2005年10月15日

フレンズ1-23その3

ジョーイ: Push, push, push! (いきんで、いきんで、いきんで!)
「いきんで!」とは、お産の時に助産師さんが、妊婦に言う掛け声。
それに合わせて赤ちゃんを押し出すように力を込めるのです。
英語では「いきんで!」を "Push!" と言いますが、なんか押し出す感じがして、イメージピッタリです。
これはキャロルたちが母親学級で学んでいたラマーズ法によるものです。

ちなみに、私は一人目はラマーズ法でした。
二人目の時は同じ病院だったのに、何故か「ソフロロジー」という分娩法に変わっていました。
ソフロロジーは、「いきまない」のが特徴で、息をフー、フーと吐いて赤ちゃんを押し出すのです。
いきまないだけ楽なような気もしますが、やはり痛いものは痛いぞ!(出産日記ブログになってきた・・・)

清掃用具室に閉じ込められたロス、スーザンとフィービー。
助けを呼びますが、誰も来てくれません。
そこにフィービーの歌。(英語の歌詞は著作権の関係で省略します)
”そして次の日、彼らの死体が発見された、そして次の日、彼らの死体が・・・”
ますます助けを呼ぶ声が大きくなるロスとスーザンでした。
それにしても、こういう状況でこの歌を歌えるフィービーのセンスはすごい。

イケメンのお医者さんと知り合ったレイチェル。
彼には恋人がいないというので喜びますが、
医者: I suppose it's because I spend so much time, you know where I do. (僕に恋人がいないのは、僕が長い時間、”仕事してる場所”のせいだと思うんだ。)
このお医者さんは産婦人科医。
仕事してる場所、と遠回しに言っていますが、これは出産に立ち会う医者が毎回見ている”赤ちゃんが出てくるところ”のことです。

レイチェルがウエイトレスだと言うと、
医者: Aren't there times when you come home at the end of the day and you're like: "If I see one more cup of coffee"... (こういうのが時々ないかな・・・一日が終わって家に帰った時、「もし、コーヒーをもう一杯見たら・・・」)
よく食品を扱うお店でバイトしていると、匂いとかが鼻について、もうその食品を見るのもいや、とかいうふうになる、という話を聞きますね。
ウエイトレスだとコーヒーを見るとげんなりする、そして産婦人科の彼の場合は・・・(これ以上はあえて言いません(笑)。)
レイチェルはいや〜な感じを覚え、今飲んでいたコーヒーを飲むのをやめます。
そして、おめかしして損しちゃったわ、という感じで、苦々しくイヤリングを外すのでした。

(Rachからのお知らせ)
フレンズ1-1その1 に追記いたしました。
今回は、モニカのセリフ、"Buzz him in." に関連して、アパートのインターコムの仕組みについて書きました。
なお、この件に関しましては、F.D.J.さんのブログ FADED-DEAD-JADED の記事のコメント欄で私が質問し、答えていただいたことを参考にさせていただきました。ありがとうございました。
(「フレンズ1-1その1」は、追記したり、コメント欄で説明したり、他の方が説明を付け加えてくださったりして、増改築の激しい家のようになっております・・・読みにくいかもしれません。ごめんなさい。)

(Rachからのお願い)
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posted by Rach at 16:04| Comment(6) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
新年からかなり経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします…ということで、フレンズを見ています。見ててどう考えていけばいいのか、よく分からないところがあったので、相談に乗って欲しいのでよろしくお願いします。

Posted by ひさっぷ2 at 2009年01月17日 17:08
取り上げたいのは、ナースが、
ナース: There's too many people here! There's about to be one more! So anybody who's not an ex-husband or a les_ian life partner...out you go!
「ここには人が多すぎる。もうすぐもう一人増えるし。だから、元夫と、レズのライフパートナー以外の人はここから出てって。)」とみんなに伝えたことに対して、
チャンドラーが
Let me ask you, do you have to be Carol's les_ian partner ?
と聞き返したセリフについてです。
日本語の字幕と音声を聞いて、ここは
「(一緒にいられるのは)キャロルのレズビアンのパートナーでないといけないのですか?」
と言っていて、これは言外で
「じゃあロスのゲイ・パートナーの自分はどうですか?」
と言わんとしているのだと気づきました。
チャンドラーは女性からゲイと思われてしまうから、自分の印象を利用して、こうしたセリフを言ってるんですよね。とはいえ、こうして書き込みしててやっと、イメージを利用しているに気づいたから、ニブいです^^;

