2005年10月19日

フレンズ1-24その1

シーズン1 第24話
The One Where Rachel Finds Out (めぐり遭えたのに?!)
原題は「レイチェルが知ってしまう話」

ベンの写真を見ているレイチェル。
レイチェル: You must just want to kiss him all over. (ロスは、ベンに、そこらじゅうキスしまくりたくなるはずね。)
ロス: That would be nice. (そうできるといいね。)
レイチェルは、パパであるロスが息子のベンに「チューしまくりたい」でしょ、と言っているのですが、ロスは自分に超接近してしゃべっているレイチェルの方をうっとりと見つめながら、「君にチューできたらいいな。」と答えているのです。

まだレイチェルに未練があるのかよ、とあきれる感じで、プッと息を吹き出すチャンドラー。
レイチェル: Pardon? (何?)
チャンドラー: Nothing. Just a little extra air in my mouth. (別に。口の中のわずかな余分の空気だよ。)
変な説明ですね(笑)。

お金を貸して、というジョーイに、
チャンドラー: Yeah, right. Including the waffles last week, you now owe me 17 jillion dollars. (よーし、わかった。先週のワッフルの分を足して、お前が俺から借りてる金額は17億兆円だ。)
jillionは「無数の、数えられないほどの莫大な数の」という意味。
ものすごい数を表してるのがわかるように、「億兆円」としてみました。(誤植じゃないですよ。)
フレンズ9話の感謝祭の話で、モニカの部屋に鍵がかかり、ジョーイがスペアキーを使うシーンで、"I got one keyhole and a zillion keys!" 「一つの鍵穴に対して、数え切れないくらいのカギがあるんだ。」というセリフがありましたが、この時は jillion ではなく、zillion でした。(細かい話ですが。)
jillion も zillion も、どちらにしても、意味は「膨大な数」です。
しかし、このチャンドラーのギャグって、大阪のお店で必ず聞くという会話、
「おばちゃん、これいくら?」「300びゃくまんえん!!」
みたいなかなりベタなギャクですけど。

部屋に入ってきたチャンドラーとジョーイ。何故か勇ましい(笑)。
チャンドラー: Men are here! (男たちが来たぞ!)
ジョーイ: We make fire. Cook meat. (火を起こす。肉を焼く。)
チャンドラー: Then put out fire by peeing, no get invited back! (それから、火事にならないように、おしっこで火を消す!)
これって何かの真似?
昔、洞窟で生活していた頃の、たくましい原始人を想像させますが・・・。
実は、ベランダでバーベキューをするだけなんですけど。
今日ごちそうを作るのは、レイチェルの誕生日パーティーだからです。

ロスが浮かない顔で部屋に入ってきます。
ロス: I have to go to China. (僕は、チャイナに行かなくちゃならないんだ。)
ジョーイ: The country? (チャイナ、って国のチャイナか?)
ロス: No, this big pile of dishes in my mom's breakfront. (いいや、ママの食器棚にたくさん積んである皿のことだよ。)
China と言えばもちろん「中国」ですが、china には「陶磁器、瀬戸物」という意味もあります。
中国製の陶磁器がヨーロッパで珍重されたことから来ているのだと思います。
あるいは、中国が陶磁器の発祥の場所、ということかなぁ?(私はよく知りません。)
ちなみに japan はお椀などの「漆器」という意味があります。
これは漆(うるし)や漆器が日本原産であることによるのでしょう。
わかりきったことを尋ねるジョーイに、あり得ない答えを返すロス。
なんだかチャンドラーが言いそうなギャグですが、ロスは疲れているようですね。

(2007.1.14 追記)
以下の記事に、この1-24 のエピソードに関する追加説明があります。
興味のある方は覗いてみて下さい。
フレンズ1-24その7 ご質問1
フレンズ1-24その8 ご質問2
(追記はここまで)

