、見たら勉強になるかも?と思いつつ、見ませんでした。ははは。
Posted by Rach at 2005年10月13日 18:23
けんとんさんへ
せっかくのご質問なので、2005年6月15日の投稿記事フレンズ1-1その1 のコメント欄にその質問についての回答を書かせていただきました。URLは
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470006.html#comment
同じような疑問をお持ちの方もおられるかもしれませんし、またそこで私がコメントを書くことで、「こういう解釈もありますが」と別の説明をして下さる方もいるかもしれませんので。
そもそも、最初の方の私のフレンズ解説はやけに短くて(笑)、説明が少ないですから、質問されるのは当然ですね。
正直に申しまして、私も全部わかっているわけではありません。(当たり前ですが・・・)
私のブログに書いてないところは、私がわからなくてこっそりスルーしている、という部分も多いです(笑)。(続く)
Posted by Rach at 2005年10月13日 18:57
質問していただくのは嬉しいし、こちらも勉強になりますので、また質問してくださって結構です。その場合は、該当するエピソードの記事のコメント欄で質問していただけると助かります。ひとつのエピソードをその1からその6くらいまで分けてあるのもありますが、どこでも結構ですので。

ランキングクリックは、どのランキングサイトも、同一のパソコンからは一日一回有効だそうです。(それ以上はカウントされません。)
ランキングのことを気にしていただいて嬉しいです。気が向いたらクリックして下さい。
何のためにブログ書いてるのか時々わからなくなることがあるんですが、コメントをいただいたり、ランキングが順調だったりすると、よしまた頑張るぞーという気持ちになれるので・・・。
Posted by Rach at 2005年10月13日 19:00
いつもお世話になっています。
背景がわからないのですが・・・
何か解説があれば・・・
13:17 I’m like those women that you see…
…with shiny guys named Chad.
Posted by Tamashiro-OB at 2019年09月23日 22:48
Tamashiro-OBさんへ
ご質問ありがとうございます。

このセリフについては正直よくわからないのですが、私なりの解釈を以下に書かせていただきます。

問題のセリフの後に出てくる Joan Collins「ジョーン・コリンズ」について(記事中でも少し説明しましたが)先に触れておきますと、、、

アメリカの80年代のソープオペラ「ダイナスティ」(原題: Dynasty)のアレクシス・コルビー(Alexis Colby)役で有名な、イギリス出身の女優。アレクシスは主人公である石油会社社長の前妻で、セクシーな悪女の役で人気でした。

なので「チャドという名前の男性」がその「ダイナスティ」に出てくるのかなと思って調べてみたところ、
s6-18(1986/2/12 放映)の The Divorce というエピソードに Chad Danning(チャド・ダニング)という名前のキャラクターが出てきたことはわかりました。
この作品は(古いため)動画配信サービスなどで内容を確かめることができないので、コリンズ演じるアレクシスと繋がりがあるか、アレクシスよりも若い男性なのかどうかもわかりません。

一応そこまで確認した上で、再度、セリフを見てみますと、
I'm like those women that you see with shiny guys named Chad.
となっていて、これを直訳すると「私はまるで、チャドという名前の輝く男たちと一緒にいるところを見るあの女たちみたい」ということになります。
women/guys のようにどちらも複数形になっていますが、もし「ダイナスティ」の劇中でアレクシスとチャドという男性に関係があったとして、そのことを言及しているとしたら、このセリフのように複数形にはならないような気がしました。それを表現したいとすれば、
I'm like the woman that you see with the shiny guy named Chad.
のように単数形になるのではないかと。
それにいくら人気ドラマとは言え、レギュラーキャラならともかく、あるエピソードに一度出てきただけのキャラクターを他の作品で言及することはあり得ない気がするので、この「チャドという名前のシャイニーな男たち」というのは「年下の若い男」をイメージする表現なのかなと思いました。
恐らく(このエピソード放映当時の)若い男性に多かった名前で、shiny というのは「若くてキラキラしている、日焼けでテカテカしている、髪の毛が整髪料などで輝いている」など、若さをイメージするような形容詞なのかな、と。
そういう「(自分より)若くてピチピチした男性と付き合ってる女たち」みたい、と表現した後で、若い男性をたぶらかしそうな悪女であるアレクシス(ジョーン・コリンズ)の名前を挙げたという流れだろうと。
このセリフのオチは「若いイーサンはジョーン・コリンズを知らなかった」ということで、その直前のセリフはあくまで「若い男性をたぶらかす年上の女性」を表現しているだけだったと考えるのが妥当かなと思います。ですから「チャド」という固有名詞は特定の誰かを指しているのではなく、ダイナスティに出てきたキャラクターの名前でもなく、「若い男性にありがちな名前」として出しただけなのかな、と思いました。

この解釈についてはあまり自信はないのですが、また今後何か気づくことがありましたら、こちらに書かせていただきます。
Posted by Rach at 2019年09月27日 21:49
Rachさんへ
いつも丁寧な全力解説、ありがとうございます。
Posted by Tamashiro-OB at 2019年09月28日 23:11
Tamashiro-OBさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございました。
Posted by Rach at 2019年10月01日 21:27
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