で、このセリフなんですが、普通に文字通りに訳すと、
「聞きたいんだけれど、キャロルとのレズビアン・パートナー関係は、あなたには、なくてはならないものなの?」
となると思うんですよ。だから、裏設定として実はキャロルがこのナースさんと浮気をしていた(爆)そして、このオバサンはキャロルに夢中になっていて、キャロル以外にはレズビアン・パートナーとして考えられないのかと、チャンドラーが質問しているのかもという腐女子もビックリな解釈が電波のように湧いてくるんですよ。湧いてしまうと泥沼で、違うと分かってても、続けて話をしているのを聞いてても電波にジャマされて、何を言っているのか分からなくなってしまうんです。こうした読み違えが後々まで響いてしまって、訳分からないことになってしまうことって、リーディングでもリスニングでもよく起こってしまうんですよね。代名詞がきっかけで電波が発生することが多いので、代名詞(one, it, them, etc..)は鬼門になってます(T_T)

話を戻して、質問の本題なんですが
Let me ask you, do you have to be Carol's les_ian partner ?
というチャンドラーのセリフから
I'm ex-husband's partner, and chances are that I'm eligible to stay here.
という意味があるのを、文脈から遠回りしてじゃなく、文章の「中」から取り出して、言わんとすることに気づけるようになれる道筋が、ちょっとあやふやなんです。
you have to beとなっていたら、「あなたは〜でないといけない」
となるけれども、
ここは、「私は〜でないといけない」となるんでしょうか?
なんだか、前に質問したときに、Rachさんが説明してくれた「自分の経験談を語る時に、主語を you にする」ことと、ここはカブってきそうな感じがするけれども、
どう重なるかが分かりそうで分からない感じです。(『日本人の英語』には書かれてそうなんですが、薦めてもらったのに、まだ読んでません。すいません)
なんにせよ背後で笑いがあるから、ネイティブだったらこうしたことを、とっさに理解できてるのだろうと思うし、難しく考えすぎなのかもしれないです。この箇所についてご意見いただければ助かりますです。
Posted by ひさっぷ at 2009年01月17日 17:14
追記です。実は、上の書き込みなんですが、昨日、書き込みをしたかったんですが、何度やってもハジかれてしまってたんです。さっきから、何が原因なのか、いろいろと試してみて、原因が分かったので報告させていただきますね。

レズビアンを英語でつづると、このブログのコメント規制でハネられるようになっています。運営側が、コメントスパムの対策として、レズビアンの英語つづりはエロ系の情報だとみなしてるから、書き込みがブロックされてしまうみたいですね。

なので、分かりやすい場所でNGワードについて、ひとこと注記してくれれば助かります。
Posted by ひさっぷ at 2009年01月17日 17:41
ひさっぷさんへ
明けましておめでとうございます。こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。シーンのやり取りは以下のようになっていますね。

ナース: All right, all right, there's a few too many people in this room, and there's about to be one more! So anybody who's not an ex-husband or a les_ian life partner, out you go! (いいわ[いいかしら]。この部屋は人が多すぎる。もうすぐもう一人増えることになるし。だから、元夫と、レズビアンのライフパートナー以外の人はここから出てって!)
ロス: Bye-bye! (じゃあね!)
ジョーイ: Good luck, you guys! Good luck. (幸運を。)
チャンドラー: Let me ask you, do you have to be Carol's les_ian life partner? (訳は省略)
ナース: Out! (出てって!)

このチャンドラーのセリフ、日本語字幕は「ロスのゲイ・パートナーも?」、日本語音声(吹替)は「ロスのホモセクシャル・ライフパートナーはダメ?」となっていましたね。
私はこれは意訳であって、英語の意味の直訳ではないと思っています。おっしゃるように「チャンドラーは女性からゲイと思われてしまうから、自分の印象を利用して、こうしたセリフを言ってる」というジョークに変えた、ということなのでしょう。それもジョークとしてはなかなか面白いと思いますし。
そういう意味のジョークだと英語では、
Can I stay here? 'Cause I am a gay life partner of her ex-husband.
みたいな感じになるでしょうか??

have to のニュアンスをどう訳すかが難しいのですが、これは「…でなければならない」か「…に違いない」かのどちらかでしょう。
研究社 新英和中辞典にも、
[have to be, have to have been で用いて](口語)(…に)ちがいない、 きっと(…)のはずだ
という語義が載っています。

「…でなければならない」なら、「あなたはキャロルのレズビアン・パートナーでなければならないの?」
「…に違いない」なら、「あなたはキャロルのレズビアン・パートナーに違いないの?、きっとキャロルのレズビアン・パートナーなんですね?」みたいになるでしょうか。
私の感覚では「…に違いない」の方だろうと思います。

みんな出てって!と言うあなた(ナース)はここに残っている。あなたが言った条件で言うと、ここに残ることのできるあなたは、(元夫でないのは明らかだから、だとすると)キャロルのレズビアン・パートナーなんですよね?」とチャンドラーは尋ねているようです。そう言いながら、「僕にはどうもそうは思えないんだけど…」みたいな怪訝な顔をして、ナースを見つめています。
こんな緊急時にそんな冗談はやめなさい!という感じで、そのジョークには取り合わず、Out! とナースは怒鳴る、という結果になります。