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posted by Rach at 19:27| Comment(14) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
フレンズで色々検索かけていたら、こちらに辿りつきました。
こんなすばらしいサイトがあったのですね。
私はようやく10シリーズを制覇しました。
あの終わり方は意外だったというか、(これ以上言うとネタばれ)
とにかく10年間ありがとう!という感じですね。
(でもその10年分を1年で見た)
また一から見直すつもりでおります。
こちらで勉強させていただきますのでよろしくお願いします。
Posted by チャン虎ー at 2005年10月22日 10:16
はじめまして。一瞬お名前が「チャン・とらいち」さんかと思いました。(チャントラーさんだった・・・ごめんなさい。)
誉めていただいて光栄です。
私はDVD派で、もうすぐファイナルが発売になるのを待ってます。(レンタルでは見れるんですけど、買うつもりなので我慢してます。)だから、9thシーズンまでで止まってます。
10年分を1年でご覧になったとは、密度が濃いですねぇ。
参考になるかどうかはわかりませんが、自分でも書いていて楽しいので、マイペースで続けていくつもりにしています。
今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2005年10月22日 20:28
紛らわしかったですね。
阪神ファンなのとチャンドラーファンが合体したと
思ってください。あのくだらない冗談は他人とは思えないん
ですよね。私もDVDで勉強してます。リスニンピックっていう
通信添削みたいなものですが、4ヶ月で8000円でした。
captionDVDというソフトがついてくるんですが、字幕が保存できて
しかもクリックするとDVDのその場面に飛ぶというものです。
なかなか重宝してます。
Posted by チャン虎ー(チャンドラー) at 2005年10月24日 01:57
すみません、フリガナふっていただいて・・・(笑)。
そうですか、虎ファンでもいらっしゃるんですね。甲子園での巻き返しを期待しています。
チャンドラーのジョーク、私も好きです。説明のしがいもありますし(笑)。
リスニンピックという教材があるのは知ってます。いつ頃からある教材なんでしょうね。私が数年前にフレンズを学習し始めた頃にはなかったような。
その頃に知っていたら、私も買って勉強していたかも。字幕が保存できる、というのは魅力的ですね。おまけにクリックだけでジャンプできるんですか、それはすごい。何でも便利なものは使った方がいいと思います。私はこうしてブログを立ち上げてしまい、自分なりの解釈と説明で頑張っていくつもりなので、今さら買えませんが・・・。
Posted by Rach at 2005年10月24日 15:46
Rachさんお久しぶりです。今年の1/31に質問させていただいた以来となりますが、ODAです。

春に日本に帰ってからもしばらくはフレンズを見続けていたのですが、大学が忙しくなったり、韓国語にも手を出したりとで(笑)、サボってしまいました。

でも昨日大学の国際交流イベントに参加して、また英語のモチベが上がったので、これからまた頑張ろうと思います。ちなみに帰国直後のTOEFL-ITP(旧TOEFL)ではおかげさまで610というスコアを取れました!
でもやはり610とってもこんなに分からないのかという感じです(T_T)


本題ですが、この1-24の

モニカ: So have you ever thought about being there for her? (そしたら、あなたが彼女のために尽くす、ってことを考えてみた?)
ジョーイ: What do you mean? (どういう意味?)
モニカ: You know, just be there for her. (ほら、ただ彼女のために、そこにいればいいのよ。)
ジョーイ: Not following you. (全然わかんない。)

のシーンについて質問です。

というのは、ジョーイの最後のセリフがどうしても
Not for anyone.
に聞こえます。私はアメリカのiTunesでフレンズを買ったので、英語字幕はついてないのですが、ネットのスクリプトを見てもやはりNot following you.となっています。

文脈的にNot for anyone.でもおかしくないし、口の形的にもNot following you.っぽくなくて、前から引っかかってました。

何かご意見いただけたら嬉しいです。
Posted by ODA at 2011年10月10日 21:13
ODAさんへ
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
国際交流のイベントに参加されて、モチベーションが上がったとのお話、よくわかります。やはり実際にそのように「英語を使う」チャンスがあると、英語を学ぶ意義も強く感じることができますよね。
また、TOEFL の結果もおめでとうございます。テストの結果と、自分が実感する英語力との差を痛感することはたびたびあるものですが、良い結果が出たことはやはり喜ばしいことですよね。そこは素直に喜んで(笑)、自信を持って英語学習を続けていただきたいと思います。