ですから、ここでの you はやはりナースのことを指していて、「一般の人や自分を指す you」ではありません。
ちなみに、そういう you についての記述があるのは、「続 日本人の英語」です。(「日本人の英語」と「続 日本人の英語」という2種類の本があり、どちらもとても良い本ですが、「日本人の英語」を読まれて、書いてない!と思われてもいけないと思ったので、念のため。)

それから、禁止ワードについての件、お手数をおかけして申し訳ありませんでした。LOVELOG全体で、そういう禁止ワードを設定しているようですね。(私個人は、禁止ワードは何も設定していません。)
スパム防止の観点から、どの言葉が禁止ワードで…と書くわけにもいかないだろうと思うのですが、サイドバーのコメント欄の注意事項に、「禁止ワードではじかれる可能性」を記載しておきました。これでご勘弁下さい。
Posted by Rach at 2009年01月18日 08:15
どうもレスと禁止ワードに対する対応ありがとうございました!

ここの部分をどう解釈すればいいのかどうもよく分からずに気持ち悪かったので、解説してもらって、スッキリしました。

解説してもらったら、他の部分にも目配りができるようになって、見えてきたので、ちょっとこの回のドラマの最初のあたりについて説明させてください。

フレンズのメンバー達が病院で、もうすぐ子どもが生まれるキャロルたちが来なくて待ちわびてるシーンで、レイチェルがロスに対して、ジョークを飛ばしたけれど外してしまって場が静まり返ったシーンがありました。

その後で、
レイチェル: What, it's ok when Chandler does it?
(どうして、チャンドラーが冗談を言うときには大丈夫なのに?)
チャンドラー: You have to pick your moments.
(TPOをわきまえないといけないよ)

という場面がありました。(今、DVDが手元にないので意訳になってます)
でも、その後になって、チャンドラーは、もうすぐ子どもが生まれるという非常時でジョークを飛ばしてるから、TPOをわきまえているとはとても言えないです。

レイチェルに説教したにも関わらず、チャンドラーは自分が説教した内容を自分自身で破ってるというところにも、質問した部分のセリフの面白さがあるのだろうと気づくことが、Rachさんのおかげでできました。ありがとうございます。
Posted by ひさっぷ at 2009年01月18日 20:07
ひさっぷさんへ
お返事ありがとうございます。

冒頭にそういうシーンがありましたね。
ロス: God, I don't believe this! She could be giving birth in the cab! (あぁ、こんなこと信じられないよ! タクシーの中で出産しているかもしれないぞ!)
レイチェル: Oh, Ross, relax. It's probably like $2 for the first contraction, and then 50 cents for each additional contraction. What, it's okay when Chandler does it? (あぁ、ロス、落ち着いて。多分、最初の陣痛が2ドル、それから陣痛が追加されるごとに50セント、って感じだから。[場がしーんとしたので] 何よ、チャンドラーが(こんな風に)冗談を言う時は許されるのに?)
チャンドラー: You have to pick your moments. (レイチェルは、ジョークを言うタイミングを見極めないといけないな。)

ロスにとっては初めての子供なのでパニクっているのに、「タクシーの中での陣痛や出産に関するお金の話」にすりかえて、まるでロスが、「タクシーの中で出産したら、ものすごい特別料金が課せられるんじゃないか?」と思っているかのように茶化したのですね。「大丈夫よ、そんなに狼狽しなくても。お金ならそんなにかからないから。」という感じです。

でもロスの気持ちを考えると、それはやはり場にそぐわないジョークだったので、みんながシーンとしたのですね。で、「チャンドラーだったらみんなジョークを受け入れて笑うのに、どうして私がこういうことを言うとみんな冷たいのよ。」という感じで抗議したら、チャンドラーが、You have to pick your moments. と答えたのですね。

ロングマン現代英英辞典に、pick your moment が載っていました。
moment = opportunity で、
choose/pick your moment (=try to choose the best time to do something)
例) He picked his moment carefully to tell them the news.
つまり、pick your moment は「何かをするのに最適な時を選ぶようにする)
例文は「彼は注意深く、彼らにそのニュースを告げるのに最適な時を選んだ。」

今、そういうジョークを言うのにふさわしいタイミングかどうかを見てからそういうことは言わなくちゃ、という感じです。
それで、そういうことをえらそうに(笑)言っていたチャンドラー自身が、最後の「もう生まれるぞ!」という時に、TPOをわきまえないジョークを言った、という面白さがある、ということでしょうね。

チャンドラーはジョークの達人なので、絶妙な時に絶妙なジョークを言いますが、深刻な時ほどジョークを言う(深刻さに耐え切れずジョークでごまかす)ことも多いので、You have to pick your moments. という言葉をチャンドラーに対して使いたくなる場面も多々あるような気がします。
絶妙なタイミングでジョークを言うこと、不謹慎な場面でジョークを言うこと、その両面を考えると、チャンドラーが "You have to pick your moments." と言ったことが余計に面白く感じられるのかもしれません。
Posted by Rach at 2009年01月20日 11:17
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