さて、ご質問の、Not following you. について。
DVDの英語字幕は、ネットスクリプトと同様、Not following you. と表記されています。
DVDの音声も改めて聞いてみたのですが、やはり、「Not following you. と言っている」で間違いないと思います。
口語的発音では、you を ya と発音する場合がありますが、(See you. が See ya. になるなど)、このジョーイのセリフは、you と ya の間の音みたいに聞こえなくもないです。
限りなく you の音に近いけれど、ya にも聞こえなくもない、という程度なのですが。

ジョーイはラフな感じでしゃべっているので、Not following you. が、Not followin' ya. みたいな感じにも聞こえるかもしれません。ローマ字で書くと、inya (インニャ)や、inyu (インニュ)みたいな音が、eni-yu (エニユ)みたいに聞こえ、anyone という単語を連想してしまった、ということかなぁ、と。
実際の、anyone の「ワン」の音は、口をすぼめる感じの w- の音ですが、その w- の音は、このジョーイのセリフには存在しないので、やはり、anyone という単語ではないと言えると思います。
また、following の L (エル)の音も音として聞こえているので、聞いた感じもやはり、for とは違う感じがするように思います。

音というのは、何度聞き直しても、最初に聞こえた時のイメージが大きいですよね。ですから、いったん聞こえてしまったら、何度聞いてもそのようにしか聞こえない、ということにもなってしまいそうです。セリフであるために音声が不明瞭である場合も多いですし、ある程度聞き込んでみて、それでもわからなかったら、そういうものかとあきらめて先に進むのも大事かなと思っています。
Posted by Rach at 2011年10月11日 18:30
今頃になって初めて見始めたフレンズですがシーズン1全部見終わりました。Rachさんのブログのおかげで挫折することなく最後まで楽しめました。こんな大変なことを手がけられていることに敬意を表します。とても役に立ちました。私は今まで英語の勉強をしてきたのに英語でドラマや映画を見ることは避けていたのですが、日本語で見るよりはるかに楽しめるということに気づきました。楽しく勉強ができるなんて知っていればもっと早くからやっていたのにと思うとくやしくてなりません。ブルーレイのコンプリートコレクションが運よく最近発売になっていたみたいで、アマゾンで衝動買いしてしまいました。入荷待ちだったので届くまでの間シーズン1を見直しているところです。
Posted by 神田 at 2012年12月05日 11:53
神田さんへ
拙ブログに対する温かいお言葉、本当にありがとうございます。
そう言っていただけて、大変光栄で嬉しいです。

海外ドラマをオリジナルの英語のセリフで楽しむ、という喜びをシェアしたくて始めたブログですが、そのように「役に立つ」と言って下さる方がおられると、続けてきた甲斐がある、としみじみ思うことができます。

ブルーレイの発売は、こういうブログをやっている人間としてはとても嬉しいニュースです。これをきっかけに、またフレンズなどの海外ドラマを使った英語学習に興味を持っていただく人が増えればいいな、と思っています。
これからもよろしくお願いします。
Posted by Rach at 2012年12月05日 16:07
Rachさん、こんにちわ。

今回でシーズン1終了!最初に観たときは何故こんなに皆がはまるんだろう?と思ったのに、もうどっぷりです(笑)
この回もたくさん?がありました。 no get invited back の解釈はホントとても楽しかったです。 で、私の質問ですが・・・

1)ロスが中国に行くと言った時のフィビーのセリフ
 Jeez, you say one thing and・・・
 ですが、日本語訳は「ウソはだめよ」となっていましたが、
 何故このセリフでこうなるのか、それとand・・・の後は何が
 続くのか? また音声で聴くと jezz, if you say ・・・と
 聞こえるのですが、字幕にはありません。聞き間違い??

2)ロスとレイチェルの会話
 Have you been involved with someone where you haven't
broken up? ですが、ここのwhereは関係副詞ですよね?
 (この解釈が違うとこの後が違ってくるんですが・・・)
 この場合、先行詞はどれですか? 場所を表す言葉が見当たらず、
 持っている文法書を調べまくったのですが、ロイヤル英文法に
 「くだけた言い方では点、場合、状況など、場所ではないのに
  whereを関係副詞として用いているのを目にする(表現として
  適切ではないので勧められる言い方ではない)」という文を
 発見しました。ここの言い方はこれなんでしょうか?
 どうしても気になって夜も眠れません(←うそ 笑)

いつも判らないところは書き出して、ネットを始めいろいろと調べつくしてから Rachさんにお聞きするようにしています。同じ疑問を見つけると嬉しくなりますが、質問がないと判らないのは私だけ?って
ちょっとブルーになるのですが、いつも丁寧に教えて下さるので
とても助かっています。今回もよろしくお願いします。
余談ですが、文法書Rachさんのお勧め?の基礎と完成、買ってみました。
Posted by やっちん at 2013年03月30日 15:46
やっちんさんへ
コメントありがとうございます。また、シーズン1終了、おめでとうございます。
「最初に観たときは何故こんなに皆がはまるんだろう?と思ったのに」というお話には同感です。私もごく最初のエピソードの頃は、「これが全米視聴率 No.1 のドラマなのー?」と思っちゃったんですよね。でもずっと見ていると、キャラがハマってきて、こちらもどんどんハマっていってしまいますよね。

いただいたご質問について、私なりの解釈をいろいろ書いていたら長くなってしまったので、コメント欄でのお返事としてではなく、1つのブログ記事として近いうちに投稿しようかと思っています。もうしばらくお待ち下さいませ。

また、数研出版の「基礎と完成 新英文法」(安藤貞雄 著)を買われたのですね。私の意見を参考にしていただいてありがとうございます。見た目は「いかつい受験英語参考書」(笑)ですが、かなり深いニュアンスまで掘り下げて説明されていて、素晴らしい本だと思います。
Posted by Rach at 2013年04月01日 16:34
Rachさん

わ〜 それはお手数をお掛けしてすみません。
でも楽しみにしています♪
Posted by やっちん at 2013年04月01日 18:11
やっちんさんへ
お待たせしました。さきほど、以下の記事として投稿させていただきました。

one thingときたらanother フレンズ1-24その9
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388472057.html

なお、ご質問にあった、jezz, if you say... と聞こえるかどうかのお話については、私も DVDを聴き直してみましたが、if は入っていないように聞こえました。

その他の部分については、その7 の記事で説明しております。またわかりにくい点などございましたら、どうかお気軽にお尋ね下さいね。
Posted by Rach at 2013年04月03日 15:32
お世話になっております。
悩ましい所があります。
01.18「Please tell me you’re only
donating your time.」
のonlyとtimeが悩ましいです。
解説をお願い致したく・・・
Posted by Tamashiro-OB at 2019年03月24日 21:41
Tamashiro-OBさんへ
ご質問ありがとうございます。

Please tell me you're only donating your time. を直訳すると「どうか、あなたは自分の時間を捧(ささ)げている[寄贈している]だけだと言って(ちょうだい)」というところでしょうか。
It's a fertility study. 「受精率の研究」という言葉を聞いて、精子を提供していることがわかり、レイチェルが笑い、他のフレンズたちもそうだとわかった様子です。モニカは Are you donating your sperm?「精子を提供してるわけ?」のようにそのままダイレクトに聞き返すのではなく、「時間以外のものを提供していないでしょうね」のように表現することで「何かしらのモノ(物質)を提供している、捧げている」ことを示唆した流れになります。

only は「〜だけ」で、be only doing は be just doing 「ただ〜しているだけ」ということ。「ただ時間を捧げてるだけだと言って」→「時間以外のものは捧げていないと言って」というニュアンスになります。
Posted by Rach at 2019年03月25日 21:24